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2017年6月24日 (土)

前川前次官が安倍応援団を批判!安倍政権によるメディアの私物化は、民主主義を殺すと

リテラの「前川前次官が田崎史郎、山口敬之、読売、NHKら安倍応援団を批判!安倍政権によるメディアの私物化は、民主主義を殺すと」(ここ)という記事が面白い。
6月23日、日本記者クラブ主催の記者会見をした、前川氏の発言に付いての記事である。

この記者会見の報道について、特に各紙が権力とメディアの関係についてどう書いているか、ググってみた。案の定、読売新聞は記者会見そのものをほとんど無視。逆に毎日新聞は、記者会見の全文を報道していた。そして、かえってスポーツ紙の方が、スカッと伝えていた。

前川前事務次官が会見「出会いバー報道に官邸関与」
 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画問題で、文科省の前川喜平前事務次官は23日、日本記者クラブで会見し、「安倍首相が先頭に立って説明責任を果たしてほしい」と求めた。文科省の再調査で特区担当と内閣府のやりとりを記録した文書の存在を文科省が公表したことには「松野博一文科相も苦しい中で精いっぱい誠実な姿勢を示した。一定の説明責任を果たした」と評価した。
 一方で萩生田光一官房副長官の発言概要として文科省が20日に公表した文書について、「書かれた内容は事実ではないかと思う。書いた課長補佐を知っているが極めて優秀。あえて虚偽も書かないし、聞き間違えはまずない」とした。
 問題のキーパーソンとして、和泉洋人首相補佐官の名前を挙げ「情報発信源。全体のシナリオを書いて統括したのでは」とし「文科省から出てくる文書はどこまでいっても文科省の文書。次は内閣府の調査が必要だ」と話した。
 メディアと権力のあり方にも「非常に不安」と指摘した。読売新聞の先月22日の「出会い系バー」報道について「官邸の関与があったと思っている」。この問題について最初にインタビューを受けたのはNHKからだとし、「いまだに放送されていない」とも話した。番組のコメンテーターには「官邸の擁護しかしない人もいる。森友問題もそう。性犯罪がもみ消されたとの疑惑を持たれている人もいる。自浄作用を期待したい」と話した。」(
2017/06/24付「日刊スポーツ」ここより)

毎日新聞が報じた全文を、つい読んでしまった。その中で、権力とメディアについての前川氏の発言部分を転載してみる。

読売の出会い系バー報道は「私ははっきりと官邸の関与があったと思う」
 もう1点付け加えると、獣医学部を巡る問題で、私としての発言を1カ月前に行った。そして、全く別の問題として認識を新たにしたのは「国家権力とメディア」の関係だ。ここには日本を代表するメディアが集まっている。
 一つは私に対する個人攻撃と思われる記事が、5月22日の読売新聞に掲載されました。私としては不愉快な話だったが、その背後に何があったのか。それはきっちりとメディアの中で検証される問題だと思う。私ははっきりと官邸の関与があったと思っている。
 また、文書の存在や官邸からの働きかけについて、私に最初にインタビューを行ったのはNHKだった。しかし、その映像はいまだに放送されず、報じられていない。
 また、真相を示す内部文書の中でも非常に決定的なものに、9月26日の日付のものがある。「官邸の最高レベルが言っていること」という文言を含むものだ。これは朝日新聞が報じる前夜に、NHKは報じていた。しかし核心の部分は黒塗りされていた。NHKを責めているわけではないが、これはなぜなのだろうか?
 また、報道番組のコメンテーターの中には、いかなる状況証拠が出てきても、官邸の擁護しかしない方がいた。その方の名前は差し控えるが、森友学園のときも官邸を繰り返し行われていた。名前を出すことは控えるが、森友問題で官邸を擁護し続けた中には、ご本人の性犯罪が検察、警察にもみ消されたという疑惑を受けている方もいる。
 こういったことを踏まえて考えると、私は今の日本での「国家権力とメディアの関係」に非常に不安を覚える。国家権力と「第4の権力」とまで言われるメディアの関係を国民の視点から問い直す必要性、またメディアの方々の中で自浄作用が生じることを強く期待したい。」(
ここより)

出会い系バー」報道「官邸と読売のアプローチ、連動していると感じた」
 --5月22日付の読売報道について「官邸の関与があった」とおっしゃられた。その根拠は何か。
 もともと私がそういうバーに出入りしていることについて、官邸は承知していた。杉田和博副長官からご注意を受けたことがあるので、まず官邸で知っていた情報だ。それがまず一つ。それから読売新聞の記事が出たのは5月22日だが、20、21日の両日にわたって読売新聞の記者からアプローチがあった。私の私的な行為、活動について「報道するつもりがあるんだ。ついては私のコメントが欲しい」とアプローチがあった。私は答えなかった。ま、正直申し上げて、読売新聞がそんな記事を書くとは思わなかった。
 同じ21日だが、一方で、和泉首相補佐官から文科省の某幹部を通じて「和泉さんが話をしたいと言ったならば応じるつもりがあるか?」と打診があった。5月21日の日曜日。私は「ちょっと考えさせてほしい」とそのままにしておいた。私は何か報道が出てもかまわないというつもりだった。報道が出ることについて、何かそれを抑えてほしいとか官邸に頼もうということは思っていなかったので、私はこの読売新聞からのアプローチと官邸のアプローチは連動していると感じた。それは一つの根拠だが、もしこういうことが、私以外の人にも起きているとするならば、それは大変なことだと思う。監視社会化とか、あるいは警察国家化とか言われるようなことが進行していく危険性があるのではないかと。あるいはさらに権力が私物化されて、「第4の権力」と言われているメディアまで私物化されることになれば、これは日本の民主主義が死んでしまう、その入り口に我々は立っているのではないかという危機意識を私自身が持った。そのことがこの問題の大きなインパクトだと思っている。」(
ここより)

