映画「日本沈没」を見た
7/E期限のポイントで貰った招待券があったので、小生の一方的な好みで「日本沈没」を見に行った。
映画が終わって、隣のカミさんに「まあ△かな?」と話しかけたら、何と泣いている。涙ボロボロ。号泣したいのを我慢しているという。小生はキョトン。いやはやこれほどまでに評価が分かれた映画も珍しい。
<カミさん>
良かった。感動した。ロードオブザリングよりも良かった。ここ10年で一番感動した。初めから泣きっぱなしだった。号泣したかった。
どこが良かったって・・・・? だいたい草彅剛というのは嫌いだ。でも泣かされた。主人公の自己犠牲か?日本が無くなるという寂しさか?(私はやはり日本が好きなんだ) メイコ(愛犬の名)はどうする・・と考えたり・・・。人間は難民になれるが、犬は“難犬”にはなれない・・・・!?? 外国に逃げたくても知り合いがいない(もちろん英語も出来ない)。困った・・・。色々考えながら感動した。ディテールはどうでも良い。この映画は思わぬもうけものだった。良かった・・・。
(カミさんの泣いている姿に唖然・・・。とうてい理解できずに呆気に取られて「何で? 何で?・・」と聞き出したのが上記)
<自分>
小生から見ると、この映画はCGを見に行くようなもので、ドルビーデジタルの音と共に楽しめた事は楽しめた。見慣れた建物が崩壊していく様は、実に迫力があった。
しかし、娯楽としての荒唐無稽は楽しめたものの、“・・・てなわけ無いだろう・・・!”の連続で、例えば・・・・、
・73年版の映画では、日本は沈没して日本人が世界の難民になる・・・で終わったはずが、新作では、日本を沈没させる原因のプレートを海底に何カ所か仕掛けた爆弾でそのプレートをぶった切る!という壮大な計画・・・。“・・・てなわけ無いだろう・・・!”
・6500m用の深海艇が壊れたため、旧型の2000mの深海艇で草彅君が海底に設置された爆弾に点火に行く。2000mを越えてもチャンと動く・・・。“・・・てなわけ無いだろう・・・!” もし2800m(3800mだったかな?)でもチャンと動くとしたら、それはもう過剰設計も良いところで設計者としては×。
・ラストシーンでも、柴咲コウ君が逃げ場を失って山の中に取り残された家族を助けに、ヘリコプターでさっそうと降り立つが、“・・・てなわけ無いだろう・・・!” だいたいどうやって避難場所が分かるのだ? 携帯だって基地局がやられていて通じないだろうし、そもそも連絡の手段が無いだろう・・・!
しかし「ディテールはどうでも良い・・・」と感動して泣いている「女族」と、娯楽と理解しつつも、ついつい“・・・てなわけ無いだろう・・・!”と理屈で考えてしまう「男性」。
つくづく脳の仕組みが違うのだな・・・、と思い知らされた映画ではあった。
(寂しい話だが、唯一意見が合ったところは「もしチャンスがあったら、さっさと外国に逃げるな・・・」)
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