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2013年10月26日 (土)

SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」の残念な仕様

今日は2013年10月26日。SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」の発売日である。自分は、この製品ほど発売日を意識していたものはかつて無い。いつもは、世で話題になった後に、知ることが多いので・・・。

今までこの製品について、「SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」の発売が楽しみ」(ここ)と、「SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」は多分買わないな・・・」(ここ)という記事を書いた。そして、今回のタイトルは「・・・残念な仕様」。
価格コムのこの製品の「クチコミ掲示板」(ここ)を注視している。先日の書き込みに「驚きの高音質で、音の帯域, ダイナミックレンジ共に余裕で鳴っているのがよくわかり、この安定感, 充実感はハイエンド品ならではだと思いました。」というのがあり、嬉しくなった。つまり自分にとって「買うための理由」が見つかるかと思ったので・・・。しかし、SONYの「ヘルプガイド~ハードディスクオーディオプレーヤーHAP-Z1ES」(ここ)を読んで、残念至極。

この製品には取扱説明書が付属していない。(HAP-S1も同じだが) つまり使い方がいたって簡単。つまりこの製品は、「ハードディスクオーディオプレーヤーはDSDなどの高音質のハイレゾ音源や、MP3やFLACフォーマットなどのさまざまな音楽ファイルを、コンピューターからコピーしてお楽しみいただける音楽プレーヤーです。」なのだ。
自分が愛用している「HDDオーディオレコーダーNAC-HD1」(ここ)とは完全に製品コンセプトが違う。“プレーヤー”と“レコーダー”の違である。それを自分は勝手な期待から、“NAC-HD1の後継機”という目で見ていたのが誤りだった。
あくまでも「HAP-Z1ES」は、moraやe-onkyoというハイレゾ配信サイトから購入したハイレゾ音源を再生するための機械、または自分でハイレゾWAVなどを持っている人向けの製品らしい。つまり、特に配信音源を最大限に良い音で再生することに特化しているので、たぶん配信ハイレゾ音源では素晴らしい音を再生するのだろう。それは疑わない。

しかし、自分のようにNAC-HD1が生活の中心になっている人間にとっては、「音源は、新たに購入した音源だけ」という機械は、何とももったいないのである。
もう一つ、CD音源もコピーできるが、パソコンでWAVにリッピングして「HAP-Z1ES」のHDDに転送したCD音源を聞くことと、NAC-HD1にリッピングして聞くことにどれだけの差があるのか・・・。
この製品の目玉である「DSDリマスタリングエンジンは、入力した全ての楽曲ファイルを5.6MHzのDSDに変換した後で再生するもの」であり、それが「ソニーでは、DSDリマスタリングエンジン処理を行なったほうが高音質と位置づけるが、「そのままの音で聞きたい」という意見もあるため、'13年内に提供予定のファームウェアではDSDリマスタリングOFF設定も可能にする予定。 」ここ)だとすると、パソコンでリッピングする手間分だけ、NAC-HD1より不利。それにWAVファイルは音楽情報がないのでNetから取得するが、「音楽ファイルによってはGracenoteサーバーから情報が正しく取得できない場合があります。」と断りがある通り、アルバムモードではほとんど間違いは無いものの、単独の曲では結構間違い登録が多い。しかしこの製品は日本語の文字登録があるかどうか分からないので、修正が可能かどうか分からない。
するとCD音源の再生についてのメリットは、DSDマスタリングの効果と、失われた情報を補完するというDSEE機能の効果がどうか・・・だけになる。
シャッフルについては、アーティストのシャッフルは出来ないように見える。そしてこれも目玉である「おまかせチャンネル」も「DSD(DSF、DSDIFF)フォーマットの音楽ファイルはおまかせチャンネルには登録されません。」、それに機能的にメリットがある「ボリュームノーマライズ機能」も「DSDファイルは音楽ファイルの解析に対応していないため、音量調節できません。」とのこと。

一方、廉価版のHAP-S1についても、「ヘルプガイド~ハードディスクオーディオプレーヤーHAP-S1」(ここ)も読んで見ると、機能的にはハイレゾについては同じで、ただパワーアンプが付いている。それに入力端子として光や同軸、RCA端子があるが、どれもパワーアンプ用の入力端子であり、「外部入力から入力された音声信号を、ハードディスクオーディオプレーヤーのハードディスクに取り込むことはできません。」とある通り、この製品は“プレヤー”なのである。

かくして、自分の“NAC-HD1のハイレゾ版、上位機種”を勝手に期待していた夢は破れた・・・。
世の中、あまり思い通りには行かないのもである。当分現NAC-HD1を使い続けよう。

★(2014/08/13追)
本記事は撤回!→「HAP-Z1ES」を買ってしまったのだ!! そして、それが素晴らしいのだ!(
ここ

(関連記事)
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SONYのHDDオーディオプレーヤーNAC-HD1のアナログ音源の、HAP-Z1ESへの乗り換え 

SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」の発売が楽しみ 
SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」は多分買わないな・・・ 
SONYのHDDオーディオレコーダー(NAC-HD1)に惚れた話 

Img_31591 <付録~我が家のメイ子が「ごはん!!」という看板を付けて部屋に入ってきた・・・>


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コメント

初めまして、
録音機としては、業務用が何点か発売されていて、たぶんご要望の機種に近いと思います。民生用としてもちろん使えますし、金額もソニーよりずっと安いです。
今月DENONから発売されたDN-700RとDN-500Rは、24bit,96kHz録音可能で、タイマー付です。MP3も可で入力はアナログと同軸デジタルです。
実売価格は、今のところ700が約9万円、500が約6万円です。

DSD録音希望でしたら、TASCAMのDA-3000があります。約9万円でPCM録音もできます(24bit,96kHz)が、タイマーはありません。
ご参考まで。

【エムズの片割れより】
情報をありがとうございます。“目から鱗”ですね。広くメーカーを探すと、色々とあるのですね。この機種も研究してみます。ありがとうございました。

投稿: classical.s | 2013年10月26日 (土) 21:36

追伸
DENONはリモコンが付属していません。700と500の違いはネットワーク機能があるかないかです。。
DA-3000はワイヤレスリモコン付属です。PCMは192kHzまで可能でした。
16bit,48kとMP3の録音で良ければ、TASCAMのSS-R100や200もあります。こちらはワイヤードリモコン付きです。TASCAMはタイマーはないですが、シンク録音機能があるので、例えばEPGAチューナーをタイマーでON,OFFすれば、複数回録音可能です。

【エムズの片割れより】
色々と情報をありがとうございます。世界は広いですね・・・。

投稿: classical.s | 2013年10月26日 (土) 23:02

>日本語の文字登録があるかどうか分からないので、修正が可能かどうか分からない

Z1ES所有者ですがTabletやPCで日本語を含みタグの編集が可能ですよ。
転送するならWAVよりもFLACのほうが良いです。WAVは元来タグに対応していないフォーマットなので互換性に難ありですから。

【エムズの片割れより】
なるほど・・・。Z1ES本体で修正するのではなく、PCで修正したものを転送する仕組みなのですね。分かりました。

投稿: うえぽん | 2013年12月18日 (水) 13:32

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