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2017年7月の12件の記事

2017年7月22日 (土)

研ナオコと中島みゆきの「雨が空を捨てる日は」

先日「研ナオコと中島みゆきの「海鳴り」」(ここ)を取り上げたが、その時に改めて知ったもうひとつの曲が「雨が空を捨てる日は」という歌。

<研ナオコの「雨が空を捨てる日は」>

「雨が空を捨てる日は」
  作詞・作曲:中島みゆき

雨が空を 捨てる日は
忘れた昔が 戸を叩く
忘れられない やさしさで
車が着いたと 夢を告げる
 空は風色 溜息模様
 人待ち顔の 店じまい
雨が空を 見限って
あたしの心に のりかえる

雨が空を 捨てる日は
なおしあきらめる 首飾り
ひとつふたつと つなげても
必ずおわりが みあたらない
 空は風色 溜息模様
 人待ち顔の 店じまい
雨が空を 見限って
あたしの心に 降りしきる

 空は風色 溜息模様
 人待ち顔の 店じまい
雨が空を 見限って
あたしの心に 降りしきる

詩的センスの無い自分には、この詩は理解出来ない。何となく雰囲気は分かるが、情景が目に浮かばない。だから、いつもの通りに曲だけを聞く・・・

この作品は、研ナオコに提供された歌で、1976年6月25日に「LA-LA-LA」のB面として発売されたという。そして中島みゆきとしては、1976年10月25日に発表された2作目のオリジナル・アルバム「みんな去ってしまった」の1曲目に収録された。
よって、もう40年も昔の作品だが、自分は今ごろ“発掘”している。
作者の歌でも聞いてみよう。

<中島みゆきの「雨が空を捨てる日は」>

ここに、昔買った「中島みゆき全歌集1975-1986」(朝日文庫)という文庫本がある。その巻頭に、中島みゆきのこんな一文がある。

詞を書かせるもの
 これらの詞は、すでに私のものではない。
 何故ならばその一語一語は、読まれた途端にその持つ意味がすでに読み手の解釈する、解釈できる、解釈したい心……etcへととって代わられるのだから。
「語」は、コミュニケーションの手段でありつつ、それ自体が人類の共通項でもなければ審判でもない。したがって、これらの詞はすでに私のものではない。
 ――という言い方もできる。ところが同じ理由によって次のような言い方もできてしまう。
 したがって、これらの詞は、ついに私一人のものでしかない……と。
 はたまた、次のような言い方も。
 したがって、これらの詞は、私のものでさえもない……。
 言葉は、危険な玩具であり、あてにならない暗号だ。
 その信憑性のなさへの疑心が私に詞を書かせ、
 その信憑性のなさへの信心が私に詞を書かせ、
 そうこうするうちに詞はやがて私を、己れ自身に対する信憑性の淵へと誘い込んでゆく。
 人を斬るための言葉はたやすい。己れを守るための言葉もたやすい。
 黙っていても愛し合える自信がないから、もう少しだけ、私はまだ詞を書くつもりでいる。

 私に言葉を教えてくれた父と母と、そして師たちへ。
 感謝を込めて。
                              中島みゆき
  一九八六年十月
」(中島みゆき全歌集1975-1986(朝日文庫)より)

この一文を読んでみても、自分の語学力では、とうてい中島みゆきの世界には入れないと、改めて思う。(つまり、自分にとって難文で、心に入ってこない・・・)
やはり中島みゆきは、曲だけを楽しむことにしようか・・・

170722are <付録>「ボケて(bokete)」より

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2017年7月20日 (木)

REGZAにつなぐUSB-HDDと「タイムシフトリンク」

先日「4K液晶テレビREGZA「50Z810X」の画像に感動した」(ここ)という記事を書いた。
これは自室用のテレビを東芝REGZAの「50Z810X」に買い換えた話だったが、とうとう居間(カミさん用)のテレビまで、一回り大きい「58Z810X」に買い換えてしまった。今日は、そんな話・・・
組立や設定はいとも簡単なので、当然「価格コム」での最安値を狙う。でも値段は刻々と変わる。
自室の50型「50Z810X」は、7月はじめに買った時は、185,390円だったが、181,758円を底に、3日ほど前から値上がりし、今日は196,723円だという。もちろん量販店の値札は10万円ほど高いが・・・。
さて、居間用は、今までの50型から、せっかくなので58型にして「58Z810X」とした。
通販店の選択は、何を基準にするか?自分は「長期保証(出来れば7年)」、クレジット決済が望ましい(何かあった時のために)。そして関東地区が良い(大きな商品を遠方まで運びたくない)。
「50Z810X」(ここ)は「PREMOA」(ここ)という店にした。7年保証があったのと、VISAのクレジットカードが使え、カードの1%のポイントとは別に、店の1%のポイントが付くので決めた。しかし店のポイントは出荷から15日後にしか使えないが、自分は早々にHDDを買うのにそのポイントを使ったので1800円ほど安く買えた。もちろんタイミングによっては、買いたい店にテレビ本体が無いことも多く、値段が高い時もある。

そして今回の「58Z810X」(ここ)は「GIGA」(ここ)という店を選んだ。理由は、長期保証は5年しかないが、保険料が安い。きちっと5%なのだ。ちなみに5年保証を各店で比較すると、8%近く取る店もある。5%きっちりという店は少ない。よって、あくまでも本体との合計額で考えるべき。

レグザは、USB-HDDをつないで、通常録画とタイムシフト録画(最大6TB×2台)が出来る。さてこの機能をどう扱うか・・・。
振り返ると、今使っている居間のタイムシフトレコーダーは、2012年5月に買った東芝の「M190」。1日19時間録画しているので、今までの稼働時間は、19時間×(5年×365日+2ヶ月×30日)=35,815時間。5年保証も無事故のまま終わってしまった。
Netでググると、HDDの寿命は、1万時間なんていう記述もある。メーカーとしては、たぶん7年位は設計寿命として置いているだろうが、我が家のM190も、そろそろ老境だ。Net情報によると、M190はファンが壊れると1万円、HDDだと2台替えて5万円ほど修理費がかかるらしい。
よって、居間のTVは、画質の点からもREGZAのUSB-HDDをフルに使う事にした。

それでUSB-HDD選びである。東芝純正は高価なので使わない。するとHDDメーカーのものになるわけだが、これがなかなか選ぶのが難しい。買ってつないだら、認識しなかった、というのは困る。Netで色々検索するが、なかなか難しい。
居間の通常録画用は(ここ)より、確認済みのアイ・オー・データの「HDCZ-UT3」を選んだ。通常録画は3TBもあれば充分。
自室用は、試しに「SeeQVault」を使ってみることにし、バッファローの(ここ)より、「HDV-SQ3.0U3/VC」を選んだ。

<「HDV-SQ3.0U3/VC」の箱><「HDCZ-UT3」の箱>

Hdvsq30u3vc Hdczut3k

「SeeQVault」は初めて使ってみたが、何のことはない、録画された番組を「SeeQVault」形式に変換すると、他のレコーダーでも見ることが出来る、というもの。確かに自室のPanaのレコーダーでも見られるが、ホントウに録っておきたい番組なら、M190のようなREGZAのレコーダーに番組を転送して、BDに焼いた方が無難。古いM190のHDDにも、簡単に番組を転送することが出来る。

さて、次はタイムシフト用のHDDだが、こっちは24時間連続で動くので慎重に・・・。
“24時間使用可能”を謳っているのはバッファロー。まあいちおう「24時間」を信じてそれを選ぶことにした。
バッファローのサイトには「Z810Xシリーズ」を選ぶと、高価な「SeeQVault」対応製品の「HDV-SQ4.0U3/VC」「HDV-SQ4.0U3/V」シリーズしか載っていない(ここ)。
しかし、そもそも東芝のサイトからリンクされているところに飛ぶと、「レグザ」対応として、「9875件の製品がみつかりました。」と表示される(ここ)。
つまり、これらは全て、ちゃんとつながるのではないか?

結局、最も安い「HD-LL4.0U3-BKF」を選んでみた。とりあえず1台だけ・・・。
すると難なく動き出した。

<「HD-LL4.0U3-BKF」の箱><「HD-LL3.0U3-BKE」の箱>

Hdll40u3bkf_2 Hdll30u3bke_2

かくして、最も安価な24時間対応の「HD-LL4.0U3-BKF」(ここ)を2台使う事にした。当然、すべて5年保証付き(全て保証料が安い「GIGA」で買った)
ホントウは6TBのHDDを2台使いたいのだが、価格が2倍するので止めた。

さて、居間用は、8TBをつないで、一日19時間、6番組を録る。それを自室から覗ければ、こちらはHDDを倹約出来るのだが、自室のテレビにも、タイムシフト用として、少なくとも1台はUSB-HDDをつながないと、過去番組表が表れない。仕方がないので3TBの「HD-LL3.0U3-BKF」も買う羽目になった(1TBも2TBもそう値段が変わらない)。そもそも自分は、民放はほとんど見ないので、自室のタイムマシンはNHKとTV朝日の2局だけとして、その他を見たい時は、居間のテレビを覗くことにした。
それと、通常録画用のHDDはTV本体から外しても、再接続で再認識されるが、タイムシフト用のHDDは、一度外すと新規登録となってしまい、それまでの過去番組は、全て消去されてしまうようだ。

さて自室から居間のテレビを覗く(タイムシフトリンク)実験をしてみると、やはり使いづらい。自室と居間の両方の過去番組表が1つの画面で表示されるのがミソだが、居間のタイムシフトの番組表がなかなか表示されない。それと、番組が終わらないと表示されないので、追いかけ再生が出来ない。

ふと、前に書いた「タイムシフト視聴用アダプタを買う~DBP-S600」(ここ)を思い出した。
このアダプタも、やはり番組表がなかなか出て来なくて、止めてしまった。
もちろんLAN経由で見ることは、何の機器でも出来るが、やはり番組表が自機と同じように表示される方が使い易い。しかし・・・
でもまあ、今回の場合、NHK総合は自機で録るのだし、まあそれほどの不便はないだろう。

かくして、5年前のM190は、壊れる前に、1日19時間稼働のタイムシフト録画から開放してあげることになった。これからはディスク再生のみに使おう。

ここ半月ほど、4Kテレビで楽しんでしまった。やはり、同じメーカーに統一した方が使い勝手は良いな。しかし今回の機器の入れ替えで、LAN経由で、Panaのレコーダーを含め、どこからでも見られるようになったのは便利。
ま、これらは、使っていない機材をヤフオクで処分したことによる“お小遣い”の使い道なのさ!

