2023年11月23日 (木)

バイセルでLPレコード230枚を売った話

終活の一環で?LPレコードを処分してしまった。
相手はバイセルという会社。そのガバナンスの素晴らしさに感服した。
Netでググると「コーポレートガバナンス(企業統治)とは、企業の不正や不祥事を防ぎ、公正な判断や健全な経営が行えるように監視・統制をする仕組みのことです。」とある。

今日来たバイセルという会社のそれは徹底しており、公正な取引のための仕組みが素晴らしいと感じた。

231123buysell きっかけは、ゴミの日の雑紙を整理していたときに落ちた一枚のチラシ。「レコード高値買取」「出張料・査定料無料」「査定金額にご納得いただけない場合は、お断りいただいても構いません」との文言が目に付いた。
中学生時代から集めたLPレコード。CD時代になってからは聞く機会も無くなり、一部のアルバムはハイレゾで録音したが、今となっては無用の長物。かつてはヤフオクなどで売ったこともあるが、梱包が大変なので止めてしまった。
そんなレコード。リサイクル店に持って行っても、まず値が付かないだろうと放って置いたが、断捨離をする気になった。

Netでみると、バイセルという会社は大手らしい。電話で出張のアポをお願いしたが、あらかじめ言われた注意事項にビックリ。「やりとりを録音する」「他に不要品は無いかと言う」・・・と、当日の営業マンの行動、発言について、事前の了解を取るのである。
なるほど、事前に言われていれば、「他に不要品は無いか?」と言われても不快感は無くなる。

231123lp1 そして前日、見て貰うために玄関近くの部屋にレコードを降ろした。保管場所は主に2階の天袋。そこから降ろして、1階に運ぶ。これが汗だくの重労働。数えてみたら延べ250枚程度。レコードはとにかく重い。これを燃えるゴミで出したとしても大仕事。
つまり、タダで持って行って貰うだけでも有り難い。

前日に「予定通りで良いか」の確認の電話があり、当日も「あと*分で着く」との電話があった。
そして営業マンから会社の紹介、そして査定の段取りの説明があって査定スタート。
231123lp2 大前提は「プレミアが付いたレコード」があるかどうか。それが無ければ、合わせて幾ら、という査定になるという。一枚ずつ盤質を見るのかと思ったら、レーベルだけ見て、10枚単位で積んでいく。横で見ていると、自分としては1枚1枚に思い出が浮かぶ・・・。
結果、プレミアが付いたレコードは無かったとのこと。

一緒に頼んでおいたストックブックの切手も見て貰ったが、1枚単位のバラ切手なので値が付きづらいという。(結局、520枚のバラ切手で500円というので止めた)
他にも無いかと何度も聞かれたので、使っていない腕時計や売る気のない指環なども、どの位の価値があるのか、ついでに見て貰った。
指環やネックレスは、最初に磁石に付くかどうか。付けば金メッキで値が付かない。なるほど・・・。指環も石には値が付かず、座だけに値が付く事もあるという。
それらを何枚も写真に撮る。スマホに接眼レンズを付けて接写で撮る。そしてあとは「待ち」。
つまり、個人情報の関係で、スマホには写真は保存されず、Netで会社の専門部所に送られ、専門の鑑定員が値を付ける仕組みらしい。それも時間と共に「**まで値が付きました」と上がっていくので、まるでオークションで業者が競り合っているような感じ。
231123lp3 詳しくは聞かなかったが、営業マンでは鑑定にバラツキが出るので、全て情報を会社に送って、そこで値を付ける仕組みらしい。
結果、LPレコードは平均1枚35円、計230枚で8000円。値が幾らでも持って行ってもらうつもりだったので、それでお願いした。

それから契約書を作って、本社に電話。自分が電話口で替わって、本社の人から「問題は無いか」と聞かれ、「問題なし」と自分が答えて契約。
ずべてに第三者が入る仕組み。営業マンは会社の手足として、会社からリモコンされている感じ。これはNet時代ならではの仕組み。オンラインでのフォロー体制が無い時代は、すべて「来た営業マン」の資質で全てが決まるが、今の時代はさすがだ。

かくして、LPレコードと、思った以上に値が付いた使わなくなった腕時計を持って行って貰ったが、事後にもフォローがあった。営業マンが帰った後、会社から電話があって、アンケート。営業マンの態度や、満足したか?とか、クーリングオフの仕組みの説明など。
ここまで充分に会社としてフォローされると、事後のトラブルは起こり得ない。
逆に、ここまでしないと「押し買い」のリスクを回避できないのかも知れない。

