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2019年2月25日 (月)

葬儀の参列者数~人生への評価?

ふと、最近の葬儀の傾向が気になって、最新のデータである公正取引委員会の「(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書」(ここ)を覗いてみた。

190225sougisyurui 葬儀は、大きく「一般葬(50名以上)」「家族葬(50名以下)」「一日葬」「直葬」に分かれるが、「葬儀業者に対し,葬儀の種類別の年間取扱件数を聞いたところ,「一般葬」が63.0%(約27万件)と最も多く,次いで「家族葬」が28.4%(約12万件)、「直葬」が5.5%(約2万件)、「一日葬」が2.8%(約1万件)であった。」という。

190225sougikensuuそして、「葬儀の種類別の年間取扱件数の増減傾向については,「一般葬」が年間取扱件数全体の63.0%を占めている現状において,増加傾向にある葬儀の種類については,「家族葬」が51.1%,「直葬」が26.2%,「一日葬」が17.1%であったのに対し,減少傾向にある葬儀の種類については,「一般葬」が68.8%,「社葬」が24.3%であった。」という。

190225sougizouka結局、一般葬が6割、家族葬が3割の実績だが、「家族葬」が増えていると回答した葬儀業者が5割、「直葬」が増えていると回答したのが3割。逆に「一般葬」が減少していると回答したのが7割とのこと。つまり、徐々に参列者が少なくなる傾向のようだ。

振り返ってみると、サラリーマンのときに、冠婚葬祭での出費は、立場が上になるほど、正直しんどかった。部下が数百人になると、名前と顔が一致しない人も正直多い。しかし、訃報が回ってくると、某かの香典を包まざるを得ず、合わせるとこれがなかなかの出費。
それ以上に、葬儀への参列は、これまた大変。自分の立場を考えながら、出席する場合と、サボる場合の間合いが難しかった。

そもそも、葬儀への参列はどう考えるのか? 心から出席したいと思って参列するケースと、立場上仕方が無いとイヤイヤ参列する場合はどんな割合か?
サラリーマン時代は、正直ほとんどが後のケース。それは義務だった。しかし、その呪縛から外れた時、つまり自由な立場で、訃報に対する対応はどうなるのか?
自分の場合は、自分に正直に、つまりは、ほとんど参列をサボっている。前に、高校時代の同級生が亡くなった時、電話が来たことがある。「**さん、知っているよね」というスタンスの電話。
高校を卒業してから数十年、会ったことも話したことも無いのに、ただ昔知っているからと言って、わざわざ葬儀に行くだろうか?電話をくれた人は、故人と日頃の付き合いがあったので、多くの人に周知させたかったのだろう。でも・・・

前にも書いたと思うが、2つのことを思い出す。ひとつは、43歳のとき肺がんで亡くなった中学時代の同級だった女性。2年のときに同じクラスだったが、3年のときは別だったので、卒業以来ほとんど情報は無かった。そしてあるとき「もう時間が無いので、電話をしてやってくれ。電話機は枕元にあるので・・・」という連絡が来た。クラスの人気者だった事もあり、皆は自宅に見舞いに行ったという。聞くと、肺がんが転移してガンが体から噴き出している状態という。そして「気」を入れて、その時だけ少し元気を取り戻している、という。自分は電話は出来なかった。もちろん見舞いにも行かなかった。その代わり、手紙を書いた。行かなかったのは、昔の姿を書き換えるのがイヤだったからかも・・・
しかし、友人と共に通夜には行った。遺影はよく見えなかったが、小学生の女の子が座っていた。

そして二つ目に思い出すのが、上司の父親が亡くなったときの葬儀。葬儀はあるお寺で行われた。非常に交流範囲が広かった上司は、「どれだけの人が来るか分からない」と、お寺の本堂に、座布団がたくさん敷き詰められていた。しかし、葬儀が始まってもなかなか座布団が埋まらない。結局、埋まったのは最前列と2列目くらいだった。
結局、自分は友人だと思っていた相手は、自分のことはそれほど友人とは思っていなかった、という結果なのかも・・・

特にサラリーマンの呪縛を放たれた人の葬儀は、それが本人であれ家族であれ、真に近しい人以外は参列しないのだろう。それは入院中のお見舞いも同じ。
つまり、それでも来てくれる人だけが、自分の人生の真の友人。親戚を別にすると、その人がどのくらい居るか?
それを(怖くて)直視しないためにも?葬儀は、小さければ小さいほど良いのである!!?


