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2014年7月の25件の記事

2014年7月31日 (木)

伊藤久男の「酋長コシャマイン」

先日、半世紀前(1965年頃)のオープンテープを再生した話を書いた(ここ)。今日はその続き。
3号リールのそのテープには、まさに「No.1」と銘打ってあった。そのテープに入っていたのは、当時のNHKラジオで放送した伊藤久男特集の番組だった。その中に、先の「東海の」と一緒に、その時以来聞くチャンスがなかった幾つかの珍しい曲が入っていた。「酋長コシャマイン」という歌もその一つである。(下記の歌詞は、聞き取りメモなので正確ではない)

<伊藤久男の「酋長コシャマイン」>

「酋長コシャマイン」
  作詞:野村俊夫
  作曲:古関裕而

アイヤッホー アイヤッホー
 アイヤッホー アイヤッホー

夜明けだ 夜明けだ ホイヤッホ
つつみ(?)をこえて日が昇る
行くぞ アイヌの丘の コシャマイン
コタンを守る戦いだ
ホイヤッホー ホッホッホー
弓を取れ

嵐だ 嵐だ ホイヤッホ
祈りの丘を 吹きまくる
見たぞ 荒野の男 コシャマイン
カムリを守る 戦いだ
ホイヤッホー ホッホッホー
弓を取れ

Netで検索してもこの歌についての情報はほとんど無い。唯一、古関裕而記念館の作曲一覧にあった(ここ)。
それによると、「酋長コシャマイン」は、1963年(昭和38年)の作品らしい。しかし歌手名が登録されていないので、レコード化はされなかったのかも知れない。そしてJASRACのデータベースにも無い。これはどう言うことか・・・。
でも、このラジオ録音が、たぶん昭和39~40年頃と思われるので、まあ、時期的なつじつまは合う。
しかし何とも、伊藤久男/古関裕而コンビらしい勇壮な歌なのに、世に残らなかったのは残念。そんな意味では、この録音は若しかすると世に一度だけ出た歌だったのかも・・・ね。

先日、SONYのオープンデッキを手に入れてから、納戸にあるテープ色々と引っ張り出して再生しているが、少なくても昭和58年頃までは、オープンデッキを現役で使っていたようだ。
その後は、ソニーの1号機のCDデッキCDP-101やベータのビデオデッキ、そして録音はベータハイファイやMDデッキに移った。
これら昔のオープンテープを再生していると、長男の出産予定日と、カミさんの学生時代の友人の結婚式がダブるため、音声での祝辞を送るための練習風景が残っていたり、はてまた幼稚園時代の子どもたちとの会話が入っていたり・・・。
まあオープンテープには色々と思い出もあるが、それ以降は、あまり思い出すことがない。これは、その当時に録音した音源は、全てその後にCD音源が手に入ったため、必要が無くなったとも言える。
学生時代からのテープは、音のパンドラを開けているようで、なかなか面白い・・・。

140731utaidasi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月30日 (水)

2013年のシェア(市場占有率)(2/2)~自動車/サービス/食品/生活/医薬/住建/機械・環境

先日の日経産業新聞に、毎年恒例の2013年のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。今日は「その2」である。(出典:2014/07/28「日経産業新聞」P10~P13)

<自動車>~単位:%、( )は対前年比%
・乗用車総販売 ①トヨタ29.4(-2.0) ②ホンダ14.2(0.3) ③スズキ13.0(0.5) ④日産12.6(0.3) ⑤ダイハツ12.3(-0.2)
・輸入自動車 ①フォルクスワーゲン24.1(0.7) ②ベンツ19.3(1.8) ③BMW 16.5(-0.6) ④アウディ 10.3(0.2) ⑤ボルボ6.1(0.3)
・普通トラック ①日野 37.0(3.2) ②いすゞ33.2(-1.7) ③三菱ふそう17.4(-1.3) ④UDトラック12.3(-0.3)
・二輪車 ①ホンダ49.5(-3.8) ②ヤマハ24.6(2.1) ③スズキ17.2(-0.7) ④川崎3.8(0.1) ⑤ハ-レ-2.7(-0.1)

<サ-ビス>
・国内航空 ①全日空42.5(-2.1) ②JAL 33.7(-1.2) ③スカイマ-ク7.3(-0.5) ④ジェットスター3.3(2.1) ⑤ピーチ2.3(0.8)
・国内旅行 ①JTB 23.6(0.5) ②KNT-CT HD(近ツー+ツーリズム) 8.4(-0.1) ③楽天トラベル8.3(0.4)  ④日本旅行6.1(1.0) ⑤ANAセールス4.5(-0.1)
・海外旅行 ①JTB 25.2(3.5) ②HIS 16.1(1.2) ③阪急交通10.0(-1.0) ④KNT-CT HD 7.5(-0.6) ⑤日本旅行6.4(0.5)
・ホテル ①プリンスホテル10.4(0.6) ②東急Gr 5.7(-0.1) ③ホテルオークラ4.1(0.1) ④阪急阪神第一Gr3.9(-0.3)  ⑤ニューオータニ3.9(-)
・電子マネー ①ナナコ 29.6(1.5) ②ワオン 25.8(1.4) ③スイカ 25.2(0.1) ④楽天(エディ) 10.8(-2.6) ⑤パスモ 6.9(-0.7)
・リース ①三井住友ファイナンス12.4(1.7) ②東京センチュリーリース11.9(0.8) ③三菱UFJファイナンス11.5(0.9) ④オリックス10.6(1.1) ⑤日立キャピタル9.4(-)
・人材派遣 ①リクル-ト 7.1(0.3) ②テンプHD 5.0(1.3) ③パソナ 2.6(0.0) ④アデコ 2.0(-0.2) ⑤マンパワーGr 1.6(-0.1)
・クレジットカ-ド ①三菱UFJニコス13.1(-0.5) ②三井住友カ-ド11.6(-0.2) ③セゾン10.2(-0.1) ④イオンクレジット 9.5(-0.6) ⑤トヨタ8.2(0.1)
・ゴルフクラブ ①ダンロップスポーツ26.0(0.2) ②テーラーメイド16.6(0.6) ③キャロウェイ11.6(1.3) ④ブリヂストン 9.4(-4.2) ⑤ミズノ 7.0(0.0)

<食品>
・清涼飲料 ①コカコ-ラ28.0(-0.1) ②サントリ-22.4(0.6) ③アサヒ飲料12.6(1.9) ④伊藤園12.0(0.2) ⑤キリンビバレッジ10.6(0.3)
・ビ-ル系飲料 ①アサヒ37.6(0.1) ②キリン34.8(-0.8) ③サントリ-14.7(0.5) ④サッポロ12.0(0.2) ⑤オリオンビール0.9(0.0)
・ウイスキー ①サントリー57.3(-0.9) ②アサヒビール23.8(2.0) ③キリンビール6.2(-0.4)
・ワイン ①メルシャン17.7(-0.7) ②サントリ-15.4(-0.2) ③アサヒ 4.9(0.2) ④サッポロ 4.7(0.3) ⑤キッコーマン2.1(0.0)
・冷凍食品 ①ニチレイ21.4(0.1) ②マルハニチロHD 15.8(-1.3) ③テーブルマーク12.6(-0.9) ④味の素冷凍10.8(-0.8) ⑤日本水産8.0(-1.0)
・ミネラルウォーター ①サントリー27.3(1.7) ②コカコーラ19.0(-0.7) ③キリンビバレッジ12.4(0.3) ④アサヒ飲料9.0(0.1) ⑤伊藤園2.7(0.4)
・アイスクリーム ①ロッテ17.2(-0.3) ②グリコ12.1(0.5) ③森永11.8(-0.5) ④明治10.0(-0.8) ⑤ハーゲンダッツ9.6(0.4)
・チョコレート ①明治30.7(1.1) ②ロッテ21.1(0.7) ③グリコ 9.8(1.2) ④森永9.3(-0.4) ⑤ネスレ6.0(-)
・ファミリーレストラン ①すかいらーく21.8(-0.5) ②ロイヤルHD 7.9(0.1) ③サイゼリア 7.2(0.2) ④セブン&アイ 5.1(-0.2) ⑤ジョイフル3.8(-0.2)
・ハム・ソーセージ ①日本ハム20.8(-0.2) ②伊藤ハム18.6(-0.3) ③丸大16.3(-0.6) ④プリマハム11.7(0.8) ⑤米久8.0(0.0)
・即席めん ①日清41.3(2.0) ②東洋水産26.0(1.7) ③サンヨ-14.6(-0.6) ④明星8.1(0.1) ⑤エ-スコック7.9(0.0)

<生活>
・婦人服 ①オンワ-トHD 3.8(0.1) ②ワ-ルド 3.4(-0.3) ③TSIHD 3.0(-0.2) ④イトキン1.6(-0.1) ⑤クロスプラス1.3(-0.1)
・婦人下着 ①ワコ-ル38.2(4.2) ②トリンプ・インタ-ナショナル12.3(-0.7) ③グンゼ3.4(-0.1) ④シャルレ3.3(0.1) ⑤セシ-ル3.2(0.1)
・衣料用合成洗剤 ①花王37.9(-0.9) ②ライオン 30.4(0.0) ③P&G 26.0(1.0)
・歯磨き ①ライオン28.4(-0.8) ②花王20.4(0.1) ③サンスター17.4(0.5) ④アース12.0(1.6) ④小林製薬5.7(0.4)
・シャンプー・リンス ①花王24.1(0.3) ②P&G 19.2(-0.8) ③ユニリーバ15.6(-0.7) ④資生堂14.7(-1.5)
・化粧品 ①資生堂20.7(-0.2) ②カネボウ15.5(-1.2) ③コ-セ-11.0(0.9) ④ポ-ラ10.4(0.4) ④花王6.6(0.1)

<医薬>
・後発医薬品
①沢井製薬7.8(-0.3) ②日医工7.6(0.0) ③デバ製薬5.6(-0.9) ④東和薬品5.3(-0.3) ⑤ニプロ1.9(-)

・医療用医薬品 ①武田7.2(-0.3) ②アステラ6.6(-0.2) ③第一三共5.8(0.4) ④田辺三菱4.1(-0.2) ⑤中外製薬4.0(-0.2)
・総合感冒薬 ①大正28.1(-0.2) ②第一三共18.6(0.0) ③武田12.6(5.9) ④全薬5.8(0.0) ⑤エスエス5.5(-0.2)
・育毛剤・発毛剤 ①大正56.2(3.0) ②花王15.8(-0.7) ③第一三共5.3(-0.7) ④資生堂5.2(-0.5) ⑤加美乃素本舗3.2(-0.7)
・ドリンク剤・ミニドリンク剤 ①大正39.2(0.7) ②佐藤製薬10.6(0.1) ③武田7.6(0.3) ④大鵬薬品7.3(-1.2) ⑤エーザイ3.6(0.2)

<住建>
・マンション ①三井不動産7.1(1.6) ②野村不動産6.2(-0.4) ②住友不動産5.6(1.1) ④三菱地所5.3(0.0) ④大京2.8(-0.5)
・戸建て住宅 ①飯田GrHD 7.9(13/11発足) ②積水ハウス3.6(-0.1) ③一条工務店2.4(0.4) ④旭化成ホームズ2.2(-0.2) ⑤積水化学2.2(0.0)

<機械・環境>
・太陽電池 ①シャープ22.7(-2.1) ②京セラ14.0(-7.2) ③ソーラーフロンティア12.4(1.0) ④Pana 8.1(-8.1) ⑤三菱電機6.7(-3.2)
・船舶 ①ジャパンマリン 21.1(1.3) ②今治17.4(1.8)  ③大島造船所10.5(1.2) ④名村造船所8.6(1.6) ⑤幸陽船渠6.8(-1.8)
・産業用ロボット ①安川 13.3(0.0) ②川崎重工10.5(1.5) ③Pana 10.3(1.5) ④ファナック9.5(-0.8) ⑤不二越3.3(0.9)
・フォークリフト ①豊田自動織機46.6(2.2) ②ニチユ三菱20.4(0.1) ③コマツ14.3(0.5) ④ユニキャリア12.7(-3.4) ⑤住友6.1(0.7)
・腕時計 ①カシオ37.0(1.6) ②シチズン33.9(-0.9) ③セイコ-26.0(-0.3) ④オリエント2.1(0.2) ⑤リコ-0.4(-0.7)
・ガソリン ①JX日鉱日石34.0(0.3) ②東燃ゼネラル17.6(-0.6) ③昭和シェル16.1(0.0) ④出光13.5(-1.7) ⑤コスモ10.9(0.3)
・粗鋼 ①新日鐵住金43.2(0.3) ②JFE 28.3(-0.3) ③神戸製鋼6.8(0.3) ④日新製鋼3.5(-0.2) ⑤東京製鐵2.0(-0.3)
・セメント ①太平洋35.5(0.8) ②宇部三菱24.4(0.8) ③住友大阪19.0(-0.2) ④トクヤマ 7.2(-0.3) ⑤麻生セメント4.2(0.2)
(出典:2014/07/28「日経産業新聞」P10~P13)

*( )の対前年比の値は、前年の%と比べると必ずしも合っていない。前年と対象エリアが変わった為か?

*オリジナル(2014/7/28付「日経産業新聞」P10~P13)PDFは(ここ=6MB)。

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07年のシェア(市場占有率)~(1)エレクトロニクス系
08年のシェア(市場占有率)(1/3)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア
2009年のシェア(市場占有率)(1/3)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア
2010年のシェア(市場占有率)(1/3)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア
2011年のシェア(市場占有率)(1/3)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア
2012年のシェア(市場占有率)(1/2)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア 

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2014年7月29日 (火)

2013年のシェア(市場占有率)(1/2)~情報・通信/エレクトロニクス/流通/ネット・メディア

先日の日経産業新聞に、毎年自分が楽しみにしている日経恒例のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。2013年の各種シェアである。
今年は、自動車総販売、チョコレート、牛丼チェーン、コーヒーチェーン、百貨店、スーパー、ファミリーレストラン、ドラッグストア、コンビニエンスストア、家電量販店、カジュアル衣料専門店が新たに加えられた。(出典:2014/7/28付「日経産業新聞」P10~P13)

<情報・通信>~単位:%、( )は対前年比%
・サ-バ- ①富士通20.6(-1.0) ①NEC 20.6(3.6) ③IBM 17.1(-0.9) ④HP 13.6(-1.4) ⑤日立11.4(-1.8)
・パソコン ①NECレノボ25.8(0.3) ②富士通18.6(1.1) ③東芝12.1(-0.7) ④デル10.7(2.3) ⑤HP 10.1(0.8)
・メモリ-カ-ド ①サンディスク18.0(5.8) ②東芝14.5(5.1) ③トラセンド11.6(0.8) ④Pana8.0(-1.6) ⑤マイクロン・テクノロジー7.0(-5.1)
・インクジェットプリンタ- ①エプソン41.7(-2.7) ②キャノン40.0(0.0) ③ブラザ- 10.8(1.7) ④HP 6.8(0.8) ⑤リコー0.7(0.1)
・携帯電話 ①ドコモ43.8(-1.4) ②KDDI 28.1(0.4) ③ソフトバンク24.9(1.0) ④イ-・アクセス3.1(-0.1)
・携帯電話端末 ①アップル36.6(11.1) ②シャ-プ13.0(-1.0) ③ソニー12.3(2.5) ④京セラ9.3(2.2) ⑤富士通8.6(-5.8)
・タブレット ①アップル43.8(-6.2) ②エイスース17.1(7.5) ③ マイクロソフト6.0(6.0) ④アマゾン5.8(2.9) ⑤ソニー4.2(3.0)


<エレクトロニクス>

・薄型テレビ ①シャ-プ39.0(3.8) ②東芝20.4(0.9) ③Pana19.1(-1.5) ④ソニ-8.6(-3.0) ⑤オリオン電機3.4(0.2)

