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2013年11月 7日 (木)

「日本の未来について話そう」マッキンゼー&カンパニー責任編集~Uさんの読書ノート

現役時代の大先輩であるUさんが送ってくれる「本の紹介」メール。今回は、“日本”への提言である。
Uさんのメールにこうある。
「今回の本の紹介は「日本の未来について語ろう」 日本再生への提言 マキンゼー・アンド・カンパニー編集 である。日本の再生について、世界のオピニオン・リーダー65人が執筆 している。その内、マキンゼー社日本支社長エアン・ショー氏の論文のみ要約した。
又、文化の継承と発展というチャプターで、「秋田犬の系譜」という題でマーサ・シェリル氏(小説家)が紹介している、秋田犬の純粋種の繁殖に寄与した日本人夫婦の話がある。彼が死ぬ前に言った言葉として「犬種は何とか残せたが、秋田犬の『気性』は残せなかった」と言って居る。
それを、日本人と置き換えると、考え深いものがある。」

Uさんの読書ノート~「日本の未来について話そう」マッキンゼー・アンド・カンパニー責任編集のPDFはここ

そしてUさんの「コメントと感想」に、こうある。
「本書の帯に「復興への希望や、目指すべき未来への道筋など、愛情に満ちた筆で描かれた日本再生への提言」、―世界をリードする65人が執筆―とある。
本書は、日本の長期的難題を克服する為に、世界を代表するビジネスリーダー、エキスパート、思想家の人々に「日本の未来について話そう」という趣旨で、社会、文化、経済、政治などの様々な側面から、日本の強みと弱みについての検証を行っている。但し、本書の意図は、纏まった政策提言ではなく、むしろ日本の将来を考える為の議論を喚起し深めて行く上でのヒントを述べているに過ぎない。マッキンゼー社としては纏まった提言は、「有償」でなくてはならないからであろう。
小生は、以前から、時間的余裕があり、それぞれ長い経験を有する我々が、忙しい現役世代の人々に、日本の将来に対して何等かの「示唆」を残す義務があると思っていた。「本の紹介」もその一環であると思っていただければ幸いである。その示唆について真正面から取り組んでいる本書は、是非とも読まなければならない本であると思った次第である。
本書を読み終ってまず、最初に感じたことは、そんなに目新しい事を言っているわけではなく、国内外の知識人が常に言っていた事である。しかし、それを実行に移すこと、それを実行するリーダーが居なかっただけである。本書から唯一要約したエアン・ショー氏の論文は、これからの日本の進むべき道筋は全て網羅している。彼の主張の最大の趣旨は、日本がこのまま変化しないと、衰退に向かうという「危機感」と、危機感を持った強力な「リーダー」が各分野に居ない。という事である。それが一番問題であると主張している。世界と繋がりを持つリーダー、多種多様な人材を引っ張っていく事が出来るリーダー、特に、日本の産業の2/3を占めているサービス業(航空、金融サービス、会計、保険、法律、観光など)の効率を上げる事が出来るリーダー、そして、リーダーを育成する教育システムの改革が期待されている。つまり、これからの日本にとって最も重要な事は、リーダシップを持った人材の出現である。これは、国家的事業の一環として取り組むべきテーマである。多少の変人であっても構わない。「事業は人なり」である。」

本文の中で、気になった言葉・・・
「リスクを回避する事が当たり前になっている日本及び日本企業には、チャレンジに本気に挑むためのリーダーが不足している。」
「リスクへの挑戦は、奨励されるものであり、失敗したからと言って、昇進の機会を奪ってはいけない。」
「地図は結局地図でしかない。「旅」を進めて行くものは日本と日本国民なのである。」

先の英国病を追いかけているような、疲れた日本。しかし、この書の目線は暖かい。まだまだ日本には復活の可能性があると言っているようだ。
それでいて、言っている事の歯切れはよい。読んでいて、“確かに、そうすれば日本は良くなる”と信じてしまう。しかしこれらを実現するのは現役世代。(まあ自分は逃げているのかも知れないが・・・)
上に挙げたように、Uさんは「小生は、以前から、時間的余裕があり、それぞれ長い経験を有する我々が、忙しい現役世代の人々に、日本の将来に対して何等かの「示唆」を残す義務があると思っていた。「本の紹介」もその一環であると思っていただければ幸いである。」と言っている。
確かに、埋もれている有用な財産(この本など)を、少しでも現役世代の目に触れるようにすることも、我々シニア族の役目なのかも知れない。(ふと、今日の記事は自分の言葉がほとんど無いことに気付いた・・・)

131107seno <付録>「ボケて(bokete)」より


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