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2013年7月の27件の記事

2013年7月31日 (水)

さだまさしの「償い」

今朝(2013/07/31)放送のNHKラジオ深夜便で、さだまさしの「償い」という歌を初めて聞いた。
この歌についてwikiにはこうある。
「この楽曲は、知人の実話を元に作られたものである。ただし曲中では、優しく真面目な心の持ち主である交通事故の加害者「ゆうちゃん」をメインに、それを見守る同僚の気持ちを歌詞にした物になっているが、実際にはさだの知人である被害者の妻の体験と事実を元に詩が作られている(さだは、「ゆうちゃん」に該当する加害者とは会ってはいない)。
さだの知人の女性が交通事故で伴侶を亡くした。加害者の男性は真面目な人らしく、毎月わずかずつではあるが賠償金を郵送してきていた。彼女は加害者の手書きの文字を見るたびに、事故の事や亡き主人を思い出しては辛い思いをしていた。事故から数年経ってもその送金は続き、知人は茶道の師範として経済的にも自立できていることから、「もうお金は送ってくれなくて結構です」と加害者に対して返事の手紙を書いた。しかし、被害者の許しの手紙を受け取ったはずの加害者は、償い続けるために翌月以降も送金を続けた。」
ここより)

<さだまさしの「償い」>

「償い」
  作詩・作曲:さだまさし

月末になると ゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった
仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと
飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり

僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ
たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ
配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に
ブレーキが間にあわなかった 彼はその日とても疲れてた

 人殺し あんたを許さないと 彼をののしった
 被害者の奥さんの涙の足元で
 彼はひたすら大声で泣き乍ら
 ただ頭を床にこすりつけるだけだった

 それから彼は人が変わった 何もかも
 忘れて 働いて 働いて
 償いきれるはずもないが せめてもと
 毎月あの人に仕送りをしている

今日ゆうちゃんが僕の部屋へ 泣き乍ら走り込んで来た
しゃくりあげ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた
それは事件から数えてようやく七年目に初めて
あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り

「ありがとう あなたの優しい気持ちは とてもよくわかりました
だから どうぞ送金はやめて下さい あなたの文字を見る度に
主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど
それよりどうかもう あなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」

 手紙の中身はどうでもよかった それよりも
 償いきれるはずもない あの人から
 返事が来たのが ありがたくて ありがたくて
 ありがたくて ありがたくて ありがたくて

 神様って 思わず僕は叫んでいた
 彼は許されたと思っていいのですか
 来月も郵便局へ通うはずの
 やさしい人を許してくれて ありがとう
 
 人間って哀しいね だってみんなやさしい
 それが傷つけあって かばいあって
 何だかもらい泣きの涙が とまらなくて
 とまらなくて とまらなくて とまらなくて

そしてこの歌に関し、2002年2月20日付「サンケイスポーツ」にこんな記事が載ったという。
さだまさしの曲引用で被告を諭す 三茶駅事件の裁判
 東京・世田谷区の東急田園都市線三軒茶屋駅で昨年4月、銀行員の男性が殴られ死亡した事件で、傷害致死罪に問われた当時18歳の少年2人の判決公判が19日、東京地裁で行われ、山室恵裁判長は求刑通り、それぞれ懲役3年以上5年以下の不定期刑とする実刑判決を言い渡した。裁判長は2人に対し、歌手、さだまさし(49)の曲「償い」を引用し、異例の説教。伝え聞いたさだも「法律で心を裁くには限界があるから…」と話した。
 判決後、閉廷する直前だった。反省の色が見られない少年2人に対し、裁判長は「唐突だが、さだまさしの『償い』という歌を聴いたことがあるだろうか」と切り出した。うつむいたままの2人に、「この歌の、せめて歌詞だけでも読めば、なぜ君らの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」と少年の心に訴えた。
 「償い」は昭和57年に発売されたアルバム「夢の轍(わだち)」の収録曲。知人の実話を元に、さだが作詞作曲した。交通事故で夫を亡くした夫人の元へ、はねた若者が仕送りを続ける内容。
 「何もかも忘れて 働いて 働いて 償いきれるはずもないが…」という若者の胸中が、聴く人の胸に迫る。7年後に謝罪を受け入れた夫人。
 「ありがとう あなたの優しい気持ちはよくわかりました…」と続く。
 この歌は今も、交通安全キャンペーンで使われる。数年前にも、ラジオのたった1回のオンエアがきっかけで、リスナーの若者たちが人の命について話し合うコーナーができたほど。命の尊さとともに、犯した罪への「償い」についても訴えている。
 今回の裁判を伝え聞いたさだはサンケイスポーツの取材に「法律で心を裁くには限界がある。今回、実刑判決で決着がついたのではなく、心の部分の反省を促したのではないでしょうか」とコメント。そのうえで、「この歌の若者は命がけで謝罪したんです。人の命を奪ったことに対する誠実な謝罪こそ大切。裁判長はそのことを2人に訴えたかったのでは」と語った。
 裁判で2人は「深くおわびします」と口では反省する一方、酔っ払った被害者が絡んできた結果の過剰防衛に当たるなどと主張。裁判長は「被害者に命を奪われるまでの落ち度はなかった」と弁護側主張を退けた。被害者の兄は閉廷後会見し、「裁判長に遺族の思いを酌んでいただいた。彼らも判決を肝に銘じて、しっかり歩んでほしい」と話し、本当の更生を2人に期待していた。
事件VTR
 判決によると、昨年4月29日午前零時ごろ、東京・町田市の少年(19)と神奈川県相模原市の少年(19)が、東急田園都市線の車内で川崎市宮前区の銀行員、牧顕さん=当時(43)=と「足が当たった」などと口論。三軒茶屋駅のホームで、2人がかりで殴り、5月4日にくも膜下出血で死亡させた。」(
2002年2月20日付「サンケイスポーツ」より」(ここより)

この歌について、とやかく言うつもりはない。ただじっくりと聞くだけ・・・。それにしても、久しぶりに、自分の琴線に触れた一曲であった。

自分は、NHK FMのファンだが、世に知られた名曲でも、自分が聞いたことがない歌は幾らでもある。(この「償い」も、30年も前の歌・・・) それらを自分に届けてくれる媒体、それが自分にとってのFM放送なのである。(この番組では、もう1曲教えてくれたが、それについては別途・・・)

130731meiwaku <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月30日 (火)

