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2014年10月21日 (火)

「CT普及率、日本の高さ突出」

先日、こんな記事を見付けた。
「(ニュースな科学)CT普及率、日本の高さ突出
 人間の体の内部を診るコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)は1台数千万円から数億円と高価だ。経済協力開発機構(OECD)が毎年発表している「OECDヘルススタティスティクス2014」によると、日本はCTやMRIの普及率が突出して高い。
141021ct  11年時点の人口100万人当たりの設置台数は日本はCTが101台、MRIが47台ある。いずれも、OECD加盟国のうち調査できた30カ国の平均の4倍近い。2番目に多い米国の13年時点を大きく上回る。人間ドックでCTやMRIを使う検査が定着し、病気の精密検査で保険が適用されることが導入を後押ししている。メーカー間の販売競争が激しいことも大きい。
 CTやMRIを使えば、脳疾患や微小ながんなどを見つけやすい。OECDは日本のがん生存率の高さのひとつの要因と分析している一方で、国内のがん死亡者数が年々増えており、効果ははっきりしない。
 一方で、高額な導入費用を賄うため過剰診療を招き、医療費高騰につながっているとの声は多い。CTはエックス線を使うため被曝(ひばく)のおそれがある。必要性やメリット、デメリットを考える必要がありそうだ。」(2014/10/17付「日経新聞」p35より)

上のグラフを見ると、MRIはともかく、日本のCTの普及率は異常。よく言われるように、病院は、その設備費を償却するために、何でもCTを撮りたがる。結果、患者がその被爆でダメージ・・・
CTによる被曝量は、「単純エックス線による被曝線量は、胸部撮影で0.05~0.1mGyだ。一方、胸部CTは10mGyと一気に100倍以上に増える。腹部CTで約200倍、頭部CTになると、800~1500倍にもなる。被曝線量が200mGyを超えると、将来的にがんや遺伝子に影響を及ぼすリスクが生じるとされている。(ここより)」という。

先日、カミさんがCT検査を受けたが、確かに、一目瞭然で体の状態が分かる。その効果は絶大。しかし、安易に使われてはいないかが少し心配・・・。つまり、被爆を考えての「患者の視点」でCT検査を行っているか・・・

何の病気でもそうだが、明確に病名が分かるような症状は別にすると、Netで自由に検索が出来る昨今、「ガンの確率が6~7割」などとNetに書いてあるとドキッとする。それでCT検査をして、医師から「問題ありませんね」と言われるとホッとする。
人間はわがままなもので、その言葉を聞いてから被爆の心配が始まる。「な~んだ。ガンでないのならCT検査など不要だったのではないか・・・」と。
検査をする段階では、被爆のことより、自分の病名の方が心配で、何も考えずにCTを受けてしまう。医者も、被爆のデメリットよりも、ガンなどの重要な病気を見付けることを優先してしまう。これは仕方のないこと・・・。

でもこれからの時代、「CTを受けますか?」と、患者に判断させる病院の姿勢も必要かも知れない。「CT検査を受けると、これこれが分かるが、もし被爆が心配なら、まず超音波検査をして、その結果が悪ければ、CT検査に進みましょう」ナ~ンテ、甘いかな・・・

でも自分の場合、何かの症状が出た場合は、「被爆が心配なのでCTは止めてくれ」と果たして言えるか・・・。「何とかMRIでやってくれ」と言えるか?
たぶん「はっきり分かるな、何でもやってくれ」と言いそうな・・・。
医療先進国の、贅沢な悩みではある。

14121koureika <付録>「ボケて(bokete)」より


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