・洗濯機 ①日立29.3(-1.3) ②Pana23.0(-1.9) ③東芝22.5(5.7) ④シャ-プ15.6(0.0)
・冷蔵庫 ①Pana22.6(-1.6) ②シャ-プ21.8(1.5) ③日立18.5(0.9) ④三菱12.6(-1.8) ⑤東芝11.5(0.2)
・掃除機 ①東芝29.6(6.0) ②Pana24.6(-3.3) ③日立22.4(-1.9) ④シャープ13.0(-1.0) ⑤三菱10.1(-)
・ルームエアコン ①Pana25.3(-0.2) ②ダイキン17.9(-1.9) ③日立13.0(1.5) ④三菱12.3(0.9) ⑤東芝8.7(-1.3)
・IHクッキングヒータ ①Pana56.3(1.4) ②日立26.6(2.1) ③三菱16.3(-0.5) ④東芝0.1(-3.3)
・デジタルカメラ ①キャノン23.9(2.1) ②ニコン20.7(3.4) ③ソニー17.5(1.3) ④オリンパス11.2(0.1) ⑤富士 9.5(-)
・ビデオカメラ ①ソニ-39.3(0.3) ②Pana29.0(6.1) ③JVCケンウッド 27.7(-2.1) ④キャノン4.0(-4.6)
・ブルーレイ・ディスク録再機 ①Pana33.0(3.5) ②ソニ-25.0(3.4) ③シャ-プ24.6(-2.0) ④東芝17.0(-3.8)
・携帯音楽プレヤ- ①ソニ-50.3(-2.2) ②アップル43.0(2.2)
・市販用カ-ナビ ①Pana.30.9(-4.2) ②パイオニア30.8(-1.1) ③富士通テン14.6(1.1) ④JVCケンウッド9.8(2.9) ⑤クラリオン7.6(2.0)
・複写機・複合機 ①キャノン22.2(-0.2) ②リコー21.7(0.5) ③富士ゼロックス19.6(-0.3) ④シャ-プ12.4(1.1) ⑤コニカミノルタ6.7(-0.2)

<流通>
・家電量販店
①ヤマダ32.8(0.7) ②ビッグカメラ14.0(4.2) ③エディオン13.3(0.4) ④ケーズ12.1(0.1) ⑤ヨドバシ12.0(0.0)
・牛丼チェーン ①ゼンショー(すき家)50.7(-0.2) ②吉野屋27.0(1.3) ③松屋20.8(-0.4)
・カジュアル衣料専門店 ①ユニクロ51.5(1.1) ②アローズ 8.9(0.2) ③ポイント 8.9(-0.5) ④ライトオン 6.3(-0.6) ⑤パル 6.2(0.1)
・スーパー ①イオンリテール11.5(-0.6) ②イトーヨカ堂 7.0(-0.5) ③ユニー 4.1(-0.2) ④ダイエー 3.5(-0.3) ⑤ライフ 2.9(0.0)
・百貨店 ①三越伊勢丹18.8(1.9) ②高島屋12.5(0.4) ③そごう西武12.3(-0.7) ④Jフロント12.0(-0.1) ⑤H2O 6.7(0.6)
・ドラッグストア ①マツモトキヨシ 8.2(0.5) ②サンドラッグ 7.5(0.6) ③ツルハHD 6.5(0.7) ④コスモス 6.2(0.7) ⑤スギHD 6.1(0.3)
・コンビニ ①セブンイレブン38.5(1.4) ②ローソン19.8(-0.4) ③ファミマ18.9(0.8) ④サークルK10.3(-0.7) ⑤ミニストップ 3.5(-0.2)
・コーヒーチェーン ①スタバ41.3(0.6) ②ドトール24.6(-0.2) ③タリーズ 7.7(0.5) ④プロント 6.8(0.1) ⑤UCC 6.7(0.0)

<ネット・メディア>
・映画 ①東宝29.3(-8.7) ②ディズニー9.5(6.9) ③東宝東和9.2(4.1) ④東映7.5(-1.5) ⑤ワーナー5.1(-2.8)
・ポ-タルサイト ①ヤフ- 25.5(1.6) ②グ-グル24.7(2.7) ③NTTレゾナント12.4(-0.2) ④マイクロソフト 7.1(1.0) ⑤ビッグローブ6.5(-0.1)
・動画サイト ①ユ-チュ-ブ54.3(-3.2) ②ニコニコ動画27.7(2.8) ③FC2 5.5(1.4) ④Gyao!(ヤフー)4.3(-1.0) ⑤デイリーモーション(仏)1.9(0.1)
・音楽ソフト ①エイベックス14.6(-0.4) ②ソニ-ミュ-ジック13.7(-0.7) ③ユニバ-サル12.0(2.5) ④キング7.1(0.0)⑤ワーナー4.6(-0.3)
・家庭用ゲ-ム機 ①任天堂65.1(-5.5) ②ソニ-34.7(5.9) ③マイクロソフト0.2(-0.4)
・家庭用ゲ-ムソフト ①任天堂19.7(-5.6) ②バンダイナムコゲ-ムス14.6(-1.3) ③カプコン10.6(3.3) ④ポケモン9.3(2.1) ⑤スクウェア7.6(-2.3)
・出版 ①リクル-ト15.8(0.3) ②集英社6.4(0.4) ③講談社6.1(0.9) ④小学館5.1(0.0) ⑤KADOKAWA 4.8(0.8)

・プロバイダー ①OCN 17.6(-0.1) ②au one net(KDDI)13.5(4.6) ③Yahoo!BB 13.1(1.1) ④BIGLOBE 8.2(0.1) ⑤ぷらら 7.0(-0.3)
・広告 ①電通24.8(0.8) ②博報堂10.3(-0.1) ③ADK 5.0(-0.2) ④大広2.0(-0.1) ⑤JR東日本企画1.7(0.0)

この100品目のアイテムは、毎年変わるようだが、今年は流通がひとつのカテゴリになったので、なかなか面白い。家電量販店やコンビニなど、まあそうだろうな・・・と。
相変わらず、前年のデータと見比べると、「前年比」の値が合わないものがたくさんある。前年と対象エリアが変わったのか・・・?これは良く分からない。
詳細は、下記のオリジナルの記事(PDF)を参照して頂こう。

*オリジナル(2014/7/28付「日経産業新聞」P10~P13)PDFは(ここ=6MB)。

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2014年7月28日 (月)

夫婦離別が生む貧困~NHK「ドキュメント72時間」から

最近よく見るNHKの「ドキュメント72時間」。先日「どしゃ降りのガソリンスタンドで」(2014/07/25放送)を見ていて、考えさせられてしまった。6月のある3日間、神奈川・相模原市にあるセルフスタンドに寄った人たちへの取材だが、夫婦の離別から困難な生活を強いられて、懸命に生きている姿が何人も出てきた。

ある長距離ドライバーの男性(48)は、5年前に離婚。母親が子どもを引き取れないというので、自分が引き取ったが、仕事柄長く家を空けるため、子どもを一人で置いておけないので児童養護施設に預けているので迎えに行く所。一緒に暮らすのが本当の姿。大人にしなきゃいけないんで、頑張らないと・・・。

40歳の女性パートさんは、6年前に夫が交通事故で高次脳機能障害の障害が残っていてコミュニケーションがうまく取れないが、同じような妻たちと連携を取って・・・。

無職(71)夫婦さんは、娘が離婚して子どもを連れて戻ったため、娘が土日も仕事なので、週末は4歳の孫を預かっている。そして夫婦と孫の3人で、全国のフリーマーケットを何年も渡り歩いて竹とんぼを売っているが、今日の売上は3千円・・・。

害虫駆除業さん(43)は、10年前に奥さんがくも膜下で他界し、それを機に当時6歳の息子へのイジメがひどくなり小学校時代は不登校に。それで子どもと接する時間を多くするために、独立したが大変だという。今は子どもを育てる事が一番・・・。全ては彼が自立してから・・・。

派遣社員の女性さん(45)は、今から高校生の娘のハンドボールの試合の見学に行く所だという。一人娘が2歳の時に離婚。しばらくしてお姉さんも離婚し、お姉さんが心の病にかかってしまって自分で死んでしまった。それに気付いてあげる事が出来なくて・・・。それから残された2人の娘を引き取って、3人の娘を一緒に育ててきたという。思春期で朝と晩しか会わないが、ちゃんと見ているぞ、とアピールしないと・・・。

もちろん偶然ではあろうが、番組に出て来た人で、夫婦の離別をキッカケに、厳しい人生を送っている人々がたくさん居た・・・。
特に女性の仕事探しは困難を極めているらしい。
話は飛ぶが、先日の朝日新聞にも、こんな記事があった。

「(女が生きる 男が生きる)そこにある貧困:下 「女性は家庭」仕向ける社会
・・・
離婚、仕事見つからない
 大学教授の夫と2年前に離婚した都内の女性(50)は仕事を探し続けている。
 離婚直後はデイホームのパートが見つかった。時給850円で、手取りは月4万円だったが140728tansinn 1年で退職を余儀なくされた。送った履歴書はそろそろ60通を超える。ホテルの清掃、花屋――業種を問わず応募しても、採用に結びつかない。
 「食べていくため、もう婚活しかないのかと思うこともある」
 離婚する夫婦の数は50年前に7万組前後だったが年々増え、1996年以降は20万組を超えている。未婚・死別・離別を合わせた成人の独身女性は10年に2125万人で、30年前の1.7倍に膨らんだ。増える単身女性たちの受け皿は主に非正規雇用だ。
・・・
 全国に2千万人弱いる非正規雇用者のうち、7割は女性が占める。政府は、非正規労働者の正社員化を企業に促すが、パートやアルバイトで働く女性を支援する施策は乏しい。
 安倍政権が掲げる、女性が「輝く」施策に非正規で働く女性たちは含まれているのか――25日の会見で、田村憲久・厚生労働相に問うた。田村氏の答えは「そういう(非正規の)方々も対象になれるような政策を、これから提案して進めていきたい」だった。(今村尚徳、今村優莉)」(
2014/07/27付「朝日新聞」p2より)

普通の生活を送れない人がたくさんいる。普通の生活を送ろうと悪戦苦闘している人がたくさんいる・・・。特に夫婦離別をキッカケに、不幸に陥る人の多さ・・・。

上の番組でも、たくさんの取材の中から選んだのだろうが、たった3日間の取材で、こうも同じように夫婦離別から大変な状況に陥っている人たちが登場するとは・・・。
見ようによっては、これは現代日本社会の抜き取り検査(サンプル)。つまりこれが今の日本の縮図なのかも知れないな・・・と思った。

140728maruino <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月26日 (土)

ロシアの歌「ブッフェンワルドの警鐘」

連日、イスラエル・ガザ地区の戦闘の惨劇がニュースで流れている。そうなのだ。今でも戦争は起こっている・・・。
この所、オープンデッキを手に入れたことから、50年前のテープを再生して喜んでいる。高校生の頃、録音した音が再生出来るので、楽しい。音質は別にして、当時の色々な事が思い出される。その中で、「ブッフェンワルドの警鐘(Alarm bell of Buchenwald)」という歌を見付けた。これは大学時代(昭和40年代前半)に録音したもの。テープは完全にワカメ状なので、音は最悪だが・・・。

<ロシアの歌「ブッヘンワルドの警鐘」>

ブッヘンワルドの警鐘」
  作詞:ソボレーワ
  作曲:ムラヂェリ
  訳詩:関 鑑子

世界の友よ いざ起て
聞けよ 響くあの鐘の音
響き渡る ブッヘンワルド
鐘の音の その響き
地上を泳ぎまわり
たいきは呻きに波立つ
世界の友よ 今こそ
我が手に平和を 今こそ起て
今こそ 今こそ 起ち上がれ
今こそ 今こそ 起ち上がれ

百万人が 焼かれた
生きて焼かれた 犠牲者の
インタナショナルな 隊列
口ぐちに 口ぐちに
吹雪のような響き
烈風のようなうなり
疾風(はやて)のような 原子に
取り巻かれ 太平洋
うめくは うめくは 太平洋
うめくは うめくは 太平洋

世界の友よ いざ起て
聞けよ 響くあの鐘の音
響き渡る ブッヘンワルド
鐘の音の その響き
地上を泳ぎまわり
たいきは呻きに波立つ
世界の友よ 今こそ
平和を つかみ取れ
今こそ 今こそ 起ち上がれ
今こそ 我が手に永遠の平和

Netで検索すると、一つだっけヒットした。仙台ロシア合唱団というサイトだ(ここ)。
このサイトの解説によると、
「ブッヘンワルドは「ブナの森」という意味だそうです。
アウシュビッツに続く収容所が、ドイツのワイマールの近くにあります。ここでも沢山の人々が虐殺されました。
この曲は、太平洋上に再び戦争の暗雲が立ちこめた時、ブッヘンワルドで殺された人々の亡霊が警鐘を鳴らすという内容の歌だそうです。」
とある。

このサイトにあるYoutubeの合唱が圧巻(ここ)。平和の祈り、誓い、が伝わって来る。

wikiによると、ナチスの強制収容所についてこうある。
「1937年にはヴァイマルの郊外にブーヘンヴァルト強制収容所が置かれた。ダッハウとザクセンハウゼンとブーヘンヴァルトの3つはそれぞれ南ドイツ・北ドイツ・中央ドイツに位置したことから、三大収容所としてドイツ国内の強制収容所の中心的な存在となった。」

「ブーヘンヴァルト強制収容所(Konzentrationslager Buchenwald)は、ナチス・ドイツがテュ140726buchenwaldam24april1945 ーリンゲン地方エッテルベルク(de:Ettersberg)の森の丘の麓に設置したブナの木の名を持つ強制収容所。ヴァイマル市のやや北西7キロメートルほどの位置にあった。1937年7月に設置されてから1945年4月のアメリカ軍による解放を迎えるまでの間にブーヘンヴァルトには総計で23万3800人の人間が囚人として送られ、そのうち5万5000人以上の人間がここで死亡したと見られている。「ブッヘンヴァルト」「ブッヒェンヴァルト」とも表記される。」

たぶんこの歌を録音したのは、自分が大学2年の1967年(昭和42年)だと思う。まだまだ学生運動が盛んで、学内が騒然としていた。目標はただ一つ、「平和」。戦争の傷跡がまだまだ残り、世界も米ソの冷戦から、安定していなかった。
平和を求める学生の活動は盛んで、色々な活動、討議が行われていた。このような歌も、そんな活動の中から歌われていたのだろう。
しかし、それから半世紀を経た今、こんな歌は忘れ去られ、戦争を知らない世代の政治家たちが、日本を再び戦争へと駆り立てている。しかし、今の学生はスマホに熱中・・・

こんな歌を、「日本に再び戦争の暗雲が立ちこめた時、ブッヘンワルドで殺された人々の亡霊が警鐘を鳴らしている」と捉えて聞いたらどうだろう・・・。

まさか、こんな懐かしい歌が、現実にこれから起こるかも知れない“日本の戦争”とダブルとは、想像だにしていなかった・・・

最後に、本家ロシア語による歌を聞きながら、安倍政権が目指す悪夢のような日本の戦争への道が霧散することを祈ろう。

<ロシア語の「ブッヘンワルドの警鐘」>

140726inu <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月25日 (金)

歌代房江著「こんな夜はハグしてほしい」を読んで

この本は、ある普通の主婦が、海外旅行先での突然の事故により半年に亘る闘病生活を余儀なくされ、それを機に、それまで自分を支えてくれた多くの友人、家族、そして自分の人生に思いを馳せ、その感謝の念を綴った「感謝の書」であるような気がする。

ひょんなことから、歌代房江著「こんな夜はハグしてほしい」という本を読んだ。実は最初、抵抗があった。本の題に・・・。
そもそも「ハグ(Hug)」って何だ? カミさんに聞いたら「抱き合う」ことだという・・・。

でも、それにも拘わらず、読後直ぐに2回目を読み始めた。これは自分としては非常に珍し140725hug い・・・。つまりこの本は、本文のあちこちに著者の短歌・俳句がちりばめられていて、それが全体の流れを締めている。しかし自分はどうもそれらが苦手。よってほとんど短歌を“味わう”こともなく、最後まで一気に読んでしまった。しかし読み終わってみて、短歌を読み飛ばしたことを「惜しい」と思った。それで、最初から今度はマジメに短歌も味わいながら(?)、読み直した、というわけ・・・。

この本は、著者が2009年6月に、ベルリン、ブリュッセルの旅行中にホテルの入り口の泥落としマットにつまずいて転倒し、股関節を骨折。現地での手術と、帰国後の4か月半に亘る入院生活の色々なエピソードを通して、軽妙なタッチで自分の人生を語っている。そこには何のてらいもなく、飾らない文体が良い。

朝日新聞にも紹介されたというこの本について、Amazonにはこんな紹介がある。
「作者の人柄がにじみ出ていて、軽快なテンポで読める闘病エッセイ。そこにはユーモア、涙、感動の人間味あふれる内容が綴られている。股関節骨折という重傷を負い、再手術に次ぎ、リハビリの苦行に耐えながらも、エッセイの種は豊富でとどまるところを知らない。誰の人生も簡単ではないことをしみじみ感じさせ、爽やかな感興を呼び起こし、希望を灯してくれる力がこの作品にはある。」(ここより)

