« 五木ひろしの「のぞみ(希望)」 | トップページ | 秋葉原~小石川後楽園を歩く »

2018年5月 5日 (土)

STAXの新フラッグシップヘッドホン「SR-009S」を聞く

Netでたまたま、STAXから7年ぶりの新フラッグシップヘッドホン「SR-009S」が発売されると知ったのが、5月2日。中野での「春のヘッドホン祭り2018」に出品され、試聴出来たと言うが、4月28~29日とのことで、既に終わってしまっていた。
それでSTAXに、どこかで試聴できないか聞いたところ、このゴールデンウィークは秋葉原の店で、5月12~13日はさいたま新都心の店(ここ)で聞けることが分かり、今日、秋葉原に行って聞いてきた。
じっくり聞きたいと思って、開店すぐの午前中に行ったが、これが正解。「SR-009S」の試聴を待っている人は他に居ず、じっくりと1時間以上も聞き比べてしまった。
もちろん聞き慣れているCDを持って行って。親切な店の人から「ご自由に」と言われて、取っ替え引っ替え存分に。
アンプは、棚に各モデルがズラリと並んでいるが、いつも自宅で聞いているSRM-007tAに、いつも聞いている「SR-009」と新モデル「SR-009S」をつないで聞き比べた。
まずは「SR-009」。まあそうだろうな。次にドキドキしながら「SR-009S」に替える。ウーン。009に戻す。ウーン・・・・

そもそも自分は、「SR-009S」は「SR-009」の振動板を交換しただけ、という認識。よって音の違いだけを聞いた。装着感や重量は、気にしなかった。
自分の好きな音は、刺激のない柔らかな音。キラキラした高域・・・・
そんな期待感で聞いてみた。最初が肝心・・・。
結論は、「SR-009S」から「SR-009」に戻すと、何か物足りない。「SR-009」は平板。「SR-009」が二次元とすると、「SR-009S」は三次元? そして「SR-009S」に替えると、「感動」という言葉が頭に浮かんだ。
振動板を薄くした、という先入観があるせいか、高域が伸びている、または解像度が高い気がした。でもやはり、「SR-009」に戻すと何か“物足りない”が総合の感想か・・・・
アンプを「SRM-T8000」に替えてもみたが、自分がT8000はあまり好きでないこともあり、差はよく分からなかった。

180505sr009s1 180505sr009s2 180505sr009s3

店の人に聞くと、6月20日発売の第一ロットは予約で埋まり、今は第二ロットがまもなく埋まる、とのこと。STAXの発表が、4月24日なので、まだ10日間なのに、予約がかなり入っているらしい。皆さん「ヘッドホン祭り」で聞いて判断したのだろうか?
ちょうど1年前の「SRM-T8000」の発売のときも、予約がたくさん入って、入手に時間がかかった人が多かった。しかし今は落ち着いている。
7年前の「SR-009」の時は、発売から1~2年経った頃に爆発し、半年待ちが普通だった。さて、今回の009Sはどうだろう?

いわゆる“音のプロ”の店の人に、009Sの印象を聞くと、「音像が広がった感じ」と表現していた。そして009Sの一般の人の評価は高く、7:3または6:4くらいで009よりも009Sに軍配を挙げるとのこと。

自分はもっぱら、「HAP-Z1ES」⇒「SRM-007tA」⇒「SR-009」で聞いているが、この組合せは、自分にとって色々試した果てに到達した不動のもの。よって変える気はなかったが、009Sは別格だな・・・・。
前にも書いたが(ここ)、最高級アンプの「SRM-T8000」の価格と音質改善のバランスについては、自分は異としているが、今回の10万円差の改善は、納得できる気がする。

この製品の最大の欠点は重量。STAX設計陣もそれは分かっているはず。それでも今回の改善は13グラム。つまりは、これが限界ギリギリなのだろう。

STAXのキャッチコピー「SR-009で主任開発者がやり残したこと。その全てを追求し、さらなる進化を遂げた新たなる009。」(ここ)が気に入った。
設計者は、何の製品もそうだが、色々な理由で“あきらめ”が付いて回る。 “こう”したいのだが、コストの点で、または大きさ、重量、形状・・・・のために、ガマンするもの。それを今回はガマンせず、思う存分に理想を追求したのだという。そんな話を聞いただけでワクワクする。

言い過ぎかも知れないが、自分にとってもはや神格化してしまった「SR-009」。その進化版が出る。手に入れるかって?? そんなこと、(家庭の事情があるので)ここには書けない。
STAXとは大学3年、1968年の「SR-3」からの付き合い(ここ)なので、今年はちょうど50周年だ。
長生きすれば、人生色々楽しいことはあるものである。

(関連記事)
STAXの高級ヘッドホンSR-009が素晴らしい
良い音への投資限度は?~STAX「SRM-T8000」を聞く 

←BACK                       NEXT→


« 五木ひろしの「のぞみ(希望)」 | トップページ | 秋葉原~小石川後楽園を歩く »

コメント

エムズの片割れさん、お久しぶりです。以前、耳鳴りの事でお話した68才になるオーディオ
マニアです。66才になった時、左の耳鳴りは無くなりましたが、同時に聴力も失われました

・・・・で、SPでの再生は諦め、HPによる
音楽鑑賞となった訳ですが、HP用アンプには
左右の音量を調整するバランスツマミが有りません。左側の聴力に合わすと右側が、ガンガン鳴ります。その点スタックスはボリュームが2重になっており、左右個別に音量調整が出来るので良いですね。

【エムズの片割れより】
スマホのアプリに「聴力検査&耳年齢テスト」というのがあり、左右の耳の周波数特性を測ることが出来ます。
それによると、自分の良い方の左耳は、8KHzまで25dBでほぼフラットなのに対し、悪い右耳は、1KHzまでは35dBほどで何とかフラットなのに、2KHzで60dB、8KHzで75dBでした。(息子は8KHzまで0~20dBなのでうらやましい)
つまり、ボーカルは何とか中央で聞こえるので、左右の音量の調整はしていません。
(なお、人間の音声周波数帯域は150~13000Hzで、その中央は、男子800Hz、女子1200Hzあたりらしい。電話機の帯域は0.3~3.4KHz)
まあうまく付き合うしかありませんね。

投稿: 耳鳴りオーディオマニア | 2018年5月17日 (木) 14:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 五木ひろしの「のぞみ(希望)」 | トップページ | 秋葉原~小石川後楽園を歩く »