「9条の国、誇り高き痩せ我慢」

先日の朝日新聞にこんな論が載っていた。

9条の国、誇り高き痩せ我慢 森達也
 アメリカでは銃の誤射や乱射事件が起きるたびに、銃規制についての議論が高まるが、結局は尻すぼみとなってまた事件が起きる。
 昨年12月にコネティカット州の小学校で児童ら26人が殺害されたとき、全米ライフル協会(NRA)の副会長は記者会見で、「銃を所持した悪人の行為を止められるのは、銃を持った善人だけだ」と述べて銃規制に反対し、アメリカ全土では銃の売り上げが急増したという。
 アメリカの銃社会をテーマとしたドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』でマイケル・ムーアは、黒人や先住民族を加虐してきた建国の歴史があるからこそ、アメリカ市民は銃を手放せないのだと主張した。報復が怖いからだ。つまり銃を手もとに置く人は勇敢なのではない。臆病なのだ。
 こうしてアメリカの正義が発動し、正当防衛の概念が拡大する。丸腰の高校生を射殺した自警団男性の正当防衛が認められて、無罪評決になったことは記憶に新しい。
 NRAの主張に同意する日本人は少ないだろう。頭の回路がどうかしていると思う人もいるはずだ。でも実のところこの思想と論理は、世界のスタンダードでもある。
 核兵器や軍隊の存在理由だ。
 我が国の軍隊は、他国に侵略する意図などない。でも悪い国が軍隊を持っている。だから攻められたときのために、国家は軍隊を常備しなくてはならない。つまり抑止力。理屈はNRAとまったく変わらない。
 こうして誤射や過剰防衛が起き、それをきっかけに戦争が始まる。人類はそんな歴史を繰り返している。
 しかし第2次世界大戦後にこの国は、新しい憲法で武力放棄を宣言した。その憲法が公布される前の衆院本会議で共産党の野坂参三議員が、「侵略の戦争は正しくないが自国を守るための戦争は正しいのでは?」との趣旨で質問し、これに対して吉田茂首相は、「正当防衛や国家の防衛権による戦争を認めるということが結局は戦争を誘発する」との趣旨で答弁した。記録ではこのとき議事堂では、与野党を超えた議員の大きな拍手が響いたという。
 もちろん日本の背後には、世界最強の軍隊と大きな核の傘を持つアメリカがいた。だから不安や恐怖を押し殺して痩せ我慢ができた。極論すれば憲法9条の1項は、すべての国に共通する理念でもある。でも現行憲法には、軍事力と交戦権を放棄することを宣言した2項がある。アメリカに軍事的に庇護(ひご)される国は数多いが、ここまでラディカルな宣言をした国はない。
 その後に冷戦の時代が幕を開ける。ご近所はすべて銃を持っている。でも暴力に対して暴力の抑止は成り立たない。自衛の意識が戦争を起こすのだ。だから我が家は銃を持たないと決めた。アメリカからは何度も改正を要求されながらも、結果として日本は9条を60余年間にわたって守り抜いた。いろいろ妥協もしたけれど直接的な戦争には一度も参加せず、国民総生産(GNP)世界第2位を達成した。
 改憲派は平和ボケなどと嘲笑するけれど、9条は抑止論にとらわれた世界への、とてもラディカルな提言となっている。スペインのグランカナリア島には、9条の碑が設置されている。戦争地域ではよく、「日本は9条の国だ」と話しかけられる。世界に対して日本は、身をもって稀有(けう)な実例を示し続けている。
 この街から銃が消える日はまだ遠い。でもこの精神だけは手放さない。誰もが銃を持たない社会。その実現のために、我が家は街で最初に銃を捨てる宣言をした。怖いけれど高望みを維持し続けてきた。
 自衛隊を軍隊にして誇りを取り戻そうと言う人がいる。意味がわからない。他の国と同じで何が誇らしいのだろう。不安と闘いながら世界に理念を示し続けたこの国に生まれたことを僕は何よりも誇りに思う。
 (もり・たつや 56年生まれ。映画監督・作家。明治大特任教授。近著に『虚実亭日乗』)」(
2013/07/25付「朝日新聞」p15より)

当方、特段のイデオロギーを持っている訳ではないが、毎回言うように、単純に“日本は、戦争だけはしてはいけない”と思っているだけ。
そんな視点で上の論を読むと、そうだろうな・・・と思う。

先日の新聞の投書欄に、周辺国からの脅威に対抗して(戦力増強という)拳を振り上げても、相手はその動きに呼応して、今以上に戦力を強めるので、結局いたちごっこ・・・という趣旨の意見があった。
これもそうだろうな・・・と思う。これって、イソップの「北風と太陽」の話と同じ??

ともあれ、今後3年間も選挙が無いとすると、日本に独裁者が出ないことを“祈る”しかない。

130730ijime <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月28日 (日)

「誰かに聞いたら」「大丈夫?」 男が傷つく女の一言

先日の日経新聞のこの記事。どう読む??

「誰かに聞いたら」「大丈夫?」 男が傷つく女の一言
 近年、男性の女性化、女性の男性化ということが言われていますが、やはり男女の差は大きなもの。時には女性が親切や相手を気遣ったつもりで口にした言葉に、男性が傷ついたり、大きなショックを受けたりすることは実に多いようです。男性が女性にアピールしたい能力、言ってはいけない言葉とは…。生命科学の専門家にして恋愛カウンセラーのぐっどうぃる博士に聞きました。

 女性がバリバリ働いて男性化しているといわれるが、遺伝的な本質が変わるには数百世代以上かかるもの。男女の違いを考えるには、数万年前の生活を想像しなければならない。
 女性には妊娠・出産・子育てがあり、特に妊娠から約4年間は、パートナーの男性を選び間違えれば、子供とともに死んでしまう可能性があった。女性にとって男性は、獲物を探す勘や様々な問題を乗り越える“サバイバル力(りょく)”と、食事を自分のパートナーとその子供に安定供給し、外敵などから守る“ケア力(りょく)”が不可欠だったと考えられる。そのことを本能的に知っている男性は、やはりこの二つの能力を身につけようとしていただろう。
 現代に置き換えると、“サバイバル力”は、女性が「この男性は頼れる!」と感じられるものすべて。安定した収入を得られる経済力のほか、ファッションセンスなども含まれる。こうしたところに欠点があると、この男性に頼るのは危険だと、女性の本能が察知する。
 “ケア力”には、他の女性に目を向けない誠実さや、マメさ、面白い会話などで女性を楽しませるエンターテイメント性が含まれる。男性は、この二つの力を必死でアピールしている。だからこそ、“サバイバル力”と“ケア力”へのダメ出しを受けると、深く傷付くのだ。
【男は能力を疑われる言葉で傷つく】
・「大丈夫? 誰かに聞いたら?」
・「どうして○○できないの?」
・「ほら、私の言ったとおりじゃん!」
・「またその話? 前にも聞いたよ」
 「同じ話ばかりする」=「エンターテイメント性の低さ」を指摘することに。会話中に携帯をいじるなど、退屈そうにする行動も同じこと。男性はすべからく女性を喜ばせたい生き物だということを忘れずに。

 例えばデート中、道に迷った彼に「大丈夫?」と聞いてはいけない。聞いた女性は「心配してあげてるのに」と思うだろうが、心配されることは“サバイバル力”のなさを指摘されること130728appeal と同じ。 さらに、やっとたどり着いたお店が閉まっていたら……、もはや目も当てられないほどヘコむ。それでも女性は新しいお店を探すなど機転を利かせようとせず、彼を頼り、問題が解決したら、「私の信じる彼はサバイバル力が高い」と支持しよう。
 そのほかに、「そのシャツ、雑誌に載ってたよね」という一言も禁句。男性が自力で選んでいないことが露呈するからだ。女性からすれば「本当のことを言っただけなのに」と疑問に思うだろうが、男にとって「オレのやり方=サバイバル力の高さ」というこだわりがある。
 そんな傷つきやすい生き物である男性と上手に付き合うには、男性がこだわっている、この二つの能力を見つけて褒めればよい。
 なかには、“サバイバル力”を仕事ではなく趣味や、体を鍛えるなどのライフスタイルで発揮している場合もある。そこを見極めて褒めれば、男性は「オレのことを分かってくれている」と、めちゃくちゃ喜ぶだろう。

<ぐっどうぃる博士>理学博士(生命科学専攻)。恋愛カウンセラー。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドで人気。恋愛ポータルサイト「恋愛ユニバーシティ」を主催するほか多方面で活躍。日経ウーマンオンラインで「ぐっどうぃる博士の恋愛ゼミナール」を連載中。」(ライター 茅島奈緒深、日経ヘルス 菅原由依子)[日経ヘルス2013年3月号の記事を基に再構成](2013/07/10付「日経新聞」)

再び、この記事をどう読む??
自分たちのような高齢者には、もうどうでも良い話だが、若い人、特に若い女性には参考になる??
それにしても、そこまで男はナイーブ? でもそうかも知れないな・・・。
何ともコメントの言葉が見付からない今日の記事ではある。

130728neko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月27日 (土)