読み終わって、まず感じたのが著者の暖かなまなざし。それに、売るために書いていないせいか(?)、何と自然体・・・。
しかし、語られる人生は、決して安穏なものではない。高校生の頃からの持病の変形性関節炎。そして外国で、障害を持って生まれて直ぐに死んだ長女。そして、50歳での乳がん手術・・・。それについて本文にこんな記述があり、読んでいて心が痛む。
「乳がんの手術を待っている時のことを今でも思い出す。これからはどんなに小さな体の不調もがんの再発? 転移? と恐れなければならないのかという不安。常に頭の上に暗雲が垂れ込めているような鬱陶しさ。それでなくても私は悲観論者なのだ。(P101より)」
自分は幸いにも体験していないが、ガンを宣告された人は、誰もがまさにこのような心境なのだろう。

そして、「病院はあの世とこの世の間にある異空間(P100より)」で、こんなことを想う・・・。
「人はみな人なくしては生きられず人を恋して人を待つのみ(P42より)」
この歌は、自分がこの本を読んで、一番心に残った歌である。
そして帰国後の「診断名は左大腿骨頸部内側骨折後の偽関節。・・・十月一日に左全人工股関節置換手術を受けた。(P21より)」

何よりも、著者はプロの作家ではない。還暦をとうに過ぎた普通の主婦。もっとも短歌は朝日新聞の「朝日歌壇」によく載っているらしいが・・・
そんな著者が投稿を始めたのは・・・
「五十代も半ばを越えた頃から、感じたことは何らかの形で発信しようと思うようになった。黙っていては伝わらない。・・・でも夫の定年退職後は、私個人の生き方をしたい、感じたことは溜めないで発信しようと、考えるようになった。俳句や短歌の投稿を始めたのもその頃だ。(P127より)」という。それがこの本に結実する・・・。

小説と違ってエッセイ集なので、ストーリー性は無いが、事故からリハビリを終えての退院までを、時間を追いながら、そして時々のエピソードから自身の思い出をちりばめながら、一気に読ませる。
家族のこと、親兄弟のこと、夫婦げんかなど、色々な話が出てくるが、これらはどの家庭にもあること。しかしこのように1冊の本にまとめられると、そこにデンと存在感のある家族(関係)が屹立する。
ふと前に、同じような短歌の闘病記を読んだな・・・と思ったら、歌人の河野裕子・永田和宏夫妻の本であった。それは河野裕子さんがガンで亡くなった時のことをまとめた本・・・。(ここここ)(~著者が入院中、朝日歌壇で永田和宏氏選の1席だったのも不思議な縁・・・。P103より)
この本も、それと同じように、闘病記であると共に家族の記録・・・。同じく、闘病を機に人生を見つめ直している・・・

キッカケが、旅行中の事故であるだけに、こんなことも書いている。
「しかしこれだけは言える。旅行保険は必須だ。人っていてつくづくよかった。まさしく不幸中の幸い。教訓中の教訓と言っていいだろう。ちなみに私が入っていたカード付帯の海外旅行保険は被保険者への補償が三百万円、介護者の費用が二百万円。結果的に保険でかなりの医療費をカバーできた。(p19より)」
おっと、自分はこんなことにあまり気を遣っていなかったっけ・・・。今頃、ゾッ!!

でも何よりも、素人が本を出してしまうことに衝撃を受けた。半年の闘病記など、書く気になれば、数ページで終わってしまうが、筆者は、闘病という非日常生活から、それまでの人生を振り返り、それを文字でピンに止めた。
カミさんも前に入院した時は、得意のイラストで記録したと言っていたが、誰も、自分の得意な手段で記憶を留めるものらしい。

誰でも小説を1冊は書けるとよく言われる。それは自分の人生を書くこと。

前に「関東大震災から90年~祖母の震災体験記」(ここ)という記事を書いた。
祖母は趣味で長い間、短歌をやっており、喜寿の記念にそれを1冊にまとめて家族に配った。その「筧(かけい)」という歌集がいまでも我が家の本棚に残っている。
この本も売るために作った本ではない。でも祖母自身の長い歌人生活を一冊の本にまとめたことで、結果として自分のような後世(孫世代)に対して、自分(祖母)が、そして家族がこの世に存在した、という証になっている。
そんな意味で、自分や家族の歴史をこのように1冊にまとめて残すことは意味があるように思った。例え、それが不幸な事件がキッカケとなったにせよ、またその本を家族以外の一般の人が読まないにせよ・・・

それ以外で気になった部分をメモしておく。
「長男は小学校時分よく風邪を引いて、月に一度くらい熱を出していた。ある時心細く一人で看病していた私(当時私も若かった)、夫が帰宅して玄関のドアを開けた瞬間に、「お父さん、また熱を出して……」と切り出してしまった。夫から返ってきた応え。「家の中が暗い!」(P108より)」
「家の中が暗い!」という言葉はインパクトがある。自分も同じような体験がある。小学校低学年の頃、家は埼玉の与野にあった。茨城に単身赴任していた親父が週末に帰ってきた時、自分が病気で寝ていると、決まって怒った。お袋に、「お前の管理が悪い!」と・・・。だから病気をして寝ていることが怖かった。まあ病気の時にお袋が作ってくれたリンゴのすりおろしの味は今でも忘れないが・・・

そして自分に続いて読んだカミさんも、自分も膝関節症の患者だけに、歩くのが怖い、という言葉には共感したという。そして「病人が出ると戦争」もその通りだという。
その(歌人の河野裕子さんの)書簡集の中に、「一家の中に病人が出ると、戦争が起こりますね」と言う一節があった。真理だ。規模は違うが、我が家にもあった。(P106より)」
我が家でも、長男が1歳半の時にかかった病気で、長く大変だったが、家族に病人が出ると雰囲気が一変するのはよくあること。それは、家族に対する「覚悟」が足りない証なのかも・・・!?

そして、カミさんが「これは確か!」だと言っていた・・・。
「入院中は神経が鋭敏になっていたせいか、(略)……とにかくよく泣いた。今思うと、泣けてよかったとも思う。泣くということはカタルシスに通じる。カタルシスはギリシア語で【浄化、排泄】の意味らしい。なるほど、涙を流すのは一種の排泄なのだろう。涙で悲しみを洗い流すのだ。これからも素直に泣ける自分でいたい。涙もろいのは、年のせいだと言わないでほしい。(P30より)」

この本には、飼っている犬や猫のこと、そして趣味の映画の話もたくさん出てくるが、それらについては省略。それと、全体的にご主人の話がもう少しあっても良かったかな・・・とも思う。同じ立場として応援したいものの、まあベテラン夫婦の亭主の存在なんて、我が家も含めてそんなものか・・・

そしてこの本のキーワードは下記かも・・・
「今回の入院中、手術後の脱臼が怖くてたまらず、その他感染の危険性や脚の使い方などの制約で頭がいっぱいになってしまう夜が何度もあった。がんの再発、転移の恐怖、リンパ腺切除による腕のむくみを恐れる気持ち、左膝の不調とあいまって、なんて不自由な体になってしまったんだろうと、落ちるところまで落ち込んだ。泣くしかない。泣くしかなかったそんな夜……。誰でもいい、今すぐ私のところに来て、ハグしてほしいと願った。言葉は要らない。温かいハグがただほしかった。

こんな夜はハグしてほしい日本にはない温かなハグの習慣 (P102より)」

引用が多く、長文になってしまった。
でも読み終わってみると、「人生にはどんなことも起こり得る」ゆえに、本の題の「こんな夜はハグしてほしい」の意味が良く分かった。そこには弱さをさらけ出した素直な姿がある・・・
自分も将来病気などで心が弱った時、「ハグして欲しい」と言ったら、カミさんはハグしてくれるだろうか・・・。

●メモ:カウント~610万

140725neko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月24日 (木)

伊藤久男とダークダックスの啄木「東海の」

自分の音楽探しの歴史は古いが、この歌もなかなか楽曲(音源)に巡り会わない一曲だ。石川啄木の「東海の・・・」に曲を付けた歌である。
この歌を一度だけ聞いたのが、昭和40年頃(1965年~高校3年)のこと。ラジオで伊藤久男の特集番組があり、当時持っていた松下製の1万円のテープレコーダー(ここ)に録音した。
そのテープはまだ持っていたが、再生するテープレコーダーが無い。何せ、テープスピードは4.8cmなのだ。それで先日、再生可能な中古品を安く手に入れた。それで、半世紀ぶりに再生したのがこの音源。昭和39~40年頃に、真空管式ラジオのスピーカーにマイクを押し付けて、4.8センチで録音した音源なので、当サイトで最も音が悪いが、“歴史的音源”ということでご容赦を・・・。

<伊藤久男の「東海の」>

石川啄木『一握の砂』より
 東海の小島の磯の白砂に
 われ泣きぬれて
 蟹とたはむる

この歌の作曲者はたぶん古関裕而だと思う。しかし証拠がない。でもたぶん伊藤久男とのコンビなので、古関裕而だな・・・

同じく、昭和41年(1966年)の日付のあるテープで、同じ曲名の歌を録音していた。こちらはたぶんダークダックスだろう。

<ダークダックスの「東海の」>

こちらの作曲者は不明だ。

JASRACのデータベースを検索すると、啄木のこの歌に作曲した作品としては、8人の作曲者の作品が登録されている。「千葉毅、中村太郎、田中雅明、石河清、大西進、鶴澤清介、古関裕而、近藤昇」の方々だ。しかしNetを検索しても、それ以上の情報は得られない。
上の伊藤久男の歌は、古関裕而だと思うのだが、「古関裕而記念館」の作曲一覧(ここ)のリストにも載っていない。

半世紀前の高校時代にそれぞれ1度だけ聞いて頭に残った旋律・・・。この歌のホンモノの音源がいつか見つかることを期待して、ここに挙げておく。

(2014/07/30追)
30~40年前に録音したオープンテープから、こんな音源を見付けた。作曲者、歌手不明の「東海の」である。

<?の「東海の」>

140724artist <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月22日 (火)

2年ぶりのコーヒーショップ

今日は1時間早い出勤だったので、1時間早く退社した。それで時間があったので、乗換駅でつい降りて、前に毎朝通ったコーショップに寄ってみた。
実は自分は、2年弱前から、重役出勤、つまり10時出勤なのだ(ここ)。会社まで朝は1時間半ほどかかるが、それでも楽・・・。
しかし(火)だけは定例会議のため、1時間早く出勤している。それで帰りも1時間早いというわけ・・・

重役出勤の前は、毎朝乗換駅で途中下車し、駅前のコーヒーショップで軽い朝食を摂るのが日課だった。その店に、1年9ヶ月ぶりに行ってみた。店構えは同じだが、中に入ると様子が変わっている。いつも座っていた2階に上がると、店内の配置が変わっており、喫煙室が密室になっている。昔は単に間仕切りがあっただけなので、煙が回っていた。それだけ喫煙に対する状況が厳しくなっているのだろう。
夕方に入ったのは初めてだが、店内はいっぱい。学生が多い。一人用の席も多い。とりあえず、店の隅に席を取った。そしていつも飲んでいたコーヒー・・・。
でも何か落ち着かない・・・。皆本を読んだりしているが、自分だけはそそくさと席を立った。帰りにトイレに入ると、ここも改装してあって、立派。

話は変わるが、NHKラジオ深夜便「ワールドネットワーク」でイギリス・コルチェスターからのレポート(2014/07/17放送)でこんな話をしていた。
イギリスも高齢化社会になってきて、2037年までに80歳以上の人が600万人、人口の1割に達するという。それに向かっての研究の中で、高齢者自身の意見として、現在ではほとんど見られない街中での公衆トイレの増設や、町の商店に協力を求めて、高齢者がちょっとトイレを借りられる制度を作って欲しい、というのが出ているそうだ。
そのイギリスからの話に対し、相槌を打つアナウンサーがさも自慢げに「日本ではコンビニにトイレを併設する所が多くて、先日も利用させて貰って助かった。コンビニは色々な所にあるので、日本では既に実現されている」と・・・
確かに、こんなコーヒーショップに寄らなくても、立派なトイレは街中のコンビニにある。いやはや便利になったものだ。

おっとコーヒーショップのトイレの話から、話が脱線してしまった。
ともあれ、昔の行き付けの店に久しぶりに行ってみると、その変化に、年月の過ぎ去るのが早いことを感じる。
とにかく時間が経つのが早過ぎる。何とかならないものか・・・
たった2年だが、妙に時間の経過を感じてしまったほろ苦い今日の1杯のコーヒーではあった。

140722mac <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月21日 (月)

「海はどうして出来たのか」藤岡換太郎著~Uさんの読書ノート

昔の会社の先輩だったUさんが送ってくれる「読書ノート」。正直、いつも難しいのだが、今回は良かった。科学なので・・・
Uさんのメールにこうある。
「毎日暑いですね。お元気でお過ごしの事と存じます。今回の本の紹介は「海はどうして出来たのか」藤岡換太郎著である。夏と言いうと何と言っても「海」である。お孫さんに「おじいちゃん、海はどうして出来たの?」と尋ねられたら、各位はどのように答えますか?
また、もう一つの視点は日本の将来に明るい希望が見えない中で、唯一の希望が「海」である。日本列島は周りを海に取り囲まれている。しかも幸か不幸か火山帯海溝が多くある。レアーメタル等の鉱物資源の埋蔵が期待できる。海をチョット調べて見ようではないか。」

★「海はどうして出来たのか」藤岡換太郎著~Uさんの読書ノートのPDFはここ

地球の46億年の時間軸を1年に例えた地球カレンダー。その表現で少し抜粋してみると・・・
・「2月25日」に誕生した生命は、「3月29日」に簡単なバクテリアに進化し、更に「5月31日」になると光合成をする生物であるシアノバクテリアが生まれる。
・酸素が発生したのは、およそ27億年前、地球カレンダーで言えば「5月31日」。それは海の中で「生命」によって作られた。地球上の酸素は全て植物の光合成が賄っている。
・約4億万年前に節足動物が陸上に現れる。そして海には魚類が出現し、その後魚類から両生類が派生した。
・6550万年前、地球カレダーで「12月26日」、現在のメキシコ・ユカタン半島に直径10㎞の巨大な隕石が地球に衝突した。これによって巨大地震と巨大津波が発生し、衝突による火災で陸は火の海と化し、ほとんどの植物は燃えて煤が発生し、それによって太陽光が遮られて、地球は急激に温度が下がって2億年に亘って繁栄して来た恐竜が絶滅する。
・地球カレンダーの大晦日「12月31日、午後11時37分」、遂に地球上にホモサピエンスが登場する。そして「残り2秒」でイギリスに於いて産業革命が始まる。「残り1秒」で21世紀が始まったのである。

そしてこれからの地球は・・・
・海はこれからも永久にこのままの姿であり続けるのか?これまでの地球史の中で海が消滅したという記録は残って居ない。しかし海はやがてなくなると考えている人達がいる。海の水が全て地球の内部に持ち運ばれてしまい、地球の表層に水が無くなってしまうというシナリオである。
・今から約10億年後にその時が来ると言われている。海が消えた地球は生物の生存は望めない。それは今の火星のような星になると言う事である。

前に映画で見たことがあるが、太陽の終焉=地球の終焉は50億年ほど先の事と考えられているという。でも今から10億年後には、既に地球は人の住めない火星化・・・
地球の年齢からすると、今の地球は寿命の半分位ということか・・・?ともあれ、長大な時間軸であり、今のホモサピエンスがどのように進化しているのか、想像だにできない。

科学というと、亡くなった親父を思い出す。経理屋だった親父は、それでも科学は好きだったらしく、その関係の本が本棚にたくさんあった。宇宙関係の本や、世界七不思議といった本も・・・。子どもだった自分はそんな本をよく盗み読みしたもの・・・
ウチの家族は文系が多かったが、自分は珍しい理系!? それもこんな本の影響があったのかも・・・
それにしても、子どもにその家庭環境が与える影響は大きい。本がたくさんあれば本好きになるし、ピアノが鳴っていれば音楽好きになる!?
まあ親の遺伝子が半分ずつ子どもに伝わるわけなので、環境と相まってそれは当然ではあるが、それにしても、子に与える影響を考えると、何もかもがちょっと怖ろしい。
よくウチで話題になる。親の血を受け継いでいるはずの息子どもが、どうもそうは思えない・・・。いつも「でもね~。病院で間違えた可能性もないしね~」と、半ば諦めている(!?)この頃である。

140721ashidake <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月20日 (日)

