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2015年6月14日 (日)

「アジア上位100大学、中国最多 日本を逆転 英誌」~東大生の就職ベスト5

先日の日経新聞にこんな記事があった。当サイトは、相変わらず、ベスト10が好きなのである。
「アジア上位100大学、中国最多 日本を逆転 英誌
 【ロンドン=共同】英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションは10日、中東を含むアジアの今年の大学ランキングを発表した。東京大が2013年の発表開始以来3年連続でトップだったが、上位100校に入った日本の大学は昨年より1校少ない19校で、21校の中国に初めて校数で首位の座を譲った。
 13年に22校だった日本は2年連続の減少となり、昨年2位の中国に逆転を許した。今回の19校も東大や神戸大などを除く15校が昨年より順位を下げており、同誌は「中国に対抗するため研究投資を増やさなければならない。迅速に対処すべきだ」と指摘している。
 日本に続く3位は昨年と同じ韓国で13校。
 日本勢の大学はほかに京都大(9位)、東京工業大(15位)、大阪大(18位)、東北大(19位)、名古屋大(32位)など。
 学生1人当たりの教員数や論文の影響力、国際化の度合いなど13の指標で比べた。同誌は世界の大学ランキングも毎年発表している。」(2015/06/11付「日経新聞」より)

<アジアの2015年大学ランキング>
①東京大学
②シンガポール国立大学
③香港大学
④北京大学
⑤精華大学
⑥ソウル国立大学
⑦香港科技大学 
⑧KAIST(韓国)
⑨京都大学
⑩南洋理工大学(シンガポール)

<アジアの2015年大学ランキング~日本の大学>
1位 東大
9位 京大
15位 東工大
18位 阪大
19位 東北大
32位 名大
33位 首都大学東京
40位 東京医科歯科大
48位 筑波大
58位 九大
59位 早大
63位 北大
73位 慶大
75位 順天堂大
78位 広島大
81位 神戸大
88位 岡山大
91位 大阪市立大
99位 千葉大

ここより)

このランキングを見て気が付くことは、一橋がないな・・・。そして、首都大学東京が意外と高位だな・・・。私立大が3校と少ないな・・・。
それにしても、東大が1位で、何とか日本のメイツを保った感じだが、全体として少々残念なランク付けではある。

同じサイトに、東大生の就職先についてランキングがあった。これも「ヘエー」と思って見た。

<東大生 新卒就職者数 トップ5>
00年 ①IBM 42 ②NTT 40 ③富士通34 ④ソニー33 ④日立33 
01年 ①日立52 ②IBM 47 ③ソニー45 ④富士通41 ⑤みずほFG 40
02年 ①IBM 60 ②日立43 ③NEC 33 ④ソニー29 ⑤東芝29 
03年 ①IBM 51 ②NTTデータ38 ③トヨタ36 ④日立35 ⑤ソニー34
04年 ①日立35 ②トヨタ35 ③ソニー32 ④NTT東日本28 ⑤NTTデータ28 
05年 ①みずほFG 47 ②NTT 37 ③トヨタ31 ④キヤノン26 ⑤三井住友銀行23
06年 ①みずほFG 94 ②日立51 ③トヨタ45 ④NTTデータ38 ⑤東芝37
07年 ①みずほFG 82 ②日立41 ③大和証券38 ④NTTデータ36 ⑤東芝34 
08年 ①三菱東京UFJ 59 ②日立51 ③ソニー48 ④みずほFG 41 ⑤NTTデータ39
09年 ①ソニー57 ②みずほFG 43 ③トヨタ41 ④日立40 ⑤三菱商事36
10年 ①日立41 ②三菱東京UFJ 40 ③三菱商事37 ④NTTデータ37 ⑤富士通35
11年 ①日立41 ②三菱商事41 ③楽天36 ④三菱東京UFJ 33 ⑤三菱重工31
12年 ①日立56 ②三菱商事39 ③三菱東京UFJ 37 ④東芝34 ⑤富士通28 
13年 ①日立53 ②三菱東京UFJ 36 ③三菱商事35 ④DeNA 34 ⑤三菱電機33
14年 ①日立55 ②三菱東京UFJ 37 ③トヨタ36 ④三菱重工32 ⑤三菱商事27
ここより)

東大生がエライとも思わないが、ま、ひとつの指標として眺めてみると、日立が多い。日立は、博士のたまり場と昔から言われていたが、予想以上。そして04年からのIBMの凋落と、10年からソニーが消えた・・・。そう言えば、Panaやシャープが無いな・・・
そして意外なのが、楽天やDeNAにも結構行っている・・・。東大生は名門企業しか行かないのかと思っていたが、どうもそうではないらしい・・・

話は飛ぶが、先日の「日経新聞」の「春秋」。
「「大日本帝国の贅沢(ぜいたく)品」。作家の三浦朱門さんは、旧制高校というものをこう言いあらわしている。なにかと窮屈な戦前の世の中にあって、ここだけは別天地だったという。若者たちは自由と自治を謳歌し、哲学や文学に親しみ、あれこれ思索を巡らせることができた。▼旧制高校への進学者が同世代の1%しかいなかったからこそ、こういう世界は成り立ったのだろう。いずれ国をしょって立つエリートに、あえて無駄な時間を過ごさせるシステムだったともいえる。だから高等教育が大衆化した戦後は、そんな教養主義もすたれていく。いまや岩波文庫を一冊も持たぬ大学生は珍しくない。▼文部科学省が全国の国立大に出した通知は、こうした流れを加速させるに違いない。「社会的要請」に鑑みて、教員養成系や人文社会科学系の学部などは組織の廃止・分野転換をすすめるよう求めている。すぐに役に立たない教育は要らないというわけで、旧制高校の教養主義とは対極にあろう。ずいぶん割り切った話だ。▼空理空論をもてあそぶ授業は困るが、いかに大衆化したとはいえ実学一辺倒で大学の値打ちが保てるかどうか。教養なんかサヨナラというならこの国の未来は心もとない。あとで値打ちのわかる贅沢品より、何事もお手軽な消耗品で間に合わせる時代。ファストフード、ファストファッションの次はファスト大学だろうか。」(2015/06/11付「日経新聞」「春秋」より)

この、国のお手軽な、目先だけを見たような政策に辟易する。
別に、ベスト10に入る事が目的ではないが、「教員養成系や人文社会科学系の学部などは組織の廃止・分野転換をすすめる」ことが、日本の長い目で見た発展に寄与するのかどうか・・・
そして、今度は大学に国旗掲揚、国歌斉唱の実施の有無を調査したんだそうだ。
国の関与を益々増やそうという色々な動き・・・。
日本の、世界的評価がどんどん下がって行くのも仕方がない最近の政治ではある。

150614yumiya<付録>「ボケて(bokete)」より


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