(関連記事)
4K液晶テレビREGZA「50Z810X」の画像に感動した 

17072urimono <付録>「ボケて(bokete)」より

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2017年7月18日 (火)

「韻松亭」から「旧岩崎邸」に行く

今日はカミさんとちょっと東京散歩に行ってきたので、その写真。
カミさんが友人から聞いたという会席料理の上野「韻松亭(いんしょうてい)」。そこでランチをしようと、スマホの道案内で上野駅から歩いて行くと、何やら音楽が聞こえてきた。竹を楽器に男女3人が演奏している。最初はマリンバかと思ったが、自作の竹で作った楽器だという。しかも、「東京楽竹団」というプロだそうだ。CDも出しているとか・・・。
残念ながら、「では最後の曲です」で、1曲しか聞けなかったが、世の中には、色々な音楽のプロがいるものだ。しかし、このように公衆の前でやってくれると、知らない世界を垣間見ることが出来る・・・。

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ぶらぶら歩いてくと、崎陽軒の隣に「韻松亭」はあった。我が家の法事のときにいつも使う、うなぎの伊豆栄梅川亭の手前だった。まだ12時前だというのに、中は結構混んでいる。ほとんどがおばさんの数人組。平日の昼に、働き盛りの男はなかなか来ない。
ランチの「三段弁当」1680円也。カミさんは美味しいと言うが、自分はこんな高級な味はどうも・・・・。デザートが出ると良いね・・と思いながら、席を立つと「ありがとうございました。」という声。やはりデザートは付いていなかった。

店を出て、やはりスマホの道案内で「旧岩崎邸」に向かう。歩いて10分ほどらしい。
道の側に赤い鳥居の列。旗に「花園稲荷神宮」とある。ちょっと入ってみようか・・・と鳥居をくぐり、拝殿で息子の合格を祈願。
歩いているのは、ほぼ全員が外国の観光客。大きなスーツケースとカメラ・・・
不忍池弁天堂からボート乗り場を経て池の一本道を行く。しかし、両側がハスの大群なので、池の真ん中を横切っている感覚はない。

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池からひとつ裏手に回ると、もう岩崎邸。木々が大きい。さすが財閥の邸宅・・・・
大きな門を入って、道をたどる。入場券は65歳以上は半額の200円だって。靴を貰った袋に入れて、部屋を回る。どの部屋も、まあ明治の部屋。

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こんな建物を見ると、いつも映画「それから」(ここ)のシーンを思い出す。松田優作演じる主人公が、実家を訪ねる場面。
しかし暑い。うまい具合に曇天だが、建物の中はあちこちに扇風機が回っているとはいえ、暑い。冷房の無い部屋は、どこも大変だったろう。
もちろん岩崎家の系図はある。三菱財閥の宗家である。ベランダから見る芝生の庭は、半分に仕切られ、整備中だった。
トイレが面白い。明治29年の建築だが、トイレが水洗。

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観光客用のトイレの前には喫茶ルーム。和館はいつもの日本建屋。広い庭に出てみると、洋館の右手に山小屋のような建物。ビリヤード室だという。なぜ別の建物にしたから知らないが、地下道でつながっているという。

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それにしても、よく残っている。今は重要文化財の都立になっているらしい。
最後に、貰ったチラシを載せておく。

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しかし、平日の昼だというのに、結構人が居た。ただし外人の観光客は居なかった。まあそうだろう。

ふとしたことから、別世界を垣間見た。これでも当時の1/3だというから、当時の繁栄は凄まじい。これがあったから今の三菱がある・・・

帰りは、“天気予想”通りにゴロゴロ・・・。電車が三鷹辺りを走っているときは、雨で窓から外が見えない。でも速度を落とすことなく電車は走っていた。
その後の都内の雨は凄まじかったとか・・・・
先週の九州豪雨から始まって、いまだに日本中で豪雨の話が終わらない。この異常気象は何だ?
今の日本の状態に、天が怒っている!?
まあほんの都内散歩ではあった。

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2017年7月17日 (月)

賞味期限切れ直前~「すべて無料」のスーパー(+映画「葛城事件」)

先日の朝日新聞に、こんな記事があった。
ぜんぶ無料、スーパー開業 賞味期限切れ前、譲り受け提供 シドニー
 オーストラリアのシドニーに「すべて無料」のスーパーができた。賞味期限切れ前でも処分されてしまう食品を、大手スーパーなどから譲り受けて提供する。まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」問題に対する意識を高めてもらい、生活に困っている人々の支援も狙う。
 シドニー南部の「オズハーベストマーケット」。約200平方メートルの店内に果物や野菜、パンやコーンフレーク、ビスケットなどが並ぶ。値札はなく、レジもない。客は買い物かご一つまで品物を手にできる。
170717muryou  運営するのは、2004年以来、オーストラリア各地で支援が必要な人に計6500万食を提供してきた市民団体「オズハーベスト」。ロニ・カーン最高経営責任者が「これを見てください」と示したのは賞味期限まで4日あるヨーグルトだ。大手スーパーではもう売れず、引き取った。こんな食品ロスの問題について「理解を深めてほしい」と言う。客にはスタッフが個別に付いて、説明をしながら選んでもらう。小売業者などから譲り受けた食品を売るスーパーはデンマークにもあるが、「無料」なのは「世界初」という。
 開店時間は平日の午前10時から午後2時まで。毎日150人ほどが来店し、約2千点の品物の大半はなくなる。客には寄付をお願いしている。4月の開店から5週間で2万豪ドル(約170万円)が集まった。寄付は食事提供事業の費用にあてられる。客のジェニー・モーガンさん(42)は野菜やビスケットを手に「十分食べられる。困った人の手助けもしたい」と話した。
 無料でも運営できるのには理由がある。約10人のスタッフはボランティアで、家賃や光熱費は趣旨に賛同したビルのオーナーの厚意で無料。条件が満たされれば、別の場所でも展開したいという。
 食品ロスは豪州でも課題になっている。シドニーのあるニューサウスウェールズ州の09年の調査によると、平均的な世帯で年に1036豪ドル(約8万6千円)に相当する食品を捨てているという。(シドニー=小暮哲夫)」(
2017/07/09付「朝日新聞」p6より)

当サイトでも、上の記事と同じような「子ども食堂」や「食品ロス」(ここ)について書いてきた。
しかし、お金が無い、ということだけではなく、親と子の関係から、その第一歩である「食べる」ということを、親が子に与えない、または与えることが出来ない家庭がたくさんあるという。

話は飛ぶが、WOWOWで映画「葛城事件」を見た。誰もが認める「後味の悪い映画」である。
しかし、ズシンと心に残る展開。葛城家の崩壊は、どの家庭でも、一歩間違えれば有り得るように思える。その恐ろしさ・・・。昨日も神戸で5人殺傷事件があったばかり・・・。

映画「葛城事件」のストーリーは、公式HP(ここ)にこうある。
「普通の家族が、なぜ崩壊し、無差別殺傷事件を起こした死刑囚を生み出してしまったのか どこにでもありそうな郊外の住宅地。ボソボソと「バラが咲いた」を歌いながら、葛城清(三浦友和)は、古びた自宅の外壁に大量に落書きされた「人殺し」「死刑」などの誹謗中傷をペンキで消している。やがて庭へと移動し庭木にホースで水を撒きながら、ふと、この家を建てた時に植えた、みかんの木に生(な)る青い実に手を延ばす―――。
170717katsuragi 親が始めた金物屋を引き継いだ清は、美しい妻・伸子(南果歩)との間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。 長男・保(新井浩文)は、子供のころから従順でよくできた子供だったが、対人関係に悩み、会社からのリストラを誰にも言い出せずにいた。堪え性がなく、アルバイトも長続きしない次男・稔(若葉竜也)は、ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせている。清に言動を抑圧され、思考停止のまま過ごしていた妻の伸子は、ある日、清への不満が爆発してしまい、稔を連れて家出する。そして、迎えた家族の修羅場…。葛城家は一気に崩壊へと向かっていく。」(
ここより)

この映画の解説は(ここ)に詳しいが、全体に食べるシーンがたくさん出てくる。
しかし、食べている物が、宅配ピザ、カップラーメン、コンビニ弁当・・・。
この母親について、こう解説がある。
「母の伸子(南果歩)は、清の被害者でもあるが、葛城家を崩壊させたひとりだとも言える。清の支配下で思考停止してしまい、子どもをしつけることなく甘やかし続けた結果……。家族のために一切料理を作らない姿は、子育てに完全失敗した母親の姿そのもの。挙げ句、息子たちのてん末に精神崩壊するのも自業自得!?」

ふと「食」と「家庭」について考えてしまった・・・
子どもの頃を思い出すと、小学校低学年の頃、親父に叱られると「晩御飯抜きだ!」と言われ、台所の板の間に正座させられた。あとで、お袋がおにぎりをくれたが、あのひもじさは、「憾み」しか産まない。
我が家では、それは無かった。カミさんが「食べさせることは、親の最低限の義務」という信念だったので、どんなに子供を叱った時でも、食べさせなかったことは無かった。
自分が怒って「晩飯抜きだ!」と怒鳴っても、カミさんはそれに絶対反対だった。今考えると、それが正解だったが・・・

父親が君臨する家庭では、映画のように母親が思考停止になるかも知れない。しかし、食べさせることを母親が放棄した瞬間、家庭はその存在基盤を失い、一挙に転落して行く。

WOWOWの映画解説者は、奥さんに「見たら?」と言ったら、「どんな話?」と聞くので、内容を話すと、「止めておく」と言ったとか・・・
我が家では、カミさんは珍しく「見る」と言って、さっき見ていた。
感想は、案の定「主人公は、少なくとも家族と接点を持っていた。アナタよりも主人公の清の方がマシ」だって・・・・さ。

何?我が家の夕食??? 夕方デパートで買った豚まんと、昨夜のカレーの残りと、それに自分が冷凍牡蛎フライを揚げたのさ。おっと、それにサツマイモの甘煮と枝豆もあったっが、とても食べきれなかった・・・。
ずいぶんとバラエティーに富んでいるだろ!?
我が家の食事はレベルが高いので、我々の家庭は、当分安泰なのさ・・・・(たぶん・・・)

20161117153631b59 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(こ)より

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2017年7月14日 (金)

4K液晶テレビREGZA「50Z810X」の画像に感動した

この1週間、4K液晶テレビに凝っている。
先日、意を決して、自室のテレビを最新の4K液晶テレビに交換した。この画像が素晴らしい。テレビの絵に感動したのは初めて。Youtubeで見る4Kオリジナルの画像は、まさに量販店で流れている画面と同じ!
そうなると、全ての番組を出来るだけ高画質で見たくなる。どうすれば、自分の環境で良い画質で番組を見ることが出来るか・・・

自分なりに分かったことは・・・
1)REGZAにつないだUSB-HDDでの録画や、タイムシフト録画の番組は、生放送と同じ高画質。
2)REGZAで唯一対応出来ないBSのタイムシフト録画だけ、外部のレコーダーで録画し、それをLAN経由のDLNA再生で見る。(REGZAの場合、「録画リスト」→「青ボタン(ハードディスク選択(機器選択)」、または「クラウドメニュー」→「ツール」→「メディアプレヤー動画」)
3)BD再生は、同じメーカー(東芝)のレコーダーで、HDMI接続で見る。