奥田英朗著「沈黙の町で」を読んで

カミさんに強く薦められ、奥田英朗著「沈黙の町で」を読んだ。
とにかく奥田英朗は“うまい”ので読めと・・・

1年前の朝日新聞の文化欄の切り抜きも一緒に・・・。その記事に曰く・・・
「誰も裁かず 心情引き出す いじめ描く「沈黙の町で」単行本化
 小さな地方の都市で、中学2年の男子が学校で転落死し、いじめの実態が明らかになる――。朝日新聞連載時に反響を呼んだ奥田英朗の小説『沈黙の町で』(朝日新聞出版)が単行本になった。「何が起こったのか、小説だからこそ全景を描くことができた」と作者は語る。
140720chinmoku  1学期末の試験をひかえた中学校で、2年B組の名倉祐一が死んでいるのが見つかった。携帯メールからゆすりといじめがあったとわかる。失点を恐れて先走る警察は少年2人を逮捕、2人を補導する。わが子を守ろうとする加害者側の親の暴走、真相解明を求める被害者家族の焦燥。学校側は穏便第一だ。真夏の地方都市を舞台にした群像劇で町の全体像に迫る。
 昨年7月の連載終了直前に、大津市での中学2年生の自殺といじめの関係が話題になった。その後も痛ましい出来事が続いている。
 「いじめはなくならない。自分の中学時代を思い返しても、通過儀礼のようなものでさえあった。特に男子は弱肉強食で暴力と隣り合わせ。自力では地域から逃げ出せない中学3年間は、サバイバルの時期だ」
 『沈黙の町で』には、学校生活の中で「いじめ」がおこる雰囲気が形づくられていく様子が描かれる。加害側には元いじめられっ子や不良だけでなく、正義漢や人気者がいる。死んだ名倉も従順なだけではない
 〈大変だなあ。生きて行くって〉――先輩からのいやがらせを回避するため、教師にうそをつく女子中学生のつぶやきは切実だ。
 作者が執筆の際に気をつけたのは「誰も裁かない」ということだ。「百%の正義も悪もない。裁くと物語の値を落とすと思う。何かを踏みにじることになるし、何かを見なようにしていることになる」
 ただ、この作品は自分の中に痛みを生んだという。「登場人物が死ぬという設定は避けられないし、これまでもあったが、人間の尊厳を損なってまで物語を作りたくはなかった。今回は、そこに抵触したかもしれない。登場人物全員を救いたいと思ったが、最初に名倉君を死なせてしまった。登場人物を見捨てるみたいで、書きながらもずっと胸が痛かった」
 連載中、読者から「名倉君を救って欲しい」という手紙など、各登場人物への同情や共感が寄せられた。「奥田さんは教師だったのか」という元教師からの問い合わせもあった。教師経験はないし、人物取材もしない。「13歳の子供にも、親にも言い分かある。登場人物に耳を傾けて声を引き出していく」というスタイルだ。何事も大人に相談せずに処理しようとする子供たちと、都合のよい事実だけを知りたがる大人たち。それぞれの「言い分」が、単行本化にあたって加筆修正され、大人と子供の世界の乖離がよりくっきりと浮かび上がった。(吉村千彰)」(
2013/02/25付「朝日新聞」文化面より)

本の内容は上の記事の通りだが、読んでいてストーリーの変化の少なさに、少々不満を覚えた。舞台は中学校とその周辺。同級生の死を取り巻く小さな動きを、事細かに描いて行く。
物語は、7月1日の事件発生から一学期の終業式までの動きと、4月の始業式から事件発生の日までの、二つの時間軸で動いていく。そしてその二つの流れが、最後に一つになる。
上の記事のように、この物語には悪役もヒーローもいない。カミさんが言うように、どこにでもいる中学生とその家族、そして教師やマスコミが、まあそうだろうな・・・という動きをしている。特に母親の「自分の子どもさえ・・・」という姿や、平凡な生活で、このような事件が勃発した時のパニックの様(さま)は、我が家でもありそう・・・。

一番不安定だという中学生時代の友だちや教師との関係。そして、子どもを甘やかして育てることの危険性、親と子の薄い会話・・・。もちろん子どもは問題が起きても、「親に相談する」などという選択肢は無い。子どもを育てる上で、一番やっかいなこの時期、どこにでも発生する可能性のある事件のような気がする。

振り返ると、自分たちの頃は(昭和30年代後半だが)、イジメという言葉はあまり聞かなかった。しかし不良はいた。でもそんなに悪さをすることもなく・・・。しかし今は携帯の時代。メールでイジメの「指示」が直ぐに飛ぶ。

言うまでもなく、イジメは理屈抜きで悪いこと。特に自分がいじめられないために付和雷同しての集団でのイジメは、多くの悲劇を生んでいる。
この物語も、いじめられて死んだ子どもが完全な被害者で、いじめていた友だちが完全な加害者、という前提で進んでいく。しかし、その先入観は徐々にくつがえされて行く。つまり、いじめられていた本人も、場所を変えると(下級生や女子生徒相手だと)いじめる側に立っている・・・。それはまさに、食物連鎖を連想させる。

どこにでもありそうなここに描かれている数々の出来事。それが一人の死によって、周辺の事情が明らかにされていくが、もし死という事件さえなかったら、どこにでもある風景として霧のように消えて行く運命だったのだろう。
今の学校現場で、このようなイジメがどのような状態なのかは知らないが、たぶん現実にはこのようなことは普通の風景なのだろうな・・・と思いつつ、何とも救いのない読後感ではあった。
せめて、孫にはいじめる側にもいじめられる側にも立って欲しくないと、ただ祈るのだが・・・

140720undoukai <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月18日 (金)

(集団的自衛権)「松阪市長の違憲提訴」記者会見~「愚かな為政者」という発言のマスコミ各社の報道の違い

昨日、こんな報道があった。
松阪市長、違憲提訴へ団体設立 集団的自衛権で活動の受け皿
 三重県松阪市の山中光茂市長は17日、集団的自衛権の行使を可能とする閣議決定の無効確認を求めて提訴するため、活動の受け皿となる市民団体「ピースウイング」を設立し140718kyoudou た。
 全国の自治体首長や議員、一般市民に参加を呼び掛ける。既に松阪市議や愛知県、大阪府などの地方議員計40人が賛同する考えを伝えてきているという。山中氏は団体を通じて、集団的自衛権をめぐる問題に関する勉強会やシンポジウムを開くなど提訴に向けた準備を進めたいという。
 会見で山中市長は「愚かな為政者が戦争できる論理を打ち出したことで幸せが壊される。国民全体で幸せを守っていかなければならない」と訴えた。」(
2014/07/17付「共同通信」~ここ

マスコミ各社が、集団的自衛権の憲法解釈変更について、世論調査も含めて色々な報道スタンスであることは前に書いた(ここ)。

上の共同の「愚かな為政者が戦争できる論理を打ち出した・・・」という会見での発言報道に、自分は興味を持った。それで会見でのこの発言を、各紙がどのように報道しているのか、Netで調べてみた。

先ず反対派の朝日は・・・
「・・・記者会見した山中市長は「国民が築いた平和が、愚かな為政者によって台なしにされようとしている。当たり前の幸せを次の世代に残せるか、今が分水嶺(ぶんすいれい)」と設立趣旨を述べた。・・・また、「提訴自体が目的ではない」とした上で、「平和への思いを共有する中で、憲法の平和的生存権の侵害という訴えの利益を見極めたい」と語った。さらに、訴えの利益については「自衛隊員が契約していない労務を強いられることへの国家賠償請求など、様々な論理が考えられる」と述べた。」(「朝日新聞」ここより)

そして賛成派の読売は・・・
「・・・山中市長は会見で、「憲法が保障する国民の平和的生存権を侵す違憲状態にある。国民的な議論を経ずに行われており、遺憾だ」と今回の閣議決定を批判。1か月以内に市民団体を設立した上で、勉強会やシンポジウムなどを開催し、賛同者の意見を集約して提訴に踏み切るかどうか判断するとした。
 山中市長は「提訴ありきではないが、手法の一つ。全国市長会などにも呼びかけ、地道に仲間を募り、運動を広げたい」と述べた。」
(「読売新聞」ここより)

同じ記者会見でも、切り取る言葉によって、読者の受ける印象は大きく違う。

同じく時事通信は・・・
「・・・山中市長は同日午前の会見で「司法の場において国にノーを突き付けていきたい」と述べた。」(「時事通信」ここより)

中日新聞は・・・
「・・・会見した山中市長は「市民の当たり前の幸せが守れるか今が分水嶺(れい)。人生をかけて運動に取り組みたい」と決意を語った。」(「中日新聞」ここより)

日テレは・・・
「・・・会見で山中市長は「ひとりひとりの当たり前の幸せが壊れていく前に防ぎたい」と話し、今後、有識者や市民とともに国に対し、集団提訴していく考えを明らかにした。」(「日テレ」ここより)

名古屋テレビは・・・
「・・・松阪市の山中市長は会見で、「憲法を冒涜する判断をした安倍政権に司法の場でしっかりとNOを突きつけなければならない」と力を込めました。」(「名古屋テレビ」ここより)

そして、東京新聞は共同を引き、毎日、日経、NHKでは、そもそもこの17日の会見の報道記事は見つからなかった。
つまり、「愚かな為政者」という発言は、共同と朝日しか取り上げなかったわけだ。

自分は今の安倍首相の政治姿勢に対し、首相が尊敬する祖父の岸元首相が、国民の大反対を押し切って安保改定に踏み切って“歴史に名を残した”ことを念頭に、同じように自分も歴史的に名を残したい自己顕示欲から、何の緊急性も必要性も無いのに、また自民党が国民から支持されている訳でも無いのに(ここ)、小選挙区制の仕組みのイタズラから多数議席を得ている今のチャンスを捉えて、国民無視の利己的な野心を遂げようとしているとしか見えない。
今朝の朝日新聞(2014/07/18付p15)に、野中・元自民党幹事長のインタビュー記事が載っていた。これら自民党OBも、安倍政権のやり方や公明党の存在感の無さを憂いていた。
そして、結果として誰もその「愚かな為政者」を止められない日本政治の体たらく・・・
先ずは、先の記事で野中氏が言っている「創価学会の協力なくして自民党議員の8割は選挙で落ちますよ」に期待して(!)、公明党が一人前の公党として、一人の大臣の椅子にしがみつくのではなく、これを機に政権離脱を期待したいのだが・・・

140718syuusei <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月17日 (木)

「犬派」と「猫派」

先日の日経新聞にこんなコラムがあった。
猫の流儀 大竹昭子
 長いこと、自分は犬派だと思っていた。ふらふらさまようのが好きな性格を野良犬の姿に重ね、シンパシーを抱いていた。犬にならば難なく気持ちを委ねることができたのだ。
 反対に猫についてはまったくだめだった。飼ったことがなく、どういう生き物なのかわからない。親しみの持ちようがなかった。
 ところが最近、さまようのが好きだったり、身勝手だったりする自分の性格は、実は猫に近いのではないか、と思いはじめた。
 どこかの家から猫が出てきて柵の隙間から向かいの家に入って行く。または、わざわざ狭い路地に身を滑りこませて通り抜けようとする。空っぽの駐車場に数匹が測ったように等間隔を空けて香箱を作っていることもある。思わず立ち止まって眺め入ってしまう。そのそっけない図々(ずうずう)しさといい、気ままな様子といい、互いの距離の置き方といい、我が身を見ているようによくわかり、深い共感がわき起こる。
 犬は猫ほど気ままな態度はとらないものである。習慣を守り、ルーティーンワークをこなし、すべてを予想の範囲内で処理する彼らは、意外性にはほとんど縁がない。
 両者の立場のちがいを考慮する必要はあるかもしれない。犬にはうるさく命令するご主人がいて、自由に動きまわることはままならないが、猫は家を勝手に出入りし、野良という生き方も選択できるのだ。
 それならば、猫みたいに自由に生きられたら、犬も性格が変わって、猫に近づいてくるのだろうか。
 ここで思い出すのは、バリ島の犬のことである。あの島では猫はめったに見ない代わりに、犬はとても多くていたるところで見かける。数匹飼っている家も珍しくなく、しかも放し飼い状態で、犬が猫に近い自由を得て暮らしているのだ。
 にもかかわらず、彼らの行動に猫のような気ままさを感じることは少ない。家の前を人が通ろうものなら、こぞって出てきて吠(ほ)え立てる。その激しい吠え声はその家の敷地が終わり、隣家の犬がバトンを受けて啼きはじめるまでつづく。勤勉なガードマンさながらの働きぶりである。
 道を歩いている姿もよく見かけるが、その様子はさまようような猫の歩き方とちがい、行くべき場所を持っている人間の姿に近い。役所に書類でも取りに行くような顔なのだ。
 ひるがえって、歩いている猫の姿を見て用事がありそうだと感じることはない。たとえあっても、角をまがったとたんに別のことに気が移って忘れてしまいそうな、当てにならない顔をしている。
 猫にとって優先されるのはまず自分の気分なのだろう。とらえにくいそれをしかと捕まえ、平常心を保つのがうまい。大事なのは外界と自分の位置関係であり、それを破るものは無視するし、ふりまわされもしない。自分を操ることにおいて、彼らは天性の直感力をもっているのだ。
 もしかしたら、ルーティーンワークが苦手な私にとって、猫は導師たりうるかもしれない。そう考えて、散歩の道々、猫を見かけると立ち止まり、彼らの流儀を観察するようになった。
 動きやすい気持ちの流れを読み、ベストの状態をつかまえて自らを仕事机に座らせようと努めるとき、だいぶ猫に近づいたかな、と思うこの頃である。(作家)」(
2014/07/16付「日経新聞」夕刊p7より)

「犬派」と「猫派」・・・。あまり意識したことはなかったが、猫を飼うという選択肢は、たぶん自分には無いのだろう。いや、犬を飼う選択肢も、本来は無かった。しかしカミさんが12年前に犬を飼いたいと言い出してから世界が変わった!? それ以来、我々夫婦の生活は、犬を中心にして回っているようだ。やれエサを残した、足音が軽快でない、歩き方に元気がない・・・等々。とにかく相手は生きもの。だから、夏は12畳のLDに、たった3Kgの犬のためにエアコンは1日中点けっぱなしだし、冬は暖房用具も入れっ放し・・・。
まあ仕方がないけど・・・。

思い出してみると、自分には犬について、咬まれた思い出しかない。家の近くの会社の寮で、番犬用の大きな犬が逃げ、それに2度も咬まれた。未だに尻にその跡が残っている。だから自分は昔から犬がキライ。犬は吠えて咬むものだと思い込んでいた。
でも今飼っているヨーキーのメイ子は何をしても咬まない。これはしつけ以前の犬の性格なのかも知れない。
猫についてもあまり良い思い出がない。前に住んでいた家で、隣家で野良猫にエサをあげるので、我が家の庭が猫の通り道。そして挙げ句の果てに、子ども用に作った庭の砂場が、猫のフンだらけになって使えなくなり、悪い思い出だけが残った。
メイ子を連れて散歩に行っても、駐車場の車の上などに寝ている猫をよく見かける。そしてメイ子と出くわした猫は、戦闘意欲満々で、通り過ぎるまでじっとこちらの様子をうかがっている・・・。
まあ道で出会っても、猫は怖く無いが、繋がれていない犬は怖い・・・。トラウマだな・・・。

8年ほど前に、ツアーでオーストリアに行った。その時、ある湖の桟橋に皆でたたずんでい165841 ると、向こうの桟橋に大きな犬を連れた男の人がいた。その人が犬をそのままにして、こっちの桟橋に歩いてくる。そして、声を掛けると、その大きな犬はゆっさゆっさとこちらに歩いてきて、飼い主の足下に座った。
その従順さに、感動さえ覚えたもの。犬は飼い主には従順だと・・・。

それに引き替え、いつも散歩で通る近所の角の家の犬は何だ!? 庭に2頭放し飼いしているが、前の道をメイ子を連れて通る度に、大きな声で吠える。周囲の家に迷惑この上ない。

最近、メイ子の食事の状況を夫婦で心配している。今日は食べ残していないか?? 今日のウンチは?
でもこのところ完食が続き、良いウンチで大丈夫・・・。一安心。
まさか日常で、こんな会話をするとは思ってもいなかった。犬を飼うなど、まさにワンチャンスのメイ子。
いつまでも元気で居てくれると嬉しいのだが・・・。居ないことが有り得なくなってしまった我々「犬派夫婦」ではある。

140717ogamareru <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月16日 (水)

「フォーチュン500」2014年版と原発再稼働

先日の日経でこんな記事を読んだ。
「「フォーチュン500」が映す米欧の厚い壁  編集委員 西條都夫
 売上高順に世界の企業を番付する米フォーチュン誌のグローバル500社ランキングが発表された。今年ランクインした日本企業は前年から5社減って57社にとどまった。2000年には100社を超える日本企業が名を連ね、全体の2割以上を占めたが、年を追うごとに数が減り、今では1割強になってしまった。
 何が原因なのか。日本勢がほぼ半減する一方で、巨大国有企業を中心にした中国企業は増え続け、今年は95社がランクインした。日本が中国に逆転されたのは2011年で、その後は差がじわじわと広がっている。GDP(国内総生産)と同じ、日中の逆転劇がここでも起きている。

