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2017年7月 1日 (土)

「ミサイル避難CM広告」安倍政権の思惑

バッカみたいな政府の言動が多いが、政府の「ミサイル避難CM広告」(ここ)もホントウにバッカみたい・・・
170701seifu1 自分は何度かこのCMを目にしていたが、カミさんが今日初めて目にしたという。それで朝食を食べながら、これが話題となった。
それで改めて、Netでググってみた。しかし、このCM広告を非難するマスコミが少ない・・・。なぜか・・・

まず朝日新聞から、これを報じた記事を読んでみる。
ミサイルで避難、異例の周知CM 政府、きょうから
 政府は23日から、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃を受けた場合の避難方法についてテレビCMなどで周知を図る。非常事態時の行動をテレビCMで広報するのは異例だという。
 CMは30秒で、全国の民放43局で2週間放送される。「ミサイルが日本に落下する可能性がある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて屋外スピーカーなどから緊急情報が流れます」と説明したうえで、頑丈な建物への避難などを呼びかける。同様の広告を全国紙と地方紙の70紙にも掲載するという。」(
2017/06/23付「朝日新聞」ここより)

実に淡々とした報じ方だ。
次に、政権に厳しい「日刊ゲンダイ」はどうか・・・
投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑
 明らかに無駄な支出だろう。23日、全国の民放43局で「弾道ミサイル落下時の行動」の政府広報CMが始まり、新聞の朝刊各紙にも「Jアラートで緊急情報が流れたら、慌てずに行動を。」と題された広告が掲載された。
170701gendai  やっと静かになった北朝鮮のミサイル危機をあらためて国民にあおってどうするのか。しかも、内容は「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」をどう判断するのか。相変わらず「竹やりでB-29を撃墜」の発想だ。
 こんなバカバカしいCM・広告に一体いくらの税金を投じたのか。内閣府に問い合わせると、担当者はこう答えた。
「CM制作費と放映費で1億4000万円、新聞広告で1億4000万円、ウェブ広告で8000万円です」
 4億円近いカネをドブに捨てたようなもの。そもそもなぜ、このタイミングでCM・広告を打つ必要があるのか。森友・加計学園問題で内閣支持率の低下が著しい安倍政権が“メディア買収”に動いたとしか思えない。
「政府がミサイル発射時の避難CMや広告を打ち始めたのは、世論を誘導し、国家予算を軍需産業に割く口実をつくるため。隣国の脅威をあおることで、政府には自衛隊装備を強化する口実ができますから」(メディア関係に詳しいジャーナリストの黒薮哲哉氏)
 メディア買収か自衛隊装備強化のためか。いずれにしても国民の大事な血税が浪費されたのは間違いない。」(
2017/06/25付「日刊ゲンダイ」ここより)

たぶん相手にされなかった「しんぶん赤旗」はどうか・・・
ミサイル落下時の行動」テレビ、新聞で宣伝
  過剰反応 危機感あおる 対北対話の解決こそ重要
 政府は23日から、北朝鮮の弾道ミサイルが日本に落下した事態を想定した広報をいっせいに流します。テレビCMは23日から2週間にわたって全国民放5局で放送し、新聞広告は23~25日にかけて全国70紙に掲載するという大規模なもの。あまりにも過剰な対応で危機感をあおり、不必要な混乱を起こしかねません。
 広報内容は、(1)弾道ミサイル落下の可能性がある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて警報が流れる(2)その際、国民は屋外では頑丈な建物や地下に避難する、地面に伏せて頭部を守る。屋内では窓から離れる―などというもの。インターネットの大手検索サイトにも26日から7月9日まで掲載します。
 政府は今年4月、すでにこうした内容を各都道府県に通知。これを受けて、一部の教育委員会が弾道ミサイルに関する注意喚起の文書を児童・生徒や幼稚園児にまで持ち帰らせ、保護者から「不安をあおる」との声が相次ぎました。
 また、4月29日早朝、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて東京メトロが約10分間、地下鉄全線の運行を見合わせました。Jアラートも発せられず、しかもミサイル発射から40分以上過ぎての対応に「過剰反応だ」と苦情が寄せられました。
 そもそも、日本への弾道ミサイル攻撃の蓋然(がいぜん)性が、どれほどあるのでしょうか。北朝鮮は昨年以降、35発のミサイルを発射しましたが、Jアラートを通じて警報が出されたのは、昨年2月、沖縄県のはるか上空を通過したときだけです。それ以外は、政府も飛来の可能性はないと判断しているのです。それにもかかわらず、政府の広報は攻撃が差し迫っているかのような印象を与え、こうした自治体や企業の過剰な反応を促す要因になりかねません。
軍事的対応突出
 北朝鮮による核・弾道ミサイルの開発は地域の平和と安定を脅かすものであり、決して容認できません。
 重要なのは、問題の根本的な解決は対話を通じて北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させる以外にないということです。すでに米国や韓国、ロシアなど関係各国が相次いで北朝鮮との対話再開を表明していますが、日本だけが対話に否定的で、軍事的対応の強調で突出しています。
 しかし、日本への弾道ミサイル飛来の可能性に言及していること自体、自ら安保法制=戦争法や日米同盟による「抑止力」の限界を認め、日本に被害がおよぶ可能性があることを認めているといえます。」
(2017/06/23付「しんぶん赤旗」ここより)

