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2017年4月 7日 (金)

長尾和宏著「薬のやめどき」

カミさんが図書館で借りてきた、長尾和宏著「薬のやめどき」をざっと読んでみた。この本は、新刊の為か、図書館でも予約数が多い。今見たら、2冊蔵で予約数が19もある。待って待ってやっと順番が来たので、ありがたく自分も読んでみた。
相変わらず、カミさんは後で抜き書きをするのであろう付箋を付けている。ほんの数時間で読めてしまう本だが、先日聞いた「高齢者の薬の飲み方・減らし方~東京大学医学部附属病院老年病科教授・秋下雅弘さん」(ここ)と、言うことが似ている。本文の中にも、秋下氏の著書「薬は5種類まで」の紹介があった。(この本もカミさんが読みたいというので、図書館に予約を入れた)

長尾和宏氏については、前に「『平穏に最期を迎えるために』~長尾和宏医師の話」(ここ)というNHKラジオ深夜便の放送について書いた事があった。日経新聞の記事もあった(ここ)。そんな意味では、良く知っている人・・・

この本は、先の秋下氏の放送を聞いた後では、それほどインパクトはない。まあそうだろうな・・・という感じ。カミさんは「実に分かり易い」と言っていたが・・・

この本で面白かったのは、次の二つのページ。ちょっと抜き書きしてみよう。

<もしも私のクリニックに10種しか薬が置けなかったら、私はこの薬を残す!>
①降圧剤  アムロジン
②糖尿病薬 メトグルコ
③風邪薬 麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
④痛み止め ロキソニン
⑤睡眠薬  マイスリー
⑥利尿剤   ラシックス
⑦抗生物質 サワシリン
⑧抗炎症剤 プレドニン
⑨胃薬    タケプロン
⑩疼痛緩和薬 モルヒネ製剤

<もしも無人島で暮らすことになり10種だけ薬を持ち込めるとしたら、私はこれを持って行く!>
①睡眠薬 レンドルミン
②安定剤 リーゼ
③かゆみ止め プレドニン
④痛み止め ロキソニン
⑤痛み止め モルヒネ
⑥胃薬    タケプロン
⑦抗生物質 クラリス
⑧抗生物質 サワシリン
⑨栄養剤   ラコール
⑩自殺をするための毒薬
(長尾和宏著「薬のやめどき」p202~204より)

自殺の薬はお笑いだが、長尾医師が選らんだ“究極の薬”。参考になる。いずれ研究してみよう・・・!?

話は変わるが、今夜の7時のNHKニュースで、こんな放送があった。
「“本人が望まなければ救命措置せず” 臨床救急医学会が提言」
病気などで終末期にある人が、積極的な治療を望まないのに救命措置などを受けるケースが少なくないとして、日本臨床救急医学会は、心肺停止の状態の患者について救急隊員がかかりつけ医などを通じて意思を確認できた場合は、救命措置を取りやめることができるなどとする提言をまとめました。
終末期の人の中には回復が見込めず、積極的な治療を望まない人もいますが、容体が急変した際に医療機関に搬送されて、救命や延命の措置が取られるケースも少なくありません。
このため、日本臨床救急医学会は、末期がんや高齢などで終末期にある人が心肺停止の状態になった場合の救急搬送に関する提言をまとめ、7日に公表しました。
提言では、救急隊員が駆けつけた際には心肺蘇生などの救命措置を取ることを原則としたうえで、かかりつけ医などに連絡して、救命措置を望まないという患者の意思を確認できた場合は、搬送や救命の措置を取りやめることができるなどとしています。
さらに、その場合に備えて救命措置などを望まないという意思を救急隊員が確認できるよう、事前にかかりつけ医のほか、本人または家族の署名入りの書面を作成しておくよう求めています。
日本臨床救急医学会の坂本哲也代表理事は「提言は強制的なものではなく、今後の議論のきっかけにしてもらうためにまとめた。人生の最終段階をどう迎えるか一人一人が向き合う時期に来ている」と話しています。