自分は生放送ではあまり見ず、ほとんどは録画またはタイムシフトで番組を見ている。それで活躍しているのが、昨年買ったPanaの「DMR-BRX7020」というレコーダー(ここ)。

このレコーダーを中心に考えると、テレビ側は、レコーダーとHDMIでつないだ、単なるディスプレーで良い。つまりチューナーは不要となる。
それで候補に挙がったのがLGの有機ELテレビ。55型でも20万円ちょっとで手に届く範囲。しかし、量販店で見る画像は、あまり印象が良くない。原理的には、確かに液晶よりも良いはずだが・・・
結局、自分には、やはりメーカーが“味付け”をした、液晶テレビが合っていると判断。

それで4K液晶テレビの市場を眺めてみると、価格コムの「クチコミ」が最も多いのが、REGZA。
そもそも、自分は「評判が良い物」をまず選択肢に挙げる。その評判を、自分は「クチコミ」が多いもの、と勝手に定義する。
すると、今日現在、REGZA「Z20X」シリーズ(15年11月発売)がクチコミ数3069件。2位が同じくREGZAの「Z700X」シリーズ(16年4月発売)の2199件。3位がSONYの「X9300C」シリーズの1489件。以下、4位REGZA、5位SONY、6位REGZA、7位REGZA&SONY、9位SONY、10位Pana・・・
つまり、価格コムのサイトで、“議論”されているメーカー(ブランド)は東芝が5機種、SONYが4機種、Panaが1機種だった。よって必然的にREGZAに目が向く。
量販店で見比べると、どれも派手なギラギラした画像で、それほど差はない。でもやはりREGZAの油絵のような深みがある絵作りが自分の好み。それに比べると、今、自室で見ているテレビは、霧の向こうの絵を見ているようだ。そして、自分が一番気にする暗い部分の階調。ガンマ補正を幾ら調整しても、今のテレビは黒が潰れ判別が出来なくなる。それに対し、新しいREGZAは、暗い背広の生地もハッキリと見える。これはすごい・・・

それで、自分は最初から「最高機種」を選ぶつもりだったので、機種はREGZAの「Z20X」か、新型の「Z810X」のどちらかと言うことになる。
議論の数から言うと、REGZAの「Z20X」シリーズは、名機なのだろう。しかしもう2年も前の発売で、市場にほとんど製品が無い。それで選んだのが「50Z810X」というわけ。
メーカーに言わせると「「地デジビューティPRO」と「美肌リアライザー」を“新たに”搭載した」という。
確かに、人間の肌の色がリアル。女性アナウンサーの額を見ると、化粧をしている部分と、額の上の髪の毛の生え際の化粧の無い部分の区別がハッキリと分かる。
人間の顔を見るとき、肌の色は「こんな色だろう」という思い込みがあるので、つい気になる。それ以外の色は、別に思い込みは無いので、気にならない。着眼点は良い。結果も良い。

REGZAには、外部USB-HDDをつないで、録画やタイムシフトが出来るが、当初のもくろみ通り、単にHDMI接続のディスプレーとして使うか、それともREGZAの持っている機能をフルに使うか・・・。つまり、今持っているPanaのチャンネル録画レコーダーとの関係をどう考えるか?である。
REGZAの絵が素晴らしいので、テレビ側の絵作りの機能はそのまま使いたい。それを活かすためのPanaのレコーダーのつなぎ方は・・・??

結局、行き着いた先は、
・録画はタイムシフトを含めてDRモードが大前提。少しでも長時間モードで録画すると、それだけで画質は破綻。
・REGZAにつないだ外部USB-HDDで録画した再生画像は、生放送と同じく高画質。
・Pana(外部)のレコーダーで幾らDR録画をしても、HDMI接続だと画質は低下する。
・Panaのレコーダーでの録画を高画質で見るためには、LAN経由のDLNA再生で見る。

REGZAの高画質回路は、あくまでも地デジの生放送にチューニングされており、レコーダーからの入力(HDMI)は、“東芝製”レコーダーの“BD再生”にチューニングされているという。
よって、REGZAの高画質エンジンを最大限活かすためには、アップコンバート前の映像信号を直接REGZAに入力することが必須であるとのこと。
では、それにはどうすれば良いか・・・

そこで出てくるのがオリジナルの「TS信号」。(こ)にこう解説がある。
「トランスポートストリーム(Transport Stream:以後、TS)とは、MPEG-2のデータを格納あるいは送受信するためのデータ形式の一つで、映像、音声、静止画、文字など様々な多重信号形式の1つで、デジタル放送の多重化信号として採用されて、同時に1つ以上のプログラムを、エラーが発生しうる環境で取り扱う放送や通信で用いることを想定した形式である。日本の地上/BSデジタル放送をはじめとして、世界各国のデジタル放送規格の多くで採用されている。D-VHSやMiniDVテープにHDTVビデオ映像を記録するHDV規格や次世代DVD規格でもあるBlu-ray DiscやHD DVD、ハイビジョンテレビ放送を録画するレコーダーなどにも採用されている。
TSの大きな特徴は、映像や音声、データなどの個別のストリームを、アプリケーションや伝送路の種類によらずに共通の信号形式で扱い、1つのストリームとして伝送できるという点である。」

つまり、オリジナルのTS信号をレコーダーから取り出すためには、LAN経由で信号を貰うしかない。HDMI信号は、レコーダー側で色々と細工されてしまい、テレビ側で自由に動けない可能性がある。(ただし「LAN経由のDLNA再生ではTS信号が送られて来る」と書いた記事は見つからなかった。)

それにしても、画質の差は歴然。HDMI信号の再生に比べ、DLNA再生はしっとり感が全く違う。自分はよく字幕を使うが、HDMIからのギザギザ文字に比べ、LAN経由だとテレビ側の解像度の高い文字が現れる。
DLNA再生は確かに使い方としては不便。いったん停止させてしまうと、途中からの再生が出来ないので、最初からやり直しとなる。

ここ数日、Panaのレコーダーの録画番組をLAN経由のDLNA再生で見ているが、REGZAのレスポンスが良いため、それほどストレスは感じない。映画などは、何かあっても「一旦停止」ボタンを使用することで、それほど不便さはない。
しかし「早見早聞」モードの音声は、Panaの方が聞き易い。REGZAは1.5倍であり、Panaの1.3倍より不利なことは確かだが・・・。
自分は時間節約のため、早聞きモードを多用しているが、SONYのウォークマンの早聞きモードは素晴らしい。自分はラジオ再生でいつも「NW-A17」を使っているが、2倍再生でも充分に聞ける。早聞き技術は、SONYに一日の長があるようだ(ここ)。

将来、REGZAテレビにタイムシフト用のBSチューナーが内蔵されるようになるかどうかは分からないが、もしそれが内蔵されると、天下無敵。世のレコーダーは単なるBDプレヤーで良い事になる。

この買い換えに味を占め(画像の良さにビックリして!)、居間にある50型テレビも、一回り大きい「58Z810X」に買い換えようと、目下画策中である。
4Kと言っても、地デジの2Kの画像を単に補間しただけのまがい物ではないか・・・と思っていたが、どうしてどうして、その画質の差はあまりに大きかった。

1707144k 加えて、来年(2018年)12月1日スタート予定という4K放送が今から楽しみである(ここ)。
4K放送用のチューナーが発売になったら、直ぐに買うぞ~~。
4K液晶テレビを買った感想ではある。

(2017/07/16追)
地デジ及びBSの、生放送とPanaのレコーダーからの信号情報(各右下部)を覗いてみた。
<地デジ>(REGZAの生放送)(レコーダーのLAN経由)
170714tidejiregzanama 170714tidejirecorderlan

(レコーダーHDMIの生放送)(レコーダーHDMIの録画画像)
170714tidejirecordernama 170714tidejirecorderhdd

<BS>(REGZAの生放送)(レコーダーのLAN経由)
170714bsregzanama 170714bsrecorderlan

(レコーダーHDMIの生放送)(レコーダーHDMIの録画画像)
170714bsrecordernama 170714bsrecorderhdd

(BDの再生)(DVDの再生)~HDMI接続
170714bd 170714dvd

<REGZAにつないだUSB-HDの信号>
(通常録画HDD)(タイムシフトHDD)
170714regzahdd 170714regzatime

以上から分かるように、
・REGZAの生放送と、REGZAにつないだUSB-HDD、及びレコーダー(Pana「MDR-BRX7020」)からの“LAN映像”は全く同じなので、REGZAの画質改善回路が働く。(地デジの入力は1440×1080i)
・レコーダーからのHDMI信号は、地デジもBSも、そしてBDやDVDの再生も全て「1920×1080P」に変換されてしまうので、REGZAの画質改善回路100%の機能は期待出来ない。
(なお、レコーダーの設定は「デフォルト」=「HDMI設定」で「水平解像度」は「オート」、「24P出力」は「切」)
よって、REGZAの性能をフルに活かす為には、レコーダーからの入力は、メーカーの言う通りに「TS信号をREGZAに入力」するために、再生はHDMI再生ではなく、LAN経由のDLNA再生が必須である。

========================
(参考)<メーカーとのQ&A>
ここより)

Q:「Z20X」と「Z810X」では、どちらがお薦め?

A:新型のZ810Xシリーズでは「地デジビューティPRO」と「美肌リアライザー」を新たに搭載し、自然な肌の質感とノイズの少ないクリアな地デジ高画質をお楽しみいただけます。

Q:REGZAのUSB-HDDに録画した番組を見るのと、外部レコーダーからHDMI端子で入力した番組を見るのとで、画質に違いはあるか?

A:USB-HDDに録画した番組は、TS(ストリーム)信号によるDR記録になりますので、無劣化で記録されます。したがって、生放送と同じ画質でご覧いただけます。
一方、外部レコーダーからのHDMI入力した番組は、仮にレコーダーでDR記録したとしても、レコーダー側のMPEG2デコーダーでの処理、HDMIでの転送のための信号変換により、画質に差が生じます。
また、地デジの生放送やUSB-HDDに録画した番組を再生する時は、TV側の映像信号処理の画質パラメータを地デジに最適になるように設定しています。(モスキートノイズの抑制など)
一方、外部入力の場合にはBD再生に最適になるような画質パラメータが設定されているため、モスキートノイズなどは見えやすくなります。
したがいまして、録画した地デジ番組をご覧いただく場合は、TVに接続したUSB-HDDをお使いいただくことをおすすめいたします。

Q:レコーダー側でアップコンバート(4K 60P等)され、HDMI端子で入力された信号は、REGZA側では、アップコンバート以外の画質改善が行われるのか?