“全国70紙”に、「日刊ゲンダイ」と「しんぶん赤旗」は入れて貰えなかった模様・・・(^o^)

それでは、ネット系メディアの「リテラ」はどうか・・・・
安倍政権が疑惑隠しで北ミサイル危機扇動のCM放送! 茂木健一郎や平野啓一郎らも一斉批判
「政府から、お知らせします。弾道ミサイルが、日本に落下する可能性がある場合──」
 どうかしているとしか思えないCMが23日からテレビで放送され始めた、政府による「北朝鮮ミサイル危機」を煽るCMのことだ。報道によれば、このCMは7月6日までの2週間、在京民放5局で垂れ流される。東京都議会選挙の選挙期間と丸かぶりだが、さらに、23日から25日にかけて全国70の新聞、26日から7月9日にかけてはインターネットの大手検索サイト(Yahoo!と思われる)にも広告を出す予定だという。
170701seifu2  しかし、その内容はツッコミどころ満載だ。CMは、冒頭の文言のテロップが映し出された後、「屋外スピーカーなどから国民保護サイレンと緊急情報が流れます」「屋外では頑丈な建物や地下に避難を」「近くに建物がなければ、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」というアナウンスがイラスト付きで流れるというものだ。
 一体何を言っているのか。実際にミサイルが飛んできたら、そんなもので、安全が守れるはずはないのは小学生でもわかるだろう。ようは、国民への避難方法啓発のふりをしているが、ひたすらミサイル危機を煽っているだけなのだ。
 この安倍政権のなりふり構わない“危機感演出作戦”には方々から疑義の声があがっている。
 たとえば、作家の平野啓一郎はツイッターで〈政権の支持率対策のためにここまでやる異様さ。本気なら、原発にミサイルが落ちた時、どうすべきかのCMも作るべき〉と述べた。また、脳科学者の茂木健一郎は読売新聞の報道に加える形で〈虚構新聞みたいだ。そんなことよりも、ミサイルが飛んでこないような外交努力をすることこそが政府の責務だと思う〉とツイートしている。
 実際、このCMは明らかに、安倍政権に浮上した疑惑から国民の目をそらし、政権や自民党の支持率アップを狙ったものだ。
 このCMは1〜2カ月前に企画され、突貫工事で作成されたと言われているが、その時期、安倍政権はほかにも、北朝鮮によるミサイル発射実験に乗じ、散々“米朝戦争勃発”を煽り立てていた。4月21日には内閣官房の「国民保護ポータルサイト」で「弾道ミサイル落下時の行動について」と題したPDFを公開、同月24日には首相官邸のメールマガジンで「身を守るためにとるべき行動」を確認するよう発信するなどしている。
 また安倍首相自身も国会で「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と言い触らすなど、率先して「北朝鮮危機」の演出に励んでいた。
 ところが、一方で、安倍首相は北朝鮮で故・金日成主席生誕105年記念日の軍事パレードが行われた同日に恒例の「桜を見る会」を開催。その後も友人たちと会食したり、昭恵夫人を伴って外遊に出かけたりしていた。
 つまり、安倍政権はミサイル危機などないにもかかわらず、追及を受けていた森友学園問題から目をそらすために、この危機をひたすら扇動していただけだったのだ。今回のテレビCMもまったく同じで、その時期に企画したものを都議選にぶつけてきたということだろう。
 まさに、卑劣としか言いようのない情報操作だが、さらに問題なのは、今回のCMと広告にあたって、政府が実に4億近い税金を投入したということだ。
 これは、新聞やテレビに金をばらまくことで、メディアが黙らせる効果がある。実際、このCMや広告については、マスコミから批判の声が出てこないばかりか、まるでCMのPRのような報道までが流れている。
 最近は、テレビでも安倍政権への批判や不正追及が行われるようになったが、もちろん、この“CMを使った買収”によって、また“忖度”が働くようになってしまう可能性もある。
 かのヒトラーは「大多数の人間は小さな嘘よりも大きな嘘にたやすくだまされる」と語ったとも言われている。そうならないためにも、わたしたちは安倍政権の卑劣なプロパガンダとメディア戦略を徹底糾弾していく必要がある。」
(2017/06/24付「リテラ」ここより)

