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2016年12月13日 (火)

「姻族関係終了届」~別名「絶縁届」「死後離婚」とは・・・

今朝(2016/12/13)のテレビ「羽鳥慎一モーニングショー」で、「姻族関係終了届」の話題があった。
先日の東京新聞に載っていたらしいので、ググってみると、こんな記事が見付かった。

義父母と「関係終了届」 配偶者死別後 提出増える
 配偶者との死別後、その親きょうだいとの関係を書類だけで解消する「姻族関係終了届」を出す人が増えている。義理の親の介護を担うことや同じ墓に入ることに抵抗感がある女161213inzoku0 性から、専門家への相談が目立つ。そもそも法的な扶養義務はなく形式的な意味合いが強いが、「絶縁」できる届け出は、昔ながらの家制度に心のどこかで縛られる女性たちの安心材料になっている。
 40代のライター椙原繭実(すぎはらまゆみ)さんは1年半前、軽い足取りで市役所を後にした。3年前に病死した夫の親族との姻族関係終了届を提出し、「ようやくあの家と絶縁できる」と晴れ晴れとした気持ちになった。
 ひと回り年上の夫と17年前に結婚し、子どもにも恵まれたが、二世帯同居の夫の両親と折り合いが悪かった。慢性疾患があった夫が急死すると、葬儀や相続を巡り意見が対立、最後は家を追われた。
161213inzoku1  見かねた友人から「気持ちの整理になるから」と渡されたのが、見慣れぬ姻族関係終了届。椙原さんは、書類を出す日を心の支えに相続の手続きなどを進めた。「戸籍上も赤の他人だと思ったら憎しみもなくなり、前向きになれた」
 配偶者が死亡しても、法律上、配偶者の親族との関係は消えない。解消したい時は、市161213inzoku2 区町村に届け出れば認められる。相手の了解は不要で通知も行かず、配偶者の遺産を相続することも可能だ。法務省の戸籍統計によると、姻族関係終了届の提出数は2005年度が1772件だったが、年々増加傾向で、15年度には2783件となった。
 家族・夫婦問題カウンセラーの高草木陽光(たかくさぎはるみ)さんの元には、今年に入り約30件の相談が寄せられた。これまでは年1~2件だった。相談者のほとんどが40~50代の女性だ。
 多くは義理の親と同居や近居で、全国から相談がある。「介護に巻き込まれたくない」「しゅうとめと折り合いが悪かったので縁を切りたい」という内容が多い。中には「夫と一緒の墓は嫌」と、夫が生きているうちから「死後離婚」を希望するケースもあるという。高草木さんは「親は『嫁に面倒を見てもらうのは当然』と思うが、嫁は『夫の死後は自分の人生を歩みたい』と葛藤している」と指摘する。
 民法730条には「同居の親族は互いに扶(たす)け合わなければならない」との条文があるが、扶養義務はない。大阪大の床谷文雄教授(家族法)は「法的義務があると思い込んだ人や親類との付き合いを断ちたい人が届けを出しているのではないか」と指摘している。

<配偶者と離別後の親族関係>
 結婚すると、配偶者の親や兄弟などと「姻族」になる。姻族になっても家庭裁判所が「特別な事情」と認めた場合を除いて扶養義務はない。配偶者と離婚した場合、姻族関係は自動的に解消されるが、死別の場合は継続される。関係を解消するには「姻族関係終了届」を市区町村に提出する必要があるが、期限はない。ただ、終了届を提出しても戸籍はそのままなので、旧姓に戻る場合は「復氏届」を提出しなければならない。」(
2016/12/10付「東京新聞」ここより)

番組での話をメモしてみると・・・(上の新聞記事とダブルが・・・)
・そもそも扶養義務がないのになぜ姻族関係終了?
→義理の両親と一緒のお墓に入りたくない。義理の両親の介護はしたくない。義理の両親と生活費などの金銭を求められたくない。
・この書類を出したからといって、亡くなった配偶者との関係は変わらないので、相続などは影響ない。
・戦後、家制度を止めようとした時に、慣習的に女性の立場は家制度に縛られる所もあるので、あえてこのようなシステムを作っておいた。女性が再婚したい時など。
・今まで知らなかったこの制度が、報道やドラマなどで周知されて、利用者が増えた。
・相手の同意は必要なく、期限もない。

申請者はほとんどが女性だというので、夫の両親の介護や面倒見が背景。つまり接着剤としての夫が亡くなった後の義理の両親との関係だ。

ふと、昔の映画の「東京物語」を思い出す。上京した両親を暖かく迎えたのは、実の娘ではなく、戦死した次男の嫁だった、という話。義理の両親は、早く次男のことを忘れて、再婚しろと諭すが・・・

今の世の中は、核家族化が進んでいるため、嫁姑の関係がどうの、という話はそれほど無いのかも知れないが、不和が表面化した場合は、こじれるのが世の習い。でも年寄り側の負け・・・
我が家などは、それぞれの両親が既に他界しているので、こんな書類の必要はないが、今度は自分たちが“加害者側”の心配をせねば・・・
しかし、不思議とその心配はしていない。つまり、感覚的に、我が家ではそんなシチュエーションが想定出来ない。
しかしこれからの老人は、わざわざヨメさんに「姻族関係終了届」を出して頂かなくても、つまりそんな面倒を掛けさせなくても、子供世代に、世話を掛けずに死ぬのが義務なのだろう。
それにはあらかじめの準備が必要。
先に亡くなった方は、残された側が始末することが出来る。問題は残された方が、自分をどう始末するか・・・だ。
連れ合いを亡くした後のひとり暮らしを前提に、認知症になった時の施設にはどう入るか・・・。その手続きや金銭は・・・。死人が自分で墓に入りに行くことは出来ないので、それだけは子供に頼むとしても、それ以外は、子供が知らないうちに、事が進むように用意しておかねば・・・
我が家でも、そろそろそれをシミュレーションして、準備に取りかかろうか・・・
こんな話を聞いて、我が家の「絶縁届」の不要なことにホットすると同時に、一世代後の自分たちの“始末の付け方”について、つい考えてしまった。

161213nekogirai <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

エムズの片割れ様
「やな渡世だなあ」とつぶやきたくなります。
ご自分は義理の親族と縁を切っても子供には血が流れているのに。
一方で縁を切りたい心情も理解できなくもない
私です。我が家はも七人兄弟の末弟にして転勤族、親は戦後の疎開ものゆえに資産ゼロ。
親のみを押し付けられて23年間転勤生活を共にしたものです。末子ゆえに、せめてもの老々介護を間逃れたことを幸いと思っています。姑没の折は我々はともに40代後半でした。

資産があればあったで骨肉の争いをしている話もまま聞きますがね。

投稿: りんご | 2016年12月14日 (水) 18:48

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