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コメント

エムズの片割れ様のご意見に共感です。
「それを(怖くて)直視しないためにも?葬儀は、小さければ小さいほど良いのである!!?」


当地は田舎なので参列者の数が多ければ多い程賞賛されます。「参列者が多かった」と感嘆の面持ちで話す友人に内心ムカッと来ます。
「死んで花実が咲くものか」が持論です。
私自身は戒名もいらないと娘たちには告げてあります。

地方紙に「お悔み欄」があり一番の人気の記事です?これを手掛かりに「参列やお返し香典を」となります。私は夫が急逝した折「新聞のお悔み欄」を固く辞退しました。悪口を言われたと思います。その報せをみた大勢の方から香典を頂き お返しの時のことを思ってのことです。従って、亡夫がたくさん、たくさん包んだ香典の半分ほども集まりませんでした。それでも心ある方は  人伝に聞いたと時を過ぎてからも香典を届けてくれました。諸行無常です。

【エムズの片割れより】
確かに地方版では「お悔み欄」がありますね。20年前の親父の時も、新聞を見て来られた方がいました。
東京では、超有名人でない限り、載りませんね。
葬儀が終わったあとでも、焼香に来てくれる人こそ、真の友人だった人なのでしょうね。

投稿: りんご | 2019年2月25日 (月) 14:57

追記
お悔み欄には大抵  元何々と役職名
本人でない場合は
○○会社課長何某の母  何々学校長の父などと。
私の義姉が亡くなった時 喪主は現職の商工会の要職でしたが「役職」は書かないようにと強く念を押していました。その時 私は義姉の息子である  亡夫の甥を見直しました。

投稿: りんご | 2019年2月25日 (月) 15:07

こんばんは。2回目のコメントです。
前回はお母様の記事の時にコメントさせて頂きました。
このテーマは最近良く考えるテーマです。
父の時はまだ若かった事や会社をしていたこともあり社葬で兄が喪主で送りました。お別れというよりきちんとしなきゃとかご挨拶に始まりご挨拶に終わり夢中で式を進めていた記憶があります。この時期に咲くお花を見るとこの季節が訪れたと感じます。
私たち夫婦もまだ50歳にはなってませんが考えます。
息子達に迷惑かけたくないとか、葬儀は家族葬がいいとか樹木葬を考えて主人にも伝えてあります。主人の会社の同僚様のご両親まで参列するのは考えさせられます。時代とともに変わりつつありますね。どうぞお身体ご自愛ください。

【エムズの片割れより】
話が少しずれるのですが、現在74歳になる兄が、肺の病気で非常に厳しい状況です。医師から、人工呼吸器や胃ろうの相談をされますが、本人が6年前に尊厳死協会のリビングウィルにサインしており、それを医師に提示した所、治療に非常に参考になると言われました。
これも家族に迷惑をかけないひとつなのかも知れませんね。

投稿: 青空 | 2019年2月25日 (月) 23:25

エムズの片割れ様

昨年9月に78歳で亡くなった長兄は農業一筋ながら地域で一目置かれた存在でした。しかし脳梗塞で倒れ言語障害、車椅子、となり10数年。現役当時の相当数の葬儀に参列した律儀ものであったが兄の葬儀は寂しいものでした。時代の推移もあり代替わりなどでやむを得ないが寂しい限りでした。


悲しい笑い話があります。
大阪の次兄がお悔やみ欄を切り抜いて、兄嫁から「お父さん。この辺では誰でも載るのよ!!」と言われ そうかと我に返ったのです。その誰でも載るお悔やみ欄を固辞した私は偏屈者でしょうか? その後数年間、人間不信になり体重が3年で13キロ減りました。鏡を見て恐ろしくなり死ぬ気て食べてその後の5年で8キロ戻しました。諸行無常。

投稿: りんご | 2019年2月26日 (火) 05:07

新聞のお悔み欄は葬儀社から漏れるので、お葬式を葬儀社に頼む時、新聞には載せない様にと言って置けば多分載らないと思います。私の兄の時はそうしました。最近は載せない家が増えたように思います。

投稿: 白萩 | 2019年2月27日 (水) 23:57

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