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2017年6月30日 (金)

「平成落首考 2017年前半」~都議選が近い

先日の朝日新聞にこんな記事があった。
平成落首考 2017年前半 西木空人
 「多数ならそれでいいのか民主主義」の句が載ったのは5月31日でした。
 選者はそれに「あえて」と句評を添えました。「あえて言う」の「あえて」です。多数=つねに正解、とは限らないのは、当たり前のことです。
 6月15日朝、徹夜国会の果てに「共謀罪」法が成立しました。自公両党は委員会採決を省略できる「中間報告」という奇策を使って参院本会議での採決を強行、自公維などの賛成多数で可決されました。
 「もう無かろ名乗る勇気は『民主主義』」
    × × ×
 川柳の身上はウィットとユーモアでありましょう。剣法に例えれば「真っ向幹竹割(からたけわ)り」でなく「小太刀の冴(さ)え」を見せたい。とはいえ、「あえて」真っ向から詠むときもあります。
 「朝日川柳」は毎回7句を掲出します。選者はそれぞれの句を敬しつつ、できれば7句で小宇宙を構成したいとも願っています。「多数ならそれでいいのか民主主義」を選んだ日は、この句の前に「あちらではフェイクこちらは怪文書」「瓜田李下(かでんりか)避けて風穴開けよかし」「前途洋々首相補佐官」「違うだろ『自由民主』と言ってるが」の4句を置きました。
 あれから1カ月。これらの句、いま掲載しても支障ないと思います。川柳子に先見の明があると言うべきか。けれど有権者の一人としては残念至極ではあります。
    × × ×
 「番頭はやめた手代を悪く言い」「そんなこと言っていいのか地位恋々」「怪文書独り歩きと何寝ぼけ」「在任中言えと現役イエスマン」
 番頭(菅義偉官房長官)とは損な役回りなんでしょうね。でも「あったことを、なかったことにはできない」(前川喜平・前文部科学事務次官の至言)のです。
 あるいは「番頭の謝罪ぎらいはボス譲り」なのでしょうか。ボスすなわち安倍晋三首相といえば「言葉尻 捉えて偉そにひとくさり」「二言目には印象操作」「責任は私にあるとカッコつけ」。
 6月19日、首相は通常国会閉会を受けて記者会見しました。それを受けた句に「やってから機嫌とるのがいつもの手」。
 さらに翌日、新たに文科省から出てきた「萩生田発言」文書をめぐって「反省は口先だけとすぐ分かり」。
    × × ×
 川柳という文芸は、江戸中期に隆盛となりました。簡潔・滑稽・機知・諷刺(ふうし)・奇警が特色と「広辞苑」にあります。
 「朝日川柳」は、あえて分類すれば時事川柳と呼ばれるジャンルに属します。その精神の源流は、川柳の発祥よりもかなり遡(さかのぼ)って、南北朝時代にしきりに詠まれるようになった「落首」に発する、と選者は考えています。落首とは、諷刺・嘲弄(ちょうろう)・批判の意をこめた匿名の戯歌(ざれうた)(「広辞苑」)ですね。
 政権の意向に賛同した投句があまり採用されないではないかと、時にお叱りをいただきます。右のような発想ですから載りにくいかもしれません。「詳細は御用新聞読めと言い」「御用紙は印象操作で操たて」「牙を抜かれたマスコミなんて」
    × × ×
 それにしても、「官邸の最高レベル」(文科省メール)に材を採った投句が殺到した半年間は、空前でありました。その数は優に万単位。「よく見とけこれが日本の政治だよ」
 トランプ米大統領を扱った句も多かった。他国の首脳がこれほど登場したのは、これも本欄空前でした。「鬘(かつら)ではないらしいけど馬の耳」「オバマ種まきトランプほじくる」
 今月半ば、トランプ政権の閣僚らは閣議でおべっかを連発、口々に忠誠を誓いました。「トランプに総理重ねてニュース見る」。最近の支持率降下も日米に共通しています。「トランプに並び妻とで苦い酒」
    × × ×
 そんなこんなで今回の「落首考」は、恐縮ながら首相官邸とホワイトハウス一色になりました。結びに一句。
 「作物は嘘(うそ)をつかぬと野良に出る」」(「朝日川柳」選者)」(
2017/06/25付「朝日新聞」p8より)

さて、いよいよ2日後は都議選の投票日。現政権のデタラメに対する国民の怒りがどの程度なのかを示すバロメータになるだろうと思っている。首相の言うように、“国民は時間が経てば忘れるバカ”なのかどうか・・
しかし・・・・だ。反自民の受け皿として、都民ファーストが期待されていると思ったが、どうもそう簡単ではないらしい。
このところ、朝日新聞に「都議選候補者に聞く」という特集が組まれているが、そのQ&Aを読んで驚いた。8つの問の中に、こんな問がある。
「〈5〉安倍政権の政権運営を評価しますか〈6〉安倍首相が示した2020年までの改憲に賛成ですか〈7〉今後の国政選挙では、どの政党を支持しますか」
各政党の人は、予想通り、従来のスタンスで答えているが、都民ファーストの候補者は、この3つの問に対して、3つとも全員が「無回答」なのだ。

先日、Tamakistさんから、衝撃的なコメントを頂いた。
「都議選は有権者ではありませんが、小池知事が選挙後、自民と手を結ぶのではないかと思ってます。・・・」(ここより)

あまりに唐突な予想・・・と感じたが、上の朝日新聞の候補者に対するアンケートの回答スタンスから見ると、まさにTamakistさんの予想が当たりそう・・・!??
小池都知事も、応援演説で、政権に対する非難の言葉は避けているとか・・・

従来の自民党に一線を引く小池新党への都民の信任は確実だろう。しかし、それからが問題。ほとんどは素人議員。小池都知事のイエスマンばかり。
つまり、議会も小池都知事の思い通り。
それが良い意味での「決める政治」になれば良いが、現安倍政権のように、「国民から信を得たので、何をしても許される」と勘違いして、国と同様な独裁政権になると怖い。

都民ファーストの候補者は、全員が「安倍政権の政権運営を評価しているかも知れない」「安倍首相が示した2020年までの改憲に賛成かも知れない」「今後の国政選挙では、自民党を支持するかも知れない」のだから怖い・・・

・・・何?自分?
この回答を踏まえて、昨日、さっさと期日前投票を済ませたのさ・・・

201706301456522e4 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より


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コメント

小池知事は自民党を離党してはいません。
離党届は出したけど、保留中です。

第二の維新になるのではないかと、
私は不信感一杯で見てます。

投稿: Tamakist | 2017年6月30日 (金) 23:52

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