2020年7月 4日 (土)

「睡眠中に起きていること」~藤田紘一郎氏の話

先日、こんな放送を聞いて、またまた「ヘエ~」と思った。
2020/06/21にNHKラジオ第2で放送された「こころをよむ 腸内細菌のチカラ~心と体を健やかに「睡眠中に起きていること」」である。

NHKのサイトにはこう解説がある。
「こころをよむ 腸内細菌のチカラ~心と体を健やかに「睡眠中に起きていること」
   東京医科歯科大学名誉教授…藤田紘一郎
200704chounaisaikinnnochikara 最近、睡眠の変化が腸内細菌の組成や機能に影響を与え、また腸内細菌自体が宿主の体内時計に影響を与えることがわかってきました。一方、テレビやスマートフォンの画面から発するブルーライトは体内時計が調節している睡眠と覚醒のリズムを乱すこともわかっています。多様な生活様式をとる現代人が健康を維持するためにも大切な睡眠について、腸内細菌やホルモンとの関係も踏まえながら考えます。」(NHKのここより)

<腸内細菌のチカラ~心と体を健やかに「睡眠中に起きていること」藤田紘一郎>

今回は、4月からのシリーズの第12回。今までは、腸内細菌の話を、何となく聞いてきたが、今回の睡眠のテーマは、なかなか“目が覚める”「ヘエ~」だった。

本来なら、この講義のエッセンスを抜き書きする所だが、止めておく。体内時計の話など、なかなか興味深い講義なので、ぜひオリジナルを聞いて下さい!
この12回を聞いて、にわかにテキストが欲しくなり、NHK出版に注文してしまった。ネットでググっても、全て売り切れだったが、さすがに出版元ではまだ売っていた。
12回の分を(ここ)に置いておくので、良かったら見て下さい。

人間の体内時計の周期は24時間10分で、これは地球の自転との関係で、少しずつずれていくので、それを地球のリズムに合わせるためにリセットするのが睡眠の役割とか。そのリセットの朝日を浴びることの重要性。
また子どもの時は、時間の流れを長く感じるが、年を取ると時間の流れが短く感じられるのは、体内時計の劣化が原因とか・・・
滑舌が少々惜しいが、なかなか面白い話なので、40分ぜひ聞いてみて下さい。

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2020年7月 1日 (水)

「カビが生えた食べ物、大丈夫?」+牛乳の賞味期限

雨が降り続く梅雨。ふとこんな記事が目に付いた。

「カビが生えた食べ物、大丈夫?」
 じめじめした季節。朝食はパンと決めているインコさんは、まとめ買いしておいたパンを焼こうとしましたが、よく見ると…

Q  パンにカビが生えたけど、そこだけ取り除いて食べちゃおう。

ヨミドック  何ですって? カビが見えない部分にも菌糸が広がっている可能性があります。カビが生えた食べ物には、カビ以外の細菌も繁殖していることがありますよ。

Q  大腸菌のような細菌は食中毒を起こすんでしょ。カビも体に毒なの?

200701kabi  病原体になり得る微生物は主に、細菌、真菌、ウイルス、原虫の四つがあります。カビは真菌です。細胞構造が異なる細菌とは別の生物ですが、アレルギーや食中毒を起こしたり、長期間とり続けるとがんになるものもあります。
 ジャムなど糖分を好むタイプ、卵、魚や肉などたんぱく質を好むタイプ、チーズやバターの脂質を分解するタイプのカビがいます。

Q  カビの生えたお餅、食べた記憶があるんだ……。

 食べても症状が出ないことが多いのです。もし腹痛や下痢などの症状が出たら、スポーツドリンクなどで水分を補給して休むこと。症状が重い場合は、医療機関を受診した方が良いでしょう。

Q  カビって悪いヤツだね。

 細菌を攻撃する抗菌薬の原料や、植物の成長を促す物質はカビから生み出されました。お酒やパン作りなどに欠かせない酵母やキノコもカビの仲間。役に立っています。

Q  いつの間にか生えている。どうやって増えるの?

 空中に漂うカビの胞子が食べ物などに付くと、それを栄養に芽を出し、菌糸を伸ばして増えます。成長すると胞子を飛ばして、他の食べ物などに付きます。温度が20~30度、湿度が80~100%の高温多湿を好みます。梅雨時はカビの天国です。

Q  カビを防ぐには?