■日本の優勢、自動車くらい
 だが、筆者が最も気になるのは中国の台頭ではない。むしろ「古くからのライバル」である米欧企業との差が再び開きつつあるのではないか、という点が心配の種だ。中国企業は一部の例外はあるが、多くの企業は中国国外におけるプレゼンスが小さく、世界市場で日本企業としのぎを削るところはまだ少ない。
 だが、欧米企業は違う。日本勢に先駆けて世界市場に展開し、高いブランド力や技術力を誇る、日本企業にとって正面からのライバルである。この稿では、グローバル製造業に絞って、日米のチャンピオン企業の比較をしてみよう。
140715500sya1  ランキングをざっと見渡して日本が明らかに優勢なのは、自動車だ。トヨタ自動車以下富士重工業まで6社がランクインし、部品メーカーもデンソーなどが名を連ねた。500社全体に占める順位でも、日本トップのトヨタの9位に対して、米国トップのゼネラル・モーターズは21位にとどまる。
 だが、それ以外で日本が優勢な分野は少ない。あえて探せば、1つは新日鉄住金が184位にランクインした鉄鋼産業だろうか。この業界でトップ500に名を連ねた米企業はない。また、487位に入った富士フイルムも、かつての最大のライバルである米イーストマン・コダックが破綻に追い込まれた事実を踏まえれば、「勝ち組」に分類してもいいだろう。
 だが、「勝ち組」リストはこれで終わりだ。それ以外の日米比較を列挙してみよう(カッコ内は500社のなかでの全体順位)。
 キリがないのでこのへんでやめておくが、日本企業が規模の競争で劣後している現状を実感してもらえただろう。IT(情報技術)や金融、石油メジャーなど、今回の比較からあえて除外した米国の得意分野をカウントすれば、日米の産業力の厚みの差はさらに顕著なものになるはずだ。

■欧州の「小国」も有力企業を輩出
 一方で欧州企業も手ごわいライバルである。たとえば、一般的には「小国」と分類されるオランダはロイヤル・ダッチ・シェル(2位)以下フィリップスやハイネケンなど12社が、スイス140715500sya はネスレ(72位)など13社がランクインした。オランダの人口は1660万人、スイスの人口は795万人と日本よりはるかに小さいが、それでもこれだけの有力グローバル企業を輩出する。日本企業としても、欧州勢のブランド戦略やグローバル化への意気込みなど見習うべき点は多い。
 日本企業の足元の業績は好調で、経営者にも明るいムードが漂う。それ自体は悪いことではないが、しかし、業界再編など残された課題も多い。グローバル市場で米欧の巨人と伍(ご)して対等に競争できるだけの経営基盤が自社にあるのかどうか、経営者は問うべきである。


西條都夫(さいじょう・くにお) 87年日本経済新聞社入社。産業部、米州編集総局(ニューヨーク)などを経て企業報道部編集委員兼論説委員。専門分野は自動車・電機・企業経営全般・産業政策など。」(2014
/07/15付「日経新聞」「ニュースこう読む(西條都夫)」より)

この順位は企業の売上高である。つまり事業規模であり、大会社のことである。
この記事は、日本の地位の低下を嘆いているが、上の円グラフを見て、自分はむしろ感心した。まあ、つい最近までGNP世界第2位であり、先年3位に落ちたとは言え、規模からすると日本の経済力はまだまだ一流と見える。
つまり、まだ英独仏の2倍であり、韓国の3倍の企業数を保っている。確かに断トツの会社は自動車位しかない。それに続くのは、上のリストを見ても、重電インフラ位しか目立たない。
でも、2000年では100社を超えていたというから、当時の日本は凄まじい経済力だったわけだ。

さっきのニュースでは、いよいよ原発の再稼働に向けた動きが始まったと言っていた。膨大な火力発電のための化石燃料の輸入増加を考えると、経済的には原発再稼働が現実解なのかも知れない。
しかし一方では、福島から非難して家を追われた人の自殺者が増えているとも聞く。つまり原発事故では、直接的な死者はゼロだなんて言っているが、避難した人の死者の数は怖ろしいほどの数になっているのだろう。
それら都合の悪い数字は発表されていないが、もし事故が無かった状態での福島県民の死亡率と、事故によって上がってしまった死亡率の比較の数字が公表(研究)されたら、世の中の原発に対する評価は激変するかも知れない。

「脱原発」と、言葉では簡単。しかし代替エネルギーをどうするのか・・・。新設原発は論外としても、リスクの少ない新しい原発までも廃炉にするのか・・・。
経済のための原発と、それによる多くの国民の命に直結するリスク・・・。
何とも答のない難しい議論ではある。

140716senkyo <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月14日 (月)

若山彰の「喜びも悲しみも幾歳月」

先日、WOWOWで木下恵介特集を放送していてが、映画「喜びも悲しみも幾歳月」をまたじっくりと見てしまった。
この作品は1957年(昭和32年)の作品。当時この映画を見た記憶は無い。しかしこの歌は昔から良く知っている。今日は、現存する3つの音源を聞いてみよう。

<若山彰の「喜びも悲しみも幾歳月」モノラル・オリジナル>

「喜びも悲しみも幾歳月」
  作詞・作曲:木下忠司

俺等岬の 燈台守は
妻と二人で 沖行く船の
無事を祈って 灯をかざす
灯をかざす

冬が来たぞと 海鳥鳴けば
北は雪国 吹雪の夜の
沖に霧笛が 呼びかける
呼びかける

離れ小島に 南の風が
吹けば春来る 花の香便り
遠い故郷 想い出す
想い出す

朝に夕べに 入船出船
妻よがんばれ 涙をぬぐえ
もえてきらめく 夏の海
夏の海

星を数えて 波の音聞いて
共にすごした 幾歳月の
喜び悲しみ 目に浮かぶ
目に浮かぶ

次は、上のオリジナル盤とほとんど同じ編曲によるステレオ盤。
<若山彰の「喜びも悲しみも幾歳月」ステレオ>

そして、バックの女声コーラスが男声に変わったステレオ再録盤。
<若山彰の「喜びも悲しみも幾歳月」ステレオ再録>

この映画は、まさにこの歌詞の順に物語が進む。無人の島での孤独な生活。現代人では到底想像も出来ない。それ故か、日本の全3,348基の灯台は2006年に全て無人化されたという・・・。

この映画では、色々な夫婦像が描かれており、夫婦とは・・・について考えさせられることが多い。ここで描かれている夫婦の姿をメモすると・・・

この映画の主人公、有沢四郎(佐田啓二)、きよ子(高峰秀子)夫婦は、四郎の父親が亡くなって信州の実家に帰った時に見合いをして、直ぐに三三九度を挙げ、嫁さんをそのまま灯台に連れて帰る。そんな出会いの夫婦だったが、そ二人の絆は強かった。
一方、信州から、きよ子の学友だった藤井たつ子(桂木洋子)が訪ねて来て、きよ子が振った男を、実はたつ子が好きだったことを打ち明ける。この二人はその後結婚するが、夫に先立たれて、あまり良い結婚生活ではなかった。
そして、その時に「殺したい」言うたつ子を叱ったのが、灯台守の大変さで妻が気が狂ってしまった次席職員。別居生活の疑心暗鬼と子どもを亡くした心労で、妻が心を病んでしまったが、いつもこの妻を抱いているという。
そして四郎の同僚の野津(田村高広)は、台長の娘真砂子(伊藤弘子)に恋をしたが、「野津さんは好きだが、灯台守の所には行かない」と言っていたが、父親が灯台の屋根から落ちて死んだことを機に、結婚する。
140714yorokobimoそして、主人公の有沢一家は、東京から疎開してきた名取親子(夏川静江)と親しくなり世話をするが、戦後東京に帰った名取は、その恩返しに、と娘の有沢雪野を東京の自宅に住まわせ、学校へ行かせる。そして有名なラストシーンで、名取の息子と雪野は結婚してエジプトに赴任していく。
まあこのように、色々な夫婦像が出てくるのだが、それらの夫婦像をどう見るか・・・。

主人公のように、出会いはワンチャンスであっても、長く続く夫婦。そして藤井たつ子のように、恋い焦がれて夫婦になっても、必ずしも幸福になるとは限らない夫婦もある・・・。

この主人公の場合は、息子・光太郎が大学に落ちて荒んだ末、不良に刺されて死ぬという悲劇に見舞われるが、それでも二人は手を取り合って生きて行く。普通は罵りあうのでは!?
前の「「喜びも悲しみも幾歳月」の歌詞が泣ける」(こ)という記事でも挙げたが、自分は「星を数えて・・・」という歌詞が好き。
こんな歌を聞きながら、自分たちの長い夫婦生活を思い返してみるのも良いのかも・・・。

(関連記事)
「喜びも悲しみも幾歳月」の歌詞が泣ける

140714toei <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月13日 (日)

「野党よ、再編ゲームより論戦を」

安倍政権の暴走を止めるのは野党しかいないが、その野党の現実について、何か書いたものがないか・・・と思っていたら、こんな記事を見付けた。
「(日曜に想う)野党よ、再編ゲームより論戦を 特別編集委員・星 浩
 講演やシンポジウムで、アベノミクスや集団的自衛権などについて話し終えると、最近は、こんな質問がよく出る。「それにしても、野党はいったい何をしているのか」
 そんな疑問を抱くのは当然だ。重要な課題が山ほどあるのに、これほど野党の影が薄い政局は珍しいからだ。質問に答えるため、私はホワイトボードに数字を書くことにしている。
 自民党  1881万→1662万
 民主党  2984万→962万
 維新の会 0→1226万
 みんなの党 300万→524万

 これは、2009年8月と12年12月の総選挙の比例区で、各党が得た票数だ。09年は自民党から民主党に政権が交代し、12年は自民党が政権に復帰した。12年総選挙の直後、自民党の石破茂幹事長は「自民党が勝ったのではない。民主党が負けたのだ」と語った。確かに、自民党は得票を1割ほど減らしながら、低投票率という事情もあって1位になり、政権を奪還した。
 民主党は、3年3カ月の政権運営があまりにも未熟で、有権者からこっぴどく叱られた。驚くべきことは、初挑戦の維新の会が、比例区では民主党を大きく上回ったことだ。
 もともと、維新とみんなには、自民党が半数に届かなければ連立に応じて政権入りしたいという思惑があった。だから「野党として政権と厳しく対決してほしい」と期待しても、しょせん無理なのだ。講演終了後に駆け寄ってきた初老の男性が「民主党の激減も、維新の躍進も、有権者が判断したのだから、責任がありますね」と話していた。私の言いたかったことを、ちゃんと理解してくれていた。
     *
 その野党が、得意げに「再編をめざす」という。ちょっと待って欲しい。維新とみんなは野党としての役割を果たせず、党内対立のあげくに分裂。支持者の期待にこたえられなかったのだから、まずはおわびして、何が欠けていたかを検証すべきだろう。
 ところで、政界再編騒ぎのたびにメディアの報道ぶりを考えさせられる。あまりも大げさに取り上げる傾向があるからだ。みんなの党の山内康一国会対策委員長からこんな体験を聞いた。
 民主党や維新の若手議員と安全保障問題の勉強会を続けている。毎回5人から10人が参加。取材する記者はほとんどいなかった。ところが昨年秋、突然、36人の野党議員が顔をそろえた。多くのテレビカメラや取材記者が殺到した。どうやら、維新の議員が「野党再編に向けた会合が開かれる」とメディアにささやいたことで、騒ぎになったらしい。
 「野党議員の政策勉強だと関心は持たれないが、再編となると、がぜん注目される。メディアの体質がよく見えました」と山内氏は苦笑いする。メディア側は、純粋な勉強会だと分かった後は取材に来ていないそうだ。
 野党の政策は実現する可能性も小さいし、政策の中身についての地味な話題にメディアは食いつかない。それが再編となると、単純で分かりやすい。政治家同士の言い争いも「絵になる」ニュースだ。こうして、再編問題は過剰に報じられるようになる。
     *
 選挙で新勢力が追い風に乗って実力以上に得票する→国会での活動はうまくいかず、支持者は失望する→政党の分裂、合併を重ねるが、支持者は戻らない――。そんな空しい再編ゲームはそろそろ、終わりにすべきだ。
 次の総選挙で自民党に対抗する野党候補が乱立すれば不利になるのは当然だから、いずれは候補者調整が必要となる。だが、それは各野党がきちんとした政策を練り上げ、アピールする力をつけてからの話だ。この夏は、野党の政治家が有権者の声をじっくり聞いて政権与党に論争を挑む準備を進める良い機会だ。空しい再編騒ぎを繰り返すのか、与野党のまっとうな論戦の舞台を作り直すのか。野党だけでなく、有権者やメディアも熟考の時だ。」(
2014/07/13付「朝日新聞」p2より)

上の「2009年8月と12年12月の総選挙の比例区」の票数を見ると、“戦争をしたくない”国民が持っている手段が、如何に少ないかが分かる。否、無いのかも・・・
民主党政権に大きな期待をして、それが過度だと分かった時、直ぐに白ける有権者も大人げないが、それから向かう先が、「もともと、維新とみんなには、自民党が半数に届かなければ連立に応じて政権入りしたいという思惑があった。だから「野党として政権と厳しく対決してほしい」と期待しても、しょせん無理なのだ。」という状況では、道が無い・・・。
では共産党、と言っても、限度がある。

話は変わるが、先日テレビで、日本のステルス戦闘機の開発状況について放送していた。日本は次期戦闘機として、1機100億円もする米国のF-35を採用することになっているが(配備は2015年から?)、実は日本でもステルス戦闘機の開発をしているという。しかも搭載するエンジンは1995年から開発しており、戦闘機は既に5分の1の無人機の飛行テストが成功している。そして有人の試作機は、2014年にも初飛行の予定だとか・・・
これらの報道を聞くと、武器の輸出解禁とともに、日本は確実に「戦争」に近づいているように見える。少なくても、良い意味での戦争アレルギーが無くなってきている。
それらの動きに目を光らせ(暴露し)、国民に警鐘を鳴らすことのできる野党の存在は民主国家にとって欠くことが出来ないもの・・・。それなのに・・・

ある人は、「安倍政権は10年続くかも・・・」と言っていた。ポスト安倍や、野党などの対抗馬の状況を見ると、あながち空想ではないかも・・・。
今日の滋賀県知事選では、自民・公明の推薦候補が敗れたが、10月の福島、11月の沖縄の知事選が、引き続きどうなるか・・・。民意のバロメータになるかも知れない。
まさに「野党だけでなく、有権者やメディアも熟考の時だ。」

140712corner <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月12日 (土)

白鵬対、大鵬&千代の富士

先日の朝日新聞のこんな記事が目に止まった。大相撲の話である。
白鵬~大鵬超え、データは語る 大相撲
 ◇白き鵬(おおとり)その強さをみる:中
 平幕が横綱を倒す「金星」は、力士の手取りにも影響する。金星一つ挙げるごとに、毎場所4万円が引退まで支給される。
 与えた金星の数は、大鵬が28(在位58場所)、千代の富士は29(同59場所)、白鵬は8(同41場所)。1場所平均では大鵬0.48、千代の富士0.49に対し、白鵬は0.19。ほぼ2場所に1個140712yokoduna の割合で金星を与えた大鵬と千代の富士に対し、白鵬は5場所に1個。最近は昨年の初場所で妙義龍に敗れて以来、8場所連続で金星を与えていない。
 さらに、白鵬は大関時代の2007年初場所以降、一日も休場していない。大鵬は度重なる靱帯(じんたい)のけがに苦しみ、在位58場所中5場所を全休、7場所を途中休場した。千代の富士も肩の脱臼や太ももの肉離れで59場所中6場所を全休、5場所を途中休場した。
 入門から引退までの優勝回数の推移=グラフ=を見ると、大鵬は24場所目で初優勝し、20歳代で一気に優勝を重ねた。千代の富士は63場所目で初優勝を遂げ、30歳を超えてからの優勝が19度を数える。
 大鵬には柏戸というライバルがいた。横綱昇進後の対戦成績は18勝9敗。千代の富士にも横綱昇進後に6勝11敗と苦戦した隆の里など、同時代には常に切磋琢磨(せっさたくま)する横綱がいた。
 白鵬は朝青龍の引退後、一人横綱が15場所続き、この間に10度優勝している。2人を上回る記録の陰に「ライバル不在」があると言えなくもないが、白鵬は淡々と語る。「一つひとつ(勝ち星を)残していくだけ。それが記録となっていく」(
2014/07/11付「朝日新聞」p23より)

特に白鵬を応援しているワケではないが、ちょっとだけ気になる。優勝回数で、大鵬の32回、千代の富士の31回に対し、29回までに迫っている。もしかすると大鵬の32回を越えるかも・・・
そう言えば、連勝記録も63と、危うく(!?)双葉山の64連勝に追い付くと、話題になったもの・・・。
記事にもあるように、競争相手が居ないこともあるが、一人横綱の重圧もあるので大変だ。

前にも書いたが、自分が相撲を知ったのは、初代若乃花の映画『若ノ花物語・土俵の鬼』を見てから。この映画は1957年(昭和32年)の映画だというので、自分が小学校3年生のときだ・・・。一方、親父は栃錦のファンで、栃錦対若乃花の名勝負は未だに語りぐさ・・・

千代の富士も印象が深い。千代の富士と聞くと、子どもと一緒に車の中で、カーラジオの140712rekidaiyokoduna 中継を聞きながら、カミさんがスーパーでの買い物が終わるのを待っている光景が目に浮かぶ・・・。
でも、相手を必要以上に土俵に叩きつけたりして、脱臼を筋肉を鍛えて治したという努力話がかすむような面もあった。
白鵬がモンゴル出身なので残念だが、横綱一覧を見ると、1999年の武蔵丸(ハワイ)から、朝青龍、白鵬、日馬富士、そして今年5月昇進の鶴竜まで、全てモンゴル。
もう、そんな時代・・・。
だから「遠藤」が気になる??

