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2017年12月16日 (土)

創作四字熟語で振り返る2017年

今朝の朝日新聞。
「(天声人語)創作四字熟語で振り返る
 若き才能の奇想天外とも言える活躍だった。「棋聡天才(きそうてんさい)」の藤井聡太四段が成し遂げた「連聡棋録(れんそうきろく)」に胸が躍った。陸上100メートルで9秒台を出した桐生祥秀選手の「桐走十内(きそうてんない)」の疾走も光った。住友生命が募った年末恒例の創作四字熟語で、今年を振り返る▼伸びる一方のネット通販。その陰で疲弊する現場の叫びが伝わってくる「荷労困配(にろうこんぱい)」の宅配業界である。世の不満が煽(あお)り運転につながっているのか、「煽々恐々(せんせんきょうきょう)」の路上もある▼自然の脅威を感じたのは、船舶からのヒアリの侵入だ。「蟻来迷惑(ありきためいわく)」だが、手をこまねいてはいられない。夏には長雨にたたられた地域があり「閉口雨続(へいこううぞく)」の日々だった。「危険水威(きけんすいい)」のゲリラ豪雨は、すでに日常風景である▼世界ではこわもての指導者が幅をきかせ、礼賛する歌まで街に流れる習近平(シーチンピン)総書記はまさに「中央習権(ちゅうおうしゅうけん)」。馬耳東風ならぬ「万事虎風(ばんじとらふう)」のトランプ大統領の振る舞いに、慣れてしまうのが怖い▼食べ物も観光地も写真でインスタ映えしなければ売り込めないと「映利多売(はえりたばい)」が目立つ。問題すべてがうんこに関連するドリルがヒットし、「便教熱心(べんきょうねっしん)」の子どもが増えたそうな▼熟語の応募は11月初めまで。その後のニュースを小欄が補ってみた。引退した元横綱がいま口を開いて気持ちを述べるなら「悔綱一晩(かいこういちばん)」となるか。首相が「丁寧に説明する」と臨んだ特別国会は、十分な答弁も掘り下げた調査もなく終わった。「不答不掘(ふとうふくつ)」の姿勢を来年も続けるのは、勘弁してほしい。」(
2017/12/16付「朝日新聞」「天声人語」より)

いつも思うが、これらのセンスに、ウーンと唸(うな)る。とても自分には無いセンス。
住友生命の(ここ)から引くと・・・

◆◇◆ 優秀作品10編 ◆◇◆(順不同)
棋聡天才(きそうてんさい)」(奇想天外) 将棋の天才、藤井聡太棋士。

九九八新(きゅうきゅうはっしん)」(緊急発進)桐生祥秀選手、100メートルで日本人初の9秒98。

政変霹靂(せいへんへきれき)」(青天霹靂)衆議院解散、希望の党結党、民進党合流・・・。目まぐるしい政界の動き。

荷労困配(にろうこんぱい)」(疲労困憊)宅配業界の人手不足が深刻。

蟻来迷惑(ありきためいわく)」(有難迷惑)コンテナにくっついて猛毒を持つヒアリがやってきた。

世代皇代(せだいこうたい)」(世代交代)「退位特例法」成立。

J音無事(じぇいおんぶじ)」(平穏無事)国民に緊急避難を呼び掛けるJアラートが発動したが、事無きを得た。

中央習権(ちゅうおうしゅうけん)」(中央集権)中国は習近平体制で権力集中。

盆裸万笑(ぼんらばんしょう)」(森羅万象)アキラ100%さん、お盆ひとつの裸芸でブレーク。

珍文漢糞(ちんぶんかんぷん)」(珍紛漢紛)うんこが入った例文で、子どもが楽しく漢字を覚えられる。

ここ)の、選者の俵万智氏のコメントも見事。
「まさに青天霹靂だった政界の動き。疲労困憊の宅配便のドライバーさん。「政変霹靂(せいへんへきれき)」と「荷労困配(にろうこんぱい)」は、音の重なりを最大限に生かして、元の四字熟語の意味を効果的に響かせました。創作四字熟語の原点ともいうべきオーソドックスな作品です。「蟻来迷惑(ありきためいわく)」は、訓読みを取り入れた珍しい手法。「世代皇代(せだいこうたい)」と「中央習権(ちゅうおうしゅうけん)」は、漢字一字を変えただけで、まさに今年の四字熟語に。シンプルにしてインパクトのある出来栄えです。ローマ字を活用した作品も近年増えてきましたが「J音無事(じぇいおんぶ じ)」は、アラートを「音」一字で表現したところがミソですね。同じテーマで競う優秀作品が、今年は例年になく多くて、選ぶのに苦労しました。「棋聡天才(きそうてんさい)」と「連聡棋録(れんそうきろく)」、「桐走十内(きそうてんない)」と「 九九八新(きゅうきゅうはっしん)」など、それぞれに魅力のあるペアです。みなさんなら、どちらに軍配をあげるでしょうか。最後に、大いに笑わせてもらったのが「盆裸万笑(ぼんらばんしょう)」と「珍文漢糞(ちんぶんかんぷん)」。意味を凝縮させる漢字ならではの力が、遺憾なく発揮されています。」(住友生命のここより)

話は飛ぶが、上の天声人語で「手をこまねいてはいられない。」という表現がある。
実は自分も同じ使い方をするが「手をこまぬく」という使い方が正しいとも聞く。
広辞苑を引くと
こま‐ぬ・く【拱く】左右の手を胸の前で組み合せる。腕を組む。転じて、何もしないで見ている。傍観する。宇治拾遺物語5「―・きて、少しうつぶしたるやうにて」。「腕を―・く」「手を―・く」

こま‐ね・く【拱く】 コマヌクの訛。

まあ間違いでは無いようだが、「こまぬく」は使ったことが無い。でも良かった。朝日新聞でも使っているので、今後も堂々と使おう。

あっと言う間に年末である。カミさんが賀状の用意を始めた。自分が賀状を用意するのはずっと後だが、例年になく喪中のハガキが多い。9枚も来た。どうも年賀状を買い過ぎたようである。今年からは余った賀状には10円切手を貼らなければいけない。
こんな発表を見て、年末を否が応でも認識させられた。

171216edison <付録>「ボケて(bokete)」より


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