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2014年6月27日 (金)

ボニージャックスと岡村喬生の「爪色の雨」

沖縄は梅雨が明けたというが、関東は毎日雲が取れない。
そんな梅雨の時期、こんな歌はいかが?

<ボニージャックスの「爪色の雨」>

「爪色の雨」
  作詩:サトウハチロー
  作曲:伊藤翁介

爪色の雨が降ります
しずかに しずかに
あじさいの花がけむります
しずかに しずかに
誰にも知れないように
お風呂場の壁がぬれて行きます
しずかに しずかに

鉛筆色の 角だして
まいまいつぶろが 見ています
しずかに しずかに

爪色の雨の降るたびに
あなたと旅した あの頃を
あなたのお下髪(さげ)を ほほえみを
耳のうぶ毛を はじらいを
あの山脈を あの指を
爪色の雨の降るたびに

何とも情緒たっぷりの歌だが、題が不思議だ・・・。そもそも爪色ってどんな色??
Netでも「爪色」という言葉自体、ヒットしない。爪の色なので、ピンク色か??
「鉛筆色」という言葉も不思議・・・。これもヒットしない。
サトウハチローの詩は、このような不思議な言葉で情緒を語る・・・

ところで「まいまいつぶろ」は、Netで見ると「かたつむり」の東京方言だそうだ。でも自分は使ったことが無い・・・。
先日、NHKラジオ深夜便で、「かたつむり」の方言について話していた。それによると、柳田国男の方言周圏論が有名で、これは全国のカタツムリ方言を集めて地図に描いたところ、京都を中心に方言が同心円状に並んでいることを発見したという。一番外側に分布しているのが「ナメクジ」で、最も古い言葉で東北地方や九州に分布している。そして順に「ツブリ(東北、九州)」「カタツムリ(関東、四国)」「マイマイ(中部、中国)」、そして近畿地方に分布している「でんでん虫」が最も新しい。そして平安時代は、「カタツブリ」と言っていたそうだ。
なお、方言が地方に伝わって行く速度は年速940mだという研究もある、とのこと。カタツムリよりも遅い・・・。(2014/06/20放送「くらしの中のことば」より)

それにしても、家を背負っている「カタツムリ」が、家を背負っていない「ナメクジ」と呼ばれている地域があるとは意外・・・。

ついでに、「梅雨」という言葉は、平安時代に中国から入った梅雨(ばいう)が最初で、これは長江流域で梅の実が熟する頃に降る雨、という意味。それが「つゆ」と呼ばれるようになった由来は、草木に着く「露(つゆ)」、または潰れるという意味の「ついゆ(今の言葉で、ついえる)」という古い言葉から、梅が熟して潰れる時期。それが江戸時代に「梅雨」という漢字に「つゆ」という読みをあてるようになった、という。(2014/06/22放送「知って得する”大人の日本語”」より)

おっと話がそれた。この「爪色の雨」は女声では聞いたことが無い。この歌は男声が似合うようだ。
最後に、こんなバスの歌声はいかが?

<岡村喬生の「爪色の雨」>

 

140627tabeteii <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

昨夜、この歌を初めて聴きました。こんなに素敵な歌を今まで知らなかったのが残念です。何回も聴きました。ほのかな紅色の爪色の雨、鉛筆色はおそらく芯をまいている木の肌色ではないでしょうか。岡村喬生の歌唱は素晴らしいですね。静かな6月の雨の夜、初恋を思いだしながらこの歌を聴けば気持ちは青春に戻ります。
歌詞はともかくメロディもいいですね。今日は1日青春の気分でいられそうです。遠い彼の人に出さないラブレターでも書いてみましょうか。

【エムズの片割れより】
いつも精神がお若くて、羨ましい・・・
肉体は気の持ちようですよね・・・

投稿: 白萩 | 2014年6月28日 (土) 10:54

いつも素敵な曲を聴かせていただき、感謝感謝です。
作曲者の名前を見て、三木鶏郎さん作詞作曲の「かぐや姫」という歌を思い出しました。
どこかのラジオ局のホームソングだったと思いますが、河井坊茶さんが歌い、伴奏は確か伊藤翁介さんのギター一本だけだったと記憶しています。
歌詞の中に「イミテーション」とか「メイド イン ジャパン」などが使われ、父親が「面白い歌詞だ!」と言っていたのを思い出しました。
この曲は初めて聞く曲で、このような雰囲気の曲はなぜか好きで、何回も聞いております。
いつも新しい発見ありがとうございます。

【エムズの片割れより】
そうですか・・・。自分も「かぐや姫」という歌を探して聞いてみま~す。

投稿: 大手街 | 2014年6月29日 (日) 21:38

白萩様同様に遠い青春時代の痛みが蘇ります。
一昨年、小さなホールでボニーと彼の歌を聴きました。「ブルーシャトー、学生街の喫茶店」不意に涙が込み上げて止まりませんでした。
岡村さんの抒情に満ちた声は琴線にふれる声です。NHK深夜便の歌「そして葉桜の頃」にも心地良い切なさを誘われます。
爪色の雨って不思議ですね。
あの無頼派の代表格のサトウハチロー。
切なく美しい詩を量産してるのが不思議だったが最近彼の心情が理解できるような気がしてきました。

投稿: りんご | 2016年5月18日 (水) 14:47

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