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2018年4月11日 (水)

中島みゆきの「雪」

先日、中島みゆきの「砂の船」(ここ)を発掘したが、同時に「雪」という歌も“発見”した。

<中島みゆきの「雪」>

「雪」

  作詞・作曲:中島みゆき

雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました

あの人が旅立つ前に
私が投げつけたわがままは
いつかつぐなうはずでした
抱いたまま 消えてしまうなんて

雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました

手をさしのべれば いつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても 消える
まるで 淡すぎる雪のようです

あの人が教えるとおり
歩いてくはずだった私は
雪で足跡が見えない
立ちすくむ あなたを呼びながら

手をさしのべれば いつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても 消える
まるで 淡すぎる雪のようです

あの人が教えるとおり
歩いてくはずだった私は
雪で足跡が見えない
立ちすくむ あなたを呼びながら

雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました

この歌は、1981年発売の「臨月」に収録されている。この歌は、亡き父への思いを歌ったものだという。

ここ)によると・・・
「中島みゆきの父眞一郎氏は産婦人科の開業医であった」
「眞一郎氏は1975年9月に51歳の働き盛りに脳溢血で倒れます。」
「折しも中島みゆきは同月『アザミ嬢のララバイ』でプロ・デビューを果たしています。さらに10月、「つま恋本選会」では『時代』を歌ってグランプリを受賞します。」
「1976年1月、眞一郎氏は息を引き取ります。」
「中島みゆきは父の早世を二つの歌にして発表しています。一つはサード・アルバム『あ・り・が・と・う』に収録されている『まつりばやし』で、もう一つは8枚目のアルバム『臨月』に収められている『雪』です。」
「『雪』では道標だった父親の逝去で戸惑う姿が歌われています。」
「また『雪』では「あの人が旅立つ前に 私が投げつけたわがままは いつかつぐなうはずでした 抱いたまま 消えてしまうなんて」とも歌っています。「わがまま」とはプロ・デビューを断り定職にも就かず父親の仕事の手伝いをしながら音楽活動をすることを指しているのでしょう。それを「つぐなう」機会がやっと巡ってきたのにその成果を見ることもなく逝ってしまったことへの無念さを歌うと同時に、父親に借りを作ったままであることがその後の中島みゆきの音楽活動へのばねになったのではないかと推察します。」

とのこと。

父親が亡くなったとき、中島みゆきは23歳。アルバム「臨月」は1981年なので、その5年後の作品。
そんな背景を踏まえて聞くと、実に切ない歌だ。

今音源を持っている彼女のアルバムは43。そこから選んでHDDプレヤーに転送してあるのが89曲。まだ発見していない心に沁みる歌が他にもあるかも知れない。
そう思って、発売順に、歌詞の本を片手に、改めてひと通り聞いてみようと、まず初期の3アルバムの音源を愛機HAP-Z1ESに転送した。

追:坂本冬美がこの歌をカバーしていた。

<坂本冬美の「雪」>


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コメント

お父さんのことは知りませんでした。
小坂恭子の「思い出枕」と同じ設定で受け取って、聞いてきました。

きれいで、悲しい歌ですね。

坂本冬美の歌い方はちょっと「説得調」を感じます。
些細なことですが、
「雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの」
の、
「ゆき」の「き」とか、「ふるの」の「の」とかの音が
中島みゆきの場合はスーッと高く上がっていて、
坂本冬美の歌い方はそうじゃないところが、
私にそう感じさせたと思います。

中島みゆきの歌い方に
理不尽なことに出会って処理出来ない心を感じます。
少々カマトトッぽいですが
そうでもしなければ、おさまらない心
ってある・・。

【エムズの片割れより】
普通に想像すると「あの人」は恋人。
中島みゆきの歌詞は「おまえ」が多いですが、さすがに父親を歌うときは「あの人」なのですね。納得・・・
それにしても、聞き方が繊細ですね。

投稿: Tamakist | 2018年4月13日 (金) 10:01

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