厚労省 本人の意向確認や情報共有のルール策定へ
厚生労働省は、積極的な治療を望まない終末期の患者を救急搬送する際のルールを作るため、今年度、新たな事業を始めます。
この事業は全国10から15の自治体が対象で、在宅医療に携わる医師や、自治体、医師会、それに救急隊員などの協議の場を設け、終末期の患者を救急搬送する際に患者本人の意向をどのように確認するかや、情報共有のしかたについてルールを作ることにしています。
厚生労働省はこのほか、人生の終末期に積極的な治療を受けるかどうか考える際の参考にしてもらおうと、人工呼吸器や、栄養をチューブで送る「胃ろう」などの措置について生活にどのような影響があるかを解説する資料を作成し、自治体を通じて配布することにしています。

八王子市 すでに意思確認の取り組み
終末期の救急搬送や治療をめぐっては、心肺停止になった場合にかぎらず、高齢者の意思を確認する取り組みを始めているところもあります。
東京・八王子市の消防や自治体、病院などの関係団体が6年前に設立した「八王子市高齢者救急医療体制広域連絡会」です。
連絡会は、病歴や服用している薬、かかりつけ医などの情報をあらかじめ共有できるよう、「救急医療情報」と呼ばれるチェックシートを独自に作成しました。チェックシートには救急搬送された場合、医療機関に伝えたい希望として、「できるだけ救命や延命をしてほしい」、「苦痛を和らげる処置なら希望する」、「なるべく自然な状態で見守ってほしい」などの項目にチェックを入れて意思を伝えることができるようになっています。
八王子市で1人暮らしをしている安堂誠二さん(90)は、「なるべく自然な状態で見守ってほしい」という項目に印をつけ、救急隊員などの目に付きやすいよう、冷蔵庫に貼っています。安堂さんは「もう十分に長生きをしました。子どもたちや近所の人に迷惑をかけたくないので、延命治療は望んでいません」と話していました。
連絡会は、これまで65歳以上の高齢者に合わせて31万枚のチェックシートを配布しています。中には自宅で倒れた75歳の男性を搬送する際、家族が救急隊員にチェックシートを渡し、搬送先の病院で延命治療が行われなかったケースもあったということです。
「八王子市高齢者救急医療体制広域連絡会」の会長で、陵北病院の田中裕之院長は、「取り組みを始めてすでに6年になるが、本人や家族の希望が確認できなかったりして、実際にはまだ意思に沿わない蘇生措置などが行われている。どう意識を浸透させていくかが課題だ」と話しています。

蘇生措置の取りやめは慎重に 日本集中治療医学会
日本集中治療医学会は、心肺蘇生措置の取りやめについて去年、全国の救急医などを対象に、医療現場でどのように判断が行われるのかアンケート調査を行い、700人近くから回答を得ました。
アンケートでは、重い心臓病の患者のケースで、本人の希望によって心肺蘇生措置を行わないと主治医から指示が出ている場合、仮に病気の進行によってではなく検査の合併症で出血が起き、心停止したら、蘇生措置を行うかどうか質問しました。
通常は、措置によって回復するため心肺蘇生を行うべきケースで、8割の医師は実際に行うと答えましたが、2割近い医師は行わないと答えました。理由としては挙げたのは、患者が高齢であることや、運動機能が低下していることなどでした。また医師の中には、心停止した場合に、電気ショックなどの心肺蘇生措置を行わないでほしいという意思表示をしているのに、心停止を起こしていない段階で心肺蘇生措置以外の酸素投与や栄養の点滴などを差し控えると答えた医師もいました。
アンケート調査を行った学会の委員会の委員長を務める北海道大学病院の丸藤哲教授は、「心肺蘇生を希望しないという意思表示は、医療現場で誤用されたり不適切に拡大解釈されるおそれのあることが調査からわかった」と話しています。そのうえで、「助かる命を助けないという事態につながらないよう慎重に対応すべきで、国民全体がこうした意思表示について関心を持ち、考えることが大切だ」と話しています。」(
2017/04/07 午後7時のNHKニュースここより)

