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2018年12月22日 (土)

昆虫食をどう思う?~食文化

先日の「朝日新聞にこんな記事があった。
「(社説余滴)この味わいをいかに伝えん 国際社説担当・真田正明
 歯に軽い弾力が伝わったかと思うと、プチンとかみ切れ、ほのかな甘みとナッツのような香りが口に広がる。
 タイの海辺の町で食べたセミの幼虫の天ぷらだ。まばゆい日差しのなか、衣の軽い塩味とあいまってビールにぴったりだった。
 カンボジアの遺跡のそばで食したコオロギの素揚げは、ぱりぱりと小エビの唐揚げのよう。
 この春、長野県伊那市の社会教育施設、創造館で「大昆蟲(こんちゅう)食博」を開いているという記事が目にとまった。東南アジアで食べたあの味が懐かしくなって、行ってみた。
 コオロギはもちろん、サソリ、タガメ、タランチュラなど世界から集めた昆虫とその食べ方の展示を、捧(ささげ)剛太館長の案内で見た。捧館長はすべて食べてみたと話し、試食中の写真もあった。
 アジア、アフリカなどには昆虫を食べる国も多く、日本にも昆虫食文化のある地域がある。
 伊那谷もそうだ。だから展示も地元向けかと思ったら、3月のシンポジウムには東京、大阪など遠方からも多く来たという。用意した昆虫料理はきれいになくなった。
 国連食糧農業機関(FAO)は5年前に、食糧難に備える選択肢として昆虫食の可能性を報告している。
 FAOが利点としているのは、高たんぱくでビタミン、ミネラルが豊富なこと、養殖も簡単なことなどだ。
 以来、昆虫を食べる習慣がなかった欧州や北米などで、研究や食品としての実用化が始まっている。日本でも、昆虫食の体験会や料理の研究会がじわじわ広がっている。
 将来、宇宙で長期滞在するには現地で食料を生産しなければならない。その際、昆虫は重要なたんぱく源になるという研究もある。
 そういうことなら、朝日新聞として昆虫食の意義を説く社説になるのではないか。
 論説委員室の会議で提案すると、議論はそれなりに盛り上がった。ただ興味を持つ人と拒否反応を示す人の二手に分かれるようだった。
 伊那市で買ったイナゴ、ハチの子、ざざ虫(カワゲラ、トビケラなどの幼虫)の瓶詰を開け、試食に供したが、やはり積極的に食べてみる人と見向きもしない人がいる。
 社説用の原稿は書いたが、採否を判断するデスクは、これまで誰も食指を動かさなかった。食べず嫌いの克服にはまだ少々時間がかかるのかもしれない。(さなだまさあき 国際社説担当)」(
2018/12/21付「朝日新聞」p16より)

最初に言っておくが、昆虫食など、自分は完全な拒否派。考えただけで、虫酸が走る。
そもそも、自分は昆虫は大嫌い。それを食べるなど、思考の外。
しかし、昔を思い出すと、イナゴを食べた記憶がある。小学校低学年の頃、埼玉県の与野に住んでいた。今は大都会だが、昭和30年代の初めは、ちょっと歩くと、広大な田圃が広がっていて、大きな水道タンクがそびえていた。そのそばで、イナゴ取りをした。それを家に持って帰ると、お袋がそれを布袋に入れて湯がいて、イナゴの佃煮を作った。それを食べた記憶はある。
しかしそれからの自分の長い人生、昆虫は大嫌い。怖い。

先日、息子が出張帰りに寄ったときに、5歳の孫娘の手紙を持ってきた。「食べ物で何が好きですか?」と書いてあり、カミさんが返事を書けというので、特に大好きな食べ物も無いので、「大キライなのはゲジゲジとゴキブリです」と書いたら、何の返事も反応も無く、無視された。
ゲジゲジとムカデは、自分の人生の天敵。しかしさすがにあまり見掛けない。見掛ける可能性のあるのはゴキブリ。これが出現すると、我が家の緊張感は一気に高まる。

昔、「世界残酷物語」という映画があった。記憶では、アリをむしゃむしゃ食べているシーンがあった。世界を見れば、日本人がエッ!と思う食文化はいくらでもある。まさに食は文化である。
日本の刺身も、他の国から見ると、昔はナマの魚を食べる野蛮な国と見られていたという。
最近でこそ日本料理はヘルシーと評価されているというが・・・

テレビのドキュメンタリー番組で、世界を旅しながら現地の人に歓迎されてご馳走を食べるシーンがよくある。現地の人がじっと見ているところで、日本人からするとゲテモノの料理を食べるスタッフ。どんなにイヤでも、美味しそうに食べなければいけない。これはまさに残酷物語。まあ覚悟して行っているので、仕方が無いか・・・

話は戻るが、先日、日本がIWC(国際捕鯨委員会)から脱退するというニュースが流れた。日本は国際機関から脱退してでも、商業捕鯨の復活を目指すのだという。背景には、自民党のトップ・二階幹事長の地元も、安倍首相の地元も、捕鯨とのゆかりが深い町・・・。
一方、東京の鯨料理店主はこう言っている。
「せっかく捕ってきても、食べたいと思う人が、土壌が少ないんじゃないかと思う。準備が出来ていない状態で今回のような再開に踏み切ったときに、単なる物珍しさで一時的には消費量が増えることがあっても、それが最終的に乱獲につながってしまうのではないかと懸念している。」(2018/12/20「報道ステーション」より)

大学1年の頃、大学近くの食堂で、夕食に「クジラカツ」をよく食べた。固かったが豚のカツが高価だったためだ。そんなものが、今後の日本の食文化にとってそれほど大切なものか・・・・
一部政治家の地元選挙民だけ?の食文化の意向で、89カ国が加盟する国際機関からの脱退という世界を敵に回しかねない政策。

昆虫食と聞いて、世界の食文化をつい考えてしまった。
でもまあ、自分の、そろそろ先が見えてしまった人生。イヤな物は食べない自由が欲しいな~~


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