千代の富士、大鵬を抜くか・・・!? 複雑な気持ちでちょっとだけ気にしておこう・・・。

140712hareotoko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月11日 (金)

久保木幸子、桑名貞子、田中聖子の童謡「月の沙漠」

先日、面白い音源を見付けた。童謡歌手の大御所である、久保木幸子、桑名貞子、田中聖子が歌うステレオ盤の童謡「月の沙漠」である。

<久保木幸子、桑名貞子、田中聖子の童謡「月の沙漠」>

「月の沙漠」
 作詞:加藤まさを
 作曲:佐々木すぐる

 月の沙漠を はるばると
 旅のらくだが 行きました
 金と銀との くら置いて
 二つならんで 行きました

 先のくらには 王子さま
 あとのくらには お姫さま
 乗った二人は おそろいの 
 白い上着を 着てました

 ひろい沙漠を ひとすじに
 二人はどこへ いくのでしょう
 おぼろにけぶる 月の夜を
 対のらくだは とぼとぼと
 砂丘を越えて 行きました
 だまって越えて 行きました

この録音は、1964年(昭和39年)だそうだが、ステレオ初期によく見られた二人の音声を左右に完全に分離させた録音。ステレオ録音に対する意識過剰?? まあそれだけに、二部合唱の旋律は良く分かるが・・・。

ところで、ここで歌っている桑名貞子さんは、前に「母の歌」で紹介したことがあった(ここ)。この歌はほとんど音源がない貴重な録音だった・・・。
桑名貞子さんは、作曲家・河村光陽氏が主宰していた児童合唱団「子鳩会」の出身だが、wikiにはこうある。
「桑名貞子(1952年 - ) - 現在はシャンソン歌手。日本シャンソンコンクール他多数受賞。ライブやディナーショー等で活躍中。」
そして彼女のHPには、子どもの頃の思い出の、こんな記述もあった。
「童謡の録音風景(その1)
BBSのご要望にお答えし、これからしばらく、かつての童謡の録音風景を少しずつ記憶を繋ぎ合わせて書いてみようと思います。
録音風景を思い出そうとすると、まず目に浮かぶのは、分厚い灰色の大きな扉です。
これを開くと、独特の空気感の、雑然とした広い録音スタジオの風景が広がります。
オーケストラのための何十もの譜面台とイス、その右寄りの前方が合唱用のマイク、端にソロ用マイク、真ん中に指揮者席がセットされていました。
やがてバイオリンやチェロの調弦の音が暫く続き、指揮者との打ち合わせが始まります。
作・編曲者がタクトを振ることが多く、富田勲さんや草川啓さん、佐々木すぐるさんなどが自ら振ってくださいました。今考えると、凄く贅沢だし、ある意味、そのころ録音された童謡の音楽的な質の保証でもある気がします。
打ち合わせが済むとまず通しで合わせてみてから「テスト」を何回か、それをみんなで聞きます。問題がなければいよいよ「本番」です。
ここでは咳やコトッなんて小さな物音も勿論ご法度。心地良い緊張感の中、録音が始まります。一度に2曲とってしまうこともまれにありました。
そしてディレクターから「OK」がでれば「お疲れ様!」。帰り支度しながら「OK」の録音が流れます。この時、スタジオ全体がほっとした空気に変わり、話し声やいろんな物音が戻ってきます。わたしの記憶では内幸町のビルは茶色で窓が多く、苔むした洋館造りだった気がします。
コロムビアが現在の赤坂見付に移転する前、内幸町にあった頃の話です。」(
桑名貞子さんのHP:2006年4月の記事(ここ)より)

一方、久保木幸子さんは皆川和子が主宰する「ひばり児童合唱団」の出身で、その後、横浜国立大学教育学部へ進んで音楽を専攻したという。また同合唱団からは、安田祥子、安田章子(由紀さおり)、本間千代子、そして女優・吉永小百合を輩出したという。(出典:田中修二氏)

かつての童謡歌手たちも、年代的には我々シニア族と同じ。
まあこの記事を読む人も、自分と同じような世代の人が多いのだろう。還暦という言葉もある。ぐるりと一回りして、子どもに還って平和な時代を懐かしむのも一興か・・・!?

140711neko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月10日 (木)

「はなちゃんママの七回忌」~料理は子育ての必修科目!?

今日の昼食時、会社近くのそば屋で、朝日新聞の「天声人語」に目が止まった。ショッキングな言葉で始まっていたから・・・
「はなちゃんママの七回忌
レントゲンで左肺に小さな影が映った。CTでも調べた。結果を待つ間、亡き妻を思った。「助けてよ」。一人娘を置いて死ねるわけがない。後刻、医師は告げた。「なーんも、ありまっせんね」。えー! あの影は? 「なんやろね。乳首かな?」▼福岡市の新聞社勤務、安武信吾(やすたけしんご)さん(50)が昨年つづったブログから引いた。家に帰り、娘のはなちゃん(11)に一部始終を話すと、「めっちゃウケる~」と大笑いしたという。妻の千恵(ちえ)さんはがんと長く闘い、08年に33歳で死去した。父子2人の暮らしになって丸6年になる▼140710hanachann 信吾さんが一昨年に出した『はなちゃんのみそ汁』は多くの人に読まれた。闘病記であり、子育ての記録でもある。掃除や風呂洗いや洗濯物干しを教え、5歳になったら朝ご飯のみそ汁づくりを任せた▼なぜそこまでしたのか。〈いつどこで自分がいなくなっても大丈夫なように〉〈ムスメが一人でも強くたくましく生きていけるように〉。すでに全身に転移していた千恵さんの残した文章が胸に刺さる▼はなちゃんの健気(けなげ)な姿も読む者の鼻の奥にツンとくる。葬儀後も立ち直れない父に5歳の娘はいった。「パパ、また悲しい顔しとるよ。大人のくせに、つまらんねえ」。いわれた父は「はなは時々、大人になった」と書く。思わず微笑を誘われる▼あすは七回忌だ。生前の仲間たちがあさって、音楽の先生だった千恵さんの追悼コンサートを福岡市で開く。題して「いのちのうた」。はなちゃんも舞台で歌う。」(
2014/07/10付「朝日新聞」「天声人語」より)

この記事によると、『はなちゃんのみそ汁』という本が出ているらしい。Amazonにはこの本の紹介にこんな事が書いてある。
「『はなちゃんのみそ汁』 内容紹介
はな、毎朝のみそ汁つくり、がんばってるよ。
天国のママとの約束だからね。

がんで逝った33歳の母が、5歳の娘に遺したもの――

《きっかけは、私の病気でした。
私がいなくなっても、料理ができる旦那なら、安心です。
なぜなら、ご飯を作ることは、生きることと直結しているからです。
ムスメにも、包丁を持たせ、家事を教えます。
勉強は、二の次でいい。
健康で、生きる力が身についていれば、将来どこに行っても、何をしても生きていける。》

人気ブログ『早寝早起き玄米生活~がんとムスメと、時々、旦那~』の一家の物語を、 夫の手記・妻のブログ・娘の手紙でつづります。千恵さんが乳がんの手術を受けたのは、結婚直前のまだ25歳でした。抗がん剤の副作用で諦めていたのに、奇跡的にも妊娠。出産で再発リスクが高まるため、「命がけで産んだ」のが一人娘のはなちゃんです。
ある日、はなちゃんがおっぱいを飲まなくなり、肺がんの再発がわかりました。千恵さんと信吾さんは治療とともに、「食べることは生きること」と食生活の改善にとりくみ「玄米ごはんとみそ汁」の和食生活に。そして、肺がんはいったん消失したのです。
ところが、全身転移が発覚。千恵さんは、はなちゃん5歳の誕生日に約束をします。「毎朝、自分でみそ汁をつくること」。遺していく娘が、一人でも生きていけるように――。」

そして天声人語が引いた氏のブログも読んでみた(ここ)。

家に帰って、天声人語をカミさんに読ませると、この子のことは知っていた。前に評判になったとか・・・。

140710jyoseigan それにしても乳がんは怖い。(ここ)によると、30~64歳で女性がガンで亡くなった原因は、1位が乳がんだという。
もっとも発見しやすいと言われている乳がんだが、遺伝的な要素も多く、若くして命を落とす人も多い。

それよりも、これらを読んで自分が感じたのは、死に逝く母親の心情である。
「ムスメにも、包丁を持たせ、家事を教えます。勉強は、二の次でいい。健康で、生きる力が身についていれば、将来どこに行っても、何をしても生きていける。・・・」

こんな一文を読むと、日々食べることの重要性を、改めて感じる。
確かに「ご飯を作ることは、生きることと直結」しているのである。しかし、普段はあまり意識しない・・・。
そして食べることが当たり前の事でなくなった時、思ってもいなかった自身の生存に深く響いてくる。
小学校の頃だったか、家庭科の授業で「粉吹き芋」を作った。それは我が人生初めての料理だったかも知れない。しかし、それっきりだった。
この、「健康で、生きる力が身についていれば、将来どこに行っても、何をしても生きていける。」という言葉を噛み締めると、男女にかかわらず、子どもの時から「ご飯を作る」ということを日常的なこととして親が教えるのは、子育ての大切な必修科目かも知れない。
(なお自分はその必修科目の単位がまだ取れていないので、今ごろカミさんから特訓を受けているのさ・・・!?)

140710denki <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 9日 (水)

(集団的自衛権)憲法解釈変更、割れる社説~新聞各紙にみる論点

今朝の朝日新聞に、新聞各紙の集団的自衛権についての社説の分析が載っていた。これは、2度目である。前に同じく当サイトでも「新聞各紙の「集団的自衛権」の社説の比較」(ここ)という記事で取り上げており、その第2弾。もちろん各紙の論調は前回と同じ。

「(集団的自衛権)憲法解釈変更、割れる社説 新聞各紙にみる論点
 国民の議論が深まらないまま、安倍内閣は1日、集団的自衛権が使えるように憲法解釈を変更する閣議決定をした。翌2日付新聞各紙の社説は賛否が割れた。海外での武力行使に道を開く閣議決定をどう見るか。各紙の論点を整理した。

 ■朝日・毎日・東京は批判 在京6紙
 朝日新聞は、戦後日本が70年近くかけて築いてきた民主主義が踏みにじられたとして「憲法の基本原理の一つである平和主義の根幹を、一握りの政治家だけで曲げてしまっていいはずがない」と批判。大野博人論説主幹は「集団的自衛権にしろ集団安保にしろ、武力行使にともなう内外への責務や負担がどれほど重いか、目をそらしたままの決定は危うい」と話す。
 毎日新聞は「歯止めは国民がかける」との見出しで、社説を1面に掲載。米国の要請に応じることで「国の存立」を全うすることに疑義を呈した。小松浩論説委員長は「目先の脅威が議論になりがちだが、過去の教訓を踏まえ、警鐘を鳴らすのがメディアの役割。『国の存立』を大義名分にして、過ちを繰り返してはならない」とのメッセージを込めたという。
140709syasetu  読売新聞は「安倍首相が憲法解釈の変更に強い意欲を示し、最後まで揺るぎない姿勢を貫いたことが、困難な合意形成を実現させた」と歓迎した。新解釈は「解釈改憲」と本質的に異なるとし、「過度に抑制的だった従来の憲法解釈を、より適正化した」とした。
 日本経済新聞も、台頭する中国などに対して、米国が「世界の警察」役を担いきれなくなった、として閣議決定を評価。ただ、「ここまで急ぐべきだったのか疑問」と指摘。「政権が交代するたびに路線が変わるようなことは、あってはならない」と釘を刺した。
 産経新聞は「自民党がやり残してきた懸案を解決した。その意義は極めて大きい」と述べた。解釈の変更という手法については「国家が当然に保有している自衛権について、従来の解釈を曖昧(あいまい)にしてきたことが問題なのであり、それを正すのは当然」と主張した。
 東京新聞は1日に1面に社説を掲載し、一内閣による解釈改憲を批判。2日は、政府が挙げた行使が必要な例について「自民、公明両党だけの『密室』協議では、こうした事例の現実性は結局、問われず、『海外での武力の行使』を認める『解釈改憲』の技法だけが話し合われた」とした。

 ■反対40紙、賛成3紙 地方・ブロック
 ブロック紙や地方紙は、反対の声が多数を占めた。朝日新聞が2日付社説(論説)を調べたところ、賛成は北国新聞(石川)や富山新聞、福島民友の3紙、反対は北海道から沖縄まで40紙あった。多くは立憲主義の否定、平和主義の危機に警鐘を鳴らしている。
 秋田魁(さきがけ)新報は、安倍政権を「戦後70年近くかけて一歩一歩進めてきた平和国家の歩みをわずか1カ月半、計13時間の与党協議で『戦争ができる国』へと強引に方向転換させた」。
 徳島新聞は「戦争の恐ろしさを知っていた本県選出の三木武夫元首相や後藤田正晴元副総理が生きていたら、認めなかったのではないか」と訴えた。
 安全保障や憲法を集中的に取り上げた社もある。信濃毎日新聞(長野)は3月から今月8日までに「安保をただす」と題した社説を計38回掲載。2日は「憲法は権力を縛るものなのに政権が思うまま解釈を変えられるのでは、意味がなくなる。今度の閣議決定は解釈改憲のあしき前例を作った」と述べた。
 西日本新聞(福岡)は5、6月で計22本を掲載。1日は憲法9条の条文を載せ、解釈変更での閣議決定を「9条の骨抜き」と批判。2日は与党協議を「お粗末の一言」と断じた。井上裕之論説委員長は「平和友好条約を結ぶ中国をなぜ敵とみなすのか。外交努力をせず安保環境が危ないとあおるのはおかしい」と指摘する。
 沖縄タイムスは「憲法クーデター」と批判。「沖縄の軍事要塞(ようさい)化が進むのは間違いない。沖縄が標的になり、再び戦争に巻き込まれることがないか、県民の不安は高まるばかりである」と書いた。
 (今村優莉、斉藤佑介)

 ■社説の検証欠かせぬ  三浦元博・大妻女子大教授(ジャーナリズム論)の話
 在京紙は賛否が真っ二つに割れた。2003年の自衛隊イラク派遣の際、政府方針を社説で支持/反対した社は今回と同じ構図だ。
 各紙には、社説の検証もしてほしい。米国のニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストはイラク戦争当時、突き進む米政権を後押しした。だが、「大量破壊兵器」がフィクションだとわかると、検証して間違いを正し、読者への説明責任を果たした。
 集団的自衛権をめぐる議論で、自分たちの主義主張が歴史の批判に耐えうるのか。言論機関としての自覚を持ち、現実に即して常に見直す検証は欠かせない。
 閣議決定後の安倍首相の会見は、現実にはあり得ない例示で観念的な説明だったが、新聞は現実に即し、社説や論説記事もファクト(事実)から出発して論を説いてほしい。」(
2014/07/09付「朝日新聞」p3より)

