« 壊れたプリントヘッドで、正常だったプリンターを壊してしまった話 | トップページ | 貧困層に「経済的徴兵制」?奨学金返還に防衛省で就業体験 »

2015年8月29日 (土)

在日米軍の殺人者を無罪にする役所間の連係プレー

前回(ここ)に引き続き、矢部宏治(著)「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」からの話である。
こんな記載があった。
殺人者を無罪にする役所間の連係プレー
 ごく簡単に説明しておきますと、たとえば在日米軍の兵士が重大な犯罪をおかすとします。女性をレイプしたり、車で人をはねたり、ひどい場合には射殺したりする。すると、そのあつかいをめぐって、日本のエリート官僚と在日米軍高官をメンバーとする日米合同委員会で非公開の協議がおこなわれるわけです。
 実際に21歳の米兵が、46歳の日本人主婦を基地のなかで遊び半分に射殺した「ジラード事件」(1957年/群馬県)では、その日米合同委員会での秘密合意事項として、
「〔日本の検察が〕ジラードを殺人罪ではなく、傷害致死罪で起訴すること」
「日本側が、日本の訴訟代理人〔検察庁〕を通じて、日本の裁判所に対し判決を可能なかぎり軽くするように勧告すること」
 が合意されたことがわかっています。(『秘密のファイル』春名幹男/共同通信社)
 つまり、米軍と日本の官僚の代表が非公開で協議し、そこで決定された方針が法務省経由で検察庁に伝えられる。報告を受けた検察庁は、みずからが軽めの求刑をすると同時に、裁判所に対しても軽めの判決をするように働きかける。裁判所はその働きかけどおりに、ありえないほど軽い判決を出すという流れです。
 ジラード事件のケースでいうと、遊び半分で日本人女性を射殺したにもかかわらず、検察は秘密合意にしたがい、ジラードを殺人罪ではなく傷害致死罪で起訴し、「懲役5年」という異常に軽い求刑をしました。それを受けて前橋地方裁判所は、「懲役3年、執行猶予4年」という、さらに異常なほど軽い判決を出す。そして検察が控訴せず、そのまま「執行猶予」が確定。判決の2週間後には、ジラードはアメリカへの帰国が認められました。
 「アメリカとの協議(外務省)→異常に軽い求刑(法務省・検察庁)→異常に軽い判決(地方裁判所)→アメリカへの帰国(外務省)」
 という役所問の連携プレーによって、あきらかな殺人犯に対し事実上の無罪判決が実現したわけです。」((矢部宏治(著)「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」P81~83より)

国会で26日、山本太郎議員が「自衛隊は、米軍の2軍ではないんですよ」などと言っていたらしいが、本当は「自衛隊は、米軍の指揮権の下で作戦に従事する一部隊に過ぎません。:深草徹氏」なのだろう。
だから米軍が何をしても、その部下である日本は何も言えない・・・

一番始末が悪いのは、全てが覆い隠されていること。そうならそうと、国民にちゃんと説明すればよい。しかし国民の目を不都合な事実からそらせ、表面上は独立国家のような風を装う。
本当は、新聞などのマスコミがその事実を赤裸々に暴露すれば良いが、どっこい営利企業のマスコミは、そうは動かない。
すると、国民は自分で勉強するしかない。

自分的には「性善説」でものごとを考えたいが、「それは甘い!性悪説で考えるべき・・」と言われてしまう。ま、そうかも・・・

嗚呼、アメリカ合衆国・日本州よ・・・

(関連記事)
在日米軍の事故と日本国憲法 

150829toguro <付録>「ボケて(bokete)」より


« 壊れたプリントヘッドで、正常だったプリンターを壊してしまった話 | トップページ | 貧困層に「経済的徴兵制」?奨学金返還に防衛省で就業体験 »

コメント

明日は6時前に家を出て 国会前へ行きます。
7月に続いて今年3回目の国会前です。
 先日長野県阿智村で120人の集会、デモがあったそうです。人口30万人のわが町では50人から100人ぐらいかな?
 香港でも、アテネでも軽く30万人以上のデモが出現するという。
 頭の中では 多分いろいろ考えているけど動かない?内緒話やひそひそ話が好きな人のなんと多いことか。
 あの時 あなたはどうしていたの?と聞かれて後悔しないために 明日は国会前に行きます。

【エムズの片割れより】
お疲れさまでした。確かに行動ですね。

投稿: todo | 2015年8月29日 (土) 20:48

todo様 有難うございます。お疲れになったこととお察しいたします。それにしても、テレビのニュースでは最近反対運動が取り上げられませんね。マスコミは殺人事件の事ばかりで全く国民の関心がない様に反対デモの画面が出てきません。おかしいですね。澱んだ水が溜まった池の様な日本の国会もマスコミも機能を果たしていないように思います。
それから国際競技場の莫大な損失の責任は誰が取るのでしょうか。こんな無責任な事を平気でしている人たちは罪にならないのでしょうか。日本国民の血税をドブに捨てるような人たちを罰してほしいと思います。

【エムズの片割れより】
さっき、NHKスペシャル「老人漂流社会 親子共倒れを防げ」(2015/08/30放送)を見ました。
貧困者が溢れている日本。それなのに、防衛費が過去最高だとか、戦争法案で大騒ぎとか、何か狂っています。
政府が国民のために今一番やらなければいけないことが、本当に安保法制なのでしょうか? あまりの違和感に言葉が見つかりません。

投稿: 白萩 | 2015年8月30日 (日) 20:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 壊れたプリントヘッドで、正常だったプリンターを壊してしまった話 | トップページ | 貧困層に「経済的徴兵制」?奨学金返還に防衛省で就業体験 »