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2015年4月21日 (火)

神奈川県~猫、初の殺処分ゼロ達成

先日カミさんがテレビで、神奈川県の猫の殺処分ゼロを達成したというニュースを見ていて(ここ)、「やれば出来る」と、記事に取り上げて欲しいと言う・・・。
Netで検索すると、「神奈川新聞」の記事が一番詳しい。

猫、初の殺処分ゼロ達成 飼育や里親ヘボランティア尽力
 県は16日、2 0 14年度に県動物保護センター(平塚市)に収容された猫の殺処分が初めてゼロを達成したと発表した。猫は多産で外飼いが多く、持ち込まれる子猫が多いため、殺処分ゼロが難しいと言われるが、ボランティア団体が一時飼育や里親探しに尽力した。県によると、都道府県レベルでは初めて。
同センターは、犬の殺処分ゼロも13、14年度と2年連続で達成した。
150421kanagawa2 県によると、横浜、川崎、横須賀の3市以外から動物が持ち込まれる同センターは、14年度に猫を595匹収容。このうち、492匹をセンターの登録ボランティア(42団体・個人)が引き取ったほか、譲渡会で県民が22匹を譲り受け、1匹が飼い主に戻った。収容中の病死もあったが、13年度に398匹あった殺処分は行わなかった。
 特にボランティアが引き取り数を前年度の167匹から3倍近く増やした。県は「犬の殺処分ゼロに刺激され、相当に頑張って引き取り、新しい飼い主を探す活動を懸命にやってくれた」としている。
 県は、猫殺処分ゼロの継続を目指し、県民に対し▽子猫の収容数を減らすための飼い猫の避妊・去勢手術▽離乳前の子猫の引き取り、などをさらに呼び掛けていく。
 築40年以上たち老朽化した同センターの施設改善も検討。有識者でつくる検討会が今月スタートしており、収容犬のストレスを軽減して里親が見つかりやすいようにするための飼育スペースの個室化や、県の動物愛護行政のあり方に関して夏ごろに結論を出す予定。
150421kanagawa1 丸くなって眠る猫、爪を研ぐ猫、跳び回る猫…。多くが、県動物保護センターから引き取られ、殺処分を免れた猫だ。相模原市中央区の猫保護シェルター「たんぽぽの里」。その数、現在70匹以上。16日夕は、女性ボランティアが1人で掃除や猫の遊び相手を担っていた。「捨てられて人間不信になった猫もいる。『人は怖くない』と教えてあげるのも大切なこと」
 一つの命も殺さない-。その意志で2014年度、同センターから成猫32匹、幼猫133匹を引き取った。これ以外に飼い主から直接受け入れた猫は一時保護も含めて200匹を超える。
 石丸雅代代表にとって念願の殺処分ゼロ達成だが、わずかなボランティアだけで継続していくには限界があることも認識している。続けるには「広く市民が意識を共有することが不可欠」と指摘する。
 例えば、「野良猫が子猫を産まないよう、地域が進んで避妊・去勢手術を施すこと。猫を飼う場合も、最後まで面倒を見られるのかよく考えること」。成猫の場合、飼い主の引っ越しや出産、高齢化などによって飼い続けられなくなるなど、人間の事情によるケースがほとんどだ。ボランティアたちは、引き取った猫の新たな里親に対して飼育方法を説明するなどして飼育の定着に努めている。

 それでも、同センターへの持ち込みはなくならず、昨年度は595匹だった。安易に猫を手放す飼い主が後を絶たない中で、独自の策を講じる自治体もある。千葉県は4月に施行した動物愛護管理条例で、飼育できなくなったら他の飼い主に譲渡することや、適正に飼育できない場合は飼わないことなどを県民に求めている。
 石丸代表は「達成はゴールではなく、スタート。殺処分をしないためにどうするか、皆で考えるきっかけにしてほしい」と重ねて強調した。」(
2015/04/17付「神奈川新聞」(ここ)より)

この問題は、「いのち」をどう捉えるかを我々に投げかけてくる。
「命は地球より重い」という言葉があったな…と思って検索してみると、wikiに「1977年9月28日に、日本赤軍が起こしたダッカ日航機ハイジャック事件で、日本政府は10月1日に福田赳夫内閣総理大臣(当時)が「一人の生命は地球より重い」と述べて、身代金600万ドルの支払いおよび、超法規的措置として獄中メンバーなどの引き渡しを決断。」とあった。
そうか…。あくまでも重いのは「人の命」であって、動物の命は対象ではなかった。つまり動物の命は、人間にとって重くない??