ついでに、政府のHPにもこれについてのQ&Aが載っているという(ここ)。
「・・・・・
Q4.ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか。
A4.北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する場合、極めて短時間で日本に飛来する ことが予想されます。
   例えば、平成28年2月7日に北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から発射された弾道ミサイルは、約10分後に、発射場所から 約1,600km離れた沖縄県先島諸島上空を通過しています。
   なお、弾道ミサイルの種類や発射の方法、発射場所等により日本へ飛来するまでの時間は異なります。

Q5.「ミサイルが発射された」との情報伝達があった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
A5.弾道ミサイル発射の情報を伝達し、避難を呼びかけます。屋外にいる場合は近くの頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難して下さい。
   なお、ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、その時点で改めて、直ちに避難することを呼びかけます。

Q6.「ミサイルが落下する可能性がある」との情報伝達があった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
A6.【屋外にいる場合】
   近くのできるだけ頑丈な建物や地下に避難してください。
   近くに適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください。
【屋内にいる場合】
   できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

Q7.どのような建物などに避難すれば良いのでしょうか。
A7.近くのできる限り頑丈な建物や地下街、地下駅舎などの地下施設に避難してください。

Q8.なぜ頑丈な建物や地下へ避難するのですか。
A8.ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるためには屋内 (できれば頑丈な建物)や地下街、地下駅舎などの地下施設への避難が有効だからです。

Q9.避難する際には、避難施設として都道府県知事に指定されている 頑丈な建物や地下施設に避難しなければならないのでしょうか。
A9.避難施設として指定されているかどうかにかかわらず、近くの頑丈な建物や 地下施設に避難してください。

Q10.自宅(木造住宅)にいる場合はどうしたらよいでしょうか。
A10.すぐに避難できるところに頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設) があれば直ちにそちらに避難してください。
   それができない場合は、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

Q11.建物内に避難してから気を付けることはありますか。
A11.爆風で壊れた窓ガラスなどで被害を受けないよう、 できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

Q12.弾道ミサイルの情報が伝達されたとき、自動車の車内にいる場合は どうすればよいですか。
A12.車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。
   車を止めて頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設)に避難してください。
   周囲に避難できる頑丈な建物や地下施設がない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。

Q13.車から出ると危険な場合はどうしたらよいですか。
A13.高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。