あと数年で、我々団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達する「2025年問題」に直面する。そろそろ終活について、考えておく必要がありそう。

170407tabesugi <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

先日の「薬の飲み方」の処でデパスが認知症になりやすい仲間に入って居たので、0.5ミリと半分に割った0.25ミリを飲んでいたのを、とりあえず0.25ミリを減らしてみました。何と昼間眠くて困っていたのが無くなりました。降圧剤も飲んでいるのでそのどちらかが作用していると思っていたのですが、デパスの量が多かったのですね。日中眠いのは日常の生活にも支障をきたしていました。
その前は降圧剤の強い薬を飲んでいる間中不快な強い眠気に襲われていて本当に困っていました。血圧が下がったので軽い物に変えたら重い眠気は無くなりました。私は子供の頃から、薬で眠くなることが多かったのですが、これからもっと薬が多くなると日中起きて居られなくなりそうです。体質だそうです。
エムズ様々です。デパスは0.5ミリでも眠られるようになりました。本当に助かりました。
有難うございます。

【エムズの片割れより】
とんだ効能があったようで・・・

投稿: 白萩 | 2017年4月 8日 (土) 11:04

日本は薬に対する信頼が他国と比べて高いようですね。
医師のほうも結構安易に薬を処方してしまうところもあるとか。
薬を増やすことはあっても、減らすことは少ないようです。
例えば、ある薬で結構胃が荒れてしまったら、
追加で胃薬を処方されるといった感じで、
別の胃にやさしい薬に替えるということをしないようなことも。
中には、処方で点数をかせぐ医師もいるとか。
副作用があったとしても、さほどでなければ
「少し我慢して」と諭されてしまうことも
結構あるそうで。
そういう意味でも、かかりつけの薬剤師は決めておいた方がいいそうです。

https://blog.ez-design.net/archives/117
新しいバージョンの開発は無くなったようですね。
まぁ、今のままでも十分機能しますし。

【エムズの片割れより】
Radikoolの新しいバージョンの検討をしていたのですか・・・。知りませんでした。
たまにエラーを起こして、再起動を繰り返すこともありますが、でもそこそこ動いていますので、特に不満はありません。
NHKが、色々変えているのでしょうが、それに追従してくれているのが助かっています。
前のradikaでは、皆苦労していましたので・・・

ふと、radikaのサイトを覗いてみたら、使えるようになったような事が書いてありますね。文殊の知恵なのでしょうか・・・

投稿: マッノ | 2017年4月 8日 (土) 22:13

かかりつけの薬剤師が居たら私も何年も眠り病で悩まなくても良かったのにと思います。最も薬剤師があんまり知識が無くてわかっていない人もいます。降圧剤を飲み始めてすぐに嗅覚が落ちたので聞いてみましたが、降圧剤で嗅覚が落ちると書いてある本はないと言われました。それから1年後ぐらいに新聞に体内の亜鉛が降圧剤と作用して嗅覚が落ちると出ていました。
今、診て頂いている医院は受付の人が医師の処方箋を見て薬を出してくれます。めまいになった時、医師に飲んでも効かないと言ったらカンカンに怒って「あんたは特異体質だ」と3回も怒鳴られました。それでも近いが一番と思って診て貰っています。私は強いなーと自分で感心しています。まだ死にそうもないですね。

【エムズの片割れより】
自分も近い医師から制酸剤を貰っています。前に、アレルギー性鼻炎で薬を貰ったら、抗ヒスタミン剤の副作用でボロボロになり、その事を言ったら、“効いている証拠”だと一刀両断。
Net上の情報を参考に“それなり”の付き合いをしています。

投稿: 白萩 | 2017年4月 9日 (日) 00:37

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