A:4K-60Pの映像として、アップコンバート以外の画質補正が行われます。
ただし、4K-60P映像入力時は、画質補正機能は一部制約を受ける(例えば、三次元ノイズリダクションは、フルHDは5フレーム処理のところが4Kでは3フレームで処理など)ので、アップコンバート前の映像を直接レグザに入力されることをお勧めします。

Q:レコーダーに「24P/30P変換出力」設定がある場合(DIGAの場合)、「切/24P/30P」を「切」にしておけば、生放送と同じようにREGZA側できれいな4K画面にしてくれる、との認識で良いか?

A:その理解で問題ありませんが、レグザの画質設計時に東芝ブルーレイレコーダーを接続して画質設計を行いますので、レコーダーを接続される場合は東芝ブルーレイレコーダーを接続することをお勧めします。

Q:USB-HDDの選択肢は、①TSB「純正」②HDDメーカーの「Z810X」での「確認済み」、は承知しているが、第三選択肢(自己責任)として、「Z20X」や「Z700X」での実績機を選んで問題ないか?

A:東芝純正のHDDをお選びいただくと、Z810Xとの相性は問題ありません。

(関連記事)
REGZAにつなぐUSB-HDDと「タイムシフトリンク」 

20170713175723300 <付録>「ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年7月11日 (火)

「茶色の朝」迎えないように~「共謀罪」法施行

今日の「朝日新聞」夕刊にこんな記事があった。
茶色の朝」迎えないように 仏寓話、日本でも注目続く 「共謀罪」法施行
 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が11日、施行された。犯罪を計画段階で取り締まることが可能になるが、国会での議論は深まらず、一般の人への適用や政府の監視が強まる懸念は消えないまま残った。施行後の社会とどう向き合えばいいのか。フランスでベストセラーとなった一冊の本がSNSなどで注目を集めている。

 ファシズム(全体主義)に染まっていく社会を風刺した臨床心理学者フランク・パブロフ作の寓話(ぐうわ)「茶色の朝」。1998年にフランスで発売されると、ジャンマリ・ルペン氏率いる極右政党・国民戦線が勢力を拡大していくことへの懸念に後押しされるように、100万部を突破するベストセラーになった。
170711chairo  物語は、茶色以外のペットを飼うことを禁じる「ペット特別措置法」が施行された社会が舞台。主人公の「俺」は疑問を感じながらも、法律に従い白黒の飼い猫を殺してしまう。親友は黒い犬を殺す。やがて法律に反対していた新聞が廃刊に。「俺」はしぶしぶ唯一残った「茶色新報」を読み、茶色い猫を飼い始めた。
 そんなある日、同じく茶色い犬を飼うようになった親友が逮捕された。その理由は――。
 日本では2003年12月に大月書店から出版された。その頃始まった自衛隊のイラク派遣、特定秘密保護法、集団的自衛権の閣議決定、安全保障法制……。国民を二分する議論のたびに話題となり、各地で朗読劇も上演された。現在までに25刷りを重ね、6万4千部に。担当者は「政治や社会の状況と連動しながら息長く読まれてきた」と話す。
 作品には、「国家と犠牲」などの著書がある高橋哲哉・東大教授(哲学)がメッセージを寄せた。「日本社会も茶色が濃くなっている。『共謀罪』だけではない。『自分には関係ない』とやり過ごすうちに、取り返しがつかなくなるかもしれない」と話す。
 例えば原発。東京電力福島第一原発事故の前にも危険性を訴える人はいたが、福島県出身の高橋教授も「大丈夫だろう」と思いこんでいたという。「実際に『茶色の朝』が来てしまった。『共謀罪』ではありえない、と言い切れるだろうか」
 物語では、「俺」が「茶色に守られた安心、それも悪くない」と思う場面がある。だが、ラストシーンで「抵抗すべきだった」と悔やみ、「仕事」や「毎日やらなきゃならないこまごましたこと」を言い訳に挙げる。
 「共謀罪」法が施行された社会にどう向き合うか。高橋教授は「思考停止になるのはやめよう」と呼びかける。「例えば『一般人は対象にならない』という政府の説明を『本当か』と疑ってみる。『茶色の朝』を迎えないためには、自分の頭で考え、意見を表明するエネルギーが必要です」(岩崎生之助)
     ◇
 菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「極めてテロ防止のために有意義」と評価し、「犯罪成立要件が明確で、厳格なものになっている。恣意(しい)的運用は行われないと、国民の皆さんに説明していきたい」と述べた。」(
2017/07/11付「朝日新聞」夕刊p11より)

フランク・パブロフの寓話「茶色の朝」については、3年半ほど前に「今だからこそ読んで欲しい寓話~フランク・パブロフの「茶色の朝」」(ここ)という記事を書いた。

何度か、その後の当サイトの記事で、この寓話を読んで欲しいと記したが、今日も改めてこの記事を紹介する。
ここ)に全文を載せてあるので、ぜひご一読を!

そして、高橋教授の「『茶色の朝』を迎えないためには、自分の頭で考え、意見を表明するエネルギーが必要です」という指摘を改めて噛み締めたい。

2016020616243082a <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年7月10日 (月)

成年後見制度の「保佐人」は必要か?

昨日の朝日新聞の「声」の蘭に、こんな投稿が載っていた。
「(声)母の財産管理、監督に14万円とは
     主婦(神奈川県 64)
 私は4年前、現在87歳の母の保佐人になりました。判断能力が著しく不十分な人にかわり財産を管理する成年後見制度に基づき、母の預金と年金収入について月々の支出報告を裁判所に提出します。
 ところが昨年5月、流動資産が一定以上の人の保佐人には原則的に「監督人」をつけると裁判所から意向調査がありました。母がこつこつためた預金が基準額を超えていたのです。「監督人は希望しない」と回答しましたが、7月に裁判所から「司法書士を選任した」と通知があり、電話で数回、面会で1度やりとりしたその方から今年6月、「年次報酬14万円が裁判所に認められた。支払ってほしい」と連絡がありました。
 私あての裁判所の書面には「適切に事務が行われていると確認できた」とあったのに、その監督に14万円とは。問題ない家に訪問販売が来て、「いらない」と答えたのに簡単な目視点検で「14万円です」と言われたような感じです。監督人がついた理由の説明もなく、今までの努力が否定された思いです。私は保佐人としての報酬は受け取っていません。14万円は母の年金2カ月分以上に相当します。」(
2017/07/09付「朝日新聞」p8「声」より)

自分は、特に成年後見制度について勉強しているわけではない。しかし、上の事例を読むと、何かしっくり来ない。何かヘンだと思う。
改めてNetでググってみると、「保佐人」や「保佐監督人」について、それぞれこんな例が載っていた。

<「後見」を利用した成年後見制度モデルケース>
支援される人の状況:アルツハイマー病
支援する人(後見人):支援される人の妻
 本人は5年程前から物忘れがひどくなり、勤務先の直属の部下を見ても誰かわからなくなるなど、次第に社会生活を送ることができなくなりました。日常生活においても、家族の判別がつかなくなり、その症状は重くなる一方で回復の見込みはなく、2年前から入院しています。
 ある日、本人の弟が突然事故死し、本人が弟の財産を相続することになりました。弟には負債しか残されておらず、困った本人の妻が相続放棄のために、後見開始の審判を申し立てました。
 家庭裁判所の審理を経て,本人について後見が開始され,夫の財産管理や身上監護をこれまで事実上担ってきた妻が成年後見人に選任され、妻は相続放棄の手続をしました。

<「保佐」を利用した成年後見制度モデルケース>
本人の状況:中程度の認知症の症状
支援する人(保佐人):長男
 本人は1年前に夫を亡くしてから一人暮らしをしていました。以前から物忘れが見られましたが、最近症状が進み、買物の際に1万円札を出したか5千円札を出したか、分からなくなることが多くなり、日常生活に支障が出てきたため、長男家族と同居することになりました。
 隣県に住む長男は、本人が住んでいた自宅が老朽化しているため、この際、自宅の土地、建物を売りたいと考えて、保佐開始の審判の申立てをし、併せて土地、建物を売却することについて代理権付与の審判の申立てをしました。
 家庭裁判所の審理を経て、本人について保佐が開始され、長男が保佐人に選任されました。
 長男は、家庭裁判所から居住用不動産の処分についての許可の審判を受け、本人の自宅を売却する手続を進めました。

<「補助」を利用した成年後見制度モデルケース>
支援される人の状況:軽度の認知症の症状
支援する人(補助人):長男
 本人は,最近米を研がずに炊いてしまうなど、家事の失敗がみられるようになり、また、長男が日中仕事で留守の間に、訪問販売員から必要のない高額の呉服を何枚も購入してしまいました。困った長男が家庭裁判所に補助開始の審判の申立てをし、併せて本人が10万円以上の商品を購入することについて同意権付与の審判の申立てをしました。
 家庭裁判所の審理を経て、本人について補助が開始され、長男が補助人に選任されて同意権が与えられました。
 その結果、本人が長男に断りなく10万円以上の商品を購入してしまった場合には、長男がその契約を取り消すことができるようになりました。(最高裁判所「成年後見関係事件の概況」より))

<支援する人を監督する人の選任>
 ここまで、「後見」「保佐」「補助」支援する人が本人に代わってできることについて解説しましたが、どの成年後見制度で選ばれる支援する人も、本人に代わって重要な財産を管理することができるという非常に大きな力を持っています。
170710hosanin  成年後見人として選ばれた当初は支援される人の利益を最優先にして確実に役目を果たしていたが、年月がたつにつれてだんだんいい加減な仕事をしたり、自分にとっての利益を優先にしたりするようになってしまった…という危険性はやはり0とはいえません。
 これを防止するために、成年後見制度がスタートすると必ず、家庭裁判所によって支援する人を監督する人が決められます。監督する人(成年後見監督人・保佐監督人・補助監督人といいます)は支援する人が本人に代わって行う事が適正であるか監督し、支援する人の怠慢や暴走を抑止することになります。」(
ここより)

<成年後見人等の報酬額のめやす>
成年後見監督人
成年後見監督人が,通常の後見監督事務を行った場合の報酬(基本報酬)のめやすとなる額は,管理財産額が5000万円以下の場合には月額1万円~2万円,管理財産額が5000万円を超える場合には月額2万5000円~3万円とします。
なお,保佐監督人,補助監督人,任意後見監督人も同様です。」(
東京家裁のここより)

なるほど・・・。上の投稿者は、たぶん親の財産が5000万円を超えたので、監督人が付いたのだろう。つまりは、保佐人に選定された時点で決まっていたこと。

我が家が、夫婦ともに両親が他界しているので、巻き込まれることは無いが、一世代後の、自分の判断能力が落ちた時はどうする?というテーマは残る。
子供が一人であれば、どうされても仕方がないと考える。結局、親が死ねば、残った財産は一人だけの子供に渡るので。
しかし、子供が複数いた時はメンドウ。兄が親の面倒を見て財産管理もすれば、弟は疑いの目を向ける。兄が怒って、「それじゃ、お前やれ」と言えば、弟は困る。そして泥沼・・・
何か手は無いか? それは、棚卸しをすれば済む話では無いか?つまり、親の財産が幾らあって、この1年でいくら使ったかをキチンとメモに残し、他の兄弟に報告する。もちろん兄が費やす(他の兄弟が楽する)労力は、対価を親の財産から貰う。
こうすれば、牽制機能が働いて、乱暴なことは出来ない。