初めての訪問買取であったが、これで自分の遺産整理も少しは楽になったのでは?と心が少し楽になった。
営業マンは、最後まで「他に何か無いか?」「指環などを売らないか」としつこかったが、これはわざわざ自宅まで訪問してくる手間を考えると、少しでも多くの品を、という営業姿勢は仕方が無い。
逆に、「来て貰った」という負い目から?キッパリ断ることが苦手な人は、あらかじめ頼んでおいた物だけにして、「他には何も無い」と断るか、そもそも「出張買取」は止めておいた方が良いのかも知れない。
231123lp4 中学以来の思い出があるレコード。車に積まれたたくさんのレコードに対してサヨナラをした。
ある日の断捨離、終活のエピソードではある。

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2023年11月10日 (金)

由紀さおりの「希望」

由紀さおりの若い、優しい歌を聞いた。
岸洋子やフォー・セインツが歌った「希望」である。

<由紀さおりの「希望」>

「希望」
 作詞:藤田敏雄
 作曲:いずみたく

1)希望という名の あなたをたずねて
 遠い国へと また汽車に乗る
 あなたは昔の わたしの思い出
 ふるさとの夢 はじめての恋
 けれどわたしが 大人になった日に
 黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
 いつかあなたに また逢うまでは
 わたしの旅は 終わりのない旅

2)希望という名の あなたをたずねて
 今日もあてなく また汽車に乗る
 あれからわたしは ただ一人きり
 明日はどんな 町に着くやら
 あなたのうわさも 時折聞くけど
 見知らぬ誰かに すれ違うだけ
 いつもあなたの 名を呼びながら
 わたしの旅は 返事のない旅

3)希望という名の あなたをたずねて
 涙ぐみつつ また汽車に乗る
 なぜ今わたしは 生きているのか
 そのとき歌が 低く聞える
 なつかしい歌が あなたのあの歌
 希望という名の マーチがひびく
 そうよあなたに また逢うために
 わたしの旅は いままたはじまる

231110yuki この音源は、1969年12月1日に発売された「由紀さおりの美しき世界」というセカンドアルバムに収録された歌だという。由紀さおり、22歳の歌声である。
何とも若く、優しい歌い方だ。
彼の「夜明けのスキャット」が1969年3月10日発売というから、その半年後の発売。

当サイトでもフォー・セインツの歌を挙げているが(ここ)、Netでググっていたら、岸洋子版とフォー・セインツ版とは、3番の歌詞が違うことに気付いた。
改めて岸洋子版を挙げてみる。

<岸洋子の「希望」>

「希望」
 作詞:藤田敏雄
 作曲:いずみたく

1)希望という名の あなたをたずねて
 遠い国へと また汽車に乗る
 あなたは昔の わたしの思い出
 ふるさとの夢 はじめての恋
 けれどわたしが 大人になった日に
 黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
 いつかあなたに また逢うまでは
 わたしの旅は 終わりのない旅

2)希望という名の あなたをたずねて
 今日もあてなく また汽車に乗る
 あれからわたしは ただ一人きり
 明日はどんな 町に着くやら
 あなたのうわさも 時折聞くけど
 見知らぬ誰かに すれ違うだけ
 いつもあなたの 名を呼びながら
 わたしの旅は 返事のない旅

3)希望という名の あなたをたずねて
 寒い夜更けに また汽車に乗る
 悲しみだけが わたしのみちづれ
 となりの席に あなたがいれば
 涙ぐむとき そのとき聞こえる
 希望という名の あなたのあの歌
 そうよあなたに また逢うために
 わたしの旅は 今またはじまる

wikiによると「元々は倍賞千恵子のミュージカルのために作られた曲である。しかし、元々はしみじみと歌い出し後半にかけて盛り上がっていく曲調だったため曲の長さが6分半近くあり、そのため倍賞のバージョンのレコード化は実現しなかった。その後、1969年(5月1日)にまず、フォー・セインツが最初からテンポを上げて4分強の長さまで短縮したものがレコード化され、オリコンチャートでは最高26位に入ることとなる。」
そして「1970年4月1日にリリースされた岸洋子のシングルである。」に続く。

3番が違うのは、長い倍賞千恵子版のチョイスの違いかなと思って、オリジナルの倍賞千恵子版の歌詞を探したら(ここ)にあった。

長いが引いてみると、

倍賞千恵子版『希望』
 作詞:藤田俊雄
 作曲:いずみたく


希望という名の あなたをたずねて
遠い国へと また汽車に乗る
あなたは昔の わたしの思い出
ふるさとの夢 はじめての恋
けれどわたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
わたしの旅は 終わりのない旅

