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2014年11月21日 (金)

残念だったピンク・フロイドの新アルバム「永遠(TOWA)/THE ENDLESS RIVER」

これはあくまでも自分の個人的な感想だが、ピンク・フロイドの新アルバム「永遠(TOWA)/THE ENDLESS RIVER」は、少々残念な作品に感じられた。自分の心に響いてこないのだ。
先週、Amazonに予約していたピンク・フロイドの新アルバム「THE ENDLESS RIVER」が届いた。CD+Blu-rayである。安い米国版を注文していたので、3,727円だった。
141121towa 立派な箱に2つのディスクと写真集など。日本語版と違って、立派な冊子には解説もほとんど書いていないので、英語が読めなくても問題なし。
まずBlu-rayをかけてみる。音楽トラックと映像トラックがあるが、映像は短いモノクロの映像なので、まあBlu-rayの必要は無かった。そしてこのBlu-rayディスクに一緒に入っているハイレゾの音源も、再生装置がないので、これも自分にとっては意味が無く、結果としてBlu-ray版を買う意味はなかった。
そしてCD・・・・。数回聞いてみたが、自分の期待とは違っていた。延々と、まるでクレージーダイアモンドの冒頭のようなヒーリング的な音楽が続く。
2曲目にメイスンのドラムスが出てくる。これは確かにピンク・フロイドの音であり、全体的にもフロイドの音楽ではある。しかし自分の期待とは違った・・・

先日の朝日新聞に、このアルバムについての記事があった。
亡きメンバーと「共作」 ピンク・フロイドが20年ぶりアルバム
 幻想的かつ重厚な楽曲で知られる英バンド、ピンク・フロイドが20年ぶりに新アルバムを発売する。重ねた月日と新しいテクノロジーは彼らの音に何を足し、何を引いたのか。バンド結成以来のメンバーで、ドラムスのニック・メイスンにニューヨークで聞いた。
 1970年代に世界を席巻したプログレッシブ・ロックと呼ばれる分野で、全世界2億5千万枚以上のレコード売り上げを記録。キング・クリムゾンなどと並ぶ歴史的なバンドだ。その新アルバム「永遠(TOWA)/THE ENDLESS RIVER」はいわば過去と現在のコラボ作品なのだという。
 「20時間もの録音を元に新たな音を足し、再び蒸留したんだ」。94年のアルバム「対141121mason (TSUI)」収録の際、セッションで生まれた曲の多くが手つかずで残った。それを元にギター、ボーカルのデビッド・ギルモアと新たなアルバムに仕立てた。ロジャー・ウォーターズは参加していないものの、有機的で粘度の高いサウンドは健在だ。
 音源には、6年前に他界したキーボードのリック・ライトも参加している。今は亡きメンバーとの共作であり、追悼なのだという。「収録にはあらゆる最新テクニックを使った。20年前だったら不可能だっただろうね」
 全米1位となった代表作「狂気」の発表から41年。メイスンも70歳だ。「年を取るのは悲しいものだが、自分たちはあまり成長していないらしい。発売にいまだに興奮しているし、聞き手がどう受け止めるか、震えてもいる。若い人にぜひ聞いて欲しいね」
 残念ながら世界ツアーは考えていないという。これがピンク・フロイドとして最後のアルバムに?
 「そうだと思う。レコードにする価値のある楽曲はもう残っていないんだ」
 アルバム中、唯一歌詞があるのが最後の曲「Louder Than Words」(言葉以上のもの)だ。どんなラストメッセージを伝えたかったのか、あえて言葉で問うと――。
 「簡単に言えば『関係』についてだ。2人の、3人の、または地球規模の。でも、聞き手一人ひとりが自分の心にひき付けて解釈して欲しい」
 日本では19日に発売される。(ニューヨーク=真鍋弘樹)」(2014/11/12付「朝日新聞」p21より)

まだ、このCDを聞き込んでいる訳ではないが、何か得体の知れない音楽・・・が第一印象。
今までの名盤のように、聞いて「アッ、あの曲だ!」というような音楽の個性が感じられない。どれも、何となくダラダラと“流している”感じ。付属の映像でも出て来たが、ギルモアがギターを弾き始めて、それに合わせてメイスンがドラムスをたたき出す。それで何となく音楽が出来上がっていく。そんな過程の音源を集めてCDにしたような・・・

同じピンク・フロイドでも、アルバムによって好き嫌いはある。自分は「ウマグマ」などは、ほとんど聞かない。この新アルバムも、自分にとってそれと同じような運命になる予感がする。
これを聞いた後、自分がPink Floydと初めて出会った「原子心母」を聞いてみた。
一音一音、何と凝縮された音楽だろう。それらの音楽に比べ、このアルバムはどうも緊張感が感じられない。そして「アット・ポンペイ」の「エコーズ」・・・。もはやこのCDと比較しても仕方がないグレード。

この新アルバムを聞いて、やはりピンク・フロイドはもう「過去のバンド」であり、今更新しい作品を期待するのは無理・・・、と認識せざるを得なかった。
しかし、ピンク・フロイドは永遠である。過去の音源はいつ聞いても新鮮であり、自分の中でも不滅の存在である。

141121musuko <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

未だに狂気はビルボードチャートに居座ってるしTHEWALLは今でも日本で毎年6000枚程の売り上げがある
過去の作品で今売れ続けるバンドはビートルズとフロイドしかありませんからね
ここまで来ると過去のバンドと呼べるのでしょうか

【エムズの片割れより】
まだ、そんなに売れているのですか・・・。
2002年3月に、有楽町でトリビュートのバンドを聞きました。どうしてどうして、floydの音楽を充分に楽しめました。
そんなバンドでも良いので、来ないかな・・・

投稿: 風呂井戸 | 2015年2月 1日 (日) 18:02

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