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2019年5月 1日 (水)

障害者の就職~どう思いますか

今日は、「令和」の元旦!?どうもピンと来ないが・・・。
昨夜の渋谷のスクランブル交差点では、カウントダウンの群衆に対して、熱を冷まさせるためか、大画面が一斉にブラックアウトになったとか・・・。これは設置者がわざと止めたらしい。今日のテレビも、「令和」一色。困ったもの・・・!?
話は変わるが、今朝の朝日新聞にこんな記事があった。

(声 どう思いますか)障害者の就職
 障害がある子を育てる親にとって、小学校への就学とともに、卒業後の就労や自立への道筋が気になるところです。
 障害者雇用は、法律で法定雇用率の達成が義務づけられる時代になりました。政府や自治体は、就労や定着支援の取り組みを始めています。
 一方、昨年は政府や自治体による障害者雇用の水増し問題が発覚しました。また、当事者や親に雇用条件を聞くと、一般的に非正規雇用が目立ち、定着も大きな課題です。東京パラリンピックを来年に控え、障害のあるなしで区別しないインクルーシブな社会を目指す動きがありますが、簡単ではありません。みなさんは、どう考えますか。

 ■その子の将来考えた就学支援に
 生活保護高齢者支援員 女性(東京都 48)
 19歳の長女は自閉症と知的障害があります。福祉的な就労をする「就労継続支援B型」の事業所に通っています。特別支援学校の高等部を卒業しましたが、希望の保育園やスーパーで不採用となり、就労移行支援事業所も受け入れられませんでした。
 小学校就学時は、養護学校と心身障害学級の両方の教師から「心障には重すぎる、養護には軽すぎる」と言われました。今は「B型事業所には(障害が)軽すぎる、企業(の障害者雇用)には重すぎる」と言われてしまいます。
 軽度の子どもは、高等部卒業時に療育手帳が出るか出ないかという状況です。出なかったとしても、一般就労での採用は難しいです。学校では障害者雇用枠での採用を目指して教育されてきたためです。
 就学相談では「その子の今」しか見ません。その時点から、その子の将来像も考慮して考えてほしいと思います。

 ■忘れられない実習先での罵声
 主婦(大分県 59)
 「こんなやつを働かせるなんて、お前らはバカか!」
 息子が特別支援学校高等部1年の時、職場体験で言われた言葉です。図書館の受付で、職員の方と貸し出しカードの入力をしていたところ、常連の高齢者が職員に浴びせた罵声でした。息子は「自分のせいで職員の人が『バカ』と言われた。申し訳ない」と落ち込みました。
 脳性マヒで四肢体幹機能障害のある息子は車椅子で生活しています。知的障害はなく保育園、小学校、中学校は地域の学校で健常児の友だちと同じクラスで学びました。高校は特別支援学校を選びましたが、英検2級にも合格しました。
 息子は今、大学4年生。成績優秀で大学から表彰されましたが、手足にマヒがあるため就職は絶望的です。たとえ就労したとしても、周りの理解がなければ本人が傷つくだけかもしれません。重度身体障害児の就労はさらに困難なことを知って欲しいです。

 ■障害に合う支援、親が奪わないで
 会社員 男性(静岡県 55)
 官庁の障害者雇用の水増し問題が起きたことで、障害者手帳を持っている人の就労環境は改善されつつあります。しかし、手帳を持っていない障害者も相当数いることを知って欲しいのです。
 神奈川県内に両親と暮らす、自閉症と思われるいとこも、その一人です。学校時代も通常学級で過ごし、障害に応じた就労支援や教育は受けてきませんでした。親が社会的地位への影響や周囲の目を気にしたということがあるのかもしれません。手帳がないと、就職も一般採用枠になります。しかし、採用されてもすぐクビになってしまいます。
 いとこは、もう50歳。80歳を過ぎた両親の年金で生活しています。障害を持った子どもに対し、一人で自立して生きていくのに必要な職業教育を受けさせてあげることを怠り、障害者手帳も持たせずに福祉の支援を受けなかった。こうした子育てのつけは、後々の人生に響きます。

 ■親や教師は成長機会奪わないで
 障害者人材育成会社経営 男性(大阪府 36)
 私の娘には重度の聴覚障害があります。子どもの将来がとても不安でした。そのため、障害者を雇用する側になってみようと、大手外食チェーンの人事部門に転職し、支援学校や施設を訪問しながら障害児の採用と育成をしてきました。
 親と雇用側の両方を経験して分かったのは、社会経験の圧倒的な少なさです。親は長い間、代理行為を行い、成長の機会を奪ってしまっています。特別支援学校は、通う子どもたちのボトムに合わせた教育をしています。重度の障害児にとっては非常に良いですが、知的障害のない、特に軽度の障害児には、成長のための負荷がかかりにくい環境です。それ故、経験値が少なく、能力はあるものの打たれ弱い生徒が多くなりがちです。
 経験値が少ない中で進路を決めなければならず、安易な志望理由で決めてしまうこともあるのでしょう。障害者雇用枠で就職しても離職が多いというのは、なるべくして起こっていると思います。