希望という名の あなたをたずねて
今日もあてなく また汽車に乗る
あれからわたしは ただ一人きり
明日はどんな 町に着くやら
あなたのうわさも 時折聞くけど
見知らぬ誰かに すれ違うだけ
いつもあなたの 名を呼びながら
わたしの旅は 返事のない旅

希望という名の あなたをたずねて
寒い夜ふけに また汽車にのる
となりの席に あなたさえいれば
悲しみだけが 待っていようとも
この世の終りが もしこようとも
地の果てまでもと 約束するのに
だのにあなたは どこにもいない
わたしの旅は 笑顔のない旅

希望という名の あなたをたずねて
涙ぐみつつ また汽車にのる
なぜ今 わたしは 生きているのか
その時歌が ひくく聞こえる
なつかしい歌が あなたのあの歌
希望という名の マーチがひびく
そうさあなたに また逢うために
わたしの旅は 今またはじまる

希望という名の あなたをたずねて
遠い国へと また汽車に乗る
あなたは昔の わたしの思い出
ふるさとの夢 はじめての恋
けれどわたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
わたしの旅は 終わりのない旅

先のblogによると、フォー・セインツ版は
※長いので③⑤をカットし、④を3番にしている
※曲のテンポも倍賞千恵子版と違う

そして岸洋子版は、
※③④⑤をカットし、3番を③④の編集改作にしている
※岸洋子の要望か?歌詞を岸洋子自身で組み直した可能性もある
※「わたし」は「あたし」と歌っている
※「希望という名のマーチ」を消去し、編曲もあわせ別イメージへ
※岸洋子版『希望』は岸洋子のみのもの
とある。

自分が持っている「希望」の音源を調べてみた。すると、
フォー・セインツ版は「ビリーバンバン」「美空ひばり」「ザ・シャデラックス」そしてこの「由紀さおり」。
一方、岸洋子版は「鮫島有美子」「森昌子」が歌っていた。

話は飛ぶが、由紀さおりの「夜明けのスキャット」と聞くと、学生時代の下宿を思い出す。
大学4年のある夏の夜、ある友人の下宿を訪ねると、由紀さおりの「夜明けのスキャット」のドーナツ盤を聞かせてくれた。
その時の光景がいまだに頭に浮かぶ。

学生時代は森山良子も良く聞いたが、自分の若き日を思い出させる由紀さおりの若き歌声ではある。

(関連記事)
フォー・セインツの「希望」~結婚式で歌っちゃった歌 

●メモ:カウント~1420万

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2023年11月 5日 (日)

「信用できない言葉」TOP10

ウクライナとイスラエル。TVのニュースは、戦争の話ばかりで心が暗くなる。
何とか明るい話題を探したいが、大谷くんも一休みだし、何も無い。
カミさんがスマホを見ていて、Yahoo!ニュースからこんな話を持ってきた。

「一生のお願い!」それ、3日前も聞いたのよ。「信用できない言葉」TOP10
突然ですが皆さん…「信用できない言葉」ってありますか?
友だちに言われたけど「それは嘘でしょ(笑)」ということば、自分で言っちゃって「これは良くなかったな…」ということば。
そんな「信頼できないことば」について、バイドゥ株式会社が10-24歳の男女1389人に行ったアンケート結果をご紹介します♪

231105sinyoudekinai 気になる結果は…
お母さんに言われてたw

もはやお母さんの口癖「怒らないから正直に言いなさい」、修学旅行の夜によく聞く「ねえ、誰にも言わないから!」……懐かしいワードが次々と並びます。

それではひとつずつ見ていきましょう!

1位 「怒らないから正直に言いなさい」
……これ、言ってる時点でぜっっったい怒ってるやつ。お母さんに怒られる時の決まり文句が、1位です!
「絶対怒られるフラグ!」「昔姉のお菓子こっそり食べて正直に言うと怒られた」と、正直に話したのに結局怒られたというエピソードが集まりました。

2位 「誰にも言わないから教えて!」
絶対言うのよ、それ。
「初恋をバラされた思い出がある」「教えたら次の日にはクラスで大騒ぎだった」と、恋バナにまつわる思い出が寄せられました。
この発言の真意は「誰にも言わないから」じゃなくて、「誰にも言えないようなこと、教えて」かもしれません…!