 温度が10度以下、湿度が60%以下で繁殖を抑えられますが、死滅させられるわけではありません。焼いても安心できませんよ。カビは熱で死滅しますが、毒素が残ってしまうこともあります。

食べ物は、冷蔵庫で長期に保管するよりも早めに食べる方が良いでしょう。

(原隆也/取材協力=高鳥美奈子・NPO法人カビ相談センター主幹、川島彰人・新百合ヶ丘総合病院総合診療科部長)
     ◇
 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。」(2020/06/20付「読売新聞」ここより)

今どきは、もちろんカビの生えた食べ物など口にしないが、思い出すと、子どものころ、カビの生えたお餅は、当たり前のように食べていた。もちろんその部分は削って・・・
昭和30年代。自分が小学校の低学年の頃、自分の家では餅をつくことは無かったが、近所で一緒について貰うことはあった。四角の平べったいお餅が冷えると、包丁で小さな四角に切った。それを保管しておくのだが、いつの間にかカビが生えた。
青いカビは大丈夫だが、赤いカビはダメ。ということを聞いていた。
それらを包丁で取って、いつも食べていた。それで中毒にかかった記憶も無い。
しかし、それはお餅だけのことで、それ以外はやはりヤバイらしい。

今のお餅は、スーパーで包装された物が売っているため、カビの心配は無い。もちろん自宅でつくことも無くなった。

それにしても、今は全ての食品に、賞味期限やら消費期限が書いてあるため、分かり易い。

前に「賞味期限切れ~いつまで食べられる?」(ここ)という記事を書いた。
それ以外にも、「賞味期限切れだって食べられる」(ここ)や「賞味期限切れ、「すぐ捨てる」派は7%」(ここ)という記事も書いた。

当サイトは、このテーマには興味が湧くようだ。

しかし、最近疑問なのは、牛乳の期限。今、冷蔵庫を見に行くと、牛乳には「賞味期限」と書かれていた。
Netでググると、こんな記事があった。
「牛乳は賞味期限が切れても飲めるの?未開封と開封後で期限が違う!?」ここより)
それによると「未開封なら賞味期限プラス1週間程度まで、消費期限の場合は期限内、そして開封後なら2日目程度までかどうかで、飲めるか否かのざっくりとした見当がつけられます。」とのこと。

「牛乳はパッケージにも記載されている通り、食品衛生法により保存基準が10℃以下と定められています。賞味期限とは、この10℃以下で「未開封のまま」冷蔵保存している場合に、その「年月日」までは「品質が変わらずにおいしく飲める期限」ですと保証する目安を示しています。」

「賞味期限が記された牛乳なら期限から1週間程度までは飲んでも問題ありません。そして消費期限が記された牛乳は、臭いや見た目に問題なく見えても、期限が切れたら飲まないことが推奨されています。
また一度容器を開けた場合は、空気中の細菌などが入ってきてしまうため、消費期限、賞味期限ともに日付は無効になります。
開封後からは消費期限、賞味期限にかかわらず、2〜3日以内(メーカーによっては2日間とするところも)で飲みきるか料理に使いましょう。」

今まで、開封しても「賞味期限」を目安に使っていた。それが、正解は開封後2~3日を過ぎたら、加熱した方が無難とは・・・

この記事を書くにあたって、カビだけにしておけば良かった・・・。なまじ牛乳を思い出してググったのが悪かった!?
これからは使い切れるように小さいパックだけを、スーパーで毎回買う事になるのかな・・・!?

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2020年6月28日 (日)

「令和落首考 2020年前半」

もう半年経った。例の落首考である。今朝の朝日新聞の記事である。
令和落首考 2020年前半 西木空人
 「トランプのさらなる狂気舞う年初」。朝日川柳の本年最初の句です(1月7日1句目)。イラン革命防衛隊司令官を米軍が殺害。両国関係はいっそう緊張しました。

 「まださほどトイレは近くないと見え」は翌8日掲載。カルロス・ゴーン被告の逃亡が露見。箱に隠れてレバノンにと伝えられ、我ら唖然(あぜん)としましたね。
      × × ×
 本欄に初めてコロナ関連句が登場したのは1月22日でした。「おかしいと言われて増える感染者」

 翌日、いま思えば純情な2句目が載ります。「来るなとも言えずにそっとマスクする」。中国から春節の観光客が大挙押し寄せておりました。あちらでは「言論の次は武漢を封じ込め」。都市封鎖に踏み切っていたのですが。

