ブッダの教える「夫」像
中村元の「仏典をよむ」も2冊目、第8回になった。
今日の電車の中で読んだのは「シンガーラへの教え(1)人間関係」
この教典は「大蔵経」の中に納められているとかで、何だかお経で「父母と子の守るべきこと」とか「師弟関係の礼儀と心得」なんかを唱えているのも、おかしな感じ・・・
この中で夫婦の間の心構えについて書いてあった。曰く
「実に夫は次の五つのしかたで妻に奉仕すべきである。(1)尊敬すること (2)軽蔑しないこと (3)道を踏みはずさないこと (4)権威を与えること (5)装飾品を提供すること によってである」
自分を反省してみた。
(1)尊敬すること=これは○
~自分は妻を尊敬している。毎食時に何と「五穀米」という豆の入ったご飯を食う。とっても俺には食えない。これは尊敬に値する。また、毎晩眠いのをこらえて、顔をぐちゃぐちゃと何時間もやっている。毎晩こんなつまらないことに時間を掛ける。とっても俺には出来ない。よってこれも尊敬に値する。
(2)軽蔑しないこと=これも○
~軽蔑なんてとんでもない。今ここに自分が存在していること。これがまさに軽蔑などしていない事の証。もしそんな事をしていたら、自分はとっくに消されていた。
(3)道を踏みはずさないこと=これも○
~これは「妻以外の婦人と一緒に外へ出て歩き回るな」という意味とか。自分がしたくても、“ご婦人”が自分を相手にしてくれないので、これは自分の意志とは無関係に100%実現不可。よってこれもあり得ないので○。
(4)権威を与えること=これも○
~これは「女人というものは、食物を分配する自由を与えられないと怒る。だから杓文字(しゃもじ)を持たせて、お前の好きなようにせよ、と言って自由にさせて権威を与えることだ」という意味とか。
自分は“台所に立つ位なら食事を抜く”くらいに料理が大嫌いなので、食事に対しての発言権などあろうはずもなく、妻は既に数十年間“大権威者”であり続けている。よって○。
(5)装飾品を提供すること=これも○
~これは言葉からの印象と大分意味が違っていて、南アジアの人々は銀行に金を預けたりしないで、お金が出来ると直ぐに貴金属や金の腕輪などを買って自分の身に付ける。そしてお金がいるときはそれを一つ一つ売る。つまり、妻に装飾品を買い与えるのは貯蓄増強の趣意。とか。
自分の場合はどうか? 妻から、ボーナスが出る数ヶ月も前から、化粧品が**万円とか書いた「ボーナス予定表」なるものに、強制的・暴力的にサインさせられ、挙げ句の果てに何と最近では○○万円と金額欄が白紙!(テキは後で金額を書き加える魂胆・・・)
つまり自分は、これまた自分の意志とは無関係に色々なものを妻に提供させられている。
よって○。
こう見てみると、自分はブッダによって“100%完璧な夫”であることが証明された訳で、“やっぱりそうだったか”と今日改めて納得した。
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コメント
これは面白い文章なので、
もったいないので、
勝手ながらマイミクに紹介させていただく事とします。
自分的には1,2は○で3~5は×がつきそうです。
甘く見て50%の男ですかね。
まだまだ修行が必要ですね。!
投稿: 小鹿ちゃん | 2006年6月22日 (木) 23:53