ウォークマンの「転送中に接続が解除された可能性があります…」の一解決法

今日は、ウォークマンの「転送中に接続が解除された可能性があります…」トラブルの、一解決法。これも後々のトラブルに対する自戒を込めた自分用のメモである。

・自分はウォークマン(NW-A857)の「MUSIC」フォルダに、mp3ファイルを12000曲(59G)ほど入れてある。Xアプリは使用していない。
・先日、「MUSIC」フォルダの7000曲ほど入れてあるフォルダの名前を変更したら、延々と「データベース作成中」。(←ウォークマンのフォルダ名は簡単に変えてはいけない)
・しびれを切らして、リセットを押した。(これがトラブルの始まり)
・すると「転送中に接続が解除された可能性があります。対応ソフト・機器と接続し データを転送し直してください。」の表示。
・仕方がないので、ウォークマンの「MUSIC」フォルダの全てのmp3ファイルを、USB HDDにバックアップしてから、ウォークマンを初期化。
・それから、HDDからウォークマンに再コピー。
・これで直ったと思ったが、使っているウチにまた「接続が解除・・・」の表示。その時は一応リセットで直ったが、その後、また「転送中に・・・」の表示。今度はリセットを押すも無反応。何度かやっているウチに動き出した。
・しかし、「最近転送した曲」を叩くと、最新の曲名と内容がズレている。他はOK。でも何かヘン…。
・SONYに問合せ。「もう一度ウォークマンのメモリを初期化し、ウォークマンへのデータ転送の時に、何度かに分けて転送したらどうか。一度に転送すると負荷が多い。」とのこと。
・再度、ウォークマンのデータを初期化し、HDDからデータ(59G)を“数回に分けて”転送。途中一度だけ、「データベース作成中」が遅くなり「データベースチェック中」になるが、何とか復帰。
・その後、1度だけ「転送中に・・・」が出て、リセットしたが、約1カ月ほど使っているがトラブルは発生していない。ヤレヤレ・・・
・要は、1) ウォークマンのフォルダ名は変えない。(変えると、データベースの更新が大変らしい?) 2) ウォークマンにデータを転送するときは、60Gのデータを一回で転送するのではなく、何度かに分けて、都度「データベースの更新」をしながら転送すること。膨大なデータベースを作るときに、トチるらしい。

(2013/12/30追)
再生ファイルを変えたとき、画面の右上に「→」の丸いのがクルクル表示されることがある。これはデータベースを更新(?)している合図らしく、この時に電源を切ると、データベースがおかしくなって、必ず「転送中に接続が解除された可能性があります…」の表示になり、リセット操作が必要になる。よって、別の再生ファイルに変えたときは、すぐに電源は切らないで、2~3秒待ってから電源を落とすこと。(何度も不可解なエラー(「転送中に・・・」)に悩まされたが、このことに気付いてから、エラーは出現していない)

●メモ:カウント~460万

130727kainusi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月26日 (金)

人と話さない高齢男性~65歳以上の独居男性・2週間に1回以下が17%

今日の朝日新聞「天声人語」はこんな記事だった。

「男女に違いがあるのは当然として、どこがどのように違うのかを言うことは簡単ではない。しかし、時に具体的な数字で違いを突きつけられて、たじろぐこともある▼浮かび上がったのは、高齢で独り暮らしの男性が孤立する危険である。国立社会保障・人口問題研究所の「生活と支え合いに関する調査」は、人は普段どれくらいの頻度で人と話をするかを調べている▼電話も含め、毎日する人がもちろん圧倒的だ。一方で、2週間に1回以下しか話をしない人も全体の2%いて、65歳以上の独居の男性に限ると17%もの人がほとんど人に接していない。同じ年齢層の独居の女性では4%だから、違いは歴然だ▼調査を担当した阿部彩(あや)部長は、一研究者としての一般論と断ったうえで言う。男性は人間関係を職場に頼りがちなので、退職後に新たな関係をなかなかつくりにくい。そこが地域に密着しつつ生涯を送る人が多い女性との違いではないか、と▼耳が痛い指摘である。団塊の世代の意識を探った内閣府の調査も似た傾向を示す。どんな時に生きがいを感じるか。男性が女性よりはっきり多いのは仕事、お酒、パチンコなど。女性の方が断然多かったのは、友人、知人と過ごしている時だ▼個人差はあれ、人づきあいへの考えがやはり男女で違うのだろう。徒然草(つれづれぐさ)にいわく〈ただ一人有るのみこそ良けれ〉。縁を離れ、事に与(あずか)らず、と。だが、そんな兼好(けんこう)も友を求めた。同じ心の人としみじみ話ができればいいのに、と書いている。」(2013/07/26付「朝日新聞」「天声人語」より)

この話は、昨日の朝日新聞に載っていた。
「会話「2週間に1回以下」、高齢独居男性の17%
周囲の人と会話をする機会が「2週間に1回以下」という人の割合が、65歳以上の独居男性では約17%にのぼる――。そんな調査結果を国立社会保障・人口問題研究所が24日に公表した。「2週間に1回以下」は全世代では約2%、65歳以上の独居でも女性の場合には約4%にとどまる。一人暮らしの高齢男性が孤立しやすい傾向が浮かび上がった。
 公表されたのは、昨年7月に行われた「生活と支え合いに関する調査」。福島県を除く全国の1万1千世帯と、20歳以上の約2万1千人が回答した。家族など周りの人とあいさつや世間話(電話も含む)をする頻度については、全体の約91%が「毎日」と答えた。「2~3日に1回」は約5%、「4~7日に1回」は約2%、「2週間に1回以下」は約2%。毎日会話する人の割合は男性の方がやや低めで、60歳以上になると下がる傾向もみられた。」(
2013/07/25付「朝日新聞」より)

それにしても、この話題は決して他人事ではない。
改めてオリジナルである「2012年 社会保障・人口問題基本調査 生活と支え合いに関する調査 結果の概要(2013年7月24日公表)」(ここ)を覗いてみた。(写真はクリックで拡大)

「1.人と人とのつながりの状況
ふだんどの程度、人とあいさつ程度の会話や世間話をするか(電話での会話を含む)聞い130726hanashi1 た。毎日誰かと会話する者の割合(無回答を除く)を性別・年齢階級別にみると(図表Ⅳ-1)、60歳未満の各年齢層で男性93%程度、女性96%程度となっており、年齢階級による差はほとんどみられない。一方で、60歳以上では、年齢階級が高くなるほど毎日誰かと会話する者の割合が低下し、80歳以上男性では76.1%まで低下する。女性の場合は70歳代から80歳以上にかけての同割合の低下はほとんどみられず、80歳以上で81.4%となっている。」

「ここ1か月の間に直接話をした人が1人以上と回答した者に対して、どのような関係の人と話をしたか複数回答で聞いた。会話相手別の会話した者の割合(無回答を除く)を年齢階130726hanashi2 級別にみると(図表Ⅳ-3)、「同居の家族・親族」と会話した者の割合は、20歳代から40歳代まで78.4%から88.1%まで上昇したのち、年齢とともに低下し、80歳以上では69.4%にまで低下する。「別居の家族・親族」と会話した者の割合もまた、20歳代から30歳代にかけて上昇したのち、年齢とともに低下する傾向がみられる。「家族・親族」以外では、「友人・知人」や「職場の人」と会話した者の割合は年齢が高くなるほど低くなっており、特に「職場の人」と会話した者の割合は50歳代から80歳以上にかけて急激に低下することが分かる。一方で、「近所の人」や「医療・福祉・教育関係の専門家」と会話した者の割合は、年齢が高くなるほど高くなっていることが分かる。」

「65歳以上の者について、性別、世帯タイプ別(単独世帯と夫婦のみ世帯)に会話状況を130726hanashi3 みたのが図表Ⅳ-8から図表Ⅳ-10である。会話頻度が「2週間に1回以下」となる者の割合は、夫婦のみ世帯の男性高齢者が4.1%であるのに対し、単独世帯に属する男性高齢者では16.7%となっており、両者の差は12.6%ポイ130726hanashi4 ントとなる。一方で、女性の場合には夫婦世帯で1.6%、単独世帯で3.9%となり、両者の差は2.3%ポイントにとどまっている。会話人数(図表Ⅳ-9)、会話比率(図表Ⅳ-10)でも同様の傾向がみられ、夫婦のみ世帯と単独世帯との差は、男性で顕著となっている。」

