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2017年7月17日 (月)

賞味期限切れ直前~「すべて無料」のスーパー(+映画「葛城事件」)

先日の朝日新聞に、こんな記事があった。
ぜんぶ無料、スーパー開業 賞味期限切れ前、譲り受け提供 シドニー
 オーストラリアのシドニーに「すべて無料」のスーパーができた。賞味期限切れ前でも処分されてしまう食品を、大手スーパーなどから譲り受けて提供する。まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」問題に対する意識を高めてもらい、生活に困っている人々の支援も狙う。
 シドニー南部の「オズハーベストマーケット」。約200平方メートルの店内に果物や野菜、パンやコーンフレーク、ビスケットなどが並ぶ。値札はなく、レジもない。客は買い物かご一つまで品物を手にできる。
170717muryou  運営するのは、2004年以来、オーストラリア各地で支援が必要な人に計6500万食を提供してきた市民団体「オズハーベスト」。ロニ・カーン最高経営責任者が「これを見てください」と示したのは賞味期限まで4日あるヨーグルトだ。大手スーパーではもう売れず、引き取った。こんな食品ロスの問題について「理解を深めてほしい」と言う。客にはスタッフが個別に付いて、説明をしながら選んでもらう。小売業者などから譲り受けた食品を売るスーパーはデンマークにもあるが、「無料」なのは「世界初」という。
 開店時間は平日の午前10時から午後2時まで。毎日150人ほどが来店し、約2千点の品物の大半はなくなる。客には寄付をお願いしている。4月の開店から5週間で2万豪ドル(約170万円)が集まった。寄付は食事提供事業の費用にあてられる。客のジェニー・モーガンさん(42)は野菜やビスケットを手に「十分食べられる。困った人の手助けもしたい」と話した。
 無料でも運営できるのには理由がある。約10人のスタッフはボランティアで、家賃や光熱費は趣旨に賛同したビルのオーナーの厚意で無料。条件が満たされれば、別の場所でも展開したいという。
 食品ロスは豪州でも課題になっている。シドニーのあるニューサウスウェールズ州の09年の調査によると、平均的な世帯で年に1036豪ドル(約8万6千円)に相当する食品を捨てているという。(シドニー=小暮哲夫)」(
2017/07/09付「朝日新聞」p6より)

当サイトでも、上の記事と同じような「子ども食堂」や「食品ロス」(ここ)について書いてきた。
しかし、お金が無い、ということだけではなく、親と子の関係から、その第一歩である「食べる」ということを、親が子に与えない、または与えることが出来ない家庭がたくさんあるという。

話は飛ぶが、WOWOWで映画「葛城事件」を見た。誰もが認める「後味の悪い映画」である。
しかし、ズシンと心に残る展開。葛城家の崩壊は、どの家庭でも、一歩間違えれば有り得るように思える。その恐ろしさ・・・。昨日も神戸で5人殺傷事件があったばかり・・・。

映画「葛城事件」のストーリーは、公式HP(ここ)にこうある。
「普通の家族が、なぜ崩壊し、無差別殺傷事件を起こした死刑囚を生み出してしまったのか どこにでもありそうな郊外の住宅地。ボソボソと「バラが咲いた」を歌いながら、葛城清(三浦友和)は、古びた自宅の外壁に大量に落書きされた「人殺し」「死刑」などの誹謗中傷をペンキで消している。やがて庭へと移動し庭木にホースで水を撒きながら、ふと、この家を建てた時に植えた、みかんの木に生(な)る青い実に手を延ばす―――。
170717katsuragi 親が始めた金物屋を引き継いだ清は、美しい妻・伸子(南果歩)との間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。 長男・保(新井浩文)は、子供のころから従順でよくできた子供だったが、対人関係に悩み、会社からのリストラを誰にも言い出せずにいた。堪え性がなく、アルバイトも長続きしない次男・稔(若葉竜也)は、ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせている。清に言動を抑圧され、思考停止のまま過ごしていた妻の伸子は、ある日、清への不満が爆発してしまい、稔を連れて家出する。そして、迎えた家族の修羅場…。葛城家は一気に崩壊へと向かっていく。」(
ここより)