では、親が死んで、兄弟の一人の判断能力が落ちた場合はどうするか?
上の投稿の例では、家庭内の話なのに、他人が入ってきて、監督し、それに対価を払う。どうもフィットしない。
上の一人っ子の例のように、「仕方がない」と考えるのも、一つの考え方では?
つまり、二人兄弟で、一人の判断能力が落ちた場合、子供がいないとすると遺産は残った兄弟に来る。それを前提に考えると、将来の相続人に対して、他人に監督して頂いて対価を払うのはムダでは?
幾ら、財産を遣われてしまっても、他人に遣われるより、家族に遣われてしまった方がベターのような気がする。

ある弁護士が、「後見人の裁判所への提出書類は大変。簡単に使う制度ではない」と言っていた。
裁判所を含めた他人に報告するために、多大な時間と金銭を使うのはもったいない。本人が行った無用な契約へのブレーキ(解約)は確かに裁判所から認められた「立場」が無いと大変だが、これは本人を連れて行って対処するしかない。
簡単な新聞の投稿だが、ふと自分に当てはめて、考えてしまった成年後見人制度ではある。

2017012017431825a <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年7月 8日 (土)

“自民党の歴史的惨敗”にとどめを刺した珍言・暴言集

文春オンラインに、“最近の話題作”が、整理して載っていた。
「“自民党の歴史的惨敗”にとどめを刺した珍言・暴言を一挙公開!
  「もう遠慮なんかしない!」と吠えた安倍首相だったが……

安倍晋三 首相
「こんな人たちに負けるわけにはいかない」

毎日新聞 7月4日

 名言、珍言、問題発言で1週間を振り返る。7月2日に行われた東京都議会選挙で、自民党は「歴史的惨敗」を喫した。もともと加計学園問題、「共謀罪」法案の採決強行、豊田真由子衆院議員の暴行問題などによって逆風が吹いていたが、とどめを刺したと思われるのが安倍首相のこの一言だ。

 投票前日の7月1日、「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが「こんな人たちに負けるわけにはいかない」という言葉である。

「こんな人たち」とはつまり自分を批判している人たちのことだ。都議選の前、高まる加計問題追及の声に苛立ち、「もう遠慮なんかしない。これからは何でも言いたいことを言ってやる!」と自民党幹部の前で吠えていたというが(『FRIDAY』 7月14日号)、宣言どおりの発言だったとしたらあまりに幼稚すぎる。

自分に反対の考えを持つ人々は国民ではないと思ってる
 小泉純一郎首相の秘書官を務めた元参議院議員の小野次郎氏はツイッターで次のように書いている。「この方は、自分に反対の考えを持つ人々は国民ではないと思ってる。総理になって何年も経つのに、この方は全国民のために選ばれた職にある自覚は持ち合わせない、遺憾ながら」(7月1日)。

 安倍首相は「こんな人たち」すなわち「敵」と認定した相手に対してやたらと攻撃的な態度をとり、身内や仲間をとても大切にしてきた。ジャーナリストの江川紹子氏は安倍首相について、「敵を批判し、嘲笑し、数の力で圧倒して、自らの強さと実行力を見せつける」ことで支持を集めてきたが、「対決型を推し進めることで、政治はますます粗雑になり、できるだけ広範な人たちの合意を得ていくという地道な努力をしなくなっていった」(Yahoo!ニュース個人 7月3日)と指摘している。
 毎日新聞の佐藤千矢子政治部長は署名記事の中で、「帰れコール」が「互いに異論に耳を傾けない分断の政治を象徴しているよう」であり、「こうした政治を生んだのも、批判に不寛容な首相の姿勢が影響しているのではないか」と書いた(7月3日)。読売新聞の前木理一郎政治部長は署名記事の中で、今回の都議選の大敗を「安倍首相にとって、2012年に政権に返り咲いて以降、最大の危機」とし、「国民は首相の言葉を信じられなくなっている」と厳しく指摘している(7月3日)。

「テロ等準備罪で逮捕すべし!」に「いいね!」
「大変厳しい都民の審判が下された。我が党に対する、自民党に対する厳しい叱咤と深刻に受け止め、深く反省しなければならない」と語った安倍首相。だが、本当に「深く反省」してるの? と疑っている人はきっと首相の想像よりずっと多い。東京新聞編集局は、首相の演説を離れた場所で聞いていた老人が「こんな人ってなんだ。都民だ、国民だよ」と声を上げたことをツイートしている(7月1日)。

 なお、安倍首相の街頭演説に「やめろ」とヤジを飛ばした人たちに対して「テロ等準備罪で逮捕すべし!」と主張したフェイスブックの投稿に、自民党の工藤彰三衆院議員が「いいね!」ボタンを押していたことが明らかになった。「誤って押してしまった」とのことだが……(産経新聞 7月6日)。なんだか恐ろしい未来を想像してしまいそうになる。

石原伸晃 経済再生担当相
「拍手を持ってオマヌケください」

アサ芸プラス 7月4日

 秋葉原での安倍首相の街頭演説の際、「拍手を持ってお迎えください」と言うべきところを噛んでしまった石原伸晃経済再生担当相。映像で確認したら、本当に「オマヌケ」と言っていて驚いた。そんなことがあるのか。

 単純な失敗エピソードなのだが、石原氏といえばかつて放射能汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐって「最後は金目でしょ」と言ってしまうなど非常に失言が多い人物。コラムニストの小田嶋隆氏はツイッターで「石原伸晃は、おそらくブードゥーの呪術師に大切な場面で本当のことを言ってしまう呪いをかけられている」と皮肉った(7月2日)。

二階俊博 自民党幹事長 
「言葉ひとつ間違えたらすぐ話になる。私らを落とすなら落としてみろ。マスコミの人だけが選挙を左右するなんて思ったら大間違いだ」

朝日新聞 6月30日

 29日の応援演説でミサイル発射を繰り返す北朝鮮を「きちがいみたいな国」と表現した二階俊博幹事長。直後、記者団に対して発言を釈明、撤回したが、翌日の応援演説ではマスコミ批判を展開した。自民党への逆風をマスコミに責任転嫁した形だが、そもそもそれ、応援演説になってる? 

 二階氏はさらに「あんたらどういうつもりで書いているのか知らんが、我々はお金を払って(新聞を)買ってんだよ。買ってもらっていることを、やっぱり忘れちゃダメじゃないか」とも語ったというが、ネットでは「国民の税金で活動させてもらっていることを忘れちゃダメじゃないか」というツッコミが相次いだ。

 ちなみに二階氏は今年4月にも、「一行でも悪いところがあれば『けしからん、首を取れ』と。なんちゅうことか。それ(記者)のほうの首を取ってやったほうがいいくらい。そんな人はハナから排除して入れないようにしなきゃだめだ」(産経ニュース 4月27日)とマスコミ批判を行っていた。このときは産経新聞も「マスコミに恨み節」と突き放している。

稲田朋美 防衛相
「私としては、防衛省、自衛隊、防衛大臣としてお願いするという意図は全くなく、誤解を招きかねない発言であり、撤回をしたということであります」

TBS NEWS 6月30日

 6月27日、都議選の自民党候補を応援する集会で飛び出した稲田防衛相の「自衛隊としてもお願いしたい」発言。官邸に近いと言われる読売新聞も社説で「あまりに軽率で、不適切な発言である。自衛隊の指揮官としての自覚を欠いている」(6月30日)と叱り飛ばしたほどの失言だったが、30日に行われた謝罪会見も意味不明だった。稲田防衛相は「誤解」という言葉を35回も繰り返したが、何がどう「誤解」だったんだろう? 「自衛隊としてもお願いしたい」という言葉に「自衛隊としてお願いするという意図は全くない」と言われてもこちらは困惑するしかない。

 政治家がよく使う「誤解を招きかねない発言」という言葉について、ライターの武田砂鉄氏は、「自分の発言が間違っているわけではない、でも、理解力が無いメディアや有権者が誤解しちゃいそうだから、撤回しておきますね、というもの。受け取る側の能力不足を匂わせることで、自身の失言自体をうやむやにする」ものだと指摘する(cakes 7月5日)。たしかに都議選を挟んで、稲田氏の失言は「うやむや」になりつつある。

 菅官房長官が「稲田は任にあらず。でも、総理がね」と吐き捨てたように、安倍首相はあくまでも稲田氏をかばいつづけるつもりらしい(『週刊文春』7月13日号)。8月上旬に予定されている内閣改造で稲田氏は交代させられる見通しだが……。

稲田朋美 防衛相
「もう一期やりたいわ。外務大臣でもええねんけど」

『週刊文春』 7月13日号

 稲田氏の最近の発言なのだとか。絶句。

後藤田正純 自民党副幹事長
「密告、引き締め、礼賛、おかしな管理をしている今の自民党執行部を見ると、結果は仕方ないと思わざるを得ません」

ハフィントンポスト 7月4日

 都議選の大惨敗を受けて、自民党内部からも批判が巻き起こりつつある。選挙結果が出た2日夜、都内のフランス料理店に集合した安倍首相、麻生太郎副総理、菅官房長官、甘利明元経済再生相は「首相への責任問題にはならないとの認識で一致」したが、党内の認識がすべて一致しているとは限らない。

 後藤田正純氏は都議選での応援演説で、安倍政権と自民党の問題点や反省を述べた上で「安倍政権の成果に理解を求める挨拶」を行ったところ、「安倍批判をしたと、党幹部に伝わり私にクレームがきた」と明かし、「密告、引き締め、礼賛、おかしな管理をしている今の自民党執行部を見ると、結果は仕方ないと思わざるを得ません」と自身の公式サイトとフェイスブックに書き込み、自民党執行部を批判した。

蔵内勇夫 日本獣医師会会長、自民党福岡県連会長
「最初から『加計ありき』で話が進んでいると思わざるを得なかった」

西日本新聞 7月4日

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる疑惑の追及は続く。10日には文部科学省の前川喜平前事務次官を招致して国会の閉会中審査が行われる予定だ。

 そんな折、日本獣医師会会長の蔵内勇夫氏が取材に対し、昨年11月に獣医学部新設計画の方針が決定される以前から、文部科学省に近い複数の大学関係者が「加計で決まる」と話しており、「あの手この手の根回しがあった」と証言した。新たな証言は閉会中審査で取り上げられる可能性がある。

 獣医学部の新設に一貫して反対してきた日本獣医師会は、首相官邸から「抵抗勢力」と非難されてきた。今回の蔵内氏の発言も「加計憎し」によるものなのかもしれない。

 ところで蔵内氏といえば、同郷の麻生太郎副総理と長きに渡って盟友関係にある。そんな麻生氏は自民党が都議選で大敗を喫した夜、安倍首相の前で「これで安倍さんを支えるチームの中で、俺が一番真ん中になったな」と上機嫌で語ったという(『週刊文春』7月13日号)。支えるフリして、盟友をけしかけて背後から撃っているようにも見える。麻生氏は自民党で巨大派閥「志公会」を立ち上げたばかり。やっぱり加計問題の鍵を握っているのは麻生氏なのか?

