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2014年3月31日 (月)

東京23区の地名~なぜ「北区」に?

先日の日経新聞にこんな記事があった。
「(なんでも調査団)命名大論争なぜ「北区」に? 東京23区の地名 人気の「飛鳥」読みにくく
 全国各地にある「方角」を冠した地名。東京にも23区の中に「北区」がある。しかし、この「北区」。改めて地図を眺めると、何となく違和感がある。南も東も西もないのに、なぜ北だけなの?
 歴史をひもとけば手掛かりがあるのでは、とまず調べてみたのは成立の経緯。都史を見てみると、「北区」は1947年3月、当時35区制だったものを22区に統合した際に、「滝野川区」と「王子区」が合併して誕生した。
 4年後の51年に発行された北区史によると、新区名の選定はなかなか大変な作業だったようだ。都は「統合の新区名は新たに定めることを原則とする」との方針を打ち出していたこ ともあって、住民を巻き込んでの大論争が巻き起こる。民間で行ったアンケートでは人気トップが「飛鳥」。次いで「飛鳥山」が続いた。これは滝野川区と王子区のちょうど中間地点あたりにある「飛鳥山」にちなんだものだ。3位は「赤羽」だった。
 「さらに複雑な住民意識が区名選定を一層難しくしたようです」。北区立中央図書館地域資料専門員の保垣孝幸さん(45)によると、北区は平安末期から室町時代までこの地域一帯で覇権を握った豊島氏の本拠。住民の間には「『本来、うちが豊島だ』とのプライドが高い」。しかし地名化にあたっては、「豊島区」に先んじられたため、選択肢が狭まっていたのだという。
 さて、人気トップの「飛鳥」の名を阻んだ最大の理由は漢字だった。当時、平易な漢字を重用する雰囲気があったといい、区議会議員らが「アスカ」の読みを「分かりにくい」と反発したようだ。結果、アンケートでも人気を集めたわけではない「北」が急浮上。「区名で都のどの位置にあるかが分かる方が有意義」などとの結論が導き出された。こうして制定された区名。住民がもろ手を挙げて歓迎したわけではないことが同図書館所蔵の史料から伝わってくる。合併当日に役場の関係者が記した日記には、「意味なき下劣な名称」との記述がある。77年に発行された区の広報資料の中にも地元の郷土史家が「もっと良い名称がなかったのか不満に思った」と記している。
 そんな北区も今月で67周年。保垣さんが「日記」を前に苦笑いした。「新区名しか知らない人も増え、さすがに愛着が出てきた感じがします」
<もっと知りたい>
140331kitaku1 ○全国20政令市を調べると最も多いのは「南区」で13市だ。「北区」があるのは札幌、さいたま、名古屋、大阪など11市に上る。これらの都市はすべて「南区」「西区」など、他の方角の地名もある。
○もっとも新しいのは2012年に誕生した熊本市北区。同市によると「抵抗感が少ない」との理由から、公募で圧倒的な数を集めたという。地名への思い入れ度合いは、時代とともに変化してきているようだ。」(
2014/03/25付「日経新聞」p43より)

現在の23区以外の区名は、自分にとっては小説の中でしか知らない。漱石の小説にも、小140431kitaku2石川とか、本所とか出てくるが、この記事の地図を見て、ようやく分かった。
前に、大田区が「太田区」ではなく「大田区」なのは「大森+蒲田」と聞いて納得したが、この地図を見ていると、35→23区に統合された結果生まれた現在の区名の元が分かって、なかなか面白い。

前に風呂場に日本地図が貼ってあった(ここ)。
140331siteitosi もちろん日本の県名は頭に入っているし、形も分かる。しかし東京の区となると、さてさてどれだけ知っているか? もちろん聞けば分かる。しかし23区の白紙地図を与えられて、区名を書き込め、と言われたら正答率はどの位だろう? 23区を暗誦で幾つ言えるか・・・

東京の特別区(23区)以外では、区を制定できる政令指定都市は現在20都市あるという。その歴史を振り返ると、
1956年(昭和31年)9月1日 横浜、名古屋、京都、大阪、神戸
1963年(昭和38年)4月1日 北九州
1972年(昭和47年)4月1日 札幌、川崎、福岡
1980年(昭和55年)4月1日 広島
1989年(平成元年)4月1日 仙台
1992年(平成 4年)4月1日 千葉
2003年(平成15年)4月1日 さいたま
2005年(平成17年)4月1日 静岡
2006年(平成18年)4月1日 堺
2007年(平成19年)4月1日 新潟
2007年(平成19年)4月1日 浜松
2009年(平成21年)4月1日 岡山
2010年(平成22年)4月1日 相模原
2012年(平成24年)4月1日 熊本

だそうだ・・・

北九州市の誕生のニュースは、記憶にある。しかしそれ以外はあまり印象にない。
とにかく土地の名前は歴史と同時に人の記憶にある。平成の大合併もそうだが、自分のようなシルバー族にとっては、市町村の合併は迷惑この上ない。新しい市名など(今さら覚えられないので)聞きたくもない・・・。

時代に付いて行けなくなった初老のグチではある・・・。

140331khubilai <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

私の古い知人(今はもう故人です)が台東区の出身で、いつも文句を言っていました。
「なぜタイトウ」なんだ、台湾の東だって言いたいのか、と。
なんでも、何とか言う台地の東だからダイトウと言うべきものだと言うことでした。
言われてみれば確かにおかしな区名。
そんなことを思い出した今日の記事でした。

【エムズの片割れより】
「たい」はマイナーかと思って広辞苑を引くと・・・
たい【台】 →だい(台)
───────────
だい【台】  (呉音。漢音はタイ) 
とありました。
「台風」などもあり、タイトウも仕方がない??

投稿: 通行人 | 2014年4月 1日 (火) 10:38

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