なるほど・・・
自分自身、会社での会話を除くと、日常ではカミさん以外とは全くと言って良いほど話す機会が無い。実は、これは自分が持っている恐怖・・・
それはそれとして、声には自身のエネルギー(活力)の状態が表れてしまう。上の調査のように、2週間も誰とも話をしないとすると、それこそ声が枯れて出なくなってしまうだろう。確かに一人だと、ペットでも居れば良いが、よほど自分で努力しないと、声を出す機会が少なくなる怖さがある。

先日の入社43年目の同期会で、昨年まで元気に出席していたI君が先日亡くなったと聞いた。昨年までは、パーキンソン病の奥さんの介護をしていると言っていたが、ここ1年は、自身の胃がんで大変だったらしい。奥さんが亡くなって1週間後の死。あの若々しい顔が浮かぶものの、何とも言葉が無い。

何よりも、常に声を出している生活、話をしている生活こそが、健康な生活。それを如何に持続させるか・・・。我々高齢者の喫緊の課題である。(←若しかすると自分だけ?)

130726oda <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月25日 (木)

「常用しているサプリ・健康食品ベスト20」

先日の朝日新聞にこんな記事があった。

「(beランキング)常用しているサプリ・健康食品
「食事でとる」が基本だけど…

 近所のドラッグストアが「お好きな1点20%オフ!」のクーポンを配ると、レジにはサプリメントや健康食品(以下「サプリ」)を買い求める人の行列ができます。比較的高価な商品が多い上、絶対必要ではないが興味がなくもない心理がくすぐられるのでしょうか。みなさんはサプリとどう付き合っていますか。

 アンケート回答者のうちサプリを常用している、または過去に常用したことがあると答えたのは58%。残りの42%は使っていない。「普通の食事をしていれば要らない」(埼玉、70歳男性)、「使わなくてすむ生活習慣を心がけるべきだ」(千葉、37歳女性)……。
 確かにその通り。なんだか肩身が狭くなってくる。記者は1年ほど前、手の爪が欠けやすいのが気になった。亜鉛、ビタミンB群のサプリを飲み始め、1袋60日分がなくなるころには爪のトラブルが減っている気がした。パッケージの文句「プリプリを目指す」にひかれて一緒に買ったコラーゲンともども、やめられないでいる。
 使用者の中にも「あくまで補助で、食品から摂取するよう心がけている」(島根、46歳女性)という人は多いが、使い始めるとハマる人もいるようだ。「依存症じゃないかと思うほど服用。美容やアンチエイジングによいものには片っ端から手を出し、海外からも取り寄せます」(兵庫、49歳女性)、「十数個食べる。これが医薬品なら、薬漬け」(富山、53歳男性)。1カ月の購入費用が5千円以上という人が15%もいた。
同じ飲むなら効くと思って
 ランキングの1位はビタミン類。「野菜が苦手なのでビタミン不足にならないように」(京都、46歳男性)。「口内炎がよくできるので。症状が出る回数が前より減っている」(東京、56歳女性)。
 2位のブルーベリーは、デジタル機器に囲まれた現代ゆえか。「パソコン作業が多いので飲み始めた。ドライアイなどが軽減されたように思う」(福岡、62歳男性)、「視界がクリアになる」(東京、52歳女性)。
130725supplement  5位のグルコサミン愛好者には、活動的な中高年の姿が重なる。「おかげで登山やスキーを続けられる」(宮崎、61歳女性)、「足腰が衰えず、ハイキングも楽しんでいる」(千葉、71歳男性)。
 もちろんどれも「効いた」と感じる人がいれば「効果なし」も同じぐらいいる。効果を感じずやめる人、「妻に勧められ、イワシの頭も信心のつもり」(埼玉、65歳男性)、「健康や美容への意識が高まるのが効用」(東京、46歳女性)と割り切る人、それぞれだ。
 売り場で広告で、実に様々なサプリを目にするこのごろ、「種類が多すぎて、選ぶのに困惑」(千葉、63歳男性)には同感。「効能を見るとあれもこれも、とエスカレートしてくる」(東京、59歳女性)だけに「やめたほうがいい飲み合わせや、どの程度の利用がいいのか知りたい」(千葉、50歳女性)という声もある。
 サプリメントアドバイザー認定制度を実施する日本臨床栄養協会理事の堀美智子さんに、サプリとのつきあい方を聞いてみた。「忘れてはいけないのは、サプリメントは基本的に食生活のバランスを補うものだということです」。薬のように即効性を求めるのはお門違いだし、病気や老化の予防が目的の場合、「効果」を感じにくくても当然だ。
 サプリ同士だけでなく、医師の処方薬との飲み合わせにも要注意。「薬局にはサプリメントアドバイザーの資格を持つ人も増えていますから、ぜひ相談してください」。商品の安全性は、メーカー名や相談窓口の記載の有無などを目安に判断を。「値段が高い」という不満が多いが、原材料費を考えると安すぎる商品も薦められない。
 最後に、「どうせ飲むなら体にいいと思いながら飲むほうがいいですよ」と堀さん。「プラセボ(偽薬)」効果もばかにならないからだ。アンケートでも「86歳の義母は健康食品の店に通うのが趣味。確かに元気はつらつだが、精神的効果が大きいように思う」(鳥取、54歳女性)というコメントがあった。【大庭牧子】」(
2013/07/13付「朝日新聞」b2より)

<常用しているサプリ・健康食品ベスト20>
ビタミン類  314票
体内ではほとんど作れない栄養素で13種ある。不足すると脚気など欠乏症になるが、最近は過剰摂取も問題になっている
ブルーベリー  192
青紫の色素成分アントシアニンが目の疲労向復、網膜保護、加齢性白内障予防に効果があるとされる。
黒酢 170
米、米こうじから作る醸造酢で必須アミノ酸が豊富。薩摩焼のつぼで発酵、醸造させる鹿児島県霧島市などが著名な産地。
カルシウム 169
99%が骨や歯に存在し、骨の健康に重要なほか、神経の働きにも欠かせない。吸収には紫外線や運動なども関係している。
グルコサミン 154
軟骨の成分で,関節の痛みなどを軽くする。エビ・カニの甲殻、貝殻に多く含まれる。コンドロイチンと併用されることも多い。
 139
貧血の予防や改善のため利用される。過剰にとると胃腸障害、皮膚の色素沈着を起こすことも。
コエンザイムQ10  130
全身の細胞に存在し、エネルギーを作り出す際に必要な物質。抗酸化力も強い。加齢により減少する。
青汁   129
葉野菜の搾り汁が主成分。βカロテン、クロロフィル、ビタミンC、食物繊維などが含まれる。
EPA・DHA  124
魚油に多い不飽和脂肪酸。コレステロールや中性脂肪の減少、血栓症予防作用が期待される。
コラーゲン 121
皮膚や骨などに含まれるたんぱく質の一種。美肌、骨の健康維持などを目的に利用される。
乳酸菌      118
コンドロイチン  106
ビフィズス菌   98
亜鉛  96
ニンニク  94
ゴマ(セサミン)  83
ウコン   79
ローヤルゼリ一  79
アミノ酸類    70
プロポリス    57
21) 食物繊維、22)ヒアルロン酸、23)葉酸、24)クロレラ、25)ビール酵母、26)ポリフェノール・・・

サプリメントという言葉。実は、自分がこの言葉を知ったのは、ほんの10年ほど前。つまり、それまではおよそサプリに縁が無かったと言うこと。
前にも書いたが、近頃目の老化が激しい。目にはブルーベリーヨーグルトやニンジンが良いと、元医師の友人から聞いたことがあるので、手っ取り早くブルーベリーのサプリを飲んでいるのだが(ここ)、その効果の程は分からない。