 2月6日「妻が言うやはり近場の温泉で」。クルーズ船絡みの句。前後して各地に感染が急拡大します。「大船に乗ってる気分じゃありません」

 3月、WHO(世界保健機関)が、「パンデミック(世界的大流行)の脅威がまさに現実となった」と認めましたが、実感として遅すぎたのではないか。「認定を聞くまでもなくそう思い」
      × × ×
 パンデミックはギリシャ語語源の言葉で、「すべての人びとの病気」といった意味。響きから私は、ギリシャ神話に登場する女性パンドラ(「すべての贈り物」)を、ふっと連想しました。

 彼女は、好奇心を抑えきれず禁断の箱のふたを開けてしまう。中から疾病、悲嘆、欠乏、犯罪などの災厄が飛び出し、人間世界に拡散するのです。「集うこと許さぬ星に成り果てぬ」「看取(みと)りさえ叶(かな)わぬことを見せられる」

 安倍晋三首相は3月2日からの全国一斉臨時休校を要請。先立って、コロナ禍関連で初めての会見に臨みました。「丸投げを断腸と言う能天気」「怖いのはプロンプターの故障なり」
      × × ×
 五輪の延期。緊急事態宣言。それにもまして志村けんさんの訃報(ふほう)はコロナの怖さを知らしめました。「追悼の番組なのに爆笑し」。やっぱり天才。

 「瀬戸際と言って検査もしない国」「病院減らせ職員減らせのツケがくる」。検査への不満は今に続きます。

 残念ながらデマも蔓延(まんえん)。「自粛警察」などと新語も流布されました。「人の目が監視カメラになる世かな」

 小さな発見もあった。「人生でいちばんきれい我が両手」「いまさらに手はあれこれとよく触り」
      × × ×
 「日銭にてやってる店の多いこと」。なのに「スピードを上げるじゃなくてスピード感」。「大抵は『まったく当たらぬ』当たってる」「『なのだろう』と他人事(ひとごと)みたいに言う首相」。この政権の言語感覚は異様といっていい。「『丁寧に』首相言霊(ことだま)穢(けが)しけり」

 「賭けマージャンまさかという坂転げ落ち」。黒川弘務・東京高検検事長(当時)とのマージャンには朝日新聞の記者(元)も加わっていました。

 「賭けるなら記者魂を距離保ち」。読者からの叱責(しっせき)句が、いくつも。

 「経産省トリクルダウンと胸を張り」「話作って記録作らず」「政商と癒着持続化給付金」。政商とは〈政府や政治家と特殊な関係をもって、利権を得ている商人〉(広辞苑)のこと。

 検察庁法改正案を巡り、首相は野党に火事場泥棒と呼ばれました。6月17日国会閉会。「長居は無用と火事場泥棒」「これで総理も夜の会食」

 安倍首相はすぐに自粛を解きます。「お二階のご機嫌をとる大家さん」
      × × ×
 「おしどりに別れもさせぬ冷酷さ」(岡江久美子さん)、「持病持つ者に恐怖の力士の死」(勝武士〈しょうぶし〉さん)。

 コロナ禍とは別ですが、ほかにも、多くの人が亡くなりました。たとえば「早撃ちを真似(まね)て得意の幼き日」(宍戸錠さん)、「令和まで続く昭和の子守唄」(梓みちよさん)、「名女房 良き女房待つ天国へ」(野村克也さん)、「尾道の坂にそぼ降る涙雨」(大林宣彦さん)、「浮浪雲(はぐれぐも)我が身を重ね懐かしむ」(ジョージ秋山さん)、「花の種蒔(ま)いて蒔いても花咲かず」(横田滋さん)。ご冥福を祈ります。
      × × ×
 パンドラは開けたふたをあわてて閉じました。箱には一つだけ、「希望」が残ったと神話は伝えます。

 「畑仕事マスク着けずに出来る幸」
 (「朝日川柳」選者)」(2020/06/28付「朝日新聞」p8より)

まあ、今年の前半は何から何までひどかった。世界もそうだし、日本の政界も、もちろんコロナも・・・

それにしても、ボルトン氏によるトランプ暴露本の話は面白い。ほとんどが真実なのだろう。
昨日、本屋に行ったら、「女帝 小池百合子」という本がたくさん平置きされていた。
もちろん読んではいないが、残念なことに「安倍晋三」の暴露本が無い。
そんな本を書けば、干されるのが分かっているので書けないのだろうが、誰かがボルトン流で書いたら、さぞ面白かろう。

一方、コロナ禍は、一過性で無いのが怖い。時間が経てば終わる、という物でもないらしい。半年後、「令和落首考 2020年後半」で、それがどのように歌われているのか・・・

とにかく、めったに体験出来ない相手なので、人類がどのようにコロナと対峙し、退治するのか、じっくりと見極めよう。そして半年後に、川柳で笑い飛ばしていることを期待しよう・・・!

