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2017年3月 4日 (土)

「おもちゃの病院 さがみはら」~人の役に立つ時間の遣い方

先日、ある飲み会で、「おもちゃの病院」の話が出た。老後の?ボランティア活動の話である。
先刻、ふとその事を思い出し、Netでググってみたら、なるほど・・・。あっちこっちを覗いている間に、色々と“勉強”してしまった。こんな活動も、我々“元エンジニア”のリタイア後の時間の過ごし方では有用かも知れない。

この病院は、だいぶん前だが「読売新聞」に紹介されていた。
「「この街・あの人・どんな顔」2012/8/05掲載
   相模原おもちゃドクターの会 代表 中山英夫
毎月第1日曜日、橋本台リサイクルスクエアで『おもちゃの病院』が開催される。 青いエプロンをした『ドクター』たちが、持ち主から『症状』を聞き、壊れたおもちゃたちを『治療』してくれるのだ。
子どもたちの笑顔が見たい
 昨今、おもちゃの変化は著しい。子や孫のため、久しぶりにおもちゃ売り場を訪れて驚いたという経験を持つ方もいるだろう。壊れたおもちゃを直してと子どもにせがまれても、なかなか難しい。
「ここでは、持ち込まれたおもちゃの65%が即日に『治癒』、25%が『入院して治癒』しています」
 相模原おもちゃドクターの会代表 中山英夫さんはそう話す。
「ほとんどはモーターや電池まわりの故障です」
 もらうのは部品代などの実費だけ。動き出したおもちゃに『あー、動いた!』と喜ぶ子どもたちの笑顔が『診療報酬』なのだと言う。
◆  それぞれが力を発揮
 平成12年、3~4名でスタートさせた会には、今では50名の『ドクター』が在籍する。30代から80代まで、職業・経験もさまざまだ。
「いろいろな方がいますから、知恵を持ち寄って解決します。助かりますよ」
『病院』も着々と増え、市内28カ所で定期的に開催されるようになった。
「工具はそれぞれの自前です。交通費も含めて、手弁当でやっています」
 それでも、人の役に立ちたい、喜んでもらいたいと、『ドクター』たちは日々腕を磨いている。
「中にはボランティアのかけもちをしている人もいます。こうして集まってワイワイするのも楽しいですよ」
 ミシンを持参する『女医』さんもいる。普段は洋裁の講師だそうだ。
◆  物を大切にする心を
 中山さんは物のない時代を過ごした世代の人だ。おもちゃの記憶もほとんどないという。
「物を大切にして、使い捨て文化をやめよう。それを伝えたい」
 おもちゃの『治療』は、できる限り持ち主である子どもたちと一緒に行いたいと考えている。
「どう動くのが正解なのか、それを知っているのは持ち主ですから。そして、『治す』様子を見ていてほしいと思うんです」
 どうして壊れたのか、どう扱えば壊れないのか、物との向き合い方を伝えたいと話す。『物』だけど、永く連れ添う『親友』にもなり得るのだ。
 大人になって、子どもの頃好きだったおもちゃのことを親と話してみるのもいいかもしれない。子育ての思い出が溢れ出すだろう。どんな時代であれ、きっと幸せの記憶にちがいない。」(
読売新聞「ほうむたうん」ここより)

リンクを追っていくと「おもちゃ病院 さがみはら」というHP(ここ)があり、ここに趣旨が書いてある。
おもちゃの病院 さがみはら
相模原おもちゃドクターの会では市内各所におもちゃの病院を開いています。子供達と一緒におもちゃを修理することにより、物を大切にする心、探究する心を養うことができれば大成功です。

「おもちゃの病院さがみはら」とは
おもちゃの治療(修理)を通じて子どもたちとふれあい、「ものを大切にする心」「科学する心」「創造する心」が生まれ育まれるよう伝えたいと願う、おじいちゃん・おばあちゃんたちのボランティアグループです。診療報酬は「子どもたちの笑顔」と「ありがとう」です。子供たちとの対話を大切にしています。
また、大人も一緒に使い捨て文化を見直し、ごみの減量化や資源化に対する意識の啓発を図っています。
・あなたの大切なおもちゃ、こわれてそのままになっていませんか?
・動かないといって捨ててしまおうと思っていませんか?
そんなおもちゃがあったら持ってきて下さい。それを直して、もう一度よみがえらせてくれるのが“おもちゃの病院さがみはら”です。」
ここより)

またリンクを追っていくと、ラジオ番組に出演したそうだ。Youtubeで聞けるというので、1時間もあったが、つい聞いてしまった。
170304omocha このラジオ番組は、「エフエムさがみ」の「一緒に考えよう!相模原の未来 日本の未来」【ゲスト:相模原おもちゃドクターの会】という番組で(ここ)、平成27年12月の放送というから、1年少し前だ。(しかしYoutubeの再生回数が169 回というのは少々寂しい)
この番組で色々紹介されていたが、「相模原おもちゃドクターの会」は、修理の「おもちゃの病院」の活動と、使わなくなったおもちゃの交換の「もったいないセンター」という二つの活動をしているそうだ。そして病院は、H12年のスタートで、現在ドクター60人 病院は32カ所、そして扱った件数は1万件に達するという。

話はずれるが、この「エフエムさがみ」のようなコミュニティーFM。そもそもスポンサーが付いて、経営的に成り立つのか不思議だったが、先の番組には、ちゃんとスポンサーが付いていた。24時間放送で1996年開局というから老舗だ。
そう言えば、当八王子には無いな・・・と思ったら、今年(2017年)10月開局に向けて、準備中だという(こ)。関東地方は、テレビも広域であり、地方局のように地元に根差した情報が少ないが、“オラが町”のラジオが始まると、面白いかも知れない。

おっと、話を戻そう。
先の放送を聞くと、ドクターはリタイア後の元エンジニアが多いようだ。
今のこどもは、ゲームなどのパッケージのおもちゃが多いのかも知れないが、我々の時代は、やはりブリキのおもちゃが多かった。
自分が小学校低学年の頃は、もっぱらロボットのおもちゃが好きだった。ゼンマイ仕掛けで、ガーガーと足が動いて歩く・・・。
「将来、オトナになったらロボットを作るんだ」。そしてお袋に「ロボットとロケットはどちらが難しい?」と聞いた記憶がある。確か答えは「ロケット」。当時は、ロケットはエンジンを吹かせば飛ぶが、ロボットは動作が複雑。何でロケットが難しい?と思ったものだが、オトナになって考えると、お袋の答は合っていたようだ。
上の番組でも、同じ世代の“ドクター”が言っていたが、自分も、おもちゃは「まず分解」。おもちゃで遊ぶ、よりも、どうして動くのか?分解する方が楽しかった。しかし、オトナから見ると、「せっかく買ってあげたのにもう壊した・・・」。
小学校高学年になると、自分が凝ったのは鉱石ラジオ。このことは前に書いた(ここ)。

リタイア後の時間の使い方は色々ある。ドクターが言うように、家に引きこもるのでなく、少しでも人のために役に立つこのようなボランティア活動・・。
自分には到底出来ないが、合唱にように“自分たちだけで楽しむ”のと違い、“誰かの役に立つ”という時間の使い方について、少しだけ考えさせられてしまった。


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