3位 頭良い人の「全然勉強していない」
うわ~!テスト3日前とかによく聞いた!「勉強してない~」って言うその手に持ってるのは、”自作まとめノート”ですよね?ってやつです。
「そうやって言う人に限ってめっちゃ高い点数とる」「絶対勉強したから頭いいんじゃん」とコメントが集まりました。
「勉強してない!」のセリフに安心せずに、しっかり勉強しましょう(泣)

4位 「行けたら行く」
……これは耳が痛い、という方もいるのではないでしょうか?
「よく言われてすっぽかされた( ‘-‘ ꐦ)」「8割来ない」「全然説得力ない」と、このセリフがいかに信頼されていないか、よくわかります…。
「行けたら行く」で本当に来る人、調べまくったら一本論文が書けそうです。

5位 「一生のお願い」
ねえ、そのセリフ今週3回目よ?
小学生女子が言いがちな「一生のお願い!」が5位にランクインです。
「絶対もっかいお願いしてくるもん」「何回も言われたからもう信用出来なくなった」という声のほかにも、「それ2回目だよ」ってツッコミを入れたというエピソードも集まりました!

6位 「お年玉、お母さんが預かって貯めておくね」
親御さん、「成人のお祝いにまとめて」とか「現金より、モノや思い出に残るものを」などと考えてくれているかもしれません♡ でも……
「お年玉返してみたいなこと親にいったら、そんなのないよって言われた!」「小さい頃それでお年玉消えてた♡ 」
……Z世代はシビアな目で見ているみたい。

7位 「あとでやる」
今、ギク~ッってした人!この記事を読んでいる場合じゃないかもしれません!
「私の口癖」「自分が本当にやってないから、自分でも信用してない」と、反省を込めたメッセージが集まりました。大事な要件は、「いつやるか?今でしょ!」の精神で頑張りたいところです。

8位 「すぐ返すからちょっと貸して」
学生時代の「えんぴつちょっと貸して」から、大人になってからの「後でペイペイするから…!」まで、世代を問わずよく聞くワードです。
「借りパクされた」「貸したら無くされた」「4年待ってる」など、悲しい声が集まりました。
信頼関係に関わるので、私たちも気を付けていきましょう…!

9位 「マラソン大会は一緒に走ろう」
走るのが苦手な者にとっては公開処刑のような行事、マラソン大会。
「一緒に走ろう!」っていう心強いことばを信用すると…「毎年騙される」「大抵置いていかれる」と、悲しい事態になるようです。体力や足の速さは個人差ありますから、最初から約束しないのが一番かも。

10位 「明日からダイエット」
……はい、反省します。「明日からダイエットだから、今日は最後の生クリーム♡」とか言いながら、次の日にはしれっとポテチ食べてるやつです。
「絶対次の日も同じこと言ってる」「友達と自分がそう」との声が寄せられ、自分で言っておいて自分で信用できないことばかも。
今日はZ世代の考える「信用できないことば」をご紹介しました。言われたことのある、もしくは言ってしまったことのあることばは、ありましたか?
軽い気持ちで発したひとことで、大切な人を傷つけてしまうかも。相手の気持ちを考えたり、自分を見つめたりしながら信頼関係を築いていきましょう♡(筒渕朱音) 情報提供元/バイドゥ株式会社」(こ&こより)


記事を読むと、コメントに違和感。そう、「なるほど」とは思うが、自分たちおじいさん世代の感覚では無い。「Z世代」に対するアンケートだそうだ。
そもそも「Z世代」とは何だ?
wikiによると、
「Z世代(ゼットせだい)、ジェネレーションZ(英: Generation Z)とは、1996年から2012年生まれの世代を指す言葉。生まれた時点でインターネットが利用可能であった最初の世代である。Z世代には2つの区切りが存在し、またミレニアル世代が1996年生まれ以前と定義される事から、1997年以降に生まれた人をZ世代と呼ぶことも一般的である。
日本では様々なジャンルで活躍する若い世代(10代から20代前半)を総称して幅広く使われていることが多く、明確な定義は存在しない。」だそうだ。

うちの孫は2013年以降の生まれなので、Z世代の後の世代ということらしい。
息子から送ってくる写真や動画を見ると、小学校1年生の下の子が授業でタブレットを自由に操っている。その姿に感心していると、息子が「AppleのCEOが授業参観に来たほどだから」と言っていた。
ふと、さっきその事を思い出してググってみると、「アップル社CEO…熊本の小学校「授業見学」 日本で唯一“お墨付き”公立小学校」ここ)というニュース番組が見付かった。