在京6紙は案の定、東京、朝日、毎日が反対、産経、読売、日経が賛成の論調・・・。
しかし地方紙では、賛成3紙に対し、反対40紙とは圧倒的。地方議会でも6月28日現在、157の議会が反対決議をしたというが、賛成決議をしたという話は聞かない。
言うまでもなく、マスコミは、世論に大きな影響力がある。もちろん読む側にも責任はあるが、法人としてのマスコミは規模が違う。しかし、日本のマスコミは、上の三浦教授が指摘するような「歴史の批判に対しての検証」をなかなかしない。
世論調査の結果が、各紙で正反対になることも良く話題になるが、このような各紙の社説の分析を、賛成派の産経や読売の記事でも読んでみたいもの・・・。客観的な「社説」の分析報道で、表現がどう変わるか、を確認する意味で・・・。
改めて、マスコミのスタンスをよく認識して読む必要性を感じた。

話は変わるが、同じく今日の朝日新聞の夕刊に、平和を願う詩が、Netで拡散中だという記事があった。この詩を読んで、何を感じるか・・・

「明日戦争がはじまる」
    宮尾節子

まいにち
満員車に乗って
人を人とも
思わなくなった

インターネットの
掲示板のカキコミで
心を心とも
思わなくなった

虐待死や
自殺のひんぱつに
命を命と
思わなくなった

じゅんび

ばっちりだ

戦争を戦争と
思わなくなるために
いよいよ
明日戦争がはじまる
(2014/07/09付「朝日新聞」夕刊p15より)

(関連記事)
新聞各紙の「集団的自衛権」の社説の比較 

140709zensen <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 7日 (月)

羽崎共子の童謡「青い鳥」

先日、こんな童謡を見付けた。初めて聞く歌であった。

<羽崎共子の童謡「青い鳥」>

「青い鳥」
  作詞:法月歌客
  作曲:佐々木すぐる

泣きの涙の 青い鳥
おまえの生れは どこの国
オランダ スペイン イタリーか
南の南の あつい国

泣きの涙の 青い鳥
いつまでそうして 泣いてるの
ミチル チルチル 来ましたら
母さんとこへ 行けましょう

(1961年(昭和36年)5月20日発売)

この歌についての情報はなかなか見つからない。
作曲者の佐々木すぐるは、「月の沙漠」で有名だが、wikiにこのような記述があった。
「東京音楽学校卒業後は、浜松師範学校で教員として働く傍ら「青い鳥」や「じゃんけんぽん」などの童謡を発表する。1922年(大正11年)に師範学校を退職し、上京。作曲家に専念する。1923年には「月の沙漠」を作曲。1924年(大正13年)には、自分の作品を掲載した「青い鳥楽譜」を発刊し、昭和初期まで自費で出版する。また、青い鳥児童合唱団を主宰し、精力的に全国を回った。」(wikiより)
そして、(ここ)によると、どうやらこの歌の発表は、1924年(大正13年)らしい。

一方、歌っている羽崎共子については、wikiにこんな記述があった。
「羽崎共子(1943年2月7日 - ) - 東京都新宿区出身。作曲家山口保治の主催するかなりや子供会所属。国立音楽大学声楽科卒業。」

最近の子どもたちにとっては。童謡という言葉さえ、死語になっているのかも知れない。でもこんな哀愁の歌が、このまま消えて行ってしまうのは惜しい・・・。
(自分にフィットする)昔の歌を発掘している(?)この頃である。

140707furin <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 6日 (日)

小金井の「江戸東京たてもの園」に行く

今日は、梅雨も一休みで、そう暑くもなかったので、久しぶりに小金井にある「江戸東京たてもの園」(ここ)に行ってきた。ここはカミさんの大のお気に入りの場所で、何度も行ったことがある。しかP10301591_2 しこの十数年は、行っていない。よって本当に久しぶり・・・。
駐車場も、それほどは混んでいない。車を止めて気が付いた。そうだ、ここの駐車場は、一番奥が、たてもの園に近かったのだ。まあ散歩だ。園内を歩いて行くと、家族連れが多い。
たてもの園に着くと「ジブリの立体建造物展」とある。でも7月10日~12月14日。残念、まだ始まっていなかった・・・

140706tatemonoen P10301651 P10301721

ちょうど昼だったので、まずはレストランを探すが、うどん屋と軽食屋しかないという。うどん屋に入ってみたが、案の定混んでいる。仕方がないので、屋台の焼きそば350円なりで、空腹を癒す・・・。
さてと・・・。いつもの「下町中通り」から見物。乾物屋が新しく出来ていた。旅館もあまり記憶にない。久しぶりなので、何棟かが新しく建ったようだ。そして自分のお気に入りの「風呂屋」・・・。言うまでも無く、ここはアニメ「千と千尋の神隠し」に影響をあたえたという場所。
何よりも、自分が昭和30年代に通った銭湯とほとんど同じなので、何度行っても懐かしい・・・。

P10301731 P10301831 P10301821

順番に見物するのだが、何せ家の見学なので、玄関でクツを脱ぐのが煩わしいが、まあ仕方がない。高橋是清邸も、何度も行っているが、また入ってみた。
中にはボランティアの説明員がいる建物もある。前川國男邸では、ヒマそうな説明員が色々と話してくれた。東京文化会館の設計者で、前川日銀総裁は弟だとか・・・。
そしてカミさんの一番のお気に入りの「田園調布の家(大川邸)」。ここは入り口の目の前にあり、最初に来た時に、始めに入った家だったので印象が深い。カミさんはこんな家に住みたいという。

P10302032 P10301951 P10301961

新しい、デ・ラランデ邸に入る頃は、少々疲れてきた。そして、三井八郎右衛門邸と、常盤台写真場で、終わりとした。

カミさんが、たこ焼きやのオジサンに聞いた所では、平日はやはりガラガラだという。そして、何かのイベントがある休日は、それなりに混むという。
でも子どもの入場料が無料のせいか、小さな家族連れが多かった。でも子ども達は、少なくとも懐かしさは感じないな・・・
ここで「懐かしい」と感じるのは、昭和30年代以前を知っている我々世代だけ・・・

何よりも、写真の撮影制限が無いのは楽だが、今日は少々暑かった・・・
それよりも、3時間弱で1万歩も歩かないのに、このバテ・・・。
自分の体力の衰えにガックリ・・・。お疲れさま・・・。

(付録)
帰りに、行く道で見付けた「コメダ珈琲店」という店に寄った。ちょっと珍しい外観のお店・・・。このような店はカミさんが大好き。コーヒーと一緒にちょっとした物(マメ・・・)が付く。P10302051 「ちょっとした物が付くのは名古屋だな」と言うと、カミさんが店員さんに「この店は、どこの出身ですか?」と聞く。案の定「名古屋から来ました」とのこと。頼んだサンドイッチは結構なボリューム。
ドトールのようなコーヒースタンドでもなく、ファミレスでもないこんな店は、今後流行るのかも知れない。家に近ければ我々シニア族も、置いてある週刊誌などを読みに通うのだが・・・)

140706neko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 5日 (土)

人間にとって最も恐ろしい生物は「蚊」

先日の日経新聞にこんな記事があった。
最も恐ろしい生物は蚊
 人間にとって一番恐ろしい生物は何か。サメやライオンといった猛獣を思い浮かべるかもしれない。実は、最も人間を殺しているのは小さな蚊だ。
140705ka_2  世界保健機関(WHO)や国際連合食糧農業機関、論文などのデータをもとに、ビル・ゲイツ氏らが分析したところ、年間およそ72万人の死因となっている。サメにかまれて死ぬ人は年に10人ほどしかいない。
 蚊の怖さは何か。マラリア原虫を媒介することだ。血を吸う時に蚊が分泌するだ液の中にいる原虫が人間に感染してしまう。主な感染地域は熱帯で国内では今でこそ珍しいが、平清盛が苦しんだ熱病がマラリアだったという説がある。いまだに全世界の半分が危機にさらされ、WHOによるとアフリカで子供が1分に1人が死んでいる計算だ。
 おとなしいと思われている動物によって死ぬ人も多い。アフリカでは、カバやゾウによる死者は毎年数百人にのぼる。農業などで人が気付かないうちに縄張りに近付いてしまうと、不慮の事故が起こりやすい。
 一方、自動車が動物と衝突することで死ぬ人もいる。人間の数が増えて活動範囲が広がっており、自然とどう共存するかが重要な課題になっている。」(
2014/07/04付「日経新聞」p31より)

このグラフを見ると、蚊が72万人、そして人間が50万人弱と断トツ。3位のヘビは一桁違う5万人でしかない。
「人間が“人間”の影響で死んでいる」・・・ということは殺人か?

それで、いったい世界で、殺人事件で死んでいる人はどの位いるのだろう・・・と探したら、こんな記事が見つかった。
世界の殺人事件、犠牲者の15%はDV 国連機関集計、総犠牲者44万人
 国連薬物犯罪事務所(UNODC)は10日、2012年に世界で起きた殺人事件で約43万7千人が犠牲になったと発表した。うち15%の6万3600人が家庭内暴力(DV)の犠牲者で、女性が4万3600人と7割近くを占めた。UNODCは「女性にとって家庭が最も危険な場所になり得る」としている。
 UNODCは飲酒や麻薬の使用による殺人事件発生の危険が増えているとも警告。数カ国では加害者の半数以上が飲酒の影響を受けていた。また、凶器としては銃器が最も多く使われ、4割を占めたという。
 殺人全体の半数は南北米大陸とアフリカで発生。犠牲者の半数以上が30歳未満。男性は全体の犠牲者の80%、加害者としても95%を占めた。
 統計には戦争や紛争、正当防衛、過失致死事件の死者などは含まれていない。(共同)」(
2014/04/11付「産経新聞」(ここ)より)

この人間の数字は、やはり殺人事件で死ぬ人の数だった。つまり、比率で言うと、蚊が56%、殺人が37%、ヘビその他が7%ということ・・・。

最近、我が家を襲った“生物”は・・・というと、モグラ(ここ)、ゲジゲジ(ここ)、ゴキブリ(ここ)、そして最新ではアリなどがあったが、どれもこのグラフには出て来ない。つまり人間は、モグラ、ゲジゲジ、ゴキブリでは死んでいないのだ。
でもこれらに遭遇しての「キャー!」は、人間が死の恐怖から逃れるための叫び声であり、死なないから良い、と言うものでもない・・・。

140705sensou まあ冗談はその位にして、それでは戦争での死者の数は?と調べてみると、こんなグラフが見つかった(ここより)。案の定、死者のケタが違う。

これからの時代、こんな表に日本人もカウントされるようになるのだろうか・・・。何とも、つい頭がそっちに行ってしまう昨今である。

140705danboru <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 4日 (金)

老人も遊ぶ「東京ディズニーランド」

先日の日経夕刊に「東京ディズニーランド」についてのエッセイがあった。
夜空にえがく夢 栗木京子
 東京ディズニーランドが好きである。息子が幼いときは親子三人で出掛けていたが、十歳くらいのとき、突然に「行きたくない」と言い出した。すると夫も、「ずっと行きたくなかった。それより山登りがしたい」と主張するではないか。驚いた。ディズニーランドが嫌い、という人が世の中にいたなんて。
 だが、その後に周囲を見回してみると、ディズニー嫌いは少なくないことがわかった。特に男性に。
 詩人の中村稔氏は、知的財産分野で日本を代表する弁護士でもある。氏の著書『私の昭和史・完結篇(へん)下』によれば、昭和五十八年の東京ディズニーランド開園の際に、氏の所属する特許法律事務所がウォルト・ディズニー・プロダクションの商標問題の相談にのることになった。その関係で招待されてパークを訪れたのだという。だが、著書には「二度と見物したいと思わない」ときっぱりと書いてある。思わず「あー、もったいない」と呟(つぶや)いてしまった。
 もっとも、事務所で実際にディズニー関係の担当をしておられる松尾和子弁護士は、大のディズニーファンとのこと。(余計なお世話と言われそうだが)少しホッとした。
 東京ディズニーランドは昨年、めでたく三十周年を迎えた。それを記念して、今年五月末に新たな企画「ワンス・アポン・ア・タイム」が登場。シンデレラ城を背景にしてさまざまなディズニー映画の場面が映し出される、というショーである。
 これはもう、出掛けないわけにはいかない。家族に断られてから「ディズニーへは一人で」の原則を貫いている私は、六月中旬に単身で舞浜駅に降り立った。平日の午前九時半。なのに、もう混んでいる。いつものことであるが。
 私は3D映像を使ったアトラクションが好きなので、マイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」や「スター・ツアーズ」や「ミッキーのフィルハーマジック」などに繰り返し並ぶ。ファストパスというシステムがあって、人気の高いアトラクションは予約を入れておける。指定された時間枠内に行けばそれほど待たなくてすむから、便利である。
 「スター・ツアーズ」には凝りずに五回も乗ってしまったが、いくつもの物語が用意されているので飽きない。こういう工夫がすばらしい。
 昼と夜のパレードを見て、いよいよ午後九時前から「ワンス・アポン・ア・タイム」の始まり。幸い雨は降らず、涼しい風の吹き渡る絶好の状況である。ディズニーの技術を駆使したショーといっても、しょせん幻燈(げんとう)のようなものだろうと予想していた。だが、大いに違った。
 花火やレーザー光線を使った超立体的な映像は、まさに空全体を舞台にしたショー。あえて喩(たと)えれば、夜空に色とりどりの大小の箱を積み上げ、一瞬にして崩し、また別の箱を積み上げ…という感じ。箱から次々に飛び出して歌ったり踊ったりするのが、白雪姫やピーターパンやラプンツェルや「美女と野獣」なのだから、ディズニー映画とともに育った私には、たまらない世界である。
 パリのディズニーランドは東京ほど人気がないという。日本人は子供っぽいからディズニーにいれこむのだ、と夫は言うが、子供っぽくて結構。もしもパーク内をうっとりと歩き回る初老・丸顔の女性(私ですが)と出会っても、どうか見て見ぬふりをしてほしい。(歌人)」(
2014/06/28付「日経新聞」夕刊p4より)

この方は幾つだろう?と調べてみたら、1954年生まれとあるのでもう60歳である。でも「ディズニーランドが嫌い、という人が世の中にいたなんて。」と言う・・・。

自分も一度だけ行ったことがある、メモを見ると、2002年3月12日、とある。当時80歳だったお袋が、「一度行ってみたい」というので、85歳の伯母と弟夫婦と一緒に、園内のホテルに泊まりがけで行った。その時は、お袋が車椅子だったので、ほとんど並ばずに入場できて、ラッキーだった・・・。さすがに伯母はくたびれて、早々にホテルでダウンしたが、好奇心旺盛のお袋は、結構色々な所を回った。
そう言えば、子どもが小さかった頃、行ったことを思い出した。よって、1度ではないな・・・。計2~3回は行っているかも・・・

自分が子どもの頃のディズニーランドといえば、アメリカにしか無かった遠い憧れの場所。当時の「ダンボ」や「ピノキオ」などのディズニー映画は、子ども心に深く刻まれ、その頃の夢は「一度ディズニーランドに行ってみたい・・・」。でもさすがに大人になってからは、その夢も消え去って・・・。そう言えば、現役のとき、米西海岸に出張した時に、本場の“駐車所まで”は行ってみたっけ・・・。
そして東京ディズニーランドは1983年4月15日開園と言うから、もう30年の歴史があり、2013年は入園者数が何と3,130万人。しかもここ数年の業績の伸びは凄まじい。それを支えているのがリピーターだという。

我が家には縁遠い(?)「東京ディズニーランド」だが、カミさんが通っているある教室の先生の娘さんが、大のディズニーランドファンだという。57歳の独身だが、とにかくディズニーランドが好きで、年に一度は、80歳になる両親と一緒に、園内の高級なホテルに二泊三日で泊まり込んで3人で行くのだそうだ。
先日も、午前4時半に家を出て、朝8時半から夜の10時まで、一日に2万歩歩いたとか。そして次の日も次の日も、朝一番から10時まで、3日間しっかりと乗り物に乗って・・・
しかし、お父さんが目がよく見えないこともあり、先生もホントウは行きたくないのだが、車の運転が娘さんしか出来ず、日常の用事で車を出して貰うために、年に一回のこの行事だけは、断れないのだそうだ・・・

そんな話を、まるで別世界のように聞いていた自分だが、このコラムを読んで「ディズニーランドは年齢には関係無いのだ・・・」と気付いた。先生も、「老人だけで・・・」なんていう、引け目を感じる事は無いのだ!!

