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2016年7月 4日 (月)

2015年の世界シェア(市場占有率)

今朝(2016/07/04)の日経新聞、及び日経産業新聞に、毎年恒例の2015年・世界55品目のシェアが載っていた。

日本勢11品目シェア首位、世界15年調査、先端部品・素材強み、中国勢、成長品目で躍進
 日本経済新聞社は3日、2015年の世界の「主要商品・サービスシェア調査」をまとめた。対象55品目のうち、11品目で日本企業が首位だった。ソニーのカメラ用センサーや東レの炭素繊維など、市場をリードする先端部品や素材で一段とシェアを高めた。一方、監視カメラや太陽電池など市場が急拡大している分野では中国勢の躍進が目立った。
170704sekaisyea  日本勢ではスマートフォン(スマホ)の写真・動画撮影などに使われる「CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサー」でソニーが4割超のシェアを握った。米アップルの「iPhone」など高級機向けの高感度センサーが伸び、2位以下を突き放した。
 市場規模が13%増と大きく伸びた炭素繊維では東レが独走。15年3月に国内で生産能力を増強。高価格帯で欧州自動車大手への供給を拡大した。
 リチウムイオン電池の中核部品であるセパレーターは旭化成と東レが合わせて7割のシェアを握る。旭化成は15年に米社を買収し大幅にシェアを伸ばした。電池の完成品市場は前年比5.6%増と拡大基調が続く。2位につけるパナソニックが電気自動車向けの販売を伸ばしており、1位の韓国・サムスンSDIとの差を縮めつつある。
 自動車ではトヨタ自動車が僅差で1位を守った。高級車「レクサス」の新型車などが堅調だったがシェアは1ポイント低下。シェアを伸ばした米ゼネラル・モーターズ(GM)が0.1ポイント差に迫った。前年2位の独フォルクスワーゲン(VW)は排ガス試験の不正が発覚したことで販売台数が減少し、3位に転落した。
 日本勢はこのほか産業用ロボット、白色発光ダイオード(LED)、タイヤ、マイコン、中小型液晶パネル、レンズ交換式カメラ、デジタルカメラで首位だった。
 調査対象55品目のうち32品目で市場規模が拡大した。そのうち51%増と最も伸び率が高かった監視カメラでは中国のハイクビジョンが市場の3割を握ったほか、新興国を中心に需要が拡大している太陽電池や風力発電機も中国企業がトップを占めた。2ケタ増の急成長を遂げた10品目のうち日本勢がトップとなったのは炭素繊維だけ。こうした新市場にどう切り込むかが課題といえそうだ。」(
2016/07/04付「日経新聞」p1より)

世界シェア調査、首位交代4品目、中国ゴールドウインド、風力発電機で初
 日本経済新聞社が実施した2015年の世界シェア調査で、対象55品目のうち中小型液晶パネルなど4品目で首位が交代した。風力発電機で中国のゴールドウインドが初めて首位に立つなど、中国勢の躍進が目立った。3位までに食い込んだ中国企業は延べ20社と、韓国に並んだ。巨大な内需を背景にシェアを拡大する中国企業が存在感を高めている。
170704sekaisyea1  スマートフォン(スマホ)やタブレットなどに使われる中小型液晶パネルはジャパンディスプレイ(JDI)が5.5ポイント増の21.7%となり、2年ぶりに首位を奪還した。米アップルのスマホ「iPhone」向けが伸びたほか、中国の華為技術(ファーウェイ)など新興メーカー向けも好調だった。
 台湾の電子機器の受託製造サービス(EMS)大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入るシャープは3位を維持したがシェアを落とした。ただ、4位には鴻海グループの台湾イノラックスがつけており、2社の合計シェアは19.8%と首位JDIに迫る。アップルからスマホの生産を受託している鴻海にシャープが合流することでシェア争いが起きそうだ。
 風力発電機は15年の新規需要の半分を中国が占め、中国のゴールドウインドが内需を追い風にシェアを3.8ポイント増の12.8%まで拡大、一気に首位へ駆け上がった。
 市場で先行してきた欧州勢も巻き返す。4位の独シーメンスは6月17日、5位のスペイン・ガメサとの発電機事業の統合を発表。両社のシェアは合計13.2%と、ゴールドウインドを上回る。
 ネット広告は5位まで全て米国勢が独占。なかでもコンサルティング大手のアクセンチュアがインターネットと実際の店舗を融合して顧客との接点を増やす「オムニチャネル戦略」で大幅にシェアを伸ばした。
 造船は上位5社のうち4社を韓国勢が占めた。ただ、世界的に船腹の過剰感は強く、昨年首位だった大宇造船海洋は大型コンテナ船の建造量が減少し3位に転落。現代重工業と日本最大手の今治造船が昨年から順位をひとつずつ上げた。
 国別にみると中国勢が韓国勢と並ぶ8品目で首位に立ち、3位までの企業数でも並んだ。韓国はサムスングループがスマホや液晶テレビ、パソコンなどに使う半導体メモリーのDRAMなど6品目で首位を独占。一方、中国は洗濯機と冷蔵庫でハイアール・グループが首位となったほか、パソコンはレノボ・グループ、監視カメラではハイクビジョン、太陽電池はトリナ・ソーラーと各ジャンルでトップ企業が生まれている。
 新たに4~5位に食い込む中国企業も増えており、特に韓国勢が得意とする分野で存在感を高めている。液晶パネルでは中国のBOEが大型、中小型とも5位にランクインしたほか、薄型テレビではハイセンスやスカイワースが伸びてきた。スマホやタブレットもレノボとファーウェイがシェアを高めている。
 中国勢が日本企業と競合する品目はまだ少ないものの、日亜化学工業が首位を守る白色発光ダイオード(LED)では低価格攻勢をかける中国・三安光電が初めて4位に入る躍進を見せた。中国企業が様々な分野で台頭するなか、シェア争いが激しくなっている。」(
2016/07/04付「日経新聞」p5より)

*「2015年の世界シェア」の詳細PDFは(ここ)~2016/07/04付「日経産業新聞」p16~17より

上の「国別シェア上位企業数ランキング」を見ると、1~3位の企業数合計で、米国58社、日本34社、韓国、中国が各20社で圧倒し、5位のドイツが6社と大きな差がある。
これを見ると、日本の製造もまだまだ、とも思える。しかし韓国や中国は、まさに世界の工場の様相。かつては「ジャパン・アズ・ナンバーワン」だったが・・

そして日経産業新聞で詳細を見ていくと、白物家電やエアコン、そしてエアコンやパソコンなどに日本の姿はない。液晶テレビもSONYがやっと8%で入っているだけ。強いのは、相変わらずカメラ関係と部品だけ。
それにしてもHDDは、WDとシンジケートで8割以上、東芝を入れた3社で、100%だという。前はサムソンや富士通などもあったが、寡占ここに極まれりだ。

自動車では、VWの低下が少ない。米国での、あの排ガス不正問題が報じられたのが2015年9月18日。その割に下がっていない。それどころか、2016年第1四半期の販売台数で、VWは2016年1月~3月に251万台を販売し、トヨタの246万台をわずかに上回ったというから、オドロキだ。日本の三菱・日産の軽自動車とは違う。この強さはどこから来ているのか・・・
ともあれ、世界はダイナミックに動いている。

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