健康志向の食べ物、というと、亡くなった親父を思い出す。若い頃に体が弱かったという親父は、自分の体には人一倍注意を払っていた。週刊誌好きだったので、健康によい話を週刊誌で見付けると、当時デパートに行っていた弟にそれの入手を頼んでいた。日常では、雪印のチーズを、毎日一切れずつ食べたり、ビタミン剤を飲んだり、はてまたニンニクを焼いて食べてみたり・・・。
結局、自分が良いと思うことを実施することが、自身の健康にプラシーボ効果を生んでいるのだろう。
「死んでも健康になりたい」とまでは思わないが、でも病気を抱えて生きるよりは、大病知らずの方が良いに決まっている。
そろそろオマケの人生。能天気の生活態度に、なぜか憧れを持ちだした最近ではある。

130725syokken <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月24日 (水)

このところの「不眠」・・・

ここ1年ほど、不眠に囚われている。まあ寝付きは良いのだが、ほんの1時間半も経つと目が覚めてしまう。まあ対策は色々やっているが・・・。
それが、“1年前から始まった”とばかり思っていたら、blogとは何とも便利な日記帳なので、「夜中」で検索してみると、2010年7月 8日に「「睡眠」~このやっかいなもの・・・」(ここ)という記事を書いていた。
それ以降、何度か同じ話を書いている。
つまり、自分の不眠症は、何と3年も前から始まっていたのだ・・・!(この思い込みは既に“ビョーキ”だな・・・)

先日、新聞の広告で、厚労省の「e-ヘルスネット」というサイトに不眠症の事が載っている事を知り、覗いてみた。

不眠症は国民病
 日本人を対象にした調査によれば、5人に一人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答しています。加齢とともに不眠は増加します。60歳以上の方では約3人に一人が睡眠問題で悩んでいます。そのため、通院している方の20人に1人が不眠のため睡眠薬を服用しています。不眠症は特殊な病気ではありません。よくある普通の病気なのです。」(
ここより)

年齢とともに睡眠が変化する
 年齢とともに体力が落ち、老眼になり、白髪が増えます。それと同じように睡眠にも変化が生じます。
130724suimin1 第一の変化は、高齢者では若い頃にくらべて早寝早起きになることです。これは体内時計の加齢変化によるもので、睡眠だけではなく、血圧、体温、ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになります。したがって、高齢者の方の早朝覚醒それ自体は病気ではありません。眠気が出たら床につき、朝方に目が覚めて二度寝ができないようであれば床から出て朝の時間を有意義に使いましょう。
130724suimin2 第二の変化は、睡眠が浅くなることです。睡眠脳波を調べてみると、深いノンレム睡眠が減って浅いノンレム睡眠が増えるようになります。そのため尿意やちょっとした物音などでも何度も目が覚めてしまうようになります。」(
ここより)

この「e-ヘルスネット」というサイトは、なかなか参考になる。何せ国がやっているサイトなので、たぶん信頼が置けるだろう。
それにしても、上の図1、高齢者の睡眠のパターンは面白い。まさに自分はこれだな・・・。若者は朝まで一度も起きないが、高齢者は夜中に何度も目が覚める。そして深い睡眠が少ない。(だからNHKラジオ深夜便が流行る??)
図2を見ると、自分のように60代の睡眠時間は6時間程度らしい。そして夜10時には寝て、朝は5時半には起きているのが平均らしい。自分とは大分違う・・・

睡眠は毎日のことだけに、いったん囚われると脱出が難しい。でもこれは、ほとんどが体質によるものではないか?
ウチのカミさんは若い頃からずっと不眠症だが、我が家系では不眠はあまり聞いたことが無い。特にお袋はうたた寝の名人で、昔家庭マージャンをしながらすぐにウトウト・・・。「お袋の番だよ」と言われると、すぐに正気に戻り、「ポン!」・・・。どこでもすぐに眠れるので、海外に行っても、時差ぼけの経験なし。そんなお袋が、「夜中に起きてしまう」と言い出して久しい。結局、これは歳と共に避けられないものらしい。

詰まるところ、不眠は「避けられないものにどう対処するか?」という哲学的な課題なのかも・・・。
夜中に目が覚めても、“哲学的課題なのでしょうがない”と思えば、また眠くなるね。何せ哲学は眠いものなので・・・!?

130724unten <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月23日 (火)

SONYネットジュークの時刻が狂う~NTPサーバの再設定

SONYのHDDコンポ・ネットジューク(NETJUKE)の時刻設定は、ネットを介して行っている。(もっとも自分が使っているのは、ネットジュークといってもHDDオーディオレコーダのNAC-HD1だが・・・)
自分のようにFM放送をエアチェックしている者は、その時刻の正確さは重要。それが狂い出したのに気付いたのが、自分のメモでは2012/11/4。そして2012/11/9には、1台が5秒遅れ、1台が5秒進みだった。それでSONYに電話で確認した。すると「インターネットで合わせても、精度は秒単位では合わないので、5秒位の誤差は仕方がない」との返事。おかしいな・・・。今までは時報にほぼピッタリ合っていたのに・・・。
仕方がないので、それからは、たまに手動で手持ちの電波時計に合わせていた。それが先日、Nさんから頂いたコメントで、SONYのネットジュークが標準設定している「NtpServer」のサービスが中止になっており、SONYから別のサーバに設定し直すように言われた、との情報を頂いた。(この不具合は、「エミーミュージック」のサービスが終わったとき(2013年1月17日正午)に始まった、との情報もあるが、不明・・・)
それで、Nさんから教えて頂いた“SONYから紹介されたというサーバ名”がこれ・・・

1.ntp.nict.jp
2.ntp.ring.gr.jp
3.ntp.jst.mfeed.ad.jp

つまりSONYのネットジューク各機は、NTPサーバを上記のサーバに再設定しなければ、時計が合わない。
設定は、機種で違うかも知れないが、取扱説明書を参考に、「時計合わせ」の画面で、「NTPサーバ名」を、デフォルトの「NtpServer」から上記のどれかに書き換え、「設定反映」を押す。
なお注意点としては、「.」(ドット)は、リモコンで「1(あ.@/:)」ボタンを押すと出てくる。「7」ボタンの下の「記号ボタン」の「.」ではないので注意が必要。

自分もこれに変更したら、まさにジャストの時刻に甦った。
それにしても、SONYの「精度は秒単位では合わない」という説明はウソ??

「ntp.nict.jp」のサイトを見るとこんな説明がある。

「日本標準時 に直結した時刻サーバ
[Q.2-2]  精度はどのくらいですか? 
[A.2-2] サーバのタイムスタンプ精度は日本標準時に対して 10ナノ秒以内ですが、 ユーザ側で得られる精度は、途中のネットワークの混雑状況やクライアントに依存しますので、 一130723client_offset 概には保証できません。下のグラフは、広域イーサネットサービスを介して60kmほど離れた場所での同期精度の実測例です。家庭用のADSL などではこれより一桁程度劣化すると思われます。また、グラフの縦軸 “offset”は日本標準時との時刻差で、『100u』などは『100マイクロ秒』を意味します。なお、測定条件は、ネットワークに広域イーサネット:往復遅延(平均3.2ミリ秒, 標準偏差0.23ミリ秒)、NTPクライアント: ntpd 4.2.0/Linux (ポーリング間隔256秒) を使った例です。 」(
ここより)

つまり、このグラフでは最悪800μ秒。もしネットワークの状態から1桁悪いとしても、10m秒、つまり0.01秒の精度だ。「5秒狂った」という申告に対して「その位は普通だ」と回答するSONYは困ったもの・・・

それにしても、Nさんから頂いたこの情報は有り難かった。自分のHDDオーディオレコーダ(NAC-HD1)の時刻が正確さを取り戻したのだから・・・
でもメーカーの責任はどうなんだろう? SONYのサイトに、この件の「お知らせ」が載っても良いと思ったが、見付からない。まあエアチェックしていない限り、不都合はあまり無いのかも知れないが・・・

130723maika <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月22日 (月)

1年ぶりの同期会~病気自慢大会!?