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2020年6月25日 (木)

「1万本超のビデオテープ」~趣味の行き着く先

先日、朝日新聞の夕刊の記事を見てビックリ。片山杜秀氏のビデオ録画のものすごいこと・・・。こんな人も居るんだ~と。

「(魂のサプリメント)1万本超のビデオテープ 番組録画、45年間の日課
 始まりは、俳優の平田昭彦(ひらたあきひこ)さんでした。1954年公開の映画「ゴジラ」第1作で芹沢博士を演じた方です。

 平田さんに心を奪われた幼い私は、彼がテレビに出る場面を何とか残したかった。画面を8ミリカメラで撮ったり、カセットテープで録音したり、試行錯誤していました。

 75年、わが家にやって来たのが、発売されたばかりのソニー「ベータマックス」。以来、録画という私の日課が途切れずに続いています。

200625video  ひいきの役者が出るドラマや、気になる脚本家が書いた映画などを確認し、タイマーをセットする。昔のビデオテープは高価だったから、無駄遣いはできません。60分のうち3分とか、残したいシーンだけを編集して、あとは上書きしていました。中学、高校時代は毎日深夜まで、そんな作業をしていましたね。

 今はDVDに変わりましたが、1日平均12時間分くらいは録画しています。すぐハードディスクの容量がいっぱいになるので、夜更けや明け方、原稿執筆の合間にDVDへダビングをしています。

 録画生活も、もう45年になりますか。ビデオテープは1万数千本、DVDも入れたら数えきれません。よく「こんなに録(と)って、全部見られるのか」と聞かれますが、見られる訳がないです。なのになぜ録画するのかと問われたら、「日課だから」としか答えようがありません。私にとっては、水を飲む、物を食べる、というのと同じで、ないと落ち着かないんですね。90%は無意味です。でも、そのムダがないと、残りの10%が生きてこないのでしょうね。
     *
 片山杜秀 かたやま・もりひで 1963年生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶応大学教授。著書に『未完のファシズム』(司馬遼太郎賞)など多数。近著に『皇国史観』。(聞き手・山本悠理)」(2020/06/22付「朝日新聞」夕刊P2から)

この「90%は無意味です」という潔さ。(たぶん100%無意味だと思うけど・・・)
片山杜秀氏という名。どこかで目にしたな・・・と思ったら、慶應義塾大学法学部教授と同時に音楽評論家だという。かつては雑誌「レコード芸術」にも執筆し、今は朝日新聞に記事を書いているという。なるほど・・・

この人の録画は、見るための録画では無く、録画そのものが趣味なんだな。
自分も心当たりがある。自分の場合は、音楽の音源を集めるのが趣味!?
大学時代は、FM放送を録音していた。録音は、オープンテープの時代を経て、カセットやMDそしてMP3からWAVへ。
そして近年は、CDのWAV音源からハイレゾ音源を集めていたっけ。(過去形なのが謎!?)

特にFM放送からの音源集めでは、MP3ファイル作りで膨大な時間を費やしたと思う。そのMP3音源は既に時代遅れになって、ほとんど削除してしまった。
今のWAV音源も含めて、聞く時間よりも、はるかに作る・集める時間の方が余計にかかっている。
でも氏と同じように「集めるのが趣味」と割り切れば、そんなもの・・・

自分も、ビデオテープも、まだ取ってある。Excelで番号を付けて整理しているが、VHSテープが約200本。既に再生機の無いβカセットも50本近くある。それにDVDとBDがそれぞれ100枚程度。
音楽では、昔のLPは200枚ほど。CDはコピーを含めて700枚ほどある。それに、いまだに捨てられないカセットテープも100本以上。LDも。
最近始めた4K録画のBDは、4K放送が再放送が主なので、ほとんど録っていない。

でも、そろそろ潮時。見ないもの、聞かないものは処分していかなければ・・・
そういえば、D-VHSは、60本ほどあったが、再生機が壊れたのを機に、全部捨てた。EDベータも同じく捨てた。しかしLDは購入品のためか、再生機が無いのに、まだ捨てていない。ベータのテープも、何か愛着があって、捨て切れていない。

氏の1万本は論外だが、死んだ後はそれを整理する遺族が困るだろうな・・・。
しかし、もしこれらがキチンと整理されていれば、放送局にも存在しない貴重なライブラリーになるかも知れない。
自分も、昔NHKで放送された喜多郎のライブなど、今でも見たい番組はある。でも、氏の好みと違うので、まあ無いだろう。

“捨てる”と言えば、20数年前に親父が亡くなった時、(親父は本を集めるのが趣味だったので!?←本当に全部読んでいたとは思えないので・・・)それを捨てるのにお袋が大変だったと聞いた。
特に専門の経理関係の古い本は、毎週、本を捨てる日に、せっせと近所の廃棄場所に運んだという。

こんな記事を読んで、もし“趣味の塊”を残されたら、残されたそれらの遺品を処理する家族は大変だろうな・・・と、つい心配してしまった。
他山の石とせねば!??

