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2014年6月22日 (日)

ETV特集「本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~」を見て

NHKのETV特集「本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~」(2014/06/14放送、ここ)を見た。

NHKのサイトにこんな解説がある。
本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~
いま、子どもや若者の「貧困」が、学力格差や不登校、高校中退などを引き起こし、「学び」に深刻な影響を及ぼしていることが分かってきています。
塾、携帯電話、インターネット・・・。現代では、「平均的な家庭」が、いろいろな物を手に入れられるようになりました。
しかし、経済的に苦しい家庭の子どもはどんどん取り残され、やがて挽回できないほどに、差が開いていきます。
この「差」に苦しめられる、いわゆる「相対的貧困」の子どもが今、増え続けています。
そんな中、元高校教師の青砥恭さん(65歳)は3年前、子どもや若者たちに、無料で「学び直しの場」を提供するため、NPO「さいたまユースサポートネット」を設立しました。
不登校、高校中退などのさまざまな理由で学校から去った子どもや若者に、ボランティアたちが勉強を教えます。
ここに集まる若者の半数以上が、貧困の家庭に育っています。勉強できる十分な環境が無く、学びの場からこぼれ落ちた子どもたち。生活のために日雇いの現場で働く学生、夜の仕事をする高校生・・・。
ここには、貧困の中、ますます学びの場から遠ざかっていく若者たちの姿がありました。
学ぶことを通して、「居場所」や人とのつながり、そして自信を取り戻してもらいたいと願う青砥さんの取り組みと、そこに集まる若者たちの思いを見つめました。」(
NHKのここより)

番組では、元高校教師の青砥恭さんが無料で提供する、「たまり場」と「勉強の場」を通して、貧困の子どもたちの現状をレポートしていた。
ここに登場するどの家庭も、両親の離婚や父親との死別で、経済的に困窮し、子どもたちは普通の学校生活が送れない・・・。そして段々と不登校になり、中学に行っても、勉強に付いて行けないことから学校に寄り付かなくなって、そのまま社会に放り出される・・・。これで良いのか・・・と。
唯一救われるのは、不登校の女子中学生が、ここで自分が美術に興味があることに気付き、ボランティアのシニアの先生からの60回もの個人レッスンを受けて1年生分から勉強をやり直し、面接の訓練などを経て、高倍率の美術部が盛んな高校に合格した姿。
このボランティアさんたちによって、この子の将来が大きく変わったことは確か・・・。何よりも、不登校の子に“高校合格”という果実で与えた大きな自信は、今後の人生にどれだけのインパクトを与えるか・・・。

そんな話をしていたら、カミさんがNHKのハートネットTV(ここ)で、神奈川県の「子ども支援員」(ここ)制度を見て、かなか良い制度だと言っていた。
この制度は、生活保護家庭など、困窮から子どもの育成がうまく行っていない家庭に、行政が自ら手を差し伸べて、家庭の中でどうしよもないがんじがらめの状況を、知識のあるプロが介入することによってその環境にいる子どもたちの良い道を探ろうというような取り組みらしい。しかも同じ担当者が、子どもが成人するまで見守る・・・

よく、東大合格者は裕福な家庭の子どもが多いと聞く。これも同じ。裕福な家庭の子どもは、益々良い方向に歩み、劣悪な環境の子どもは益々取り残されていく・・・。そして、否応無しに劣悪な人生を歩むことになる。
「ホントウにそれで良いのか!!」

支援すべき子どもたちをどうやって見付けるか。それは学校任せにも出来ない。電気料金や水道料金など、公共料金の延滞は、その家庭が出すアラーム・・・。それらの情報に協力を求めて、声を挙げない困窮家庭を探し出し、せめて今の日本の制度の中で、何か出来ることは無いか・・・。知恵を絞ることで何か出来ないか・・・。

我々シニア族にとって、それこそ“余計な人生を活かす”テーマかも知れない・・・。
今日は、自分に言い聞かせる為の話である。

140622katamuki <付録>「ボケて(bokete)」より


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