昨夜は、毎年恒例の1970年某工場入社の同期会があり、18名がそろった。当時の配属者が40名だったので、それ以来転勤で対象メンバーが増えたとは言え、43年後に半数近くのメンバーが集まるのは大変なもの。
しかしとうとう逝去者が出てしまった。昨年の同期会には元気でいたI君が、4~5月頃に逝去されていたとのこと。皆で黙祷・・・。
確かに名実共に高齢者の仲間入りをした我々は、体力の衰えからか、病気がちになるのは仕方がないこと。でも幹事が“一人3分で”と言うのを無視した昨夜の近況報告での“病気自慢大会”は、予想外に盛り上がった!?

横綱は、心臓弁膜症の手術で700万円を遣ったというS君か(もっとも自己負担は10万円とのこと)、それとも脳の悪性リンパ腫で13時間の大手術の後、抗がん剤治療で半年間入院していたというA君か? 何れにしても、ホントウに病気したの?と思うほど皆、元気・・・。特にA君は唯一英語で挨拶をしていたので、脳は普通の人以上に健全。
順番に思い出してみると、フル勤のO君は、網膜剥離で一時目が見えなくなったが東京マラソンにチャレンジ中とか。次のS君は前立腺ガン。大阪からはるばる参加したF君は、前に胃がんをやったあと、網膜剥離、糖尿病、大腸ポリーブに悪性腫瘍が見つかったり・・・と。それでとうとう「お前、そんな体で良く生きているな~」というヤジが・・・。
唯一独身のH君は、持病のヘルニアの再手術をしながらも、まだまだ現役で仕事をしてい201307212_2 るとか。不整脈のA君は、毎日10種、15錠の薬で命を長らえているとか。聞くと24時間ホルターをしたら、夜中に3分間も心臓が止まっていたとか・・・。しかし、皆さんの“豪傑談”を聞いて、かえって元気が出たとか・・・
サンデー毎日のせいか、毎年「出席」と返事をしているくせに、当日に忘れて来ないY君。今年は、H君の電話で「忘れていた!」と気付き、30分遅れで駆け付けた。聞くと実に健康的な生活で、夜9時に寝て4時に起きるという。唯一の(?)愛煙家だが、相変わらず毎週のように山登りをしていると言う元気者。65歳まで生きたので、もういいかな・・・なんて。
そして毎回写真配布係のK君は、まだまだ元気にフル勤を続けている。
3年ほど前に脳内出血で手術をしたK君は、リタイアした後に、個人事業者として設計の仕事を始めたとのこと。来た依頼は絶対に断らないそうで、知らないことは本屋で「初めての**」という本を読むことから始めるという。いやはやこの勉強家の姿勢には感服・・・。
リタイア後にゴルフに目覚めたT君。「ゴルフの話だけじゃなくて、お前も病気の話をしろ!」というヤジに、帯状疱疹とか言っていた。鉄道模型のS君は、今は週3日の通勤になったとか。
そして長い間、座骨神経痛を患っていたO君。今は駅前のマンションなので、必要な場所がどこも5分で行け、便利だという。しかも最近出来た図書館が近いので、リクエストして利用しているとか・・・。最近読んだのは、塩野七生の「ローマ人の物語」全15巻のうち14巻まで読んだとか・・・。
転職して3年になるというE君は、築40年の家をリフォームするとか言っていたな・・・。それにしても今頃(65歳にもなって)「老眼に気が付いて初めてメガネを作った」とは、あまりに成長が遅い! そして現役バリバリのM君は、右肩が痛いとか。「心臓じゃないか?」とのヤジにもめげず、もちろん持病の不整脈にもめげず・・・。 そして今年の幹事のT君は、その“しぶい話”に皆が感心。漫談家でも充分に通用する!?ともっぱらの評判。⇒もっとも何を話したか忘れたけど・・・。
そしてしんがり、同じく幹事のH君からは、来年の幹事の発表・・・。
これで自分を除く全員をメモったかな?? まあこれだけ覚えているだけ、まだ自分の記憶も大丈夫!?

それにしても、現役からリタイアすると、なぜこうも皆病気をするのだろう? それが結構重篤な病気。まあ皆、それから生還してケロッと同期会に出てくるところが良いのだが・・・
今日の病気自慢大会を聞いて、誰でもいつ何時倒れるか分からない、と改めて思った。
たぶんそれは避けられない事なのかも・・・。
まあ、能天気に日々を楽しんでいれば、大きな病気も近寄って来ないのかも・・・。

「隣の芝生は青い」という。今回は、隣の芝生よりも自分の家の芝生の方がマシだった。
そんな事を皆で思った今年の同期会ではあった。

130722nekoze <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月20日 (土)

リスト編曲・ピアノ版の「ウィリアム・テル序曲」

先日、NHK FMの「広瀬悦子 ピアノ・リサイタル」という番組で、ロッシーニ作曲、リスト編曲「歌劇“ウィリアム・テル”序曲」を聞いた。これがなかなか面白い。

<広瀬悦子のリスト編曲「ウィリアム・テル序曲」>
2012/3/22~東京・上野学園 石橋メモリアルホールで収録~

これは珍しい。初めて聞いた・・・と、さっそうと録音したら、初回放送(2012/6/29放送)のときの録音がウォークマンに入っているではないか・・・。つまり、今回は再放送だったのだ。つまり、ちょうど1年前に放送されたとき、同じ番組を録音していたのだ・・・。
その時は、なぜ反応しなかった?? なぜ今ごろ、感激した??

音楽というものは面白いもので、おなじ音楽も、聞く時々で、聞き方がまるで違う。聞くときの心の状態で、受ける感動がまるで違う。よって前から持っている音源でも、改めて「これは素晴らしい」と思ったりする。
自分の場合、PCM録音機(SONY NAC-HD1)でランダム再生を良く聞くので、ときおり昔録った音楽を、「これは!」と、改めて見直したりする。まあそれはそれで楽しいのだが・・・

この音楽に話を戻すと、リストはベートーヴェンの交響曲をはじめ(ここ)、数多くの管弦楽曲をピアノに編曲している。リスト自身が、ピアニストとしてコンサートで弾く目的もあったのだろう。
ピアノの達人の編曲だけあって、それはもの凄い。
この「ウィリアム・テル序曲」を聞いても、数十人のオーケストラの音楽をたった一人のピアノが再現している。
しかし名曲と言われている曲ほど、編曲者にとっても演奏者にとってもツラいもの。つまりあまりに聞き慣れた曲なので、少しの間違いでも聞く方にバレてしまう。少しのミスタッチでも、聞き手は違和感を覚えてしまう・・・
まあ、そんな意地悪な聴き方をしなくても、この演奏はすごい・・・。
なお、この曲のピアノ版のCDは一つしか出ていないようである。珍しい演奏をじっくりと聞いてみよう・・・。

付録の話だが、今日、年末恒例の「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2013」(ここ)のチケットが発売された。昨年は、5000円の席をヤフオクで手に入れて“様子を見130720beethoven に”行ったが(ここ)、今年は、試しに特等席で聞いてみようと思った。よって発売開始の今日(2013/07/20)午前10時に、近くのセブンイレブンのチケット売り機の前に陣取った。そして午前10時に受け付け開始。何度か「回線が混んでいます・・・」という表示が出たが、何度か試しているとつながった。
2万円のS席を1枚。席が表示されるので、持って行った場内の座席表で確認。1階の通路側だった。どうも、「チケットぴあ」の発券システムは、早い順に、ある定義による「良い席」から売るようになっているらしい。今回のベートーヴェン全交響曲連続演奏会は、11時間という長丁場のため、出入りが自由な通路側の席が人気があるので、それを最初に発券したようだ。
かくして今年のチケットは手に入った。あとは年末を待つだけ・・・。やれやれ・・・

130720kondemo <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月19日 (金)

宮本武蔵、巌流島で遅刻しなかった?

