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2016年1月 4日 (月)

若い人の、戦争の現実への直視

今日は、こんなニュースがあった。
首相「参院選、自公で過半数確保」 争点に改憲掲げる
・・・安倍晋三首相は4日午前、首相官邸で年頭にあたって記者会見し、今夏の参院選の獲得議席目標について「自民、公明両党で過半数を確保したい」と表明した。憲法改正については「参院選でしっかりと訴えていく。国民的な議論を深めたい」と選挙戦を通じて理解を求める考えを示した。・・・」(
2016/01/04付「日経」ここより)

いよいよ、選挙の争点に改憲が出て来るという。

だいぶん前だが、こんな記事があった。
「(声)中学生の朗読劇が中止とは…
   会社員 女性(福岡県 47)
 福岡県の町立中学校で、戦争の悲惨さを伝えるため、戦時中の写真をスクリーンに映し、生徒たちが上演する予定だった朗読劇が中止になった。「衝撃が大きい」と町が判断したという。長崎原爆資料館が「黒焦げとなった少年」と題して展示している写真などが含まれていた。広島市に生まれ育った私は中止に悲しみを感じた。
 広島や長崎なら、同様のことを生徒たちが企画しても誰も中止にはしないのではないだろうか。平和学習が原爆資料館で毎年のように行われてきたからだ。
 確かに被爆者の写真にはショックを受ける。焼けただれた人間たち。死ぬ間際の紫斑。黒焦げの遺体。しかし、唯一原爆を落とされた国は私たちの日本なのだ。忘れてはならない。目を背けてはいけない。幼い子供たちにも、豊かな日本にも愚かで恐ろしく悲しい過去があったことを伝えるのが平和への道しるべなのだ。
 生き残った被爆者も今は少なくなった。今日、我々がすべきことは、事実を後世に伝えていくことだ。戦争と原爆の悲惨さを伝えたいという中学生たちを、町としては応援すべきだったと思う。とても残念だ。」(
2015/12/9付「朝日新聞」より)

そして、これも前だが、日経の「春秋」にこんな記事もあった。
「中国・湖南省で生まれ育った林耶凡さんが母親とともにカナダに移住したのは、13歳の時。アナスタシア・リンという新たな名前で暮らし始めても、しばらくは中国で教わったことを信じていたそうだ。やがて、1989年の天安門事件など共産党政権の暗部を知る。
声を上げないではいられなかった。中国に人権を、中国に民主主義を、と。大学で演劇を学び、女優となってから、言動は熱を帯びた。効果的なアピールの場になると期待して参加したのが、ミス・ワールド・コンテスト。今年5月にカナダ代表の座を射止め、今月19日に中国のリゾート地で開く決勝に出る資格を得た。
そこまでだった。招待状はとどかず、自腹を切っての現地入りも阻止された。オタワ駐在の中国大使館員はカナダ紙に告げた。彼女はペルソナ・ノン・グラータ(歓迎されざる人)だ――。もっとも、3日に香港からカナダに戻ったリンさんは空港で大歓迎を受けた。ミスコンに出る以上の効果があったといえるだろう。
無粋な。中国当局の対応にそんな感想を抱いた人は少なくあるまい。ひるがえって日本。旧日本軍による戦争被害などをテーマに都内で開いたシンポジウムに、細菌戦被害者の遺族ら中国人12人が出席できなかった。ビザ発給を拒んだ理由を外務省は明らかにしていない。こちらはこちらで恥ずかしい気分を禁じ得ない。」(
2015/12/10付「日経」「春秋」より)

先日、南沙諸島で、中国が岩礁に作った滑走路に“民間機”を着陸させたという。
そんな事も背景に、「改憲」を目指す政権・・・。

一方。今年の参院選から選挙権が18歳以上になり、若い人にも選挙への門戸が開かれるという。
しかし上の記事のように、戦争の現実から目をそらせようとしている世の中の動きが不気味だ。
中国などは、昔からそうだが、日本でも、世間の風潮が、若い人から「戦争の現実を見る目」を奪っているようで怖い・・・
先の戦争によって、どんな悲惨な現実が生まれたか・・・。それをキチンと教えた上での投票を、世の大人は若い人に促すべきでは?

自分が絶賛しているNHK「新・映像の世紀 第3集 時代は独裁者を求めた」(ここ)もそうだが、マスコミも、ぜひ生々しい戦争の現実を報道し、若い人にもそれらに目を向けさせ、制限のない情報の中で、自分の1票を投じて欲しいもの。

我々老人と違って、その1票が自分に跳ね返ってくる可能性が大なのだから・・・

160104miyage <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

エムズの片割れ様
いつもいつも深いお話ありがとうございます。
同感です。 危機感のある人には伝わることが 無関心か なるようにしかならない とか思っている人にどうやったら伝わるのか 考えてしまいます。 「時代は独裁者を求めた」も見てほしい人は見ないんですよね。憲法学者の話も聞いてほしい人は聞かないんですよね。
安部内閣の恐ろしさをどうしたらわかってもらえるのか、最近 気が重くなってきました。
先日の 大好きなさだまさしの 「今夜も生で、、」もどうしたことか楽しめませんでした。会場で楽しそうにしている人々を見て(自分だってコンサートにも行くし、いつも彼の歌を聞いています、、なのに)皆!考えてる?と思わずつぶやいてしまいました。
こういう気持ちに落ちては駄目なんですよね。思うつぼなんですよね。あきらめて力を失わせる、、、昨日市民連合が新宿で初めての街宣をしていましたね。5000人以上の人が集まったと聞いてやっぱり希望を持ち続けようと思います。そしてできることをやはりやるしかない、と。 署名活動、集会、デモ、人に伝える、勉強する。
今年もブログ楽しみにしています。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。
今日、北朝鮮で水爆の実験が行われたとか・・・。韓国もそうですが、「やられたら、やり返せ」という風潮が怖ろしいです。
そして、なぜかこのニュースを聞くと、首相のニンマリした顔が浮かんで怖いです。

投稿: エムエス | 2016年1月 6日 (水) 14:23

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