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2020年6月21日 (日)

「童謡の歌詞、4分の1に山、桜、蛍…」~「おべんとうばこのうた」

先日の「朝日新聞」夕刊のトップ記事にびっくり。童謡・唱歌の“研究”の記事なのである。13,000曲の冒頭の一節を分析して、どんな自然や生き物があるかを調べたという。

歌えば広がる原風景 童謡の歌詞、4分の1に山、桜、蛍… 農研機構、1.3万曲を分析

 心に響く歌の豊かさには、日本の自然が大きな役割を果たしていた――。国内の研究チームが、童謡や唱歌約1万3千曲の冒頭の一節を調べたところ、山や森、桜、蛍など身近な自然や生き物が、全体の4分の1以上に含まれ、文化的な創作活動に影響していたことがわかった。(杉浦奈実)

200621douyou  「ゆうやけこやけの あかとんぼ」(三木露風作詞「赤とんぼ」)、「うさぎおいし かのやま」(高野辰之作詞「故郷(ふるさと)」)、「さくらさくら やよひのそらは」(日本童謡「さくらさくら」)……。学校で子どもに歌い継がれてきた童謡・唱歌には、自然豊かな日本の原風景のイメージがたびたび現れる。

 そんな歌に注目した農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の研究チームが5月、研究成果を生態系に関する国際学術誌エコシステムサービスに発表した。

 チームは国立(くにたち)音楽大学付属図書館の「童謡・唱歌索引」で調べられる、1万2550の童謡・唱歌の冒頭の一節を分析。ほとんどの歌は、義務教育が始まった1872年から、終戦の1945年までに作られたとみられる。

 歌詞に、海、森、農地といった日本の主な生態系や、生き物に関わる単語が含まれているかどうかを調べた。例えば、森であれば、「モリ」のほか、「ハヤシ」「ヤマ」といった単語があらわれた場合にカウントした。

 生き物は、植物、虫、鳥といった区分のほか、「バラ科」など、科別にも集計した。「故郷」の1節目であれば、「ウサギ」と「ヤマ」が登場するので、「森」「哺乳類・ウサギ科」に数えるといった具合だ。

 すると、生態系、生き物にかかわる単語がそれぞれ1315曲(10.5%)、2331曲(18.6%)で見つかった。全体の25%以上の曲にはいずれかが入っていた。うち、生態系では森が43.1%と多く、海(24.6%)、湖と川(9.3%)が続いた。生き物では、植物が54.7%と最多で、次いで鳥(26.0%)、昆虫(10.0%)だった。

 「索引」で調べた歌詞には植物は58科、鳥が27科と、様々な生き物が含まれていた。身近な生き物や、見た目や音が目立つ生き物が多かった。植物ではサクラ、ウメが含まれるバラ科が多く、鳥ではスズメ、虫ではホタルが最多。鳥では、スズメやカラスなど農地や都市など身近な場所にすむ種が多かった。

 サクラなどバラ科が多いことについては、古くから日本にお花見の習慣があることの影響がありそうだ。戦争に関する歌にサクラが登場することも、数を増やした要因とみられる。

 また、鳥に次いで虫の歌が多かったことについては、虫取りが子どもに人気の遊びで、虫をめでる文化があることが要因として考えられるという。

 だが虫でもカブトムシは見つからなかった。デパートなどで昭和中期からペットとして売られるようになる前は、子どもに人気のある生き物ではなかったのかもしれない。

 研究チームの農研機構・農業環境変動研究センターの片山直樹主任研究員は、「日本の自然は作詞家など、芸術家の創作活動に多大な影響を与えていたと考えられる。当時の暮らしが今より自然に近かったことに加え、歌が教育的な意味を持っており、身近な自然を尊ぶ気持ちを育むために生態系や動植物が登場しやすかった側面もあるだろう」と話す。