いやはや、6歳でタブレットで授業とは、時代も変わったもの・・・

さっきの話に戻ると、唯一心当たりがあったのは7位の「あとでやる」。
もちろん結局、「やらない」は共通だが、自分たちの場合は、忘れてしまって「やらない」のだ。
老人にとっては「あとでやる」は禁句。絶対に忘れてしまってやらないので「覚えている今のうちにやっておく」ことが重要。
世代で、同じ言葉でも、秘めた意味は全く違う。

物忘れが顕在化してきた我が家ではある。トホホ・・・

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2023年10月17日 (火)

谷村新司の「チャンピオン」

谷村新司が74歳で亡くなった。2023年10月8日のことだったという。
谷村新司の曲の中で、自分が「群青」(ここ)に次いで好きな「チャンピオン」を挙げる。

今日の「スポーツ報知」にこんな記事があった。
名曲「チャンピオン」のモデル、カシアス内藤さんが谷村新司さんの死を悼む「あの歌は、いまだに俺のバイブル」

「冬の稲妻」「チャンピオン」などで知られる3人組グループ・アリスのメンバーで、「昴―すばる―」「サライ」など歌謡史に残る数々の名曲231017tanimura を生んだシンガー・ソングライターの谷村新司(たにむら・しんじ)さんが8日、死去した。74歳だった。16日に所属事務所が発表した。3月に急性腸炎の手術を受け、療養生活を送っていた。治療に専念するため、夏に年内の活動を全てキャンセル。来年の復帰に意欲をみせていた。葬儀は15日に近親者のみで執り行った。後日しのぶ会を開く。

 谷村さんが作詞作曲した「チャンピオン」のモデルとなった元プロボクシング東洋ミドル級王者のカシアス内藤さん(79)がスポーツ報知の取材に応じ、「あの歌は、いまだに俺のバイブルなんだ。谷村さんは人の心をつかむのがうまい人だった」と悼んだ。

 運命の出会いは1978年。「一瞬の夏」で内藤さんの戦いを描いた作家の沢木耕太郎さんに紹介された。若き挑戦者に敗れ、引退を余儀なくされたボクサーの悲哀を表現した歌詞に「俺の生きざまそのものだった。谷村さんは俺をよく見てくれているんだなと、ビックリした」。

 内藤さんは2004年に公表した咽頭がんと闘っており、何度も谷村さんの歌に勇気づけられた。「聴くたびに現役時代の気持ちがよみがえるし、もう一回リングに立ちたくなる気持ちにさせてくれる」。息子の律樹(りっき、32)は現役ボクサーだ。内藤さんは来年予定の律樹の試合で「チャンピオン」を流し「谷村さんをしのびたい」と話した。」(2023/10/17付「スポーツ報知」ここより)

アリス時代の名曲「チャンピオン」は谷村新司が2つのセルフカバーを録音している。
1991年11月25日発売の「Best Request」というアルバムから聞いてみよう。

<谷村新司の「チャンピオン」>

「チャンピオン」
  作詞・作曲:谷村新司

つかみかけた熱い腕を ふりほどいて君は出てゆく
わずかに震える白いガウンに 君の年老いた悲しみを見た
リングに向う長い廊下で 何故だか急に君は立止まり
ふりむきざまに俺に こぶしを見せて寂しそうに笑った
やがてリングと拍手の渦が
一人の男をのみこんで行った(You're King of Kings)
立ち上がれ もう一度その足で立ち上がれ
命の炎を燃やせ

君はついに立ち上がった 血に染まった赤いマットに
わずかに開いた君の両目に光る 涙が何かを語った
獣のように挑戦者はおそいかかる 若い力で
やがて君は静かに倒れて落ちた 疲れて眠るように
わずかばかりの 意識の中で
君は何を考えたのか(You're King of Kings)
立たないで もうそれで充分だ
おお神よ彼を救いたまえ

ロッカールームのベンチで君は
切れたくちびるでそっとつぶやいた(You're King of Kings)
帰れるんだ これでただの男に帰れるんだ
これで帰れるんだ
ライ ラ ライ
ライ ラ ライ・・・