 なお、閉会中審査に安倍首相は出席しない。民進党の山井和則国対委員長は「安倍首相が説明責任を果たすのが大前提だ」と首相の出席を求めたが、自民党の竹下亘国対委員長は「その必要性はない」と拒否(朝日新聞 7月4日)。首相はそのまま外遊へ向かった。首相の「真摯に説明責任を果たしていく」発言から約20日、本当にその日は来るのだろうか?

小池百合子 東京都知事
「私たちは『都民ファースト』ならぬ『国民ファースト』ということをベースに考えていく必要がある」

朝日新聞 7月3日

 公認候補の50人中49人が当選して圧倒的な勝利を収めた「都民ファーストの会」。選挙翌日の3日には小池百合子都知事が党の代表を退き、特別秘書の野田数(のだ・かずさ)氏が新たに代表に就任した。

170709tvasahi  同日、記者会見で同会の国政進出について問われた小池都知事は、「私たちは『都民ファースト』ならぬ『国民ファースト』ということをベースに考えていく必要がある」と述べ、国政への関与に含みを持たせた。このときは「残念ながら今はそういう状況にない」と前置きしていたが、その後、小池都知事に近い若狭勝衆院議員はインタビューで「この流れ、大きな動きは、国政においても新党を作らなければならないというサジェスチョンだ」と述べている(ロイター 7月6日)。やる気満々じゃないの。

 国政のことより、まずは山積している東京都の問題から片付けてもらわなければいけないのだが、地滑り的大勝を果たした「都民ファーストの会」への視線は厳しい。『週刊新潮』はさっそく「『小池チルドレン』というポンコツ議員一覧」という記事を掲載した(7月13日号)。

 新代表に就任した野田氏に関しては、「東京維新の会」時代の2012年に「『日本国憲法』(占領憲法)と『皇室典範』(占領典範)に関する請願」を都議会に提出していたことが明らかになっている。これは現行憲法を無効にし、戦前の大日本帝国憲法の復活を求めるもので、「国民主権」を「傲慢な思想」として「直ちに放棄」すべきと主張している。この請願は反対多数で採択を免れた。7月2日の『週刊報道LIFE』(BS-TBS)に出演した野田氏は「都民ファーストではその立場はとらない」と釈明している(デイリー新潮 7月3日)。

「都民ファースト」「MAKE TOKYO GREAT AGAIN」など、小池都知事はドナルド・トランプ米大統領のキャッチフレーズを好んで使うことで知られているが(前者は「アメリカ・ファースト」、後者は「MAKE AMERICAトル GREAT AGAIN」をアレンジしたもの)、そのうちトランプ米大統領のように暴言を吐くようになるのだろうか? 今のところ、言葉には非常に用心している小池都知事と「都民ファーストの会」の面々だが……。彼らがどのような政治を行うか、どのような発言を行うか。今後に要注目だ。」(2017/07/08付「文春オンライン」ここから)

都合の悪い発言は、「失言」とされ、「誤解を招く」として撤回するのが政治家の常套手段。
ところで「失言」とは、広辞苑曰く「言ってはいけないことを、不注意で言ってしまうこと。言いあやまり。過言。「―が多い」」だそうだ。
確かに、心で思っていても、言っちゃあいけない言葉、というものはある。それをつい本音で言ってしまうから、本人としては「失言」。しかし、本人は“不注意で言ってしまった”言葉かも知れないが、こちらの方が、よっぽど真意を伝えていると国民は捉えている。

そして「誤解」とは、同じく広辞苑を引くと、「意味をとり違えること。間違った理解をすること。思い違い。「―されやすい発言」」だという。
上の記事でも「自分の発言が間違っているわけではない、でも、理解力が無いメディアや有権者が誤解しちゃいそうだから、撤回しておきますね、というもの。受け取る側の能力不足を匂わせることで、自身の失言自体をうやむやにする」と解説している。

あれだけの違法発言をしていながら、稲田防衛相は弁護士資格を持っているという。法曹資格も地に落ちたものだ。他の法曹は大迷惑・・・

さてさて都議選について他人事を装う首相だが、周囲が少しずつ騒がしくなってきた。
この都議選の結果が、「安部1強」に波風を立て、少しでも日本の民主主義を取り戻す動きにつながると良いのだが・・・

●メモ:カウント~1050万

20170706190546a51 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年7月 7日 (金)

免許更新の「高齢者講習」に行った話

とうとう、運転免許更新のための「高齢者講習」というのに行ってきたよ。
前にショックを受けながら「免許更新~高齢者講習~とうとう自分も!」(ここ)という記事を書いたのが5月。しばらく経って、仕方なく教習所で予約を取った。なぜか1ヶ月先・・・
予約した近くの教習所は、一日3回開いているようで、各回6人だという。

受付でまず4650円也を払う。別の建屋の「高齢者講習会場」へ移動。先生は2人。受講者は男の人が2人と女の人が4人だった。
まず講師の雑談から始まって、ビデオを見る。
その後、3人ずつに分かれて、車に乗り、実車講習。自分のクラスは、男2人女1人だった。まず女性が「自分は最後が良い」と言ったので、別の男性からスタート。自分は2番目だった。
教習所を走るのは、学生時代の免許講習以来。車庫入れやS字カーブがあったが、どうって言うことはなかった。一旦停止だけは注意したつもり。高齢者用として、アクセル⇒ブレーキの反応を見るために、縁石直前で止まり、アクセルを踏んで乗り越えると同時にブレーキを踏むテスト。
男2人はそつなくこなしたが、最後の女性の運転が結構乱暴。最初からスピードを出して、急ブレーキで体がしなったほど。
これはテストでは無いが、講師のコメントは「まったく問題ないですね」。ただ、雑談で言われてしまった。「**さんは、一旦停止はほんの一瞬ですね・・・」。バレた・・・。「止まればいいんでしょ!」が・・・・

その後は、視力関係の検査。視野検査では、前の男性が左右75度位だったが、自分は右目86度、左目88度で、両目視野角度は174度だった。20代~30代の平均の値だった。どんなもんだい!!
170707doutaisiryoku 次の視力検査は、静止視力は1.0でOK。そして次の「動体視力」が問題。真ん中のいつもの丸い輪の切れている方向を言うのだが、見えた!と思ってボタンを押すが、結果は何と0.2だって・・・。
グラフのように、20代では、1.0の人も動体は0.8。それが50代から急速に落ちて、66~70歳では0.3。71~75歳では0.1が平均だって!
よって自分の0.2は「普通」。
次の「夜間視力検査」も初めて受けた。全面明るい画面から一転して暗い画面になる。そこに置かれた丸い輪の切れている方向を言うのだが、これが見えない。やっと見えて「下!」というと、それまでの時間を計っており、36秒だという。「あまりに見えないので焦った」と言うと、「良い方ですよ。普通は60秒くらいかかるので・・」だって。

ともあれ、そんなことで、時間ぎりぎりの2時間が経つまで、講師の雑談(失礼!講義だった)で過ごして、最後に「高齢者講習終了証明書」を貰ってオシマイ。
この講習は、違反をした人が、更新の時に受ける講習も兼ねているので、全員が近くの警察署で免許が貰えるとのこと。

一つだけ覚えたのは、交差点で右折矢印の状態になったとき「Uターンも出来るようになった」んだって。これは2012年4月の改正で、それまでは、矢印が出てもUターンすると「信号無視違反」になって、悪名高い場所では、白バイが待ち構えていて、Uターンした車があると、それっと捕まえていたんだとか・・・
これは知らなかった。たぶん必要があれば、自分もやっていたかも・・・

ともあれ、暑い中、やっと終わった。でも、ガラガラの自動車教習所を見るに、やはりこれは「安全」に名を借りた教習所の救済策の臭いがする。
まあもうしばらく経ったら、免許の更新に行ってこよう。

それにしても、実車講習のとき、講師が「3人とも昭和22年生まれなんですね」だって。3人とも同じ生まれ月。おばあさんやおじいさんだと思って見ていたが、向こうから見れば、自分も立派なおじいいさんなんだなと、改めて認識。
何を言っても、もう“おじいさん”なんだな~~

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2017年7月 4日 (火)

「佐川理財局長、国税庁長官に出世」に思う

既にウワサが流れていたが、佐川理財局長が、国税庁長官に昇格するんだそうだ。
財務省の佐川理財局長、国税庁長官に 森友問題で批判
 麻生太郎財務相は4日、財務省の佐川宣寿・理財局長(59)を国税庁長官に充てる人事を発表した。5日付。退任する迫田英典長官(57)の後任となる。佐川氏は学校法人「森友学園」への国有地売却問題の担当局長として、国会での追及に「不当な働きかけはなく、記録も残っていない」などと答弁を繰り返し、情報公開に消極的な姿勢が批判を浴びた。野党からは「森友問題の功労者として『出世』させた」との指摘も出ており、税の徴収を担う国税庁のトップとして納税者の理解を得られるかが問われる。
 麻生氏は4日の会見で、佐川氏の国会対応について「丁寧な説明に努めてきた。とくに瑕疵(かし)があるわけでもない」と評価。「佐川は国税庁次長や大阪国税局長といった税の関係をいろいろやっているので適材だ」と述べた。
     ◇
 佐川宣寿氏(さがわ・のぶひさ) 東大卒、82年大蔵省(現財務省)に入り、関税局長などをへて16年6月から理財局長。」(
2017/07/04付「朝日新聞」夕刊ここより)

先の森友問題で、佐川局長の国会答弁ほど不愉快なものは無かった。
言うまでもないが、国会議員は国民の代表者。その主権者の質問に、憲法第15条2項で「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定されているにも拘わらず、自分のボス(安倍首相)の為だけに動いた。
まさに「木で鼻を括る」答弁に終始した。そして、財務省を“立派に”統括して、文科省のような、内部告発を発生させなかった。これはボスからすると、大功労者。
あの佐川局長の厚顔無恥の態度・姿勢に、国民はあきれると言うより、感心したのではないか。官僚とは、かくも「上」の言いなりになるものかと・・・。国民不在で・・・
そして思った。この人は出世するぞ・・・・!!
そして案の定・・・。まさに論功行賞だ。

この佐川理財局長と、文科省の前川前事務次官との姿勢の違い・・・。これは人間性の問題だろうか? いや、現役とOBの違いではなかろうか?
確かに、「鉄面皮」風の佐川局長と、善人そうな前川さんの顔の違いはある。しかし、前川さんはOBだからこそ言えた。現役官僚は、真実は語れない・・・。