先日の朝日新聞に、こんな記事があった。

「(文化の扉 歴史編)遅刻しなかった? 宮本武蔵
 諸国武者修行で60余度の戦いに勝利し、剣聖と呼ばれる二刀流の達人・宮本武蔵。最後となった巌流島の戦いでは、遅刻して相手をいらだたせ、勝ちを収めたとも言われるが、実際は――。

 通説によると、宮本武蔵は1582年ないし84年に美作国宮本村(岡山県)で生まれた。21歳で武者修行を始め、京都・一乗寺下り松の決闘で将軍家師範を務めた吉岡一門を倒して、天下に名をとどろかせる。
130719musashi  小説ではその後、宝蔵院流槍術(そうじゅつ)の達人や鎖鎌使いを破り、29歳の時、西国一と言われた巌流佐々木小次郎と巌流島で対決。約束にわざと遅れて相手をいらだたせ、船の櫂(かい)を削った木刀で一気に打ち倒した。壮年期の20年は謎に包まれているものの、晩年は熊本藩に客分として招かれ、兵法書『五輪書』を書き残したとされてきた。

 だが、こうした通説は実際とは異なるようだ。有名な巌流島の戦いにしても、武蔵の死後9年目に、養子の宮本伊織が建立した顕彰碑(小倉碑文)には「両雄同時に相会し」とあって、武蔵が遅刻したのではないらしい。「岩流三尺の白刃を手にし来り(略)武蔵、木刀の一撃を以(もっ)て之(これ)を殺す。電光猶(な)ほ遅きが如し」ともあり、戦いは一瞬で決着したようだ。
 国際武道大学教授の魚住孝至(たかし)さん(日本思想)は「碑は当時を知る人が多く生存した時期に建てられたもので、虚偽を記したとは考えにくい」と語る。
 興味深いのは武蔵の相手が「岩流(巌流)」とだけあって姓名の記述がないこと。「佐々木小次郎という名は武蔵の死後130年たって書かれた『二天記』(1776年)が初出。同書が準拠した『武公伝』には小次郎とのみあるので、おそらくは歌舞伎『敵討(かたきうち)巌流島』に登場する佐々木巌流から名をとった可能性が高い」と魚住さん。
 舟の櫂を削った木刀というのも『二天記』によるが、武蔵が「巌流島の時の武具は」と尋ねられて晩年に作った4尺余りの木刀が熊本の旧家老家に伝わる。相手を上回る長い木刀で戦に臨んだのは確からしい。
 新史料に基づき、生年や生地についても見直しが進む。

 なぜ事実と異なるイメージが定着したのか。「吉川英治のベストセラー『宮本武蔵』が、クライマックスの巌流島の場面を『二天記』の記述に基づいて描いたことが大きい」と魚住さんは指摘する。「しかし、『二天記』の勝負のくだりは、それ以前にあった様々な話をうまく取り込んだ創作なんです」
 武蔵に関する逸話や伝承は、その生前を知る者がいなくなったころから増え始める。
 兵法を越えて「なおも深き道理」を追求し続け、60歳を過ぎて『五輪書』を書き残した武蔵という人物の大きさとエネルギーが、時代を超え、人々の創作意欲をかき立てたということなのだろう。(編集委員・宮代栄一) 」(
2013/07/08付「朝日新聞」p20より)

読みながら、なるほど・・・と思う。巌流島の戦いの場面はあまりにも有名で、幾多の映画などで誰の頭にもたたき込まれているシーン。
確かに「本当のことか?」と問われると、意外と「事実だろう」と答える人は少ないのかも・・・
でも、誰も、たぶんフィクションだろう・・・と思いつつ、楽しんでいる。それで良い。

“でも、ホントウは・・・”という視点もなかなか面白い。さもあらんと思う。確かに、その人を知る人が生きている時代は、そうウソは流れないもの。しかしその人を知る人が世の中にいなければ、存分にフィクションが書けるというもの・・・。なるほど。それはそうだ・・・。
自分についても、自分を知る人がいなくなったあとに、ウソでも“素晴らし人物”と描いてくれると嬉しいのだが、当然「誰?その人?」となるので、意味無いよね。まあ人生、静かに消えて行くのが正しい姿なのだろう。

130719taita <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月18日 (木)

「混合診療」にまつわる三つの誤解を解く

“自由診療を頼むと、保険がきく治療まで保険がきかなくなり、全体が自由診療になってしまう。よって、日本の医療制度は怪しからん!!・・・”、と思っていたが、そこには色々な事情があるらしい。
先日の朝日新聞に、その解説が載っていた。

「(早川幸子さんのお金のミカタ)「混合診療」にまつわる三つの誤解を解く~理解したい保健診療の意味
 安倍内閣は6月14日、規制改革に関する「骨太の方針2013」など三つの方針を閣議決定した。医療分野では健康保険がきかない「先進医療」を拡大することなどが打ち出されており、気の早いメディアは「混合診療の全面解禁に道筋?」などと報じている。
 混合診療が規制されていることはおかしいと誤解している人は多いが、全面解禁されると、費用面でも安全面でも不安なことも出てくる。そこで、今回は、混合診療にまつわる三つの誤解を解いておきたい。

<誤解(1) 日本の医療制度は融通がきかず硬直的だ!>
 健康保険を使って治療を受ける場合、国が認めた「保険診療」と、保険がきかない「自由診療」を同時に行う「混合診療」は原則、禁止される。ただし、がんや難病を患っていて他に治療法のない患者などには、健康保険が適用されない治療でも試したいという人はいる。
 こうした患者の選択肢を増やす目的でつくられたのが「先進医療」で、厚生労働大臣が特別に認めた自由診療については保険診療との併用を認めている。先進医療には健康保険が適用されないので全額自己負担になるが、それと同時に受けた、保険がきく検査や治療は通常通り3割負担(70歳未満)で済む。
 このように、すでに混合診療は部分的に認められているのだが、正しく理解されず、「日本の医療制度は硬直的だ」といった批判を生んでいる。
<誤解(2) 自由診療の方がよい治療を受けられる!>
 健康保険が適用される治療は「標準治療」とも呼ばれ、科学的根拠に基づいて現時点で利用できる最良のものだ。
 医療は病気やケガを治すのが目的だが、その行為は少なからず身体にダメージを与える。そのため、新しい薬や医療技術は厳しい臨床検査を経て、安全性と有効性が確認されて初めて医療現場で使われるようになる。そして、実績が積み重ねられて評価が定まったところで健康保険が適用される。健康保険が適用されるかどうかは医療の安全を守る役割も果たしている。
 一方、自由診療には、研究の最終段階まで来ていて、将来的に健康保険の適用を受けられる可能性が高いものもあれば、臨床試験で安全性や有効性が担保されておらず、効果がはっきりしないものもある。健康被害が起きても責任の所在があいまいで、医療費も全額自己負担だ。
 混合診療が全面解禁されると評価の定まらない薬や医療技術が広く使われる恐れがあり、医療の安全が揺らぎかねない。
<誤解(3) 混合診療を全面解禁した方が国民負担は軽くなる!>
 先進医療が、特例的に混合医療として認められるのは、それが、いずれは保険適用になる可能性が高いからだ。保険外の費用を患者が全額負担するのは、保険承認されるまでのいわば経過的な措置であり、いずれは、だれもが少ない負担で受けられるようになるのが目標だ。
 ところが、混合診療が全面解禁されると、「健康保険が適用される治療はここまで」とあらかじめ線引きされてしまう懸念がある。必要性が高く、高価でも売れる薬などを開発した場合、企業は手間のかかる保険適用をめざさず、自由に価格を決められる自由診療で売っていくことも想定される。健康保険の適用範囲は狭まり、お金がないと受けられない医療が増えてしまう。

