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2019年2月 1日 (金)

四角いウンチをするウォンバットの秘密

先日、NHKラジオ深夜便「ドラマを貫く精神 脚本家・倉本聰(1)」(2019/01/22放送)を聞いた。この番組の中で、倉本聰氏がこんな話をしていた。
「今、僕はやることが単純。シナリオを書き終えたので、今は絵ばっかり書いている。一日中絵。絵か、森を見てるか寝てるかなんです。時々ニュースを見ると複雑なことを言い始めるので、イヤだなと切ってしまう。生活を複雑にする気が無い。
昨日、今泉さんという「ざんねんないきもの事典」というベストセラーを書いた人と色々な話をした。この人に初めて聞いたんだが、ウォンバットという動物。オーストラリアにいるネズミの巨大なような。このウォンバットというのはね、うんこが四角いんだって。そして、なぜ四角くなるのかと研究している学者がいるんだって。バカでしょう? バカだけど、良いでしょう? そういうことの方が、人生として楽しい気がするんだ。だって四角いウンコよ。どうやって出して、どこで切るの?こういうことに一生を捧げちゃった人間というのは、株の上下なんかとは関係が無く、良い人生だと思うな・・・」

何度も書いているが、当サイトは、自分が「ヘェ~」と思ったことを書いている。今回の“四角いウンチ”も「ヘェ~」なのである。
さっそく“ウォンバットのウンチ”をググってみると、こんな記事が見付かった。

四角いうんちをする ウォンバットの秘密
学会で発表、謎だったサイコロ状の糞の仕組みが解明されつつある

 ずんぐりとして愛らしいウォンバット。オーストラリア固有の有袋類で、穴を掘るのが得意だ。だが、あまり知られていないこともある。なんとウォンバットは、サイコロのような四角いうんちをするのだ。わかっている限りで、四角い糞を排泄する動物は、世界でウォンバットだけだろう。
800pxvombatus_ursinus_maria_island_  この変わった生態は、各方面から注目され話題になっているものの、本格的な研究はこれまでほとんどなかった。科学的にも謎のままだったのだ。
 2018年初め、米ジョージア工科大学の研究者で、体液が専門のパトリシア・ヤン氏は、ある会議でウォンバットのうんちを知り、詳しく調べてみることにした。
「糞の形がサイコロみたいだなんて、最初は信じていませんでした」とヤン氏は言う。

何のために糞を四角くするのか?
 ウォンバットの専門家であるオーストラリア、アデレード大学のマイク・スウィンボーン氏は、「いろいろな仮説があります」と話す。これまで有力とされた説は、ウォンバットがなわばりを示すため、糞が転がることなく積み重ねられるようになったというものだ。ウォンバットは糞をなわばりの印として使う。しかし、スウィンボーン氏の考えは違う。
「レンガでピラミッドを作るわけのとは目的が違います。ウォンバットは、ただ自分のなわばりで糞をしているだけです」と言う。
Cwu80ifukaavsag  スウィンボーン氏は、糞が四角くなるのはウォンバットが生息する乾燥した環境と大きく関係しているのではないかと考えている。「ウォンバットは、必要な水分を食べものから摂取しなければなりません」。実際、水を直接飲むことができる動物園で飼育されたウォンバットの糞は、それほど四角くならないことがあるという。
 1969年からウォンバットを飼育している米シカゴのブルックフィールド動物園のビル・ジーグラー氏は、水分摂取も一因である可能性は認めるが、ウォンバットの消化管の特徴による影響が大きいと話す。「ウォンバット・南オーストラリア」という組織の代表ピーター・クレメンツ氏も同意見で、生息環境とウォンバットの消化管の2つの要素が組み合わさって四角い糞ができると考えている。
 ヤン氏たちの研究でも、その消化管の秘密に迫っている。北米の動物園からは死んだウォンバットの内臓を入手できなかったため、オーストラリアから交通事故で死んだ2匹のウォンバットの腸を取り寄せた。
「最初は、肛門が四角いのか、胃のあたりで(立方体に)整形されるのだろうと考えました」とヤン氏は振り返る。実際に解剖してみると、ヤン氏の予想は誤っていた。ヤン氏たちは、ウォンバットの腸が驚くほど伸縮性があることに気付く。
 食べものが消化管を移動して消化されるなかで、便の形成を助けるのが腸による圧力だ。つまり、便の形は腸の形状によって決まる。そこでヤン氏のチームは、ウォンバットとブタの腸に空気を入れて膨らませ、伸縮性を測定、比較してみた。
 ブタの腸の伸縮性は、比較的均等だった。このため丸い糞が作られる。ところがウォンバットの腸は、これよりずっと不規則な形をしていた。周囲の組織と比べてよく伸びる溝状の構造が2つ見つかったのだ。ヤン氏は、ウォンバットの糞が四角くなるのは、こうした独特の腸の構造によるものだと考えている。
 発表原稿を査読したスウィンボーン氏は、「生物学的、生理学的な説明にたどり着いたのは、これが初めてでしょう」と話す。同じく初期に査読を行ったクレメンツ氏は、「貴重な発見だと思いますが、糞が立方体になるメカニズムについてもう少し説明できるとよいかもしれません」と付け加える。
 サイコロ状の糞ができる理由には、まだ謎が残っているという点には、当のヤン氏も同意する。この研究はまだ継続中で、ヤン氏は、どうして4つではなく2つの溝で立方体状の糞ができるのか、理由を解明したいと考えている。今回のウォンバットの腸の構造の発見を応用すれば、今後、製造業などに活用できる可能性もある。
 ヤン氏は、自然界で立方体ができること自体が珍しいことだと言う。人間が立方体を作るにしても「やわらかい材質のものを整形するか、固い物質を立方体状に切り出すかのどちらかです。でも、ウォンバットは第3の方法を知っているということですね」とヤン氏は語った。」(文=TIK ROOT/訳=鈴木和博)
2018.11.21付「National Geographic」ここより)

何か考えてしまった。毎日テレビや新聞のニュースを見て、悪い“気”を入れてイライラする。自分に解決策があるわけでも無いのに・・・。
特に子どもが親にいじめ殺された事件などを聞くと、あまりに痛々しくて心がすさむ。

そんなことは耳に入れないで、ただただ自分の世界に没頭する。そんな余生の過ごし方もあるのかも知れない。アベのメガネも、ゴーンの行く末も、厚労省の統計も、そしてサッカーやテニスの結果も気にせず、チャンバラ小説に耽る方が心に良い・・・!?

最近、食事の時にテレビのニュースが見られない。カミさんがチャンネル権を持っていて、許さないから。気分が悪くなるニュースを聞きながら食べたくないという。上の倉本聰さんのスタンスと似ている。
しかし、この面白いウォンバットのサイコロウンチの話をしても興味を示さない。なぜ面白くない? 議論の場であるはずの国会で、正面から議論をしない“はぐらかし首相”の姿を見るより、よっぽど楽しいではないか・・・!?
まあ、色々と考えさせられた倉本聰の言葉である。


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