そして佐川局長の、ボスを守るための「(電子データは)短期間で自動的に消去されて、復元できないようなシステムになっている」という大ウソも、記録として後世に残ってしまった。
しかし、前川さんもそうであったように、現役官僚は、やむを得ない面もある。自分の個人的な生活がかかっているので、黙るしかない・・・。忖度するしかない。
周りも、こんな大ウソも「仕方がない」と思う。しかし、それによって大出世するとなると、話は別だ。

言うまでもなく、人事は人事権を持っている人の好き嫌い。内閣人事局なはその好例。自分に都合の良い人は昇格させ、楯突く人間は飛ばす。まあ当たり前の話。
しかし、誰もが認める実力者なら、周囲も納得する。しかし、力もないのに上の好き嫌いで昇格した人は、始末に悪い。前川さんの次官昇格は、周囲も認めているという。
そこで、今回の佐川局長の昇格は、周囲はどう思っているのか・・・・
たぶん、「上」が健在なときは、誰もそれを口にしない。
しかし、「上」が失脚した後、その依怙贔屓(えこひいき)で昇格した人の人生は、その後、どうなって行くのか・・・

それにしても、昇格したポジションが「国税庁長官」というのはブラックユーモア。
書類を「無くしました」「処分しました」を連発していた人が、「エビデンスがなければ経費として認めない」と強面で言う税務署のトップだって・・・

佐川局長も、今回の事件では、ある意味被害者・・・。こんな事件が無ければ、役人生活も平穏だったかも知れないし、これだけ世間から注目されることもなかっただろう。
「上」に忠実だった優秀な官僚。今後、自分の国会での発言や姿勢が、ブーメランのように、“正直な自分”を襲わなければ良いが・・
おっと、そんなヤワは、高級官僚にはなれないか・・・
「やっぱりな・・・」と思いつつ読んだニュースだった。

20170704155701d8d <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年7月 2日 (日)

研ナオコと中島みゆきの「海鳴り」

先日知った、研ナオコの「中島みゆき作品コンプリート」というCDに、今、凝っている。これが素晴らしいアルバムで、Amazonの解説にはこうある。
「現存する「中島みゆき作品」を唄う「研ナオコ音源」のすべてを、バージョン違いも含めて3枚のCDに詰め込んだ納得のコレクション。
研ナオコが歌うすべての中島みゆき作品を3枚のCDに閉じ込めました。
170702kennaoko 1枚目は研ナオコへの書き下ろし作品だけを完全収録、2枚目は中島みゆき歌唱楽曲のカバーを、3枚目は他アーチストへの提供曲を歌ったものを 集めました。
更にボーナストラックとして、すべてのバージョン違いまでもコンプリート。
初CD化音源もたっぷり収録して、研ナオコと中島みゆき、どちらのファンにも満足していただける作品集に仕上がりました。全44曲 CD3枚組」

その中で特に、改めて知った2曲を、この所よく聞いている。その1曲が「海鳴り」という曲。

<研ナオコの「海鳴り」>

「海鳴り」
  作詞・作曲:中島みゆき

海鳴りが寂しがる夜は
古い時計が泣いてなだめる

遠く過ぎて行った者たちの
声を真似して 呼んでみせる

覚えてるよ 覚えてるよ
この足元で はしゃいでいたね
覚えてるよ 覚えてるよ
時計だけが 約束を守る

海鳴りよ 海鳴りよ
今日もまた お前と 私が 残ったね

海鳴りよ 海鳴りよ
今日もまた お前と 私が 残ったね

見てごらん 今歩いてゆく
あんなふたりを 昔みたね
そして今日は明日は誰が
私のねじを巻いてくれるだろう

忘れないで 忘れないで
叫ぶ声は今も聞こえてる
忘れないよ 忘れないよ
時計だけが約束を守る

海鳴りよ 海鳴りよ
今日もまた お前と 私が 残ったね

海鳴りよ 海鳴りよ
今日もまた お前と 私が 残ったね

毎度言っているが、自分は旋律から歌に入る。旋律が気に入ってから、詩を読むが、まあほとんどは良く分からない。この歌詞も、コメントはしない。(“ねじを巻く”という現実的な言い方が突然出て来て、ビックリしたが・・・)、
でも、何か寂しい・・

Netでこの曲についてググってみると、この「海鳴り」は1978年4月10日発売の中島みゆきの『愛していると云ってくれ』というアルバムの収録曲だという。
その後、1978年10月25日発売の『20才になれば』というアルバムで桜田淳子がカバーし、1979年8月21日発売の『ひとりぽっちで踊らせて』のB面で研ナオコがカバーしている。
その音源が上の曲だ。桜田淳子の歌はまだ聞いていない。

オリジナルの中島みゆきでも聞いてみよう。

<中島みゆきの「海鳴り」>

昔、朝日文庫で「中島みゆき全曲集」「中島みゆき最新歌集1987-2003」という文庫本を買った(ここ)。
その本にある歌詞を見ながら歌を聞いている。なぜかこのような大歌手の歌は初期の歌が好き。何度も書くが、小椋佳然り、さだまさし然り、そして中島みゆきも、初期の歌が好き。
しかし、素晴らしい中島みゆきの歌詞を味わおうと買った本だが、ほとんど読んでいない。つまり、自分にとって、中島みゆきの歌詞は難解・・・
よって、いつも旋律から入る・・・
改めて、中島みゆきの世界を味わおうと、初期からのアルバムを、追って来てみようかな・・・と思うこの頃なのである。中島みゆきは天才。そして研ナオコも素晴らしい歌手だ。(ただし、“35th Anniversary Version”の数曲は声が出ていないので残念!?)

20170126175843da1 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年7月 1日 (土)

「ミサイル避難CM広告」安倍政権の思惑

バッカみたいな政府の言動が多いが、政府の「ミサイル避難CM広告」(ここ)もホントウにバッカみたい・・・
170701seifu1 自分は何度かこのCMを目にしていたが、カミさんが今日初めて目にしたという。それで朝食を食べながら、これが話題となった。
それで改めて、Netでググってみた。しかし、このCM広告を非難するマスコミが少ない・・・。なぜか・・・

まず朝日新聞から、これを報じた記事を読んでみる。
ミサイルで避難、異例の周知CM 政府、きょうから
 政府は23日から、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃を受けた場合の避難方法についてテレビCMなどで周知を図る。非常事態時の行動をテレビCMで広報するのは異例だという。
 CMは30秒で、全国の民放43局で2週間放送される。「ミサイルが日本に落下する可能性がある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて屋外スピーカーなどから緊急情報が流れます」と説明したうえで、頑丈な建物への避難などを呼びかける。同様の広告を全国紙と地方紙の70紙にも掲載するという。」(
2017/06/23付「朝日新聞」ここより)

実に淡々とした報じ方だ。
次に、政権に厳しい「日刊ゲンダイ」はどうか・・・
投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑
 明らかに無駄な支出だろう。23日、全国の民放43局で「弾道ミサイル落下時の行動」の政府広報CMが始まり、新聞の朝刊各紙にも「Jアラートで緊急情報が流れたら、慌てずに行動を。」と題された広告が掲載された。
170701gendai  やっと静かになった北朝鮮のミサイル危機をあらためて国民にあおってどうするのか。しかも、内容は「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」をどう判断するのか。相変わらず「竹やりでB-29を撃墜」の発想だ。
 こんなバカバカしいCM・広告に一体いくらの税金を投じたのか。内閣府に問い合わせると、担当者はこう答えた。
「CM制作費と放映費で1億4000万円、新聞広告で1億4000万円、ウェブ広告で8000万円です」
 4億円近いカネをドブに捨てたようなもの。そもそもなぜ、このタイミングでCM・広告を打つ必要があるのか。森友・加計学園問題で内閣支持率の低下が著しい安倍政権が“メディア買収”に動いたとしか思えない。
「政府がミサイル発射時の避難CMや広告を打ち始めたのは、世論を誘導し、国家予算を軍需産業に割く口実をつくるため。隣国の脅威をあおることで、政府には自衛隊装備を強化する口実ができますから」(メディア関係に詳しいジャーナリストの黒薮哲哉氏)
 メディア買収か自衛隊装備強化のためか。いずれにしても国民の大事な血税が浪費されたのは間違いない。」(
2017/06/25付「日刊ゲンダイ」ここより)

たぶん相手にされなかった「しんぶん赤旗」はどうか・・・
ミサイル落下時の行動」テレビ、新聞で宣伝
  過剰反応 危機感あおる 対北対話の解決こそ重要
 政府は23日から、北朝鮮の弾道ミサイルが日本に落下した事態を想定した広報をいっせいに流します。テレビCMは23日から2週間にわたって全国民放5局で放送し、新聞広告は23~25日にかけて全国70紙に掲載するという大規模なもの。あまりにも過剰な対応で危機感をあおり、不必要な混乱を起こしかねません。
 広報内容は、(1)弾道ミサイル落下の可能性がある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて警報が流れる(2)その際、国民は屋外では頑丈な建物や地下に避難する、地面に伏せて頭部を守る。屋内では窓から離れる―などというもの。インターネットの大手検索サイトにも26日から7月9日まで掲載します。
 政府は今年4月、すでにこうした内容を各都道府県に通知。これを受けて、一部の教育委員会が弾道ミサイルに関する注意喚起の文書を児童・生徒や幼稚園児にまで持ち帰らせ、保護者から「不安をあおる」との声が相次ぎました。
 また、4月29日早朝、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて東京メトロが約10分間、地下鉄全線の運行を見合わせました。Jアラートも発せられず、しかもミサイル発射から40分以上過ぎての対応に「過剰反応だ」と苦情が寄せられました。
 そもそも、日本への弾道ミサイル攻撃の蓋然(がいぜん)性が、どれほどあるのでしょうか。北朝鮮は昨年以降、35発のミサイルを発射しましたが、Jアラートを通じて警報が出されたのは、昨年2月、沖縄県のはるか上空を通過したときだけです。それ以外は、政府も飛来の可能性はないと判断しているのです。それにもかかわらず、政府の広報は攻撃が差し迫っているかのような印象を与え、こうした自治体や企業の過剰な反応を促す要因になりかねません。
軍事的対応突出
 北朝鮮による核・弾道ミサイルの開発は地域の平和と安定を脅かすものであり、決して容認できません。
 重要なのは、問題の根本的な解決は対話を通じて北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させる以外にないということです。すでに米国や韓国、ロシアなど関係各国が相次いで北朝鮮との対話再開を表明していますが、日本だけが対話に否定的で、軍事的対応の強調で突出しています。
 しかし、日本への弾道ミサイル飛来の可能性に言及していること自体、自ら安保法制=戦争法や日米同盟による「抑止力」の限界を認め、日本に被害がおよぶ可能性があることを認めているといえます。」
(2017/06/23付「しんぶん赤旗」ここより)

