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2018年3月 8日 (木)

作家 帚木蓬生氏の講演「つづりたいこと、続けたいこと」

NHKラジオ深夜便で放送された「【明日へのことば講演会】つづりたいこと、続けたいこと 精神科医・作家 帚木蓬生」(2018/04/24放送)を聞いた。
自分は、氏の小説は読んだことがない。うっすら名前を聞いたことがある位。しかし、この講演は面白かった。( 「ペンネームは、『源氏物語』五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と「蓬生(よもぎう)」から」というが自分には難しい)

<作家・帚木蓬生氏の講演「つづりたいこと、続けたいこと」>

*この番組の全部(41分)をお聞きになる方は、(ここ=ZIP)をクリックしてしばらく待つ。

氏の続けたいことは、朝3時に起きることだという。3~4時は朝食作り。そして4~6時が小説を書く時間だという。小説は毎朝4枚。月に100枚。そしてほぼ1年かけて一冊を書き上げる。
現役の精神科のクリニックをしながらの執筆活動。なるほど、そんな生活をしないと二足のわらじは履けないか・・・・

それにしても、氏のお話は面白い。何のことはない、日々の生活の紹介と、これから書きたい小説のテーマの話だけなのだが、なぜか引き込まれる。なるほど、こんな才能が作家には必要?

そんな氏も、WIKIを見ると「2008年、短編「終診」(『風花病棟』に収録)を執筆後にたまたま受けた定期検査で急性骨髄性白血病に罹っていることが判明。半年間の入院生活の後、復帰した。」とあった。
健康的な朝型人間も、病は黙ってやってくる。病の到来は避けることが出来ないようだ。

ほぼ同年齢の自分との差。71歳にしてクリニックも作家もまだまだ現役の氏。それに引き換え、引退して生産的な活動をしていない現在の自分は・・・・!?
同年代の輝いている人が少々まぶしい自分であ~る。


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コメント

いつぞやの「南木 佳士」さんといい今回の「帚木 蓬生」さんといいかならずしもよく知られたーーとはいえない作家さんを取り上げられたものですね。
 南木さんと同じく20年ほど前本当にのめり込みました。今 本棚を見たら帚木さんの本が20冊ほど1箇所に並んでいました。特に心に残るのは「三たびの海峡」です。是非 アマゾンででも手に入れられて読んでみてください。
一昨年私は福岡から釜山へフェリーで渡ってみました。20年前の「三たびの海峡」の玄界灘を肌で感じてみたいと言う思いからでした。実際には一万トンのフェリーはほとんど揺れませんでしたが。

【エムズの片割れより】
todoさんは、大変な読書家なのですね。
自分など、からっきし・・・・。
時間があるので、自分も読書をすれば良いのに、さっきも、カミさんが買ってきた文藝春秋をただめくるだけで、読み飛ばし・・・・。
せっかく芥川賞作品が載っているのに・・・・
まあ、ダメですね。

投稿: todo | 2018年3月 8日 (木) 22:32

いえ、いえ。 本が並んでいるだけ・・・でして・・・40代,50代のころ会社人間ではまったくありませんでしたがそれでも仕事と生活に追われていていつか読もうと手に入れただけの本が多いです。帚木さんの本は「医学界」モノが多くまたアフリカなど海外を舞台にしたスケールの大きさにも惹かれました。何より人種、民族差別そして戦争に対する強い憤りが端々に描かれています。「三たびの海峡」とは主人公が戦中に半島から海峡を渡り筑豊の炭鉱で働き・・・いや ひどい環境で働かされ戦後釜山に帰ったのですが20年後?30年後?ある思いを抱いて三度目の海峡を渡るという話だったと思います。
 確か・・・三国 連太郎さんの主演で映画化されたように思いますが私は観ておりません。
 蛇足ですが「帚木」について・・・
もちろん源氏物語から・・・でしょうけれど岐阜と信州のさかいにある恵那山ーーこの東側の麓にある阿智村に いにしえの都人が遥かに憧れた「帚木」があったそうな。最澄伝説が色濃く残る土地です。紫 式部さんも当然意識されたことでしょう。「帚木」この世界の不条理を掃き飛ばす良い名前ですね。

【エムズの片割れより】
todoさんの博学には恐れ入ります。
本と言えば、20年前に亡くなった親父を思い出します。本が好きで、たくさんの本を買い込む。しかし“積ん読”で読んではいない。読むのはもっぱら週刊誌。
でも、買うだけマシですね。自分よりも・・・

投稿: todo | 2018年3月 9日 (金) 12:52

突然失礼します。
帚木さんのようなスケールが大きく奥の深い作家さんを探していて、偶然通りかかりました。
帚木さんとの出会いは日御子で、長編物の7割方は読んでいますが、敢えて言うなら、アフリカの蹄、アフリカの瞳、聖杯の暗号、ヒトラー関係等、海外が舞台の作品がすきかもしれません。兎に角、彼の頭の中はどうなっているんだろうと、その知見の豊かさ深さには舌を巻いていました。そんな方が、ラジオ深夜便での語りでは、全くの易しい語り口だったのと、今後書きたい事を次から次へと溢れるように列挙された、その尽きることの無い作家魂に圧倒されました。今後も3時起きで、素晴らしい作品を期待したいですね。
ところで、通りすがりでこんな事をお尋ねするのもなんですが、こんな私におススメ作家さんや作品があったら教えて下さい。
因みに、最近読んだものでは、春江一也著、上海クライシスが面白かったです。プラハの春をはじめとした3部作も10年前、かなりハマりました。
また、近いうちに訪問させて頂きます。

【エムズの片割れより】
オススメだなんて、当方とてもそんな能力はありませんので、悪しからず(^o^)。

投稿: happytogether | 2018年6月 2日 (土) 22:28

突然の通りすがりで、「教えて」はなかったですねぇ!
失礼しました。
毎週、相模原〜横浜の実家に通ってますが、今日は帰途上、図書館に寄り、触れられていた南木佳士作品2冊程借りてきました。初めて読みます、楽しみです!! (o^-^o)

投稿: happytogether | 2018年6月 3日 (日) 20:30

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