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2018年6月24日 (日)

世襲政治~江戸時代の“家柄”の政治と同じ?

今朝(2018/06/24)の「朝日新聞」の「天声人語」はこんな記事だった。
「(天声人語)世襲政治
 福沢諭吉が世襲身分制をいかに憎んでいたかが、伝わってくる。「門閥制度は親の敵(かたき)でござる」。門閥すなわち家柄ですべてが決まった幕藩時代を振り返り、残した言葉だ。もっとも門閥は今も健在のようだ。自民党総裁選を見る限りは。
9月に立候補が取りざたされる安倍晋三、石破茂、野田聖子、岸田文雄の各氏は2世、3世ばかり。そういえばもう長いこと、世襲でない自民党総裁を見ていない。慣れっこになったか、世襲への批判も耳にしなくなった。
そう思っていたら、小さいながらも党内に動きはあるという。若手国会議員らが世襲を抑えるための提言作りを進めている。候補者の公募に十分な時間を取り、安易な世襲に流れないようにすることを求めている。
衆院小選挙区で当選した自民党の世襲議員は3割を上回る。「これがもし半分を超えたら」というのが、提言作りにあたる大岡敏孝衆院議員(46)の懸念である。「もはや国民政党ではなく、何とか家、何とか家……の党になってしまう。特定の家が地域の人びとを代弁するなんて、まるで江戸時代です」
世襲の何が問題かと言えば、優れた人材がはじき出されてしまうことだ。しかしこの正論、最近は旗色が悪い。公募で選ばれた議員たちの失言や不祥事が相次いでいるからだ。「魔の3回生」との呼び名もできた。
彼らが世襲議員の引き立て役になっているとすれば、悲しいというか情けないというか。異常を異常と感じなくなれば、それが本当の異常である。」(
2018/06/24付「朝日新聞」「天声人語」より)

実に良い指摘である。
「衆院小選挙区で当選した自民党の世襲議員は3割を上回る。「これがもし半分を超えたら」・・・「もはや国民政党ではなく、何とか家、何とか家……の党になってしまう。特定の家が地域の人びとを代弁するなんて、まるで江戸時代です」
という指摘にゾッとする。

今、藤沢周平全60作品の読破にチャレンジ中だが(現時点で34作品目)、武家の家柄の話は時代小説のベース。どんなにぼんくらに生まれようが、長男は家督を継ぎ、父親と同じ職業に就く。次男以下は、学問か武芸に励んで婿の口を目指し、娘しかいない家は、そんな優秀な婿捜しをして、家を守る。婿の口に恵まれなかった次男以下は、部屋住みとして嫁も貰えず、一生を日陰で終える。それが普通だった。
つまりは、お家が政治を司る仕組み。
上の指摘のように、世襲政治とはまさに「お家が地域の住民の代表者」ということ。
まさに江戸時代の政治である。
それを問題視しているのが、自民党の衆議院議員だというのが面白い。

世界を見ると、中国の太子党や、アメリカのケネディ家・ブッシュ家や、インドのネール・ガンジー王朝などなど、たくさんあるようだ。

一方、「しかしこの正論、最近は旗色が悪い。公募で選ばれた議員たちの失言や不祥事が相次いでいるからだ。「魔の3回生」との呼び名もできた。」という現実があるとすると、結局は、政治家も“育てなくてはいけない”ということになる。
松下政経塾などはその一例なのだろう。

そしてwikiによると、「公明党と日本共産党には世襲政治家はほとんど存在しない。」という。これは組織政党ゆえの結果なのだろう。
また「世襲を容認しその候補を議員にするのは有権者であるという擁護論もある。」という。
結局、行き着く先は選挙。
選挙を経て国会議員を送り出すのは、主権者たる我々国民。
堂々巡りの議論ではある。

●メモ:カウント~1140万


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