Q14.「ミサイルが●●地方に落下した可能性がある」との情報伝達があった場合は、 どうすれば良いのでしょうか。
A14.続報を伝達しますので、引き続き屋内に避難して下さい。
   弾頭の種類に応じて被害の様相や対応が大きく異なります。
   そのため、テレビ、ラジオ、インターネットなどを通じて情報収集に努めてください。
   また、行政からの指示があればそれに従って、落ち着いて行動してください。
   もし、近くにミサイルが着弾した場合は、弾頭の種類に応じて被害の及ぶ範囲などが異なりますが、次のように行動してください。
 ・屋外にいる場合は、口と鼻をハンカチで覆いながら、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内の部屋または風上に避難してください。
 ・屋内にいる場合は、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉してください。
・・・・・
Q22.適切に避難できるか不安なので、避難訓練を実施してほしいのですが。
A22.国、都道府県、市町村が共同で実施する避難訓練もあります。 まずはお住まいの市町村にお問い合わせください。
・・・・」
ここより)

この“竹やり戦法”に、バッカみたい・・・と思いつつ目を通しているうちに、逆に恐怖感が湧いてきた。
懇切丁寧に、まるで小学生に教えるように国がミサイル攻撃を受けた時の対処法について、国民を啓蒙している。という事実。
今、日本は戦争をしているのか?いやしていない(と思う)。しかし、政府はまさに今、日本が戦争状態にあるかのように宣伝している。これって、ホントウに憲法で戦争放棄をしているはずの日本の姿か??
何かが狂っている・・・・。

そもそも、国民は誰も日本が戦争に巻き込まれるとは思っていない。北朝鮮からミサイルで攻撃されるとも思っていない。
そもそも韓国でも、「韓国では、「北朝鮮は戦争を望んでおらず、絶対にミサイルを撃ち込んではこない。日本の反応は過剰」と冷ややかな見方が多い。」という。
北朝鮮が崩壊することが分かっていながら、戦争を仕掛けるとは誰も思っていない。

確かに北朝鮮はミサイルの“試射”はしている。しかし、そこに核弾頭が搭載されて、まして日本で核爆発するとは誰も思っていない。
あるとすれば、試射が失敗して、その部品が日本に落ちてくる可能性だが、中国やロシアの衛星の打上失敗と何が違うのか? 中国が衛星打ち上げをする度に、日本ではあたふたと逃げるのか??
子供じみた、おとぎ話にあきれるが、それよりも怖いのは、メディアがものの見事に政府に買収されている、という事。

上の記事でも、次のように懸念されている。
「これは、新聞やテレビに金をばらまくことで、メディアが黙らせる効果がある。実際、このCMや広告については、マスコミから批判の声が出てこないばかりか、まるでCMのPRのような報道までが流れている。」(「リテラ」ここより)
そして、
「しかし、日本への弾道ミサイル飛来の可能性に言及していること自体、自ら安保法制=戦争法や日米同盟による「抑止力」の限界を認め、日本に被害がおよぶ可能性があることを認めているといえます。」(「しんぶん赤旗」ここより)

まさに正気を失って、狂気じみてきた日本の政治・・・・。
首相演説に「辞めろ」「帰れ」の声 都議選で初の街頭に
 安倍晋三首相(自民党総裁)は1日夕、東京都千代田区のJR秋葉原駅前で、都議選(2日投開票)の応援演説を、初めて街頭で行った。学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐり政権への批判が高まっており、聴衆の一部から「安倍辞めろ」「安倍帰れ」コールが巻き起こった。
 同駅前には、自民党の支援者が集まり、日の丸の小旗を振る姿などが見られた。一方で、「安倍政治を許さない」「国民をなめるな」「臨時国会をいますぐ開け」などの横断幕やプラカードを掲げる一団も。党関係者が「自民党青年局」と書かれた旗を林立させて、プラカードなどを見えなくしようとした。
 首相の演説が始まっても「辞めろ」「帰れ」コールはやまない。これに対し、首相が「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」「憎悪からは何も生まれない。こういう人たちに負けるわけにはいかない」と反論する一幕もあった。
 首相はこれまで、ヤジが飛ぶ可能性が高い街頭で演説は行わず、党支援者が多い小学校の体育館に限っていた。都議選での街頭演説は、この日が最初で最後となった。」
(2017/07/01付「朝日新聞」ここより)

さて、明日(2017/07/02)の午後8時。都議選でどんな結果が出るか、いちおう“期待”しているのだが・・・

2017020915005077c <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より


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