 ■登場する自然、危ぶむ声も メダカは絶滅危惧/減る松林
 歌詞には、今では少なくなってしまった動植物や風景も多く登場する。ノウサギやホタルは地域によっては絶滅が危ぶまれており、魚で最も多く登場したメダカは環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に分類されている。植物で3番目に多く取り上げられた「マツ」は松林について歌ったものが多かったが、外来種の線虫「マツノザイセンチュウ」の被害や開発で、地域によっては面積を大きく減らしている。

 「唱歌『ふるさと』の生態学」の著書がある高槻成紀・元麻布大学教授は「ある時代に日本人がどう自然をとらえていたかを調べることは重要。歌詞を材料に、生物を分析する手法がユニークだ。原生的な自然ではなく、日本人の大半が農業や漁業に携わっていた時代に誰でも目にしたような身近なものがよく取り上げられており、曲にも自然観が投影されているのだろう」と話す。

 一方で、高槻さんは歌詞に登場する自然を危ぶむ。「今は、農業のやり方や土地の利用の仕方の変化で、ウサギがいるススキ原も失われ、同じような場所にいた鳥や虫も減った。曲の景色を『懐かしい』と理解できる世代がいなくなった時、次の世代まで歌い継がれるのか、わからない時代に来ていると感じる」(2020/06/17付「朝日新聞」夕刊P1より)

何をきっかけに調べたかは知らないが、「ほとんどの歌は、義務教育が始まった1872年から、終戦の1945年までに作られたとみられる。」とのこと。
つまり、我々シニア世代が知っている童謡・唱歌は、やはり戦前までの作らしい。

我が家では?と思い出すと、もっぱら子門真人の「およげ たいやきくん」(ここ)の旋律が頭に浮かぶ。

息子がいつも歌っていたのが「まいにち まいにちぼくらは てっぱんの うえでやかれて いやになっちゃうよ・・・」。しかも全部覚えていないで、この節しか歌わない。
それを繰り返すのだから、聞いている方は、まさに「イヤになっちゃうよ!」

自分たちの世代は上の記事にある童謡・唱歌で育った。同じように、息子たちに教えようとしたが、何一つ教えられなかった。感覚が違ったのだろうか。
カミさんは「おべんとうばこのうた」を良く歌って聞かせていたっけ。

ついでなので、載せておこうか・・・

<こおろぎ'73の「おべんとうばこのうた」>

「おべんとうばこのうた」
  作詞:香山美子
  作曲:小森昭宏

いただきます
★これっくらいの おべんとう箱に
 おにぎり おにぎり ちょいとつめて
 きざみショウガに ゴマふりかけて
 ニンジンさん さんしょうさん
 しいたけさん ごぼうさん

 穴のあいた レンコンさん
 すじの通った フーキ

ぞうのせなかに ありがおっこちた
山だと思って 旅をした
はなの先まで あるいたが
もとの山に もどっていた
それでおひる
★くりかえし(小さい声で)

わにのせなかに ぞうがのっかった
ふねだと思って のっていた
岸についたと 思ったが
別のわにに 乗っていた
それでおひる
★くりかえし(大きい声で)

さるのしっぽに わにがくいついた
しめたと思って ひっぱった
さるもまけずに ひっぱった
どっちもつれたと おもっていた
それでおひる
★くりかえし(速くなる)

ごちそうさま

上の音源は1978年だという。40数年前がこんな調子の歌なので、今の幼児は、どんな歌を歌っているのか?
いずれにせよ、戦前の唱歌と現代の唱歌とは、世界がだいぶ違う。それは歌謡曲の世界も同じ。Jポップに取って代わられ、シニア世代はギブアップ!
でも今後孫娘に会ったら、こんな歌もあるぞ!と、「おべんとうばこのうた」を一度教えてみようかな・・・

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2020年6月18日 (木)