でも自分はあまりそそられない・・・。まあ、孫がそれなりの歳になって「東京ディズニーランド行きたい~」と言えば、連れて行っても良いが、果たしてそのとき、孫のリクエストに応えてあっちこっちに行けるかどうか・・・。体力が心配・・・。
その時に備えて、ラジオ体操でもしておこうか・・・。
(ウチの孫。ちょうど7ヶ月になるが、つかまり立ちを始めたとか・・・。そしてバイバイの(?)手を振っている・・・。赤ん坊は、立ったり、話し始めるのは1年後と思い込んでいたので、少々早い・・・。 早期成長病ではないかと心配!? それとも、世の中が色々と騒々しいので、早く歩けるようになって、何かあったら逃げる用意!?)

●メモ:カウント~600万

140704momotaro <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 2日 (水)

集団的自衛権に対する半藤一利氏のコメント

昨日、閣議決定された「集団的自衛権」による解釈改憲。
自分が信頼している半藤一利氏はその事態をどう見ているのか?
昨夜(2014/07/01)のTBSテレビ「NEWS23」で、半藤一利氏へのインタビューが放送されていた。その話をここに留めておきたい。

<「集団的自衛権」への半藤一利氏のコメント>
~2014/07/01 TBSテレビ「NEWS23」より

「30年後、50年後になったらものすごい転換点だったね、あのときがと、後の人が言うのではというくらい重大な日ではないかと思っている」
「国防は戦力は必要最小限でとどめて、しかし万一のときは断固として自衛はするけれども。こちらから「自衛戦争」という名前のもとに向こうに行って戦争することはしないおいうことを世界に明言してギリギリまで守ってきた。あれ(解釈改憲を閣議決定)ができるならば、憲法なんていらなくなる」
「(安倍政権は)アメリカと本当に軍事同盟を結びたいのじゃないか」
「ポイント・オブ・ノーリターン(=後戻りできない地点)まで来てしまった」
「自衛戦争というのは、自衛のためだといっていくらでも拡大できる」
「太平洋戦争直前、松岡洋右をいう外務大臣が三国同盟(1940年:日独伊)を結んだ」
「抑止力になるということは、逆を言えばものすごくリスクを増すこと。仮想敵国をアメリカにするということは、ドイツと合意するが、いつか真性敵国になる可能性、危険生の方が(大きい)。アメリカの方は三国同盟を見たとき、明らかに我々に対する敵対国であることの表明であるととる。今度の場合も安倍さんの中にはそういう考え方があるのではないかと思う。日米同盟をきちっと結ぶことによって集団的自衛権をつくって、仮想敵国はたぶん中国なんでしょう」
「さらに軍事同盟をいう形をとるが戦前もそっくり同じにやってきた。そういう意味でよく似ていると思う」
「国民が戦前の国民よりはかなり悲惨な戦争の体験をしたことがあるだけに目覚めていると思う。もっと分かっていることがあると思う。だから戦前と似ているなと思いながらも、まだまだ日本の国はそれほど国民は愚かになっていないよと、きちっと見ているよと・・・」

(2014/07/01 TBSテレビ「NEWS23」より)

同じく「毎日新聞」にも半藤さんの話が載っていた。
集団的自衛権:閣議決定 作家・半藤一利さんの話
 ◇抑止力、戦争の出発点
 7月1日は、自衛隊発足からちょうど60年だ。政府はこの節目に従来の専守防衛を転換し、自衛隊を海外で武力行使できる軍隊に変えようとしている。
 なぜ、こんなに急ぐのか。反対の声に安倍晋三首相は耳を貸さない。「現状を知らぬ者が反対している」と思っているようだ。察するに、中国の圧力に耐えきれず、胸の内で「すごい抑止力を手にしたい」と考えてきたのではないか。「集団的自衛権を通さないと抑止力にならない」と。だが、それは妄想だ。
 戦前、そっくりの状況があった。1940年の日独伊三国軍事同盟だ。当時の仮想敵国は米国で、日本の指導者は、同盟が米国との戦争を防ぐ抑止力になると考えた。結果が示す通り、それは妄想でしかなく、戦争の出発点となった。抑止力を強めれば、同時にリスクも高まる。これは本当に危険なのだ。
 昨年12月に成立した特定秘密保護法に続き、今回の憲法9条の解釈変更。ともに唐突な印象だが、実は政府は前から周到に準備していたのではないか。
 昨年7月、麻生太郎副総理の失言が問題視された。ドイツのワイマール憲法を事実上空洞化させたナチス政権を引き合いに出して、「あの手口、学んだらどうかね」と発言した。
 麻生氏は、首相周辺の識者が当時論じていたことを、ついもらしただけではないのか。ヒトラーのように、日本でも憲法の解釈変更で何でもできると考え、今回、9条を骨抜きにした。人間は同じことを繰り返す。私たちは気づくのが遅すぎた。
 出版社時代に司馬遼太郎さんを担当した。亡くなる1年ほど前に飲んだ時、司馬さんは「せっかく作り上げた戦後日本がこのままでは駄目になる」と繰り返し言っていた。あれから20年。憲法9条を巡る状況は大きく変わってしまった。生きていたら何と言うか。生前の「憲法は命がけで守る」という言葉通り、激しく闘ったのではないか。
 自衛隊が海外の戦地へ赴いたことはない。他国から「お前は何もしない」と批判されても、何ら恥じる必要はない。日本人が平和のために尽力することで築いた信頼感は大きな国益だ。集団的自衛権とは、他人のけんかを買って出る権利である。けんかを買って平和国家を投げ捨て、国益を踏みにじる必要はない。【聞き手・川上晃弘】(
2014/07/02付「毎日新聞」(ここ)より)

少し前だが、2014年6月14日付の時事通信にこんな記事があった。
目前に「引き返せぬ地点」=集団自衛権に警鐘鳴らす-作家・半藤一利氏に聞く
 国民の懸念が広がる中、集団的自衛権行使のための解釈改憲に突き進む安倍晋三首相。作家の半藤一利さん(84)の目には、今の日本と太平洋戦争へと至った戦前の様子が重なって見える。「昭和史の語り部」に、歴史からくみ取れる教訓を聞いた。
 ◇言論統制「昭和のまね」
 -特定秘密保護法、集団的自衛権をめぐる解釈改憲など、安倍政権下で日本の進路に関わる政策が次々と打ち出されている。
0140702hando  「安倍さんは『国家のかたち』を変えるための三本の矢を用意したんだと思う。第一の矢は、(改憲発議の要件を緩める)96条を改めての憲法改正。しかし、これは国民の総スカンを食ってできなかった。そこで第二の矢が特定秘密保護法。これで安倍さんは言論の自由に対する縛りを握った。第三の矢が解釈改憲で、これが実現すると、憲法9条が完全に空洞化されることになる」
 「軍国主義へとひた走った昭和の時代でも、軍機保護法という法律で、権力者はまずメディアを抑え、国民が自由に発言できなくなる方向に持っていった。ああ、昭和のまね、昭和に学んでいるなと思いましたね」
 -秘密保護法でメディアが沈黙すると?
 「(安倍政権は)なにもメディアを弾圧しようなどとは思っていない。秘密保護法を厳しく適用するという脅しをかける。あるいは、たった1人の記者を不当な取材という法律違反で引っ掛ける。それだけで昭和でもそうだったように、メディアは自制し萎縮してしまう。それが権力者が望んでいること。戦前と同じ構図です」
 -歴史には、状況が引き返せなくなる「ノー・リターン・ポイント」がある、と著書で指摘しているが。
 「公明党が自民党に屈して解釈改憲となったら、次に安倍さんは、自衛隊を軍隊にするための法律を出してくるでしょう。自衛隊法改め国防軍法。そこまでいけば、ノー・リターン・ポイント。それで戦争ができる『普通の国』になる」
 -なにゆえ首相は解釈改憲に前のめりなのか。
 「なぜそんなに急いでいるのか、私も不思議でしょうがない。憲法を変えたい人たちに、何か強い妄想があるのか…。ただ、憲法改正という本丸を見せずに最初はデフレ脱却に取り組み、国民の警戒心を解き、そして一の矢、二の矢、三の矢と段階を踏んで急速に進めてきた。安倍さんの周りにいる知恵者が、相当研究しているのは間違いない。私たちは、油断しすぎたのかもしれない」
 ◇消えぬ攘夷の思想
 -戦前は国民の間にも戦争を望む気持ちがあったと書いているが、今の日本はどうか。
 「まだないんじゃないか。ただ、近代日本の国家建設の原動力は尊皇攘夷(天皇を尊び、外敵を撃ち払うこと)なんですよ。ところが薩英戦争などで敗北し、『いずれ攘夷をするから開国せざるを得ない』と方針を変えた。じゃあ攘夷の思想が日本人から消えたかというと、消えてはいない。外圧が加えられると、攘夷の思想が芽を出す。いち早く自分の心の中で芽を出した人々が安倍さんを応援しているんでしょう」。
 -日本社会で政権の意向を過剰に忖度(そんたく)する風潮が出てきたという指摘もある。
 「いつの時代もそうです。『国家のやることは間違いない。それに反するのは非国民だ』と言う人たちは必ずいる。昭和も、憲兵がどうの、警察がどうのというよりもむしろ、国民同士でやっていた。隣組の中で『あいつは非国民だから配給は教えない』と。ボヤボヤしていると、また『一億一心』になってしまう。私が勤務していた文芸春秋でも昭和15年ぐらいから神がかりになって、批判的な人は満州の文春に飛ばされた。社内ではみそぎをやり祝詞を唱える人間もいたらしい」
 「戦前と違うのはまだテロが始まっていないこと。ただ、ネット右翼とかヘイトスピーチは言論へのテロ。そう考えると、テロは始まっているのかもしれない」
 -日本の国防をどう考えるか。
 「日本は真ん中を山脈が貫く細長い国で、日本人はみんな海側に張り付いている。海岸線はアメリカより長く、この国を守ろうとしたら、ものすごい数の兵隊が要る。しかも海岸線には原発が五十何基もあり、ミサイル1発撃ち込まれたら誰も住めなくなる。地政学的に見て最も守りづらい国。だからこそ戦争を起こさないように真剣に考えないといけない」
 ◇日本への信頼「最大の国益」
 -日本の指導者に言いたいことは。
 「戦争っていうのは、いかに残酷で悲惨であるか。私のように体験した人には分かるんだけど、それを言葉で正確に伝えられないのがね…」
 「昭和の初めから10年代の日本の指導者は、政治家でも軍人でも官僚でも、日露戦争の悲惨さを知らず、(戦勝の)栄光だけを背負っていた人ばかり。今の日本のトップも、太平洋戦争の悲惨を知らず、日本は優秀だったという栄光を取り戻そうとしている。そうなった時に、国家というのは大国主義でぐんぐん動くんですよ」
 「だからといって、絶望しちゃいかんのであってね。70年間も平和国家であったのは日本人のすごい努力。それに対する国際的信頼というのは、日本の最大の国益ですよ。どこの国に行っても、日本人は殴られもしなければ、標的としてテロに巻き込まれることもない。それなのに、人のけんかを買って出る権利(集団的自衛権)を持って、アメリカの手先になって、その国益を捨てることはない。そう私は思いますね」(聞き手=時事通信編集委員・芳賀隆夫)。 
◇半藤一利氏略歴
 半藤 一利氏(はんどう・かずとし) 東京生まれ。84歳。東京大文卒。文芸春秋に入社し、月刊文芸春秋編集長、専務取締役を経て著述に専念。日本近現代史を研究し、「昭和史の語り部」として旺盛な執筆活動を続ける。著書に「日本のいちばん長い日」「昭和史」「あの戦争と日本人」など。(
2014/06/14 時事通信(ここ)より)

一方、同じく昨日の朝のテレビ番組で、こんなことを言っている人がいた。
「自分の国は自分で守る。その気持ちがなければなめられるんです。だから私は賛成です」(2014/07/01「TV朝日」「モーニングバード」(am8:35)より)

昭和史の研究家・半藤氏の懸念と、なめられないために戦争する国へ・・・という一国民の言葉。
国民の反対に対しては、決めた後になって、「丁寧な説明によって国民の理解を・・・」という詭弁。これはなかなか便利な言葉だ・・・。100年説明して、それでも国民が反対でも、相変わらず「丁寧な説明で理解を頂く・・・」とまた100年同じ言葉を繰り返す・・・
それにしても、昨夜の首相の記者会見が、何ともお粗末。プロンプターを使って、全て原稿を棒読み。記者の質問も「お手盛り」らしく、質問に対する回答も全て原稿の棒読み。せめて、質問の回答くらい、自分の言葉らしく言えば良いのに・・・
それとも、念願かなっての会見でも、自分の言葉で話せないほど、内容が乏しいのか・・・?後ろめたいのか・・・?

このあっけないほどの解釈改憲に、野党はもちろん、国民は為す術が本当に無いのであろうか・・・。それではあまりに次世代に対して無責任・・・。
日本は三権分立の国。これから裁判で、この暴挙が違憲だと判断して貰うしかないか・・・。まさか司法まで「高度の政治的事項なので判断せず」なんて逃げることも無いと思うが・・・

(2014/07/11追)
「(集団的自衛権を問う)引き返す機会、まだある 半藤一利さん
 「日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなっていく」。安倍晋三首相の言葉です。集団的自衛権の行使を認めることは、敵国から日本を守る「抑止力」につながるという。だが、14歳の時に東京大空襲に遭った私には、政治家の甘言としか思えない。
 110年ほど前、日本はロシアを仮想敵国とし、抑止力を名目に英国と手を組んだが、日露戦争が勃発。次に米国を敵国と見立ててドイツ、イタリアと三国同盟を結んだものの、太平洋戦争が起きた。いずれも抑止力とならず、相手に「敵視政策」をとらせました。
 いま、日本にとっての仮想敵国は中国とみられている。未来は見通せないが、中国の首脳と会談もできない状態で「国民の命と平和な暮らしを守る」と胸を張るのは、国民をだまそうとしているように見える。安倍政権の対応に賛同する人が唱える「愛国心」からは、自国が最高と考えて他国を見下す偏狭なナショナリズムを感じます。来年で戦後70年。悲惨な戦争を体験した人たちが次々と亡くなっていることも、この流れを後押ししている。
 戦争をせず、信頼感を得る。そのために外交で頑張り、民間交流を進める。海岸線が長くて守りづらい日本にとって、これが最大の国益につながるはずです。
 再び戦争への道を歩まないためにどうするか。政治家の言葉を真に受けず、自ら考える。来春には統一地方選もあります。引き返す意思を示せる機会は、まだ残っている。(聞き手・佐藤達弥)」(
2014/07/11付「朝日新聞」p38より)

(参考記事)
今だからこそ読んで欲しい寓話~フランク・パブロフの「茶色の朝」 

140702pochi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年7月 1日 (火)

風の「あの唄はもう唄わないのですか」

何度か同じことを書いているが、前に聞いたことがある歌も、改めて聞くとハッとすることがある。今日は、そんな歌で、風の「あの唄はもう唄わないのですか」である。ギターの伴奏が何とも心地よい・・・。

<風の「あの唄はもう唄わないのですか」>

「あの唄はもう唄わないのですか」
   作詞・作曲:伊勢正三

今朝新聞の片隅に
ポツンと小さく出ていました
あなたのリサイタルの記事です
もう一年経ったのですね

去年もひとりで 誰にも知れずに
一番うしろで見てました
あの唄 もう一度聞きたくて
私のために作ってくれたと
今も信じてる あの唄を……

あなたと初めて出会ったのは
坂の途中の小さな店
あなたはいつも唄っていた
安いギターをいたわるように

いつかあなたのポケットにあった
あの店のマッチ箱ひとつ
今でも 時々とりだして
ひとつ つけてはすぐに消します
あなたの香りがしないうちに

雨が降る日は 近くの駅まで
ひとつの傘の中 帰り道
そして二人で口ずさんだ
あの唄はもう唄わないのですか
私にとっては 思い出なのに

歌詞をあまり聞かない自分だが、この歌では、歌のストーリーが自然と頭に入った・・・。実140701anoutahamou に優しい歌である。
この歌は、風の2枚目のシングルで、1975年12月発売だという。編曲は石川鷹彦で、この人は自分の好きな森田童子のアルバムの編曲や演奏にも参加している。

こんな編曲の録音もある。
<風の「あの唄はもう唄わないのですか」別録音>

どうも自分がハッとする歌は、どれも1970年代の作品が多い。歌といい、編曲といい、伴奏といい・・・。この時代の曲が、やはり自分には一番フィットするようである。
イヤな世の中、40年も前の録音にひとり耳を傾けるシニア族ではある。(音楽でも聞いていないとたまらないよね・・・~今日、安倍内閣、集団的自衛権行使へ閣議決定~歴史的転換)

140701syusyou <付録>「ボケて(bokete)」より

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