 ◆働くこと意識して準備を
 NPO法人「空と大地と」(静岡県島田市)の理事長・大橋妙子さん 就労移行支援事業所を運営している中で、気になることがいくつかあります。
 まず特別支援学校ではもっと働くことを意識した教育をする必要があると思います。高等部に入学してから就職や自立についてあわてる人が多くいますが、小学生の段階から子どもの自立を考えて備えていくべきです。
 現状は、非正規雇用が多く、離職する人も目立ちます。ただ、企業によっては、せっかく採用して育てるのだから長く雇用したいと考えています。障害者雇用といっても、今、人材の確保難が起きているからです。
 そこで必要なのが、家庭でも働きやすい環境を整えることです。学校を卒業したから親の役割は終わりではありません。継続して働くためには、家庭でのサポートも実は重要です。生活のリズムを整え、身だしなみや出勤時間に気をつけるような、いわば社会生活を円滑に送るためのサポートです。
 こういった就労準備や継続的なサポートが現実には必要です。」(2019/05/01付「朝日新聞」p8より)

3番目の「自閉症と思われるいとこ」の話は深刻だと思った。
「親が社会的地位への影響や周囲の目を気にした」ことで、「いとこは、もう50歳。80歳を過ぎた両親の年金で生活しています。障害を持った子どもに対し、一人で自立して生きていくのに必要な職業教育を受けさせてあげることを怠り、障害者手帳も持たせずに福祉の支援を受けなかった。こうした子育てのつけは、後々の人生に響きます。」とある。
このいとこの人の今後の人生はどうなるのだろう?
親の見栄のために、子どもの人生を犠牲にしたということなのだろう。親が生きている間は、何とか収入があるので生きられるかも知れない。親も援助してあげられるかも知れない。しかし年齢的に、親が先に死ぬ。その後は、このいとこは、収入が絶たれる。
両親の年金で生活しているということは、財産も無いのだろう。自閉症となると、生活保護を受けても、自活できない。どこかの施設に入りたくても、障害者手帳もない(障害者として認定されていない)となると、手が無い・・・

確かに、親が子どもを障害者として認めることはつらい。何とか、障害者では無い、と思いたくて日々努力してきても、いざ公的に障害者と烙印を押されると(障害者の認定をされると)、数日泣き暮らす、という話も聞く。
でも、障害者として認定されることは、社会の支援が始まる第一歩。障害年金も貰えるようになり、色々な施設での支援や訓練も受ける事が出来る。
その道を親のエゴで閉ざすことは、あまりに悲惨な結果を招く。

ある人が、定年後のアルバイトとして、障害者の施設への朝夕の送り迎えをしている。その話を聞くと、特に自閉症の子どもは大変だという。暴れたり、大声を出したり・・・
しかし、その家庭からすると、子どもが施設で受け入れてくれる間だけ、平穏な生活が得られる。子どもが生まれて以来、四六時中その世話に明け暮れてきた親からすると、一時の静寂。やっと息抜きが出来る・・・。
これも障害者として認定されたからこそ。

前に何度か書いたが、統計的にある確率で障害者は生まれる。それはどこに生まれるか分からない。自分の子どもが健常者だったら、それは単にラッキーだっただけ。それで障害者のことを忘れてしまうのではなく、やはり社会全体がそれらの子どもたちを支援し、障害者を守って行くのが人の道。

昨年の政府や自治体による障害者雇用の水増し問題など、まさに下の下の話。
アベくんも、相変わらず天皇の前でも「美しい」を連発しているが、何とか「温かい」を連発して欲しいものだ。


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コメント

親の見栄ほど子供を不幸にするものはありません。バブルの頃、人手を欲しがった企業は障碍者を採用する時に、親と一緒ならという条件を出しました。母親と一緒に採用されても子供の方には作業をさせずに母親を働かせたのです。工場内で、中学を卒業したばかりの子供は熱湯の中に落ちて大やけどをしたそうです。「家の息子は就職して働いている」と自慢していたのに、働いているのは母親だけでした。子供が大やけどをしても何の保証もありません。親の見栄は子供を不幸にすることの方が多いように思えます。障碍者として認められて、施設の中で安全な仕事をして、守られる方が親子にとっても幸せな事です。世間に対して見栄を張っても何の得にもなりません。それにしても障碍者の施設の少なさは悲しいほどです。老人の施設は沢山出来たのに、障碍者用の施設は大幅に足りていません。お金にならないからだと言った人がいます。人口が減るのを危惧するならば、障害のある子供も皆、楽しく生活できる施設を作る事です。お母さんも働けるようになります。
偏ったお金の使い方を改めて人間が平等に生きられる社会を構築していくべきです。
それが豊かで平和な国家になる基礎だと私は思っています。

【エムズの片割れより】
「障がい者」を「障害者」と書かずに「障碍者」と書いたところに、白萩さんの障碍者に対する理解の深さを感じました。
母親が、自分の子どもを障碍者と認めたくない気持ちは分かりますが、障碍者は一家庭では無く、社会が支えていく存在。
それを早く理解して、社会の応援を求めることが、色々な悲劇を生まないことにつながると思います。
(ちなみに、Googleで検索すると、「障がい者」は101百万件、「障碍者」は84百万件、そして「障害者」は398百万件でした)

投稿: 白萩 | 2019年5月 7日 (火) 21:45

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