「腸チフスのメアリー」

先日の朝日新聞の天声人語に、こんな記事があった。

「(天声人語)腸チフスのメアリー
 いまから100年ほど前、ニューヨークに「チフスのメアリー」と呼ばれた女性がいた。本人に自覚症状のないまま、周囲に腸チフスの感染者を増やす。一説に計47人、うち3人が亡くなったとされる▼家政婦メアリー・マローン。料理の腕にすぐれ、子どもの面倒見もよかった。だがある夏、雇われた先の銀行家の別荘で家族6人が発症、疑いの目を向けられる。衛生専門家が採血や採尿を求めるとフォークを振り回して抵抗したという▼『病魔という悪の物語』(金森修著)によれば、彼女は無理やり隔離されるが、無症状ゆえに納得できない。3年後に解放されると、名を偽って病院に勤め、集団感染を招いた。当時は効果的な治療法がなく、新聞は「無垢(むく)の殺人者」「米国で最も危険な女」と書き立てた。2度目の隔離は亡くなるまで23年に及んだという▼国立保健医療科学院の逢見(おおみ)憲一さん(54)によると、メアリーの名は今日なお公衆衛生史に残る。「感染を抑えこみたいという公共の福祉と、むやみに隔離すべきではないという個人の自由のせめぎ合いを考える上で、重要な事案です」▼現下のコロナ禍でも無症状の感染者対策が欠かせない。当方も感染防止に注意を払い症状はないものの、電車に乗るたび、きまって不安にかられる。自分はすでに無自覚の感染者ではないか、隣の乗客はどうかと▼メアリーに対する「毒婦」呼ばわりは死後も続いたという。その悲運の生涯はいまを生きる私たちに重い問いを投げかける。」(2020/06/16付「朝日新聞」「天声人語」より)

症状が出ない感染症が、如何に怖ろしいか・・・。
そして同じく先日の「日刊ゲンダイ」の隠れコロナ死の記事。。

4月の「超過死亡」激増 東京1056人“隠れコロナ死”の可能性
「圧倒的に少なく抑え込むことができている」――。新型コロナウイルスの感染者数と死者数について、先月25日の会見で安倍首相は胸を張った。死者数は940人超。ただし、4月の「超過死亡」のデータから、何倍ものコロナ死が隠れている可能性が出てきた。

発表数は氷山の一角
 超過死亡とは過去の同月の平均死亡者数と比べて、超過した人数のこと。東京都が11日、発表した4月の死者数は1万107人。過去4年間の平均死者数は9052人で、超過死亡はナント1056人。11.7%も増えている。都発表の4月のコロナによる死者数は104人に過ぎない。

200618corona 「超過死亡の大部分はコロナによるものです。今年はインフルエンザの流行が全くなく、自殺者も少ない。超過死亡が大幅に増えた要因は、コロナの感染拡大以外に考えられません。急変して死亡するケースが多く、PCR検査に至らず、死因を心不全などとする例は少なくありません。コロナ関連死として発表されているのは、ごくごく氷山の一角なのです」(医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)
 超過死亡には、医療体制の逼迫もあり、PCR検査を受けずに急死した陽性者が含まれていると考えられるのだ。

日本モデルはミスリード
 超過死亡の大幅増は都に限らない。別表の通り、4月の超過死亡は7都府県が過去4年平均比10%超増えている。感染が多い地域ばかりだ。超過死亡は4月の数値だけでも、コロナの累計死亡者数と比べてかなり多い。

「感染症は、超過死亡をベースに検証するというのが、世界の医学界のコンセンサスです。日本の場合は、超過死亡ではなく、コロナと診断された死亡者の少なさを強調し、『PCR検査を抑えて成功した』『日本モデル』などと語られ、突っ込んだ検証、反省が行われていません。第2波、第3波でしっぺ返しを食らうことになるでしょう」(上昌広氏)

 三段目力士・勝武士(享年28)の死去から1カ月が過ぎ、日刊ゲンダイの指摘にも、厚労省は「20代のコロナ死ゼロ」と“誤報”を改めない。実態から目をそらす政権下では、お先真っ暗だ。」(2020/06/16付「日刊ゲンダイ」ここより)

北朝鮮の「国内の感染者はゼロ」という主張もそうだが、権力者の、ある思惑により、データがゆがめられて作られ、ゆがめられて解釈されて誇大広告される。
コロナ感染者や死者もそうだが、コロナ対策費について、現政権は、自分たちに都合の良いように作られた数字によって自画自賛している。
「事業規模は230兆円を超えるものとなります。GDPの4割に上る、世界最大の対策によって、この100年に一度の危機から、日本経済を守り抜いてまいります」という首相の誇大広告も「“58兆円真水”すら張り子の虎の懸念」ここ)との指摘も・・・

話は変わるが、昨夜の河野防衛大臣による「イージス・アショア配備計画停止」の発表は、最近に無く痛快な話だった。
辺野古の話も、同じでは無いか?
「工事再開の辺野古はイージス・アショア以上の壮大なムダ」(「日刊ゲンダイ」ここ)にも指摘されているように、同じ文脈なら、こちらの方も、即停止とすべき。

恣意的な検察官の定年延長の撤回など、官邸の横暴が最近はブレーキがかかってきたようだ。早々に日本のトップが代わって、コロナ関係の発表の数字を含め、ウソの無い、普通の常識の通る日本に戻したいものである。

