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2016年7月 7日 (木)

「政治の高齢者重視の果て」

今朝の朝日新聞にこんな記事があった。
政治の高齢者重視の果て 萱野稔人さん(津田塾大学教授)
 保育所が足りない、待機児童がいなくならない――。その問題が20年以上も解決されないのはなぜなのか。答えは簡単です。政治力がある高齢者の方に予算が流れていっていて、政治力がない子育て世代には予算が流れてこない。ただそれだけのことです。
 今年度の国の予算は100兆円弱ですが、歳入の3分の1以上が借金です。政策にかかるお金が税収でまかなえません。制約が非常に厳しいなかで、新たな政策のお金をどう捻出するのか。増税も、新たな借金も現実的でないとしたら、どこかを削って付け替えるしかありません。
 予算が健全に増える時代であれば、増えた分の配分を政府に要求すればよかった。しかし、いまや誰かの分を引きはがしてもらわなければならない。つまり、問題は、「政府 対 国民」ではなく、政府を媒介にした「国民 対 国民」という構図です。それぞれの利益のために予算のぶんどり合戦をしなければならなくなったのです。
 シビアで、リアルな政治闘争です。そのことを如実に浮き彫りにする動きがここ半年ほどの間にありました。
 1月、低所得の高齢者に1人3万円を給付する補正予算が成立しました。約3600億円という額は、保育士の給与を全産業並みにするために月10万円引き上げるのに必要な年間予算とほぼ同額です。
 保育所を増やすためには保育士のなり手を掘り起こすことも重要で、カギは待遇改善であることは、安倍首相はじめ各党が指摘しています。ならば参院選の公約で、すぐに月10万円の引き上げをうたうかと思えば、各党の公約はそこまで至っていません。
 この差は何なのか。高齢者ら選挙で票になる方に手厚く、子育て世代は置き去りなのです。
 高齢層になりつつある団塊世代などは有権者の母数が多い。それだけでなく、投票率も高い。だから圧倒的な政治的影響力を持つのです。
 子育て世代は、高齢者向け予算を少し削ってほしいと訴える資格があると思います。しかし、既得権を奪う闘争に勝つには、相当な厳しさ、団結力が必要でしょう。
 政治への影響力が大きいからと言って、高齢者自身が何か責めを負うようなことではありません。誰しも自分の利益になるように行動するのは当たり前です。その調整が必要で、政治家がしなければならないことです。ただ今、政治家はその調整役を果たしていません。
 子育て世代はどうしたらよいのか。まず声を上げる。そしてシビアな政治闘争を行ううえで、最も重要な手段の一つが選挙です。限りあるリソースを将来世代のために使うには、選挙を通じた政治力の行使が必要なのです。(聞き手・村上研志)
     *
 かやのとしひと 70年生まれ。専門は哲学、社会理論。著書に「暴力と富と資本主義」「国家とは何か」など。」(
2016/07/07付「朝日新聞」P13より)

さっき、Netをサーフィンしていたら、突然、安倍首相の動画が画面に出て来てビックリした。もちろん見なかったが、何兆円とか、“成果”を力説していた。この力の入れ様ははスゴイ。
そして今朝の朝日新聞トップには、今回の参院選で、「改憲4党 2/3に迫る」という文字が踊っていた。民進党の凋落・・・
終盤戦の情勢調査なので、たぶん当たるのだろう。結局、日本は変わらない。それは高齢者がそうしている!?

今回の自分の投票は、死票(当選者の決定に結びつかなかった票)にしないように投票しようと思っている。当選確実の人や、落選確実の人には入れない。当落線上にいる人で、自分に合った人に投票しようと思っている。でもまあ影響は与えないだろうが、せめてもの抵抗・・・

都知事選も、小泉劇場の再現と言われながら、いやはや女性候補の元気の良いこと・・・。それをマスコミがやいのやいのとはやし立てる。都民などどこかに行ってしまって・・・
いやそれよりも、野党が蚊帳の外・・・。何とも情けない。
まあ都知事選だけは、死票を避けるのは難しそうだが・・・

英国のEU脱退の国民投票ほど深刻ではないが、まあいつものお祭り。横目で見るとしようか・・・
そう言えば、今日は七夕か・・・。ま、我々“高齢者”には関係無いか・・・

160707bonyu <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

小泉政権の時だったと思いますが、大型の障害者施設はもう作らないとと決まり、グループホームとか、家庭にヘルパーに来てもらい面倒を見て貰うようにするということになって以来、障害者施設が増えません。グループホームの施設も出来ません。既存の大型施設は満杯の状態で、しかも自宅から遠く車に乗れない家族が送り迎えできずタクシーを利用すると1回で1万を超すという人もあります。
ところが老人施設はあちこちにかなり増えていきます。福祉関係の人に何故かと訊ねたら「障害者は選挙の票につながらない」と言下に答えが返ってきました。票につながらないことには全くの無関心としか言いようがありません。どこかおかしい偏った政治が行われているとしか思われません。選挙のためにばらまくお金があったら、現実の庶民の生活を覗いて見て貰いたいですね。総理大臣とその取り巻きの官僚たち!!彼らは人間では無いのでしょうか。
そういえば石原都知事が障害者施設で障害者を見て「こいつらに人間の感情があるのかねぇ」と言った言葉忘れられません。貴方より優しい感情を持っていますよと言ってやりたかったです。

【エムズの片割れより】
先日、ある人の発言で「不具」という言葉を聞きました。死語だと思っていた「不具者」という言葉を使う人の、障がい者への冷たい目線を感じました。

投稿: 白萩 | 2016年7月 9日 (土) 10:34

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