“全国70紙”に、「日刊ゲンダイ」と「しんぶん赤旗」は入れて貰えなかった模様・・・(^o^)

それでは、ネット系メディアの「リテラ」はどうか・・・・
安倍政権が疑惑隠しで北ミサイル危機扇動のCM放送! 茂木健一郎や平野啓一郎らも一斉批判
「政府から、お知らせします。弾道ミサイルが、日本に落下する可能性がある場合──」
 どうかしているとしか思えないCMが23日からテレビで放送され始めた、政府による「北朝鮮ミサイル危機」を煽るCMのことだ。報道によれば、このCMは7月6日までの2週間、在京民放5局で垂れ流される。東京都議会選挙の選挙期間と丸かぶりだが、さらに、23日から25日にかけて全国70の新聞、26日から7月9日にかけてはインターネットの大手検索サイト(Yahoo!と思われる)にも広告を出す予定だという。
170701seifu2  しかし、その内容はツッコミどころ満載だ。CMは、冒頭の文言のテロップが映し出された後、「屋外スピーカーなどから国民保護サイレンと緊急情報が流れます」「屋外では頑丈な建物や地下に避難を」「近くに建物がなければ、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」というアナウンスがイラスト付きで流れるというものだ。
 一体何を言っているのか。実際にミサイルが飛んできたら、そんなもので、安全が守れるはずはないのは小学生でもわかるだろう。ようは、国民への避難方法啓発のふりをしているが、ひたすらミサイル危機を煽っているだけなのだ。
 この安倍政権のなりふり構わない“危機感演出作戦”には方々から疑義の声があがっている。
 たとえば、作家の平野啓一郎はツイッターで〈政権の支持率対策のためにここまでやる異様さ。本気なら、原発にミサイルが落ちた時、どうすべきかのCMも作るべき〉と述べた。また、脳科学者の茂木健一郎は読売新聞の報道に加える形で〈虚構新聞みたいだ。そんなことよりも、ミサイルが飛んでこないような外交努力をすることこそが政府の責務だと思う〉とツイートしている。
 実際、このCMは明らかに、安倍政権に浮上した疑惑から国民の目をそらし、政権や自民党の支持率アップを狙ったものだ。
 このCMは1〜2カ月前に企画され、突貫工事で作成されたと言われているが、その時期、安倍政権はほかにも、北朝鮮によるミサイル発射実験に乗じ、散々“米朝戦争勃発”を煽り立てていた。4月21日には内閣官房の「国民保護ポータルサイト」で「弾道ミサイル落下時の行動について」と題したPDFを公開、同月24日には首相官邸のメールマガジンで「身を守るためにとるべき行動」を確認するよう発信するなどしている。
 また安倍首相自身も国会で「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と言い触らすなど、率先して「北朝鮮危機」の演出に励んでいた。
 ところが、一方で、安倍首相は北朝鮮で故・金日成主席生誕105年記念日の軍事パレードが行われた同日に恒例の「桜を見る会」を開催。その後も友人たちと会食したり、昭恵夫人を伴って外遊に出かけたりしていた。
 つまり、安倍政権はミサイル危機などないにもかかわらず、追及を受けていた森友学園問題から目をそらすために、この危機をひたすら扇動していただけだったのだ。今回のテレビCMもまったく同じで、その時期に企画したものを都議選にぶつけてきたということだろう。
 まさに、卑劣としか言いようのない情報操作だが、さらに問題なのは、今回のCMと広告にあたって、政府が実に4億近い税金を投入したということだ。
 これは、新聞やテレビに金をばらまくことで、メディアが黙らせる効果がある。実際、このCMや広告については、マスコミから批判の声が出てこないばかりか、まるでCMのPRのような報道までが流れている。
 最近は、テレビでも安倍政権への批判や不正追及が行われるようになったが、もちろん、この“CMを使った買収”によって、また“忖度”が働くようになってしまう可能性もある。
 かのヒトラーは「大多数の人間は小さな嘘よりも大きな嘘にたやすくだまされる」と語ったとも言われている。そうならないためにも、わたしたちは安倍政権の卑劣なプロパガンダとメディア戦略を徹底糾弾していく必要がある。」
(2017/06/24付「リテラ」ここより)

ついでに、政府のHPにもこれについてのQ&Aが載っているという(ここ)。
「・・・・・
Q4.ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか。
A4.北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する場合、極めて短時間で日本に飛来する ことが予想されます。
   例えば、平成28年2月7日に北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から発射された弾道ミサイルは、約10分後に、発射場所から 約1,600km離れた沖縄県先島諸島上空を通過しています。
   なお、弾道ミサイルの種類や発射の方法、発射場所等により日本へ飛来するまでの時間は異なります。

Q5.「ミサイルが発射された」との情報伝達があった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
A5.弾道ミサイル発射の情報を伝達し、避難を呼びかけます。屋外にいる場合は近くの頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難して下さい。
   なお、ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、その時点で改めて、直ちに避難することを呼びかけます。

Q6.「ミサイルが落下する可能性がある」との情報伝達があった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
A6.【屋外にいる場合】
   近くのできるだけ頑丈な建物や地下に避難してください。
   近くに適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください。
【屋内にいる場合】
   できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

Q7.どのような建物などに避難すれば良いのでしょうか。
A7.近くのできる限り頑丈な建物や地下街、地下駅舎などの地下施設に避難してください。

Q8.なぜ頑丈な建物や地下へ避難するのですか。
A8.ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるためには屋内 (できれば頑丈な建物)や地下街、地下駅舎などの地下施設への避難が有効だからです。

Q9.避難する際には、避難施設として都道府県知事に指定されている 頑丈な建物や地下施設に避難しなければならないのでしょうか。
A9.避難施設として指定されているかどうかにかかわらず、近くの頑丈な建物や 地下施設に避難してください。

Q10.自宅(木造住宅)にいる場合はどうしたらよいでしょうか。
A10.すぐに避難できるところに頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設) があれば直ちにそちらに避難してください。
   それができない場合は、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

Q11.建物内に避難してから気を付けることはありますか。
A11.爆風で壊れた窓ガラスなどで被害を受けないよう、 できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

Q12.弾道ミサイルの情報が伝達されたとき、自動車の車内にいる場合は どうすればよいですか。
A12.車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。
   車を止めて頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設)に避難してください。
   周囲に避難できる頑丈な建物や地下施設がない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。

Q13.車から出ると危険な場合はどうしたらよいですか。
A13.高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。

Q14.「ミサイルが●●地方に落下した可能性がある」との情報伝達があった場合は、 どうすれば良いのでしょうか。
A14.続報を伝達しますので、引き続き屋内に避難して下さい。
   弾頭の種類に応じて被害の様相や対応が大きく異なります。
   そのため、テレビ、ラジオ、インターネットなどを通じて情報収集に努めてください。
   また、行政からの指示があればそれに従って、落ち着いて行動してください。
   もし、近くにミサイルが着弾した場合は、弾頭の種類に応じて被害の及ぶ範囲などが異なりますが、次のように行動してください。
 ・屋外にいる場合は、口と鼻をハンカチで覆いながら、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内の部屋または風上に避難してください。
 ・屋内にいる場合は、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉してください。
・・・・・
Q22.適切に避難できるか不安なので、避難訓練を実施してほしいのですが。
A22.国、都道府県、市町村が共同で実施する避難訓練もあります。 まずはお住まいの市町村にお問い合わせください。
・・・・」
ここより)

この“竹やり戦法”に、バッカみたい・・・と思いつつ目を通しているうちに、逆に恐怖感が湧いてきた。
懇切丁寧に、まるで小学生に教えるように国がミサイル攻撃を受けた時の対処法について、国民を啓蒙している。という事実。
今、日本は戦争をしているのか?いやしていない(と思う)。しかし、政府はまさに今、日本が戦争状態にあるかのように宣伝している。これって、ホントウに憲法で戦争放棄をしているはずの日本の姿か??
何かが狂っている・・・・。

そもそも、国民は誰も日本が戦争に巻き込まれるとは思っていない。北朝鮮からミサイルで攻撃されるとも思っていない。
そもそも韓国でも、「韓国では、「北朝鮮は戦争を望んでおらず、絶対にミサイルを撃ち込んではこない。日本の反応は過剰」と冷ややかな見方が多い。」という。
北朝鮮が崩壊することが分かっていながら、戦争を仕掛けるとは誰も思っていない。

確かに北朝鮮はミサイルの“試射”はしている。しかし、そこに核弾頭が搭載されて、まして日本で核爆発するとは誰も思っていない。
あるとすれば、試射が失敗して、その部品が日本に落ちてくる可能性だが、中国やロシアの衛星の打上失敗と何が違うのか? 中国が衛星打ち上げをする度に、日本ではあたふたと逃げるのか??
子供じみた、おとぎ話にあきれるが、それよりも怖いのは、メディアがものの見事に政府に買収されている、という事。

上の記事でも、次のように懸念されている。
「これは、新聞やテレビに金をばらまくことで、メディアが黙らせる効果がある。実際、このCMや広告については、マスコミから批判の声が出てこないばかりか、まるでCMのPRのような報道までが流れている。」(「リテラ」ここより)
そして、
「しかし、日本への弾道ミサイル飛来の可能性に言及していること自体、自ら安保法制=戦争法や日米同盟による「抑止力」の限界を認め、日本に被害がおよぶ可能性があることを認めているといえます。」(「しんぶん赤旗」ここより)

まさに正気を失って、狂気じみてきた日本の政治・・・・。
首相演説に「辞めろ」「帰れ」の声 都議選で初の街頭に
 安倍晋三首相(自民党総裁)は1日夕、東京都千代田区のJR秋葉原駅前で、都議選(2日投開票)の応援演説を、初めて街頭で行った。学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐり政権への批判が高まっており、聴衆の一部から「安倍辞めろ」「安倍帰れ」コールが巻き起こった。
 同駅前には、自民党の支援者が集まり、日の丸の小旗を振る姿などが見られた。一方で、「安倍政治を許さない」「国民をなめるな」「臨時国会をいますぐ開け」などの横断幕やプラカードを掲げる一団も。党関係者が「自民党青年局」と書かれた旗を林立させて、プラカードなどを見えなくしようとした。
 首相の演説が始まっても「辞めろ」「帰れ」コールはやまない。これに対し、首相が「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」「憎悪からは何も生まれない。こういう人たちに負けるわけにはいかない」と反論する一幕もあった。
 首相はこれまで、ヤジが飛ぶ可能性が高い街頭で演説は行わず、党支援者が多い小学校の体育館に限っていた。都議選での街頭演説は、この日が最初で最後となった。」
(2017/07/01付「朝日新聞」ここより)

さて、明日(2017/07/02)の午後8時。都議選でどんな結果が出るか、いちおう“期待”しているのだが・・・

2017020915005077c <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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