この世から去って行った谷村新司。それを思い浮かべながらこの歌を聞くと、妙にしんみりしてくる。

1986年6月25日発売の「素描-Dessin-」というアルバムのセルフカバー版はこれだ。

<谷村新司の「チャンピオン」>

この編曲はドラムスが大いに活躍しいる。自分はドラムスが好きなので、心地良く聞いている。

オリジナルのアリスの演奏はこれ。

<アリス「チャンピオン」>

やはりオリジナルが良いな・・・

それにしても74歳は早過ぎる。坂本龍一さんも3月に71歳で亡くなってしまった。
偉大な、そして我々と同時代に人生を生きてきた人が亡くなるのは寂しいもの。

TVから「いい日旅立ち」の旋律が流れてくる。
歌の内容は異なるが、何とも哀しく感じる歌の題ではある。

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2023年10月14日 (土)

「天と地と」の小説と映画の違い

海音寺潮五郎の小説「天と地と」を面白く読んだ。ついでに、昔WOWOWで録っておいた角川映画の「天と地と」も見てみた。そして、そのストーリーの違いにビックリ。

71djnduqcil_sl1303_ wikiでは小説も映画も同じ「天と地と」の項目に載っているが、これは別項目にすべきかも・・・?
つまり、映画はクレジットで「原作 海音寺潮五郎(角川文庫)」と謳いながら、ストーリー展開は全く違う。
原作では山本勘助は登場しない。武田の女武者八重も登場しないし、裏切り者の大熊朝秀も印象が無い。しかし映画では大活躍!

この映画は1990年に公開された(旧)角川春樹事務所製作の、いわゆる角川映画。製作費は50億円とも55億円とも言われており、合戦シーンはカナダで500頭馬と3000人のエキストラを集め、1日8000万円、総額25億円をかけた。とwikiにはある。

よって映画の大部分は合戦シーンを見せるものであり、物語への比重は小さい。よってストーリーは、原作を遠く離れる。

念のため、と思って見始めた映画だが、バカバカしくなって半分ほどで見るのを止めてしまった。(でもこれを書くため、いちおう最後まで見たが・・・)

一番バカバカしく思ったのが、宇佐美定行の寝返りと一騎討ちシーン。小説では重要な育ての師、そして最後まで重要な軍師として活躍しているが、映画では寝返って、はてまた謙信と一騎打ち!
見せ場の川中島での武田信玄との一騎打ちでは、川の中で長々とした両者の馬上でのチャンバラが続く。

史実かどうかは分からない。角川春樹が、小説とは別に、他の史料から引用してきたのなら、まだ分かるが、どうも原作を無視して、とにかく映画として受けるように、改ざんしたとしか思えない。脚本に角川春樹も名を連ねているので、あるいはプロデューサー角川の意向かも??

著作権者としての原作者の意向はどうなのだろう?こんなストーリーの変更を著者は許すのだろうか?
もちろん本人はとっくに亡くなっているので、継承者の承諾のもとに作られたのだろうが、あまりの原作の変更(改ざん)に、OKを出したのか疑問。

司馬遼太郎は自作のドラマ化や映像化に非常に慎重で、「街道をゆく」や「坂の上の雲」では到底自分の意図を表現できないだろうと、生前許可を出さず、没後に奥さまからやっと映像化の許可が出たという。

小説などの原作と、映画やドラマは「別もの」という。しかし原作を読んでから映像モノを見ると、違和感だけが残る。
よって、これからは原作を読んだ後に映画やドラマは見ないことにした。

小説から離れて、映画単独として見応えがあればそれはそれで良かったが、今回はそれも無く、角川春樹という権力者の独りよがりが観音寺潮五郎の名作を潰した感があって残念だった。

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2023年10月 7日 (土)

相変わらず時代小説に凝っている

相変わらず時代小説に凝っている。
5年ほど前に「時代小説~親父の思い出」(ここ)という記事を書いた。
つまり藤沢周平から始まって、ここ5年ほど時代小説に凝っていることになる。
今は司馬遼太郎を全部読むことにしているが、時々他の著作に浮気することもある。半年ほど前には真田太平記を読んだ。

先日、録画に溜まっていたBS TBSの「関口宏の一番新しい中世史」(ここ)の45回分を一気見した。
見るのが何となくおっくうで、つい溜めてしまった。しかし、見始めると、一気見の良さが出てくる。つまり前の回の内容をまだ覚えているので、話がつながる。
そこで改めて興味を覚えたのが南北朝と、武田信玄と上杉謙信。良く知られているように、司馬作品に南北朝を採り上げた作品は無い。どうも採りあげる価値のある時代では無いと思っていたらしい。
また主人公として武田信玄と上杉謙信を採り上げた作品も見当たらない。
それで別の作者の作品を探すことになる。そして手始めに読んだのが井上靖の「風林火山」。
これがとてつもなく面白く、それこそアッという間に読んだ。そして今は上杉謙信の「天と地と」を読み始めた。海音寺潮五郎を読むのは初めて。
そして次に控えるのが新田次郎の「武田信玄」。そしてつい吉川英治の「私本太平記」も買ってしまった。

