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2019年2月 9日 (土)

小椋佳の「木戸をあけて」

最近、つくづく長生きして良かった~!と思う。理由は、素晴らしい4Kの絵と音で、小椋佳のコンサートを見ることが出来たから。
先日(2019/02/03)、NHKのBS4Kで「小椋佳生前葬コンサート」が放送された。
NHKの解説に「70歳の古希を迎えた小椋佳が、2014年9月に行った「生前葬コンサート」。4日連続で全100曲を歌いきる前代未聞の公演から、選りすぐりの名曲を届ける。」
とある。
この番組は、2014/10/19と2014/10/26にNHKのBSで放送されたものと同じ番組だが、今度はオリジナルの4Kでの放送。絵も素晴らしいが、音も素晴らしい。音は、圧縮をかけているので、原理的には2Kと同じらしいが、自分には圧倒的に良い音で聞こえる。

後編の2曲目に「木戸をあけて」が歌われた。この歌をまだ挙げていないことに気付き、取り上げてみた。

<小椋佳の「木戸をあけて」>

「木戸をあけて」
   ─家出をする少年がその母親に捧げる歌─
     作詞・作曲:小椋佳

あなたの後ろ姿に そっと別れを告げてみれば
あなたの髪のあたりに ぽっと灯りがさしたよな
裏の木戸をあけて 一人夜に出れば
灯りの消えた街角 足も重くなるけれど
僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない

許してくれるだろうか 僕の若いわがままを
解ってくれるだろうか 僕のはるかなさまよいを
裏の木戸をあけて いつか疲れ果てて
あなたの甘い胸元へ きっともどりつくだろう
僕の遠いあこがれ 遠い旅の終わるときに

帰るその日までに 僕の胸の中に
語りきれない実りが たとえあなたに見えなくとも
僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない

190209ogurakei もちろんこの曲は、1972年3月発売の「彷徨」というアルバムに収録されている歌。いまだに、小椋佳のアルバムではこれが一番好き。
小椋佳という名も、「彷徨」というLPも、若い時に九州に出張した時に知った。当時、入社4年目のまだまだ若造。でも、よく客との打ち合わせで全国に出張した。この時は、福岡への出張。その時の、営業担当者のKさんが、自宅に泊まれというので、一晩泊めてもらった。そのときに、家で紹介されたのが、この小椋佳の「彷徨」というLPだった。
少し聞かせてもらっただけで惚れた。それで東京に帰って直ぐに同じLPを買った。1974年の夏のことである。

190208asahip9 話は変わるが、昨日(2019/02/08)、朝日新聞を読んでいたら、「後継者がいない」という、ちょうどKさんと同じ境遇の話が載っており、読みながらKさんのことを思い出した。
Kさんは、福岡で通信工事会社の社長をしており、自分よりひとつ下なので古希。まさに、上の生前葬コンサートをやったときの小椋佳と同じ歳。
そろそろ自分の引退の後を考えなければならないが、なかなか難しいという。中小企業の社長は、新聞の例と同じく株の引き取りも入ってくるため、大企業のサラリーマン社長とは事情が違うという。
年金生活者の自分とは別世界の話だが、社員への責任の重みは良く分かる。

まだまだ現役を続けているKさんにエールを送ると共に、高齢でなかなか声が出ない小椋佳との半世紀に及ぶ“お付き合い”に感謝。
まさに、50年前に小椋佳のLPをむさぼり聞いたとき、まさか4Kテレビで、そのコンサートを聴けるとは、思ってもいなかった。
自分も、既に世の中に何もしていない人生だが、とにかく生きて居さえすれば、良いことがある。と実感しながら見て聞いた小椋佳の番組ではあった。


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コメント

エムズの片割れ様
「裏の木戸を開けて」は彼の作品で最も好きな歌です。

小椋佳の出現はとても新鮮でした。
「シクラメンのかほり」
何度も何度も聴きました。
途中漂うような歌い方に距離を置き
布施明に心を移しました。
「真っ白な一日」を井上陽水と競演?の時は瞬時に井上陽水に心を奪われました。
「裏の木戸を開けて」は彼の脱力系の歌い方にぴったりです。
CD全集も購入しているのに 長い無沙汰を詫びて 最近は車でも彼の歌オンリーです。
気力体力の衰えを実感する日々、漂うような彼の歌に癒されています。彼の歌を聴いていると越し方が走馬灯のように駆け巡ります。

後継者がいないは私も考えさせられた記事でした。

【エムズの片割れより】
「脱力系の歌い方」とは、何とも表現がピッタリですね。
CD全集をお持ちとか。自分よりも本格的ですね。でも自分は、やはり初期の作品が好きです。
コンサートでは、やはり声の衰えは隠しようもなく、若い時に4Kやハイビジョンがあったらと思っても仕方がないですね。
井上陽水も、最近の歌い方は好きではありません。やはり、発売時の歌声が一番!

投稿: りんご | 2019年2月10日 (日) 09:01

小椋佳を知ったのは1973年に結婚後、夫の駐在で渡独した時です。彼がレコードを持っていました。
夫の後輩にジャケットの青年は小椋佳本人じゃない!という言葉を聞いて驚いたのを思い出します。人は見た目が9割…と聞いたことがありますが、わが身をふり返ってもそのままは信じたくありません。でも(また逆接!)芸能人はある程度見た目も大切かな。

「彷徨」に入っていたかどうか忘れましたが、
「くぐりぬけた花水木」は思い出深い歌です。
この歌に魅せられて、家を建てた時どんな木かも知らないで花水木を注文しました。その後40年…
紅白2本の花水木も大きくなりました。

【エムズの片割れより】
まさに本人も、最初からプロになろうとは思っていないので、銀行家になったとか。
分かりますね・・・
でも、素人から、あんな旋律が生まれ出た・・・!
商品としての歌い手ではなく、こんな人がいても良いのだと思います。

投稿: アンディーのママ | 2019年2月11日 (月) 17:16

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