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2016年5月30日 (月)

NHK「こんなはずじゃなかった 医師 早川一光」を見る

カミさんに勧められるまま、NHK「ハートネットTV~こんなはずじゃなかった 医師 早川一光」(2016年5月26日放送、6月2日13:05 Eテレで再放送)を見た。
在宅医療の現実・・・。色々と考えさせられた。

NHKのサイトにこう解説がある。
こんなはずじゃなかった 医師 早川一光
地域医療のパイオニアとして知られ、NHKの連続ドラマのモデルにもなった老医師が、がんになりました。自宅で、自らが作り上げた手厚い在宅医療、在宅介護に支えられながら、150530hayakawa1 医師は、「こんなはずじゃなかった」と語り、それを題名にした新聞連載を始めました。
医師の名は、早川一光(かずてる)、92歳。戦後、京都市西陣で住民立の堀川病院を作り、「在宅医療」という言葉も制度もなかった時期に、積極的に地域に出る活動を展開。「西陣の路地は病院の廊下や」を合言葉に、病院を出ても安心して医療を受けられる体制を整えました。「わらじ医者」の愛称で親しまれる老医師が、自ら患者になり、死を見つめた時、現在の医療や介護について何を感じ、何を伝えようとしているのでしょうか?「こんなはずじゃなかった」とは何を指しているのでしょうか?
番組は、自宅のリビングに置かれたベッドで一日の大半を過ごしつつ発信を続ける早川医師の暮らしを描き、未来に向けたメッセージを聞き取ります。」(
2016年5月26日放送、再放送2016年6月2日13:05 Eテレ)(NHKのここより)

この番組を見ながら、自分の心に残った早川さんの言葉やナレーションの言葉をメモしてみた。
「俺は何をしてきたんやろう。「在宅は天国や」と言うてみんなをわあっと煽ってきたけれど。実際に天国なんか?今天国かと思うとね、かえって地獄じゃねえか」
「早川さんは2年前、生まれて初めて入院生活を経験しました。病名は「多発性骨髄種」というがん。もろくなった背骨が折れたため救急車で運ばれました。退院後は自らが作り上げた在宅医療の仕組みに支えられ、自宅で暮らしています。」
「人の世話になって生きるとは、これほど居心地の悪いものなのか。自分が健康だった時、患者の気持ちは分かったつもりで、本当は分かっていなかったのではないか。
早川さんは患者となった今、胸に浮かぶ思いを「こんなはずじゃなかった」という言葉に表します。」
「夜が怖い。病気になって初めて感じたことです。西の空に太陽が傾き、日が暮れ始めると、「ああまた夜がやってくる」と思います。病気をしてから僕は携帯電話を握りしめて眠りにつきます。かかってくる電話に出るためではありません。かけるためです。夜が更けても眠れない時、人が恋しくなり、人の声が聞きたくなったときのために、これがないと安心して眠れなくなりました。「もしもし大丈夫?」電話の向こうから聞こえてくるこの言葉は、睡眠導入剤よりほっとするのです。」
150530hayakawa2 「(次男の岳人)父がよく、自分は飛行機のパイロットだって話は出てきます。どういう風に着陸をしていくのか、すなわち、どういう風な死に方を、死を迎えるのかと言うことを、それは周りが決めるんじゃなくて、ワシが決める。ワシの一生なんだから、ワシがコントロールすると。管制塔は主治医の先生だと。降りることができるのか降りることができないのか、その情報を最大限聞きながら、やっぱり最後は自分でハンドルを持ちたいと言うのは父の思いですね。」
150530hayakawa3 「寝てる時は「おい、何もせんといてくれ」と言うけども、肺に空気が入らんようになったら、「虚空をつかむ」と言う言葉が昔からあるけどね、もがくだろうな、その時は僕の勝負やな。」
「戦後66年にわたって追い求めてきた在宅医療の理想。90歳を過ぎてがんになり、自ら築いたものをゼロから問い直す早川さん。「こんなはずじゃなかった」。その言葉の奥には「もっと良いものにできるはずだ」と言う、あとに続く人たちへの期待が込められています。」

在宅医療を推進してきた医師本人が、それを“される身”になったとき、何か違う・・・。それを氏は「こんなはずじゃなかった」。
何が「こんなはずじゃなかった」のかは、番組を通して感じて欲しい。

たくさんの人を看取ってきた医師でも、「夜が怖い」。主治医はそれでよいという。
死に際しては、誰もが生身の人間。いくら頭で分かっていても、そのときは人間という動物に帰る。
早川さんが一番イヤなのが「風呂に入ること」だという。かつての同僚に体を洗って貰い、拭いて貰う。イヤだが、自分ひとりで風呂に入るのは出来ない・・・
これは、まだまだ理性が勝っている証拠なのだが・・・

さて自分の場合は??
自分も「最期は自宅で!」という希望はある。しかし、前にも書いたが、それには訪問してくれる医師も必要だし、介護体制も必要。素人ではとても出来ない。
そんな贅沢は、現実には許されないかも知れない。
全ては、カミさんが握っているが、どうしてくれるのか・・・。いや、どこまで出来るのか・・・
「(長患いしないで)ポックリ逝けると良いね」が我が家の結論ではあるのだが、最期の姿は神のみぞ知る!世界・・・・
こんな番組が気になるシルバー族ではある。

160530doubutu <付録>「ボケて(bokete)」より


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