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2013年10月22日 (火)

「仕事楽しむ仕掛けを」~堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏の話

今朝の「日経新聞」で、こんな記事が目に止まった。
「(世界経営者会議特集)仕事楽しむ仕掛けを
       堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏
 経営者の仕事として一番重要なことは社員がどんな考えを持って働いているかを明らかにすることだ。企業は資本・経営・労働の3つで構成される。役割は分担され、報酬や利益131022masao_horiba も分配される。もし社員が仕事を「つまらない」「給料を得る手段」とだけ考えていたら残念だ。社員自ら、仕事を「おもしろい」と取り組めれば、新たな発想も続々と出てくる。
 仕事には当然、苦しい面も多く私も「嫌だな」と思うことは多くあった。経営者が社員と協力して仕事を楽しめる仕掛けを作ることが必要だ。それがあれば、日本はまた大きな力を持つと強く思っている。
 1971年に株式上場した際、社是制定をアドバイスされて「おもしろおかしく」を提案した。131022omosiro 「おもしろおかしく仕事をすれば必ず良い物が生まれて、顧客満足にもつながる」という信念があったからだ。役員陣からは「理知的でない」と猛反発され、私が会長に就く時にようやく認められた。今日になってようやく社是が実を結んできた。
 こうした考えは自身の体験がきっかけだ。戦後、堀場無線研究所を設立して、独力でやりたかった研究を始めた。優秀な人材が集まって事業も順調に進んだ頃、社員に博士号取得を奨励した。「何番目に取った」とお互いに競い合って社内が盛り上がった。私も仕事外の時間に学び医学博士号を取得した。
 その取り組みを通じて、人間という存在の素晴らしさを知った。人間の持つ全ての機能は、たとえ最新の科学技術と比べても桁違いに優れている。その人間は、20~60代まで最も長い時間を仕事に費やす。ならば経営者は仕事を通じて、社員に「人間に生まれて良かった」と感じてもらわねばならない。
 小さな企業でも、家族や取引先などを含めれば関係者は何万人に上る。経営者はその全員に対して影響力がある。経営者としての最大の仕事は、「働く社員が、生きがいを持って人生を送れるかどうか」。それができれば、自然に企業は発展し、顧客満足度向上や社会や国家の発展にもつながっていく。
*ほりば・まさお 45年京都帝国大学(現京都大学)在学中に堀場無線研究所を創業。53年堀場製作所を設立。「おもしろおかしく」をモットーに、同社を世界的な計測・分析機器メーカーに育てる。78年会長、05年から現職。88歳」(
2013/10/22付「日経新聞」p15より)

先日、「日経スペシャル 私の履歴書~堀場雅夫」(BSジャパン2013年7~8月放送)(ここ)を見たこともあり、これらの言葉のひと言ひとことがよく分かった。つまり、先の番組のエッセンスがこの一文に表れているようだ。

普通のサラリーマンが、40年近くを過ごす会社。そこでの生活が、「おもしろおかしく」過ごせたら、どんなに楽しいだろう。そして、どんなに幸せか・・・
これを読んで、「そんなたわごとを!」と多くの人は感じる。でも社員はどう受け止めているかは別にして、この会社の経営者がそう思っていることは事実らしい。

現役をとうに退いた自分が振り返るに、「おもしろおかしく」過ごせるかどうかは、多分に自分自身にかかっているように思う。つまり、外から「おもしろおかしく」仕事をしろと言われるのではなく、自分の仕事を、自分が自分自身の行動を通して「おもしろおかしく」するものであり、またそれは出来るものではないか・・・。
これは待ち受け人間には出来ない。自分自身が、与えられたミッションを良く理解し、それを実現するためにはどう行動するかにかかっている。つまり能動的に自身が動けるかどうか・・・。もし能動的に動ければ、それは「やらされている」仕事から「自分の考えでやる」仕事に変身し、「おもしろおかしく」仕事をする事が出来る。この「受動的に」か「能動的に」かの違いが大きい。「やらされている」仕事は楽しかろうはずが無く、ストレスで体も壊す。逆に「自分の意志でやっている」仕事は、趣味と同じで、自己実現で楽しく、そして疲れも忘れるもの・・・

こんな経営者は、そうそういない。でも自分自身の心の持ちようで、また「能動的に」というキーワードにより、幾らでもストレスに負けない「おもしろおかしく」仕事をすることは出来るのではないか・・・と思うが、どうだろう?

131022saikoro <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

「『おもしろおかしく』過ごせるかどうかは、多分に自分自身にかかっているように思う。つまり、外から『おもしろおかしく』仕事をしろと言われるのではなく、自分の仕事を、自分が自分自身の行動を通して『おもしろおかしく』するものであり、またそれは出来るものではないか・・・。」

そう思います。

「つまり能動的に自身が動けるかどうか・・・。もし能動的に動ければ、それは『やらされている』仕事から『自分の考えでやる』仕事に変身し」

退職したので管理組合の理事長を引き受けましたが、“唯一の資産の安全と価値を維持しよう”と取り組むと、おもしろいです。“順番で回ってきたからしかたがない”というのとは全然違います。

【エムズの片割れより】
ご賛同ありがとうございます。「きれい事」と言われそうですが、何でも楽しまなければ・・・ね。

投稿: Tamakist | 2013年10月24日 (木) 15:06

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