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2013年12月22日 (日)

「飯ば食わるるうちは…」~終末医療の選択は自分で・・・

先日の朝日新聞スポーツ欄の豊田泰光氏のコラムにこんな記事があった。
「(チェンジアップ)「飯ば食わるるうちは…」
       豊田泰光(野球評論家)
 川上哲治さんのお別れ会での息子さんのあいさつがよかった。体の不調も野球の不調も、とにかく食べて治すというのが信条だった川上さんは入院中もよく食べたそうだ。10月28日に亡くなる少し前まで、すきやきや出前のうなぎを平らげていたという。
 苦しいときにはまず食べる、という信条は熊本のお母さんの「哲、飯ば食わるるうちは絶対死なんばい」という教えからきたのだそうだ。
 食欲があるうちは大丈夫、何も心配は要らないというわけだ。しかし、当時は食欲はあっても食うものがない時代でもあった。栄養不足で、ちょっとした病気で老いも若きも死んだ。「飯ば食わるるうちは……」と言ってはみても、行うは難(かた)しだった。
 全国どこの家の子どもも、よほど裕福でない限り「おまんまを食えるだけでも幸せだよ」といわれて育った。そんな昔話をすると、今の人には煙たがられるが、エビの種類が違っていたとか、インチキビーフを食わされたとかで騒いでいられること自体、昔を思えばぜいたくなのだ。
 日本人が、白いご飯を好きなだけ食べられるようになったのはそう遠い昔ではない。今はコメを食えるのは当たり前で、味がいいとか悪いとか注文をつけている。こんなおごった時代がくるなど、川上さんの世代は考えもしなかっただろう。
 1951年、川上さんがオールスターの賞品としてもらったのが自転車、ぶどう酒、ようかんだった。オールスターの“前身”である「東西対抗戦」の賞品は子ブタだった。肉や甘い物が貴重な時代を私たちはすごしてきた。
 今、子ブタをもらって喜ぶ人はいない。250円で立派な弁当が食える。それはありがたいのだが卵1個、おにぎり1個に飢えていた私などはこの値段で食べていいのか、と後ろめたくなる。
 93年という川上さんの人生のなかだけで、こんなに世の中が変わった。流れの速さに本当は誰もついていけておらず、物の値打ちがわからなくなっているのではないか。「飯ば食わるるうちは……」。ときどき思い返してみたい言葉だ。」(
2013/12/12付「日経新聞」P37より)

我が家では、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」に凝っている。テーマは「食べること」。しかし今回は面白い。前回のじぇじぇじぇとは比べようもないくらい・・・

人間にとって食べることは毎日の楽しみ。その充実度で、“人生の価値”は大きく違う。
そして当然となった外食。自分が子どもだった昭和30年代、外食をした記憶がほとんど無い。そもそも食堂が町にほとんど無かったこともあるが、食事は家で・・・が当たり前の時代だった。その頃に比べると、最近は何と贅沢に、そして多様になったものか・・・。

上のコラムと主旨が違ってくるが、先の一文「哲、飯ば食わるるうちは絶対死なんばい」を逆に捉えると、食べられなくなると動物は死ぬ・・・。
人間も生物。「食べられなくなったら死ぬ」。しかしその際(きわ)が難しい。
食べられなくなったときの終末医療をどうするか? そして延命治療をどうするか・・・。
つまり、血管確保が困難になって、末梢血管からの点滴が不可能になった時、何もしないか、それとも胃ろうか、中心静脈栄養か、または生理食塩水の皮下点滴(ここ)か?

老人(親)の場合、それを選択するのは、普通子どもなどの家族。しかし場合によっては、その選択は子どもにとって残酷・・・。
「自分の終末医療は、自分が決めて残された人に託すべき。残された人に判断させれば、後悔が残るかも知れない。本人があらかじめ決めておけば、それは避けられる・・・」
最近、カミさんとよく話す内容である。

131222bentou <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

昭和30年代、私の子供の頃、卵をとるために鶏を5,6羽かっていました。毎日餌をやるのは子供の役目です。でも一度も生んだ卵を食べたことはありません。
 大人になって、売っている卵をいくらでも食べられるようになっても、もったいないと思う気持ちが、いつまでも消えません。
 こんなこと今の若い人にはわからないでしょうね。

【エムズの片割れより】
その当時、一般の家庭でも鶏を飼っていましたよね。ウチでは何故かウサギを飼っていました。

投稿: み~子 | 2013年12月23日 (月) 23:17

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