子どもはよく虫を殺す。これを止めるべきか?という議論があり、あるテレビで先生が、子どもが虫を殺すのは普通のことで、それで生死を学んでいく、と言っていた。
しかし、その対象が虫ではなく身近な犬や猫だと、オトナでもたじろぐ。“要らなくなって”、例え自分で殺さないとしても、自分で処置する事が出来ず、殺されると分かっていながら、市役所に持ち込む事になる。
でもそれも、遠回りの殺し・・・

散歩の時に、よく居眠りをしている野良猫を見かける。そしていつも話す。「いったいどこで食べ物を見付け、どこで水を飲んでいるのだろう・・・」と。
どこかの家で、野良猫に食べ物を与えているのかも知れない。あるいは、食べていないのかも・・・。でも猫はちゃんと生きている。
原理的に、野良猫がいれば、子猫も生まれる。人が何もしなくても、野良猫がいるだけで、それは増えていく。すると野良猫一掃が必要になる??

それにしても神奈川県の取り組みは、素晴らしい。2年前に1000匹もいた殺処分がゼロとは・・・。
費用的にも、殺処分が一番効率的。それを、手間暇を掛けて、命を救っているのだという。これは自治体として、相当な意志が必要だし、費用的にも県民の理解が必要だ。もちろん、ボランティアさんにとっても、大変な作業であり、永久に続けられる仕組みとも思えない。

この動きを、「いのちの大切さ」という視点で見守りたい。そして、広く多くの自治体が後を追うことを期待したい。

●メモ:カウント~720万

150521kanasibari<付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

今晩は!

このニュース、全然知りませんでした。
以前何かの番組で、ドイツでは犬の殺処分はゼロ、どんなに問題犬でも家庭犬になれるよう調教して里親を探すと見たことがあって、今回エムズさんの更新を読んで、確かめたところ、その話は眉唾らしいと…。がっかりしました。
ドイツにできて、何故日本でできないのだろうと思っていたので、神奈川県の取り組みには賞賛の拍手を送ります。素晴らしい!やってやれないことはないんですね。

実は大きな声では言えませんが、12年ほど猫おばさんをしていました。本にも書きましたが、隻眼のローザがきっかけです。ローザの名前は獣医師さんのご厚意で入院、手術費を割引していただいた結果63000円で済んだので、63からローザというわけです。もちろん私が薔薇好きということもあります。

代々4匹の猫さんに餌をやっていて、避妊、去勢手術は施していたのですが、糞尿の始末は手付かずでした。いつ自治会の総会で突き上げられないかびくびくものでした。その時には、人間も動物も生きている限りうんちもおしっこもするでしょう!?と訳のわからない開き直りをしようと思っていたのですが、幸い突き上げを受ける前に、去年の1月にその時面倒を面倒を見ていた3匹のうちの1匹が亡くなったのをきっかけに、隻眼のローザと子猫のこころを家に入れました。先住猫のサランと何とか折り合いをつけて皆元気です。ローザは本当によく頑張ったと思います。

京都は猫の餌やり禁止条例が成立し、先行きどうなるのか心配です。
今も野良猫さんが2,3匹いて、一切手を出していないのですが、厳寒の夜や灼熱の太陽の下ではどうしているのか胸が痛みます。
家の中で安穏に過ごす我家の猫と野良猫さんの運命の違いにつくづく不条理を感じたり…。
人間の格差は、限界はあるけれど自分の努力でなんとかなる可能性はありますが、犬や猫は運命に甘んじなければなりません。
それはどうしようもない事なのですが…。
長文になってしまいました。お許しください。

【エムズの片割れより】
「猫の餌やり禁止条例」というのがあるんですか・・・。自治体で色々ですね。
我が家では、野良猫さんにあまり良い印象はありません。前に住んでいた家で、隣がエサをあげるので、我が家の庭がその通り道。
よって、庭に作った子どもの砂場が、猫の糞便場所になってしまい、子どもが砂を掘るとウンチが出てくる・・・
結局、庭から猫を追い出すことは出来ませんでしたが・・・

投稿: アンディーのママ | 2015年4月22日 (水) 21:17

子供の頃、母から左隣の家の飼い猫が、右隣の家の生後間もない赤ちゃんをかみ殺したと聞かされていたので私は猫が嫌いになりました。赤ちゃんのいる家は窓を開けたままにしないでください。口の周りのミルクの匂いが原因のようです。今は近所の家が5,6匹の野良猫にエサを与えているので、その猫たちのフン公害に困っています。エサを与えるのならトイレも作ってほしいと思っています。猫に罪はないのですが上手く共存するのは難しいと思います。エサを与える以上は責任が伴います。アンディーのママ様の優しさが裏目に出ないように願っております。

【エムズの片割れより】
我が家では、冬期になるとカミさんが庭の木に、鳥のエサ台を作って、毎朝ミカンなどをあげていました。冬場は、鳥も大変だろうからと・・。でも暖かくなったらオシマイ。
猫の場合は・・・・。なかなか難しいですね。
京都のエサ禁止条例も、賛否両論があるでしょうが、悩みの背景があるのでしょう。

投稿: 白萩 | 2015年4月22日 (水) 22:15

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