231007jikkahonndana 「私本太平記」といえば、実家の本棚にあったな、と昔の写真を探したら、やはりあった。写真には残っていないが、和室の本棚に「吉川英治全集」が並んでいたことを覚えている。そのうちの2冊をこの写真の本棚に移したのか・・・?
前にも書いたが、実家の遺品整理をする際、もっと本棚の写真を撮っておくのだった。そうすれば親父の読書傾向が読み取れた。当時は、まさかここまで自分も時代小説に凝るとは思っていなかったため、撮らなかった。残念・・・
しかしこの貴重な1枚の写真を見ると、趣味だった将棋やゴルフ、野球、宇宙の本に並んで、時代小説がある。新田次郎や津村陽など・・・
今回「私本太平記」を買ったのも、つい親父が読んだ世界を追体験してみようかと思ったのもひとつ。

18年4月に始めた「本を読むぞ」作戦のリスト。5年半でそろそろ500冊になる。
また司馬遼太郎の世界に戻ることになろうが、まだまだ簡単には死ねない時代小説の世界ではある。

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2023年9月28日 (木)

西城秀樹の「エピタフ」

先日、youkoさんから西城秀樹の「エピタフ」を紹介頂いた。
実はそれ以来、何度となく聞いているので、今日はその紹介。
youkoさん曰く「この歌を1979年当時24歳の西城秀樹さんがコンサートライブで雷、豪雨の中歌われています。・・・」ここ
ん?雷、豪雨の中・・・??

言うまでも無く「エピタフ(Epitaph)」はロックバンド「キング・クリムゾン」の名曲で、当サイトでも12年前に採り上げている(ここ)が、言われた通り、Youtubeで検索して聞いてビックリ。西城秀樹がこの名曲をカバーしており、その熱唱にベースとドラムスが実に良くマッチしていて素晴らしい。

前にも書いたが、自分はPINK FLOYDの信奉者なので、その延長線上で聞いた。そんな耳で聞くと、この西城秀樹の「エピタフ」は、まさにドラマー、ニック・メイスンの再来のように聞こえる。
自分の好みにピッタリの演奏だ。(何度も聞いていると、オリジナルよりもこっちの演奏の方が自分に合っている?)

<西城秀樹の「エピタフ」>

youkoさんの言われる通り、雷鳴と豪雨の音が聞こえる。
Netでググってみると、この録音は『BIG GAME ’79 HIDEKI』というアルバムに収録されており「1979年8月の豪雨の東京・後楽園球場にて雷鳴が轟く中で“ヒデキに神が降りた”とも言われている「エピタフ」が収録されている」とある。
まさに豪雨の中での熱唱だったらしい。
それにwikiには「激しい雨の中での開催だったため、「ブルースカイ ブルー」と「勇気があれば」は録音状態に問題が生じ、スタジオ録音のものが収録されている。」とあるので、よくぞこの録音が残った!とも言えるようだ。

それだけにこの録音は、西城秀樹ファンにとっては、重要な楽曲らしく、(ここ)によると「2018年08月16日にNHK-FMで放送された「今日は一日“ありがとう!ヒデキ”三昧」の番組中に行われた人気投票でなんと、第4位にランクインした。「ブルースカイブルー」「若き獅子たち」「傷だらけのローラ」という代表曲に続いたのが、この「エピタフ」だったのだ。いかにファンから支持されているのか、よくわかる。」とあった。

西城秀樹については、当サイトを始めた当初、2006年9月21日に「西城秀樹の脳梗塞」という記事を書いたことがあった(ここ)。
脳梗塞の闘病記の話であった。
ググって、その後、奥さまが書かれた『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』という本の紹介記事(ここ)によると、63歳で亡くなったのは、最初の脳梗塞から17年後だったとのこと。
そしてwikiによると、「没後の11月、妻・木本美紀が『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』を上梓。この中で西城は1996年頃に糖尿病の診断を受け、インスリンを投与していたこと、報道では2回とされていた脳梗塞が、実際には結婚直後の2001年に発症していたほか、「隠れ脳梗塞」を含めると計8回発症していたこと、2014年の暮れ頃には、これらの疾患に加えて、脳の神経細胞が徐々に脱落する「多系統萎縮症」の診断を受けていたこと、そして脳梗塞と多系統萎縮症に関する事実は妻とマネージャーの間で伏せられていたことを公表した」とのこと。

