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2018年11月13日 (火)

「デジタル化時代における日本のものづくり」~藤本隆宏・東大教授の話

NHKラジオ第2「文化講演会」(ここ)で、藤本隆宏・東大教授による「デジタル化時代における日本のものづくり」(2018/11/04放送)を聞いた。ある意味、目からウロコ??

NHKのサイトにはこう解説がある。
「デジタル化時代における日本のものづくり」
東京大学ものづくり経営研究センター長…藤本隆宏
181113fujimoto 藤本さんは日本の製造業の可能性と潜在力について国内外の多くの現場におもむき、取材し徹底的な分析を行なっています。今回は、戦後、日本の製造業が形成した「統合型ものづくり」について、特にその生産・開発・購買のシステムの仕組みが企業間競争力や収益力にどのように結びついたのか、具体的な事例をもとに解説します。またデジタル化が進むなかで日本の製造業の立ち位置や企業の進むべき方向についても語ります。」(
ここより)

<「デジタル化時代における日本のものづくり」~藤本隆宏氏の話(60分)>

聞いてまずビックリしたのが、大学で、このような企業の生産活動の研究が為されているという事。そもそも大学は基礎的な学術研究であり、企業の現場とはほど遠い存在と思っていたが、何の何の、氏は企業の現場に赴き、分析をしている。

そして、日本の物作りについて、一刀両断に喝破しておられる。
かつてメーカーで、サラリーマン生活を送った人間としては、懐かしくもあり、苦しくもあり、そして希望もあるように聞いた。

印象に残った話を少しメモしてみる。
重さのある世界(トヨタ生産方式など)は、日本は今でも強い。しかし上空の世界では日本は存在感が無い。
日本は多能工のチームワークで勝負をする。調整能力の高い現場は、調整集約的な製品が強い。調整をたくさんやらないとまともな製品が出来ない物は、日本は強い。設計は調整活動。機能と構造の調整活動。それが必要な製品は強い。それは自動車であり80年代のアナログのテレビ。それがデジタルテレビ、つまり調整節約型、モジュラー型にに変わった時点で、弱くなった(17分頃)。ビールもそう。酵母が元気かどうか。これはまさに調整型。

そして44分頃からの話で、「長期に亘る検査不良が発覚しているが、それで現場力が落ちている証拠だ、とアメリカで言う人がいるが違う。検査不正は許されないが、外部不良(実際に起きる事故)と内部不良(検査規格に達していない)は違う。」という話は、まさに然りである。
マスコミは、まるで鬼の首を取ったように新聞のトップで報じるが、これは内部不良であって、それが直ぐに事故につながるわけではない。それなりの平静さが必要だと思う。

この番組は、たぶんPPT(パワーポイント)などを使った講演の音声部分だけなので、少し分かりづらい所がある。しかし、言っている内容は的確であり、製造の現役生に聞かせたい話。

前に何度か書いているが、自分は夜中に目が覚めると、時間節約のためにウォークマンに録音しておいたNHKの番組を聞いている。PCのRadikoolでNHKの番組を録音しておいて、ウォークマンに転送して聞いているのである。
前はラジオ深夜便を良く聞いていたが、最近はほとんどNHKラジオ第2の「カルチャーラジオ」(ここ)や「文化講演会」(ここ)を楽しみにしている。

最近では「やさしい“ブラックホール”入門」や「南極研究の今~南極観測60年によせて~」が特に面白かった。
この貴重な番組をどれだけの人が聞いているか分からないが、勧めたい番組ではある。


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コメント

エムズの片割れ様
日頃は大変お世話になり感謝申し上げます。
亡夫在職中は メジャー二紙と地元紙を購読
特に朝日は結婚以来の購読者でした。
現在は経済的な理由から地元紙のみの購読。  俳句、短歌エッセイー投稿、掲載の為購読しないと後ろめたさがあり譲歩してます。
朝日は図書館で必ずまとめ読み、その他メジャー紙も拾い読み。読む端から忘れてしまうこの頃。エムズの片割れ様が私の低い教養を高めてくれ有り難く思っています。深夜便の数々も 流石はエムズの片割れ様推奨と感銘して味わっております。お礼を述べる機会もなく過ごして来たがこれからもよろしくお願い致します。向寒の折お体ご自愛ください。

【エムズの片割れより】
ただただ漫然と書いているblogですのに、恐縮です。

投稿: りんご | 2018年11月14日 (水) 07:30

高校生の時、哲学とは何かを考えて本屋に行き、『観念論と唯物論』という本を買ってきました。毎日少しずつ読もうと思いましたが、なかなか理解が出来ず、何ページか見てやめてしまいました。箱に入った見た目は立派な本でしたので本箱にずっと入ったまま、嫁ぎ先に持っていきました。長男が中学の時、「今日学校で知能テストがあって、観念論の反対語を書けという問題が出て、唯物論と書けたよ、毎日背表紙を見ていたからね」と言いました。哲学の本が役に立ってとても嬉しかったです。まだそのまま本を開いたことがありませんが役に立ちました。

【エムズの片割れより】
大学1年のとき、教養で「哲学」という科目があり、楽しみに受講したのですが、面白くなかった・・・
「人税哲学」という言葉があるように、その後、広く哲学を捉えてみると、なかなか面白い・・・
(次の日の「ライオン」の記事のコメントだとピッタリですが・・・)

投稿: 白萩 | 2018年11月16日 (金) 20:52

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