この映画の解説は(ここ)に詳しいが、全体に食べるシーンがたくさん出てくる。
しかし、食べている物が、宅配ピザ、カップラーメン、コンビニ弁当・・・。
この母親について、こう解説がある。
「母の伸子(南果歩)は、清の被害者でもあるが、葛城家を崩壊させたひとりだとも言える。清の支配下で思考停止してしまい、子どもをしつけることなく甘やかし続けた結果……。家族のために一切料理を作らない姿は、子育てに完全失敗した母親の姿そのもの。挙げ句、息子たちのてん末に精神崩壊するのも自業自得!?」

ふと「食」と「家庭」について考えてしまった・・・
子どもの頃を思い出すと、小学校低学年の頃、親父に叱られると「晩御飯抜きだ!」と言われ、台所の板の間に正座させられた。あとで、お袋がおにぎりをくれたが、あのひもじさは、「憾み」しか産まない。
我が家では、それは無かった。カミさんが「食べさせることは、親の最低限の義務」という信念だったので、どんなに子供を叱った時でも、食べさせなかったことは無かった。
自分が怒って「晩飯抜きだ!」と怒鳴っても、カミさんはそれに絶対反対だった。今考えると、それが正解だったが・・・

父親が君臨する家庭では、映画のように母親が思考停止になるかも知れない。しかし、食べさせることを母親が放棄した瞬間、家庭はその存在基盤を失い、一挙に転落して行く。

WOWOWの映画解説者は、奥さんに「見たら?」と言ったら、「どんな話?」と聞くので、内容を話すと、「止めておく」と言ったとか・・・
我が家では、カミさんは珍しく「見る」と言って、さっき見ていた。
感想は、案の定「主人公は、少なくとも家族と接点を持っていた。アナタよりも主人公の清の方がマシ」だって・・・・さ。

何?我が家の夕食??? 夕方デパートで買った豚まんと、昨夜のカレーの残りと、それに自分が冷凍牡蛎フライを揚げたのさ。おっと、それにサツマイモの甘煮と枝豆もあったっが、とても食べきれなかった・・・。
ずいぶんとバラエティーに富んでいるだろ!?
我が家の食事はレベルが高いので、我々の家庭は、当分安泰なのさ・・・・(たぶん・・・)

20161117153631b59 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(こ)より


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コメント

私の父の正義は自分の虫の居所次第だったので、随分兄や私は理不尽に叱られていました。兄たちは父が「バカ野郎!」の「バ」が口から出る瞬間にパッと逃げました。鉄拳が飛んでくるからです。ご飯は勿論もらえなかったと思いますが、父がいない隙に食べて居たと思います。今の子供より要領が良かったと思います。
ところが私はこの父に戦いを挑んだのです。随分小さい時から、ハンガーストライキをしていました。父が悪いと思う時は絶対にご飯を拒否しました。戦後すぐで栄養失調でカリカリに痩せていましたので父は最後に「謝るから食べてくれ」といったのです、それでも食べませんでした。胃が小さかったのかあまりお腹がすきませんでした。喧嘩の時だけ根性がすわるのです。良いほうに根性が座ると良かったのに、喧嘩の時だけでは何の足しにもなりませんでしたが、でも私は私の根性が好きです。8人兄妹でしたから、両親亡きあとも何とか兄妹と付かず離れず要領よく生きています。

【エムズの片割れより】
昔の風景は、どこも同じですね。
ウチは親父から殴られるのを避けると、益々怒るので、一度は抵抗したことがありましたが、ある程度殴らせることにしました。そうしないと終わらない・・・
しかし女の子のハンストは、父親には堪えます。
それに比べて、現代は過保護!?

投稿: 白萩 | 2017年7月18日 (火) 21:51

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