読売報道前、和泉氏側からアプローチがあった
 --読売新聞の取材の関係で5月21日のシーンをもう少し詳しく伺いたい。この時に再度取材があってコメントを求められた。この日に和泉さんから話をしたいんだけれども応じる気はあるかという連絡があったんですか? この連動性は意識したか。
 読売新聞が取材したいという申し込みは、記事が出る前々日の5月20日からあった。5月21日にもより詳しい質問などが送られてきたが、対応しなかった。一方で、5月21日だけれども、より正確に記憶を呼び戻してみると、文科省の後輩に当たる某幹部から「和泉さんが話をしたいと言ったら、応じるつもりはありますか」というような言い方だったと思う。そういう言い方で打診があった。私は「ちょっと考えさせてくれ」とだけ返事してそのままにしておいた。私自身の中では、この二つのアプローチが、読売新聞と和泉さんの話に連動しているんだろうと意識はした。おそらく、想像ですけれども、嫌な報道をされたくなければ、言うことを聞けば抑えてやると。こういうことを言われるのではなかろうかと、想像だが、思った。」(
ここより)

国民の権利や自由を制限、戦前回帰の危険性を感じる
 --今の日本は知らず知らずのうちに右へ右へと傾きつつあるという感じを持つ。今の日本についてご所見を伺いたい。
 私は昭和30年生まれで、戦前の日本の社会や政治については、学校で勉強した、あるいは本で読んだ知識しかありませんが、その知識に照らして考えて、私も同様な感じを持っている。それは世界的にそういうことが起こっているような気がしまして、一国中心主義的なものが広がり、また、ナショナリズムが強まって、テロ対策というような名目で国民の権利や自由を制限するということが正当化され、内外に何らかの敵をつくることによって国民を統合していこうというような方向性とか、私は1930年代に近い状況が生じる危険性があるのではないか。必ずそうなるというのではないが、その危険性があると思っている。」(
ここより)

氏の指摘は的を射ていると思う。日本のメディアは死にかけている・・・

話は飛ぶが、先日WOWOWドラマで「社長室の冬~巨大新聞社を獲る男~」(ここ)(原作/堂場瞬一「社長室の冬」)を見た。
このドラマが指摘していたのは、新聞という紙のメディアは、時の権力の支配を受け、死んでいる。日本のマスコミ、ジャーナリズムは死んでいる。だからこれからは、“上”の影響を避けて、記者が自分の責任で即刻アップ(世に問うことが)出来るネットの時代。

しかし、前川氏の指摘は、まるでドラマを地で行っている。現実はドラマ以上なのだ・・・

改めて、氏の指摘、「私は今の日本での「国家権力とメディアの関係」に非常に不安を覚える。国家権力と「第4の権力」とまで言われるメディアの関係を国民の視点から問い直す必要性、またメディアの方々の中で自浄作用が生じることを強く期待したい。」を重く受け止めたい。

またまた飛ぶが、今日、沖縄が戦後72年目の「慰霊の日」を迎え、平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が営まれたが、たまたま見た今日のTBS「報道特集」(2017/06/24 17:54頃)で、那覇市在住の84歳の男性が、安倍首相の挨拶の直前にこう言っていた。
「安倍晋三にここに来る資格はありません。沖縄の声を抹殺しておいて、何が慰霊祭か。この平和の礎は、あらゆる戦争を正当化させない思いで、沖縄県民が作った平和の礎。そこに来て、戦争屋の安倍がのうのうと挨拶すること自体、県民として許せません。」

まずは7月2日の都議選である。都民は、この自民党政治にどのような判断を下すのか・・・

20170512183818611 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より


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コメント

 都議選は有権者ではありませんが、
小池知事が選挙後、自民と手を結ぶのではないかと思ってます。
 これに、公明、維新を加えた数字が、どこまでいくか? 
 多数になるのはしょうがなくても・・・。

 有権者のの方々が、しっかり調べて投票してくれることを切に願ってます。

【エムズの片割れより】
そうなると、もう救いようが無くなりますね。

投稿: Tamakist | 2017年6月25日 (日) 15:28

安倍さんは総理の座にしがみ付きたいがために、自由に獣医学部を作る事を許可すると言い出しましたね。もう破れかぶれですね。幼い夫婦の茶番に日本中が右往左往しているなんて情けないやら恥ずかしいやら、口から出まかせの言葉が国を動かしているなんて、漫画にもなりません。安倍さんの取り巻きの自民党員は恥ずかしくないのでしょうかねぇ。大人なんでしょうか。

【エムズの片割れより】
“幼い夫婦の茶番”!!
気に入った!

投稿: 白萩 | 2017年6月26日 (月) 23:58

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