自分たちが一緒に青春を過ごした?人が亡くなって行くのは寂しいもの。しかし、このように世に残る財産を残せる人はある意味ラッキーかも・・・

改めて今回、予想もしなかった日本人のカバーによる「エピタフ」の名演奏を聞いた。
この「エピタフ」は他にフォーリーブスとザ・ピーナッツがカバーしているという。
最後にザ・ピーナッツも聞いてみよう。

<ザ・ピーナッツの「エピタフ」>


(関連記事)
西城秀樹の脳梗塞 

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2023年9月23日 (土)

トヨタの半年点検の予約が勝手に消されてしまった話

自分の常識的には信じられない予約システムが、トヨタにはあるらしい。
ちょっとした体験談を・・・

3月24日に、愛車アクアの12ヶ月点検をディーラーで行った。その時に、次回の6ヶ月点検の予約をお願いし、半年先の9月22日の予約を、案内の女の子に取って貰った。

8月17日、営業担当者から「6ヶ月点検の予約をそろそろどうですか」という電話があり、「9/22に予約してあるハズだけど」と言うと、「調べてみます。・・・確かに予約が入っていますね。スミマセン」。

そして9月18日、別の担当者から「6ヶ月点検の予約をそろそろどうですか」という同じような電話。
同様に「9/22に予約してあるハズだけど」と言うと、
「いえ入っていませんよ。9月12日に取り消されています。」
「エッ!?誰が取り消したの?8月17日時点では、予約されていることが確認されているけど・・・」
「誰が取り消したか名前が入っていません」
「もし勝手に取り消されたことが本当だとすると、それを知らないで当日の22日に車を持って行ったら、『予約されていないので後日になります』と言われてしまうのでは?(事前に発覚したので、この電話は有り難かった)」

その後の説明では、トヨタの予約システムは「120日で自動的に予約が取り消される」システムになっており、それが今回の「誰も知らないところで予約が取り消された」原因とのこと。

今回の顛末はこんな事らしい。
・トヨタの予約システムは、予約を入れてから120日で自動的に取り消されるシステムになっている。
・それまでの間に「本予約」を入れないといけない? 
・「本予約」を入れても120日で消えてしまう。
・その『消すアラーム』は、最初に予約した担当者、または営業担当者宛では無く、ただ画面に表示されるだけなので、それを見過ごすと、自動的に、誰も知らないまま予約がキャンセルされてしまう。(せめて予約した担当者に、メール等でアラームが行けば、顕在化できたのに・・・)

つまり今回は、
・3月24日の予約後、実際に取り消された9月12日の120日前の5月12日頃に『誰か』が『本予約』を入れた。
・よって、電話を貰って確認した8月17日時点ではまだ予約が生きていた。
・9月12日の「予約取り消し」の際、パソコン画面にアラームは出たが、表示の相手が居ないため、そのまま放って置かれ、自動的に予約がキャンセルされた。
・よって9月18日に電話を貰って確認した時点では予約は取り消されていた。

3月24日(予約)⇒ 5月12日頃(『誰か』が『本予約』を入れた)⇒ 8月17日(予約されていることを確認)⇒ 9月12日(本予約から120日経ったので自動的に予約キャンセル)⇒9月18日(予約が入っていないことが発覚)

以上のことから下記について『天下』のトヨタに改善をお願いした。
・半年点検の時に、半年先の予約をお願いする事が自分以外も有り得る。
・その時、何の理由か分からないが、120日という縛りがもしあるのであれば「120日以上の予約は出来ない」と、その時に断って貰えれば、客は「予約出来ていない」ことを認識しているので事故は無い。(そもそも、なぜ120日で予約を取り消す必要があるのか分からない)
・コンピュータが「予約を消しますよ」というアラームを出したとしても、個人名を特定しないで画面だけで出しても、誰も自分の事とは思わず、当然見過ごされる。

たぶんこの予約システムは、トヨタ本体が作り、各ディーラーはそれを使っているだけだろう。これは多分「天下の」トヨタの設計思想の問題だろう。

自分の再発防止策としては、(トヨタを信用せず)予約日の数日前に、電話で予約されている事を確認するしかないが、「ガリバー」トヨタにガッカリした今回の事件ではあった。

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