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2013年7月 8日 (月)

「鳥の歌」~徳永謙一郎、最期のコンサート

先日、アンコール放送があった「にっぽん点描 最期のコンサート~あるチェロ奏者の死~(1996年11月17日初放送)」を見た。
この番組は前にも見たことがあるし、何度もアンコール放送されている。
番組の冒頭、ナレーターはこう語る・・・
「今年3月、あるホスピスで小さなコンサートが開かれました。ここで生涯を終えたチェロ奏130708tokunaga 者、徳永謙一郎が開いた最期のコンサートでした。その演奏を記録したビデオが残されています。死の45日前、全身に転移した癌で下半身はマヒ。車椅子に乗った演奏家は、自分の力では楽器を構えることも出来なくなっていました。その日演奏した2曲、15分間のビデオには一人のチェリストが、死と向かい合いながら燃やした最期の命が焼き付いています。」

そして、この番組の中で、演奏される「鳥の歌」。死を目前とした、あるチェリストの最期の演奏である。

<カザルス「鳥の歌」~徳永謙一郎の最期の演奏>

NHKのこの番組については、Youtubeに4つに分割されてアップされている。この内、森の歌は(4)にある。参考にリンクしておきます。

「にっぽん点描 最期のコンサート~あるチェロ奏者の死~」(1996年11月17日初放送)
Youtube(1) (2) (3) (4)

N響の主席チェリストだった徳永謙一郎氏が亡くなったのが1996年。55歳という、あまりに早い死。これからが本格的な活躍だったのに・・・。
そしてこの最後の力を振り絞った最期の演奏だ・・・。言葉は要らない・・・

最近思う。死を目の前にしてもなお、心の平静を保てる人間はすごい。まして、幾らチェリストといえども、死の直前の演奏会など・・・。
また、死と言わないまでも、いわゆる“青ざめた”状況でも、平静を保てる心はすごい、と思う。
これは男性よりも女性の方が強いと言われる。
そう言えば、ウチのカミさんもそうだ。昔、上の子供が急病のため救急車で運ばれた。着いた病院で、口から泡を吐いて、心臓が止まりそうだと、医者があわてている。その光景を見て、自分は立っていられなくなり、床にへたり込んだ。しかし女性は強い。しっかりとしていて「仕事は、看護婦さんですか?」とまで言われたのを覚えている。

昨日の記事のように、たかだか機械のトラブルでも青くなってしまい(ここ)、こんな番組を見ながら、到底こんな人の足下にも及ばないな・・・と、自分の不甲斐なさに、慄然とするこの頃である。

130708kyosei <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

この涙は心の奥深くから込み上げる涙だ。
ただでさえこの曲は涙腺を刺激するのに。
20年前と言えば私は何を考えていたのだろうか。迂闊にも徳永さんの経緯は存じ上げませんでした。
初めてこの曲を知ったのは
やはりNHKの番組でした。
当時のソニー会長であった井深大の「わが友本田宗一郎を語る」でした。
流れていたのがこの曲でした。
すぐにCDを買い求めました。

まるで正反対の男の友情ににも涙を誘われました。(静の井深、動の本田)
今の時代にあのような素敵な男性はいるのでしょうか。蛇足、無学な私は井深さんに憧れたものです。しかし、あれから20年、今はあの少年のような本田宗一郎に惹かれています。

【エムズの片割れより】
昔は「志」という言葉がありましたが、この頃はどこかに消えてしまったようで・・・
サラリーマンも、没個性。出る杭は打たれる世相。あまり良い方向に向かっているようには思えません。

投稿: りんご | 2016年6月21日 (火) 08:54

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