「これまでのお墓、これからのお墓」僧侶・鵜飼秀徳氏の話~我が家の墓じまい
だいぶん前だが、NHKラジオ深夜便で「明日へのことばアンコール これまでのお墓、これからのお墓 僧侶・ジャーナリスト 鵜飼秀徳」(2025/06/14放送)を聞いて、改めてお墓の現状を知った。
<「これまでのお墓、これからのお墓」僧侶・ジャーナリスト 鵜飼秀徳>(2024/01/13放送、2025/06/14再放送)
この放送のテキストは、(ここ)にあるが、お墓の歴史については非常に興味ある内容だった。
それにしても、平安時代は風葬だったとは少々ショック!
鵜飼秀徳氏の話は、前にも「お寺が減っていく」(2020/11/14放送)(ここ)というタイトルで話を聞いており、今回はその続き?
さて本題だが、先日、我が家のお墓を墓じまい(改葬)したので、今日はその体験談。
我が家のお墓は、先祖代々のお墓と、カミさんの実家のお墓の2つあった。
先祖代々のお墓は、東京・谷中の信義真言宗のお寺に、カミさんの実家のお墓は茨城県の浄土真宗のお寺に。 我が家の親父は長男だったので、自宅には祖父母までの繰り出し位牌があった。一番古いのは大正7年の親父の次の弟から、昭和51年の祖母まで。お札を見ると、昭和4年から昭和33年の祖父までの間に、真宗のどこかのお寺から、今の信義真言宗のお寺に改装されたらしい。戒名(法名)をたどるとそれが分かる。
その後、H8年の親父から、H23年の義姉、H26年のお袋、H31年の兄まで、たくさんの位牌が出来てしまい、地理的なことから自分の弟がそれらを預かっていたが、仏壇も小さく、古いお札はお寺に頼んでお焚きあげして貰い、親父以下の位牌は繰り上げ位牌としてまとめて、次兄の我が家に引き継ぎたいとの話が弟から来たのが昨年の春だった。
当然、親父が長男で、その長男(長兄)の兄が亡くなって子どもがいないため、次に引き継ぐのは次男の自分。それを2月の兄の七回忌を機に弟から引き継いだ。
さて、我が家には、今までカミさんの親の法名軸を簡易に祀ってあったが、真言宗の仏壇が来るとなると、並ぶのはちょっと変・・・?
それで、カミさんは自分の実家のお祀りはもう良い。と言いだし、法名軸をお寺に返すことにして茨城のお寺に電話をしてみた。
「法名軸のお焚き上げをしたいのですが・・・」
すると、事情を色々聞かれ、義母が亡くなったときに相談したときは、「まさか墓じまいを考えているんではないでしょうね」と厳しい話があったが、「そもそも我が家は真言宗」という話が効いたのか、茨城のお墓は次の代には無縁化する可能性があるので、墓じまいも仕方が無い、との話になった。
ただし、お骨はお寺の合同墓に移すので、その費用が50万円、お墓を更地にするのに30万円かかるとのこと。
単純計算では、年に7千円のいわゆる管理費を考えると100年分。だったら、そのまま放って置いて、毎年管理費を払う方が安上がり。
自分が躊躇していると、もしお寺の合同墓に移さず、時前でお骨をどこかに移すのであれば費用は掛からない。更地への工事も、時前でやっても良いとの話に。
それで、結論的には、更地の工事は自分で手配し(前にお墓のリフォームをお願いした石屋さんここ)、お骨はその石屋さんに頼んで、「終の棲家なき遺骨を救う会」(ここ)に郵送して貰うことにした。
Netで探したのだが、今回頼った「終の棲家なき遺骨を救う会」はメディアでも有名な会らしく、1人の合葬料は3万円。骨壺の郵送のための送骨セットも送ってくれるとのこと。
かくして、更地の工事代約16万円と、合葬の@3万円で今回の改葬が済んだ。もちろん自分は現地には行かず・・・。
お寺さんには、少しのお礼はしたが・・・
茨城の真宗のお寺も、そもそも真言宗の我が家のような片手間的な檀家は迷惑なのだろう。更地になれば、お墓の場所が良い位置なので、たぶん直ぐに他の人に売ることが出来、本来の檀家が増える方が長い目で見て良いのだろう。
我が家も、二つの宗派の違うお墓を抱えて、自分たちの代は良いとしても、次の代には引継ぎづらく、今回の処置でホットした。
茨城の市役所に改葬許可証の発行をお願いしたり、まあ色々とあったが、それほど手間は掛からず、何よりも、お寺が許可証の発行など、協力的なので助かった。
やはりお寺は確実な檀家が重要なのだろうと思った。
最近の我が家のエピソードではある。
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