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2016年6月28日 (火)

子どもの貧困と子ども食堂

先日の朝日新聞に子どもの貧困の記事があった。
「(いちからわかる!)子どもの貧困格差、日本で深刻なの?
 ■先進41カ国で8番目に大きい。学力や健康に影響も
 アウルさん 子どもの貧困格差が深刻と聞いたわ。
 A その国の最貧困層の子どもが標準的な子どもに比べて、どれぐらい厳しい暮らしをしているか。それに着目したのが、子どもの貧困格差だ。貧困率が貧困の広がりを表すのに対し、貧困格差は深まりを示す指標だ。先進41カ国で日本は8番目に格差が大きかった。ユニセフ(国連児童基金)が4月に発表した。
  どう計算するの?
 A 厚生労働省の国民生活基礎調査から2012年の数値を使った。18歳未満の子どものいる家庭の年間手取り収入を家族の人数で調整した金額を、まず試算。それを順番に並べ、下から10%目と真ん中の子どもの金額差を数値化した。子どもに収入はないけれど、その金額に相当する生活水準にある、という考え方だ。
160628kodomonohinkon   それで結果は?
 A 下位10%目は84万円で、真ん中の211万円より127万円少なかった。最貧困層の子どもの金額は、標準的な子どもの4割にも満たない。上位の北欧諸国は6割以上だよ。
  順位は下がったの?
 A ユニセフが日本について分析したのは今回が初めて。今までは各国と比較可能な日本のデータがそろわなかった。ただ、首都大学東京の阿部彩教授が今回分析したところ、日本は1985年より格差が拡大している。
  貧困の度合いが大きいと、どんな問題が?
 A 貧困から脱するのが難しくなる。学力低下や健康悪化のリスクも高まるので、金銭的支援だけでなく、手厚く多彩な支援がもっと必要だ。
  対策をとらないと。
 A 限られた財源をどこに充てるかは、議論が必要。現金給付のほか、子育てにお金がかからないようにすることも考えないと。教材費なども含めた義務教育の完全無償化を望む声も大きいよ。(田中陽子)」(
2016/06/11付「朝日新聞」p2より)

日本の下位10%の(バーチャルの)“子どもの収入”は、84万円で、平均の211万円の6割ダウンだそうだ。そしてそれは先進41カ国中34位で、下から8番目なんだそうだ。
これをどう見る??

それに呼応するかように、今朝の朝日新聞にこんな記事があった。
「(いちからわかる!)「子ども食堂」、全国に増えてるって?
 ■地域の人が運営し、料金安く。居場所作りをめざしている
 ホー先生 「子ども食堂」が各地でオープンしているそうじゃな。
 A 子どもが一人でも入れる「食堂」のことだね。おなかをすかせたり、家で一人でごはんを食べたりしている子を支えようと、地域の人がごはんを提供しているんだ。支援団体のほか、主婦や自営業者が仲間と一緒に公民館や寺などで開いている食堂も多い。
  子どもしか利用できないのかのう。
 A 親子連れや地域の人たちでにぎわう食堂もある。一方、支援の必要な子だけを対象にしているケースもある。
160628kodomosyokudou   増えたのはいつからじゃ?
 A 子ども食堂という呼び方は、2012年に東京都大田区で開かれた食堂が先駆けとされる。首都圏を中心に各地の食堂が集まる「こども食堂ネットワーク」には現在、約90カ所の食堂が参加し、その多くは昨年以降に開設されたそうだ。全国には数百カ所あるとも言われている。
  料金はどうなっているのじゃ?
 A 子どもは無料か、1食100~300円ほど。大人も300円程度が多いようだ。
  運営していくのは大変じゃろう。
 A 地域の人から食材を寄付してもらう食堂も多いけど、一番の課題は子どもたちにどうやって知ってもらい、来てもらうか。ネットワークが昨年7月から開いている「こども食堂のつくり方講座」には、これまで約140人が参加してノウハウを学んだそうだ。
  ホホウ!
 A 子どもの貧困が広く問題となり、何かできないかと思う人は増えている。ただ「貧困」を前面に出すと、食堂に来る子どもたちが偏見を持たれかねない。運営する人たちの多くは試行錯誤を重ねながら、子どもの居場所づくりに取り組んでいるんだ。(斉藤純江)」(
2016/06/28付「朝日新聞」p2より)

子ども食堂について、自分が最初に知ったのは、NHKラジオ深夜便の番組。食べていない子どもに、食べさせなくては・・・と近所の子どもたちに、ボランティアで食事を提供している女性の話だった。
子ども食堂については、テレビのドキュメンタリー番組でも取り上げており、全国に広がっているようだ。

上で紹介されていた「こども食堂ネットワーク」(ここ)のサイトによると、月1回が多く、月2回の所は少ない。
言うまでもなく、どんな子どもにも、「食」は最優先で与えなければいけないもの。しかし、現代の日本でも、それは「当たり前」ではない。それはゾッとする光景・・・・

先日、福岡で孫と会った。夕食で入った食堂。ふと、iPhoneで撮った短い動画に、2歳半の孫の声が入っていた。「もうすぐご飯が(買って?)来る~」「楽しみだね~(以下言語不明瞭)・・・」
こんな当たり前の光景が、当たり前ではないという現実・・・

また話が飛ぶが、昔、小学校低学年の頃、親父に叱られては、台所の板の間に正座させられた。そして「ご飯なし」。何で叱られたかは、もちろん覚えていない。しかし「ご飯抜き」の記憶は消えない。後でお袋が食べさせてくれたが、たった1食抜くだけでも、大事件だった。
しかし、自分の子どもを叱った時、我が家では「食事抜き」は無かった。それはカミさんが「食事をさせることは親の最大の義務」というスタンスを変えなかったから。自分も「確かにそうだな」と思ってきた。
しかし、世の中では、「一日のまともな食事は、学校給食だけ」という子どもが居り、夏休みなどはピンチ。その話を先生から聞いて、子ども食堂を始めた人もいる、とテレビのドキュメンタリーでは紹介していた。

今日も、たまたま行った豊田駅の前の鋪道に、ホームレスの人が寝ていた。雨が降った時、どうするのかと思った。それが子どもだったら、と考えると、心が縮む。

我々、「食事は当たり前」の世代が、親の色々な事情で「食べられない」子どもたちに、何か出来る事は無いか?
「こども食堂ネットワーク」(ここ)のサイトを眺めながら考えてしまった。
キーワードは「親から子への貧困の連鎖を断ち切る」こと。

なお、Netで見ると、Youtubeで子ども食堂についてのテレビ番組を見ることが出来る。(ここ)(ここ)など。
そこで紹介されていた、きずなづくり大賞2014東京都知事賞受賞作品 「あさやけ子ども食堂(山田和夫)」の作文も(ここ)で読むことが出来る。

160628satoko <付録>「ボケて(bokete)」より


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