旧日本フィル解散時(72年)の小澤征爾の「復活」
今日の日経朝刊(P32)に、“小澤征爾が再始動 エネルギッシュに「復活」“というコラムが載っていた。今年1月半ばから休養していた小澤征爾が、7/20にマーラーの交響曲第二番「復活」のコンサートで活動を再開したという。
その記事の中で、
「小澤とマーラーの「復活」には因縁もある。72年、旧日フィルが解散する前、最後の定期演奏会での「復活」の激しさは伝説となっている。音楽評論家の東条碩夫氏は「あの演奏会は小澤の日本での活動の一つの区切りになった。今回も70才で病を患った小澤の節目になる可能性がある」と見る。・・・・」
と書いてあった。
実はそのコンサートには自分も行ったので、色々と思い出された。
72年6月16日(金)19:00 東京文化会館。日本フィル 第243回定演。文化放送からの支援打ち切りでの、6/Eの解散を控えた最終コンサート。首席指揮者の小澤征爾による“復活”を掛けた「復活」演奏会だった。
学生時代、小生はショルティ/ロンドン響の「復活」を聞き込んでおり、それに比べてこの演奏会の熱気は、未だに覚えている。
演奏が終わって、楽員が下がっても聴衆が帰らない。拍手が長く続き、小澤征爾が何度呼び出された事か。これが数十分続いた事を鮮明に覚えている。
「確かその時の演奏を録音したな」と思って探してみたら、オープンテープが出てきた。当時NHK FMで放送されたものの録音である。
オープンデッキもまだ捨てていないのでもし動いたら、時間が取れた時にCDに焼いておこうと思う。数多くのコンサート経験の中で、最も印象に残っているコンサートの一つではあった。
ちなみに、数日前に、昔聞き込んだショルティ/ロンドン響の「復活」のCDが、金沢にある通販サイトで手に入る事が分かり、たまたま注文した所であった。
福田康夫も年齢(70才)から自民党総裁選断念とか・・・・。
妙に「復活」という言葉が心に滲みるこの頃である。
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