●メモ:カウント~1280万

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2020年6月15日 (月)

実は・・・現在とは違う「君が代」があった

最近凝っているBS-TBSの「関口宏のもう一度!近現代史」(ここ)。

2019年12月21日放送の第10回「明治11年~琉球処分・コレラ大流行ほか 」で、「ヘエー!」と思った音源を聞いた。
明治13年に作曲された今の「君が代」の前に、明治2年に作曲された別の「君が代」があったという。

<「関口宏のもう一度!近現代史」⑩より~明治2年版「君が代」>

「君が代」
 君が代は
 千代に八千代に
 さざれ石の
 いわおとなりて
 苔のむすまで

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TVのパネルによると、明治2年版は、イギリス皇太子の来日に合わせて、薩摩郡 軍事顧問フェントンが作曲。明治13年版は、宮内省で作曲を検討。雅楽師 林廣守の曲が採用され(実際は長男と部下が作ったメロディを林が曲に起こした)、11月3日の天長節に宮中で初演奏されたという。

今さら「君が代」について、ここで論ずるつもりも無いが、とにかく歴史は奥が深い。

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2020年6月12日 (金)

BS1スペシャル「山中伸弥が聞く 新型コロナ ~3人の科学者+1人の医師との対話~」を見た

昨夜放送された、BS1スペシャル「山中伸弥が聞く 新型コロナ ~3人の科学者+1人の医師との対話~」(2020/06/11 21:00~21:50  BS1//再放送は2020/06/20 22:00~22:50 BS1)(ここ)を見た
朝の各社の情報番組と違って、アカデミックな情報であり、聞いていて納得が出来た。

この番組について、Yahoo!ニュースではこう紹介があった。
山中伸弥が知りたい新型コロナ、4人の専門家らとトーク特番
「京都大学iPS細胞研究所」所長の山中伸弥教授が、新型コロナウイルスに関して疑問に感じていることを専門家らと議論するスペシャル番組が、6月11日にBS1で放送される。
2012年のノーベル生理学・医学賞を共同受賞した山中教授。3月には「幹細胞の研究者です。感染症や公衆衛生の専門家ではありません。しかし、人類への脅威となった新型コロナウイルスに対し、医学研究者として何かできないかと考え、情報発信を始めることにしました」と、個人でWEBサイトを立ち上げて情報を発信し続けている。

今回はそんな山中教授が、どうしても聞きたかったという12の質問を専門家らとトーク。「ウイルスはどうやって生まれた?」「薬は効いている?」「ワクチンはいつできる?」「感染収束のシナリオは?」など、誰もが知りたい疑問を掘り下げる。

山中教授が科学的に掘り下げた問いに答えるのは、国際医療研究センター病院の大曲貴夫センター長、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の朝長啓造教授、大阪大学の宮坂昌之名誉教授の4人。

分野を越えた知恵の交換がビデオ通話によって重ねられていくさまは、リアルな日本の今を映し出す貴重な映像記録となったという。この模様を収録したBS1スペシャル『山中伸弥が聞く 新型コロナ~3人の科学者+1人の医師との対話~』は、6月11日・夜9時からBS1で放送。」(2020/06/10付(ここ)より)

NHKオンデマンドでは、この番組が無料で公開されていた(ここ)。7月11日までの公開なので、もし良かったら見て下さい。ただし、無料会員登録が必要。再放送は2020/06/20 22:00~22:50です。

音声だけですが、下に挙げておきます。

<BS1スペシャル「山中伸弥が聞く 新型コロナ ~3人の科学者+1人の医師との対話~」>

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さて自分にとって、歴史についての半藤一利さんや保阪正康さんもそうだが、今回の新型コロナについて、どの視点からの議論が的を射ているか、自分が聞く人を選ぶのは重要である。
前は良く見ていたが、TV朝日の「羽鳥慎一のモーニングショー」も、最近は全く見なくなった。理由は、出演者のコメントが臭くなってきた。自分勝手な思い込みでの発言が鼻に付いてきた。だから見なくなった。
それに引き換え、山中さんが問題提起する視点は、さすがに素直に聞ける。
NHKスペシャルの番組など、ちょっと出過ぎでは?と思う山中さんだが、iPS細胞のことは部下に任せ、今は啓蒙がメインテーマになっているのかも知れない。
ともあれ、朝から晩までコロナコロナ・・・でほとんど関連番組を見なかった自分だが、唯一?マジメに見た番組であった。

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