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2016年5月 4日 (水)

「日本の報道界」~長いものには巻かれろ?

最近、同じような話ばかりで、自分としてもイヤになってしまうが、でも今日本で進行している政権の報道への圧力については、メモしておきたい。
今朝の「天声人語」・・・。特に目新しい話ではないが・・・
「(天声人語)香港と日本の報道界
 ひと昔前まで、香港の新聞や雑誌は「報道の自由」の旗を高く掲げ、中国共産党や財界の不正に果敢に切り込んだ。だが近年は様子が違う。本土の影響が強まり、親中派の意向が経営陣の顔ぶれや報道内容に色濃く表れるようになった▼先月末、ある香港紙の編集幹部がいきなり解雇された。租税回避の実態をあばいたパナマ文書を詳報した当日のことだ。あの文書には党中央が神経をとがらせている▼ラジオでは、鋭い政府批判で人気の司会者が降板させられた。「香港政府が局に圧力をかけた。放送免許更新という魔の呪文に局がひざまずいた」と司会者は明かした。親中派企業は占拠デモの参加者ら民主派に近いメディアへの広告を急減させた▼驚いたことに先日発表された国際調査では、そんな香港よりも、日本の方が「報道の自由」度が低いと判定された。世界180の国と地域を調べた国際NGO「国境なき記者団」が、香港を69位、日本を72位とした▼上位には北欧や西欧の国が並び、下位には独裁国が目立つ。西欧中心の見方ではないかと思うものの、72位という順位には記者として自責の念を抑えがたい。報道の将来を思うと、焦燥感がこみ上げる▼それにしても、昨今の自民党議員らによる居丈高な物言いは、やはり常軌を逸している。担当相が放送局に電波停止をちらつかせ、議員が報道機関を懲らしめる策を勉強会で披露する。あの種のふるまいがなければ、日本がここまで評判を落とすことはなかっただろう。」
(2016/05/04付「朝日新聞」「天声人語」より)

やっぱり・・・という話・・・
「(話そかな、:5)話そう、したたかに
 3月17日、23年間続いたNHKの報道番組「クローズアップ現代」は、最終回で社会の課題に向き合う若者たちを取り上げた。昨夏、安全保障関連法案への反対デモで注目された学生団体SEALDs(シールズ)の奥田愛基(あき)さん(23)も登場した。
 その2日後、奥田さんは京都市での集会で、「NHKは昨年6月から取材していたのに、全然企画が通らなくて」と話した。NHKはデモだけでなく、昨年7月には、大学での日常風景なども撮影していた。
 どの番組で放映されるか明確には告げられず、奥田さんは昨年11月、担当者から「放送を目指しているが、企画が通らずごめんなさい」と言われたという。
 それがクローズアップ現代に決まったと言われ、3月に改めて撮影。「出演は口外しないで」と念押しもされた。放送が実現し、奥田さんは思った。「現場は頑張ってくれたんだ」
 NHKの労働組合に加入する放送職場の職員たちが、昨年9月に開いた緊急集会のチラシにはこうあった。「じつは今、NHKでは安保法案関連の放送が、出しにくい?」
     *
 番組は4月、「クローズアップ現代+」に衣替えし、初回からキャスターを務めた国谷裕子(くにやひろこ)さん(59)は降板した。
 ある現役ディレクターは国谷さんを「相手が誰でも聴くべきことを聴く人」と信頼する。印象に残るのは、2014年に菅義偉官房長官が出演した回。集団的自衛権への道を開いた閣議決定に「歯止めがかかるか、多くの人が心配している」などと繰り返した。
 国谷さんの降板について、NHKの板野裕爾(ゆうじ)専務理事(当時)は3月の参院総務委員会で「現場の判断を優先した」と答弁した。
 朝日新聞の取材に国谷さんが答えた。昨年12月に契約を更新しないと伝えられ、理由は「番組をリニューアルし、キャスターも一新するためとのことでした」という。「11月末に制作現場はキャスター継続との提案をしており、一緒に番組を制作してきた方々は、替えずにいきたいと、最後まで強く主張したと、あとで耳にしました。それを聞いて、これまで23年間続けてきて本当によかったと思いました」とコメントした。
 NHK広報局は放送時期や降板に関する質問に「番組の内容は、報道機関としての自主的な編集権に基づいて、その都度、判断しています」と回答した。
 最終回翌日、国谷さんへの「感謝の夕べ」が東京・原宿の中華レストランであり、番組に携わった歴代関係者約300人が集った。
 「1日でも長く一緒に仕事を続けたかった」。あいさつが続く中、現役ディレクターは「自分が担うべき責任を、国谷さんに負わせてきたのではないか」と自問し、思った。「責任を果たすため、したたかに番組を作り続けよう」
     *
「SEALDs KANSAI(カンサイ)」のメンバーだった女性(24)は2月、中心メンバー用のLINE(ライン)のグループから「脱退」した。街頭に立つこともやめた。
 「おじさんにばれたら」と気になった。日頃から世話になっているおじは現政権に肯定的。「波風を立てたくない」と思った。
 街頭で「意見を言うことは当たり前」と訴えてきたのに。自己矛盾に陥った。
 今春、大学院を修了。久しく会っていない友人に電話をかけ、政治について話すことを始めた。
 これまでにも、「お祭り騒ぎしたいだけじゃないの?」などとデモへの偏見を耳にしてきた。思いをわかってもらうには一対一で話すことがもっと必要かも。それは、今の私にもできる。
 「街頭で声を上げることと、身近な人と話すことは、私にとって同じ」。これからも自分の考えを言葉にしたい、と思っている。」(
2016/05/03付「朝日新聞」p26より)

政権に厳しい発言をしてきたキャスターは、この春、皆“失脚?”した。会社側は「現場の判断」や「本人の希望」として逃げる。しかし、その現場の実態は違う・・・
それにしても、ここまではっきりと書いた記事はなかった。管官房長官への厳しい指摘と、国谷さんへの、昨年12月に契約を更新しないと伝えられた、という話が対になった記事を・・・

せっかくの文字になった事実。それをここ(このblog)にピンで留めておきたい。

「報道ステーション」古館伊知郎キャスターの降板にまつわる裏話も聞きたいものである。建前の話では無く・・・
でも、どの世界も「長いものには巻かれろ」なので、どうかな・・・

160504wakaranaku <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

昔、大宅壮一が「1億総白痴化」とテレビの普及に危惧を抱いて発していた言葉が実現しつつあると感じています。歌番組はお子様化して聴くに堪えないほど幼稚になってきているし、お笑い番組と言ってもあまりにバカバカしくて笑いなど全く感じません。少し前の漫才などは時の政権批判を時々チラッとして笑いを取っていました。今なら即刻放送禁止になるのではないでしょうか。国家の体制を戦前に戻そうとする集団の怖さを感じている人は多いのではないでしょうか。戦時中のあの集団の怖さを知っている人がもっと公に発言してほしいと願っています。

【エムズの片割れより】
昔、コロムビア・トップ、ライトという時事漫才がありました。あれなんかも、今は放送禁止!?
米大統領選。もしトランプ大統領になったら、日本はどうするのか?
米軍が撤退したあと、日本は核武装!?

投稿: 白萩 | 2016年5月 6日 (金) 14:06

コロムビア・トップ、ライト

懐かしいですね。

ホント、今だったら どうされたでしょうかね。

投稿: Tamakist | 2016年5月 7日 (土) 13:21

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