 患者が望めば、先進医療の枠組みで、健康保険適用前でも使用できる薬や治療は増えている。こうした実態を十分理解しないまま、ビジネスチャンス到来とばかりに、混合診療の全面解禁を煽(あお)る風潮に乗ってしまえば、医療費の増加に苦しむことになりかねない。何がメリットか、自分の頭で考えたい。
     ◇
 フリーライター。1968年生まれ。身近なお金の話題を中心に執筆し、ダイヤモンド・オンラインに「医療費の裏ワザと落とし穴」を連載中。「日本の医療を守る市民の会」発起人。」(2013/07/06付「朝日新聞」b9より)

ひとつの事実も、見る視点によって、その姿を色々に変える。とは自分の持論。
この混合診療についても、「必要性が高く、高価でも売れる薬などを開発した場合、企業は手間のかかる保険適用をめざさず、自由に価格を決められる自由診療で売っていくことも想定される。」と言われてしまうと、なるほど、そうだろうな・・と思う。
まあこの論も、“だから現在の混合診療が良い・・・”とまでは思わないが、別の視点から物事を眺めるのは良いこと。
しかし、自分と違った意見の持ち主との話は、結構疲れるものだが、それも人間の幅。どんな意見にも耳を傾けられる“度量”が欲しいもの・・・

130718bolt <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月16日 (火)

NHKラジオ「植物って、すごい!」が面白かった

いつも通勤途上で、ネット経由でパソコンに予約録音したNHKラジオの放送を、ウォークマンにコピーして聞いている。そのラジオ第2で放送されている「カルチャーラジオ」(ここ)。
先日放送された「カルチャーラジオ日曜版」「植物って、すごい!~逆立ちしても真似できないしくみ」(2013/06/02~23放送)が実に面白かった。

NHKの番組紹介HP(ここ)にはこうある。
植物って、すごい!~逆立ちしても真似できないしくみ
地球に生命が誕生した頃、単細胞生物藍藻類(シアノバクテリア)が大気中の二酸化炭素を利用して酸素に変え、酸素の乏しかった環境を生命活動に適したものに変えていきました。その後、シアノバクテリアは多細胞生物の体内に入り込み、クロロフィルとして光合成機能を支え、植物が大繁栄し、それを利用する動物が繁栄できる生物界の環境条件を整えていきました。
この太陽光と二酸化炭素を利用して多糖類と酸素をつくることは、動物はもちろん、現代の先端科学技術を総結集した人間が逆立ちしても真似のできない、植物ならではのすごさなのです。動物と違って一見不利な「動かない」植物のすごさを、まるで動物のように長い年月をかけて巨木を絞め殺すシメコロシノキの生存戦略や、健康志向の強い昨今に話題の「ポリフェノール」の働きや、「花は何のために美しく装うのか」などわかりやすいテーマで解き明かしていきます。
講師はラジオ第一の夏休み子ども科学電話相談で植物の解説を担当し、「京都弁の先生」として好評の甲南大学理工学部教授・田中修さんです。」

当blogのコンセプトは、自分の「ヘエー」なのだが、まさにこの番組は「ヘエー」だったのである。(←自分の無知をさらけ出すようで、心苦しいが・・・)
当たり前のように見ている普通の植物。その裏には、植物たちの知恵が詰まっている。何気ない風景の裏に秘められている生命力に、素直に「すごいな」と思う。
いわゆる「知的好奇心」が満たされるので、良かったら聞いてみて下さい。各1時間の4回放送で、4時間もあるが・・・

①「春を魅せる植物たち」(2013/06/02放送)はここ
②「健康を守ってくれる植物たち」(2013/06/09放送)はここ
③「植物たちの生き方に学ぶ」(2013/06/16放送)はここ
④「植物たちのふしぎなパワー」(2013/06/23放送)はここ
(それぞれ(ここ)をクリックしてしばらく待つ・・・)

それにしても、(ここでも紹介したが)自分が使っているパソコンでmp3に予約録音してくれるradikaというフリーソフトが実に優れ物。使い出してからもう8か月になるが、一度たりともエラーを起こしたことがない。

音質はFM放送などにははるかに劣るが、声が主体のラジオ第2はこれで充分。何よりも、ノイズが皆無。ノイズに埋もれたAM放送を聞いていた昔が夢のよう・・・
よって、音が良いと言われて手に入れたAMチューナーも、AMアンテナも全て手放した。もはやNetの時代なのである。
ラジオも、雑学のためにはまだまだ有用である。

(付録:2013/07/31~少しすると消えるもの・・・)
“はま”さんからのリクエストで、当サイトお勧め番組をもう一つ・・・
「NHKカルチャーラジオ 歴史再発見 「黄金」から見直す日本史(作家・株式会社加藤企画代表取締役…加藤廣)」(2013年4月~6月放送)の(6)~(12)の番組は(ここ)をクリックして待つ。3.5時間分、200MBあるので、じっくりと・・・

130716yada <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月15日 (月)

愛犬・メイ子の写真撮影会

今日は、我が家の愛犬・メイ子の“愛犬撮影会”に行ってきたので、そのメモ・・・
我が家の通称メイ子、本名メイリーは、10歳半になるおばあさん。その写真撮影会が近くのペットショップであるらしい、とカミさんが聞きつけてきて、申し込んでおいた。

店に入ると、もうメイ子はガタガタ震えている。相変わらず小心者だ。カメラマンは若い女性。それでもガタガタ・・・
スタジオに入っても、スキがあると、“抜き足差し足”でソーッと逃げようとする。でも走って逃げる迫力はない。カメラマンにおやつを貰っても、最初は緊張で食べない。でもだんだん慣れてきたが・・・

スタジオのバックを3つ選んで、パチパチと数十枚を撮る。選んだのはブルーと白の無地と、誕生会のImg_95971バック。ウチのメイ子は、家ではギュッと口を閉じているのに、車に乗った時などは、緊張からか長い舌を出してハーハーする。今日も、始終ハーハー。だからいつものメイ子の顔ではない。皆で、口を閉じろと言うが、そこは無理・・・。撮った数十枚から選んだ1枚の写真がこれ・・・

さすがにどの写真もキレイ。赤目にもならず、シャープ。聞くと、光を正面からではなく、上の方から全体に当てるので赤目にはならないという。確かにミニスタジオを見ると、大きな傘のP10201651 フラッシュがドンと鎮座。覗くと、傘の下に白い布が・・・。つまりフラッシュの光が、傘の凹面で広く反射し、白い布を通して乱反射して柔らかい光となるので、陰のない写真が撮れる。そして動く動物も、フラッシュでその一瞬の表情を切り取る・・・。なるほど・・・
しかし言葉が通じないので、なかなか撮るのは大変・・・。カメラマンも慣れたもので、一瞬口からタンというような音を出す。すると犬が一瞬ひるむ。その瞬間を撮る・・・。もっとも最後の頃は、犬も慣れてきて動じなくなったが・・・

上の写真でも分かるように、飼い主も含めて大騒ぎしてしまった。店の人もブログに載せるとかで、デジカメで撮っている・・・。それを自分がまた撮ったわけ・・・

今日は、初めてのプロのカメラマンによる撮影会だった。でもあまり良く無い。つまり自然体のメイ子ではないのである。緊張で口は開き、長い舌を出している姿はあまり好きではないので・・・。
数十枚の写真から、結局1枚だけを選んで終わった。お金を出せば、色々な写真をくれるが、欲しい表情はあまりなかった。
家で撮るときも、なかなか良い写真は撮れない。動くし、なかなかシャッターチャンスはない。これは・・・、と気に入った写真は、ここ10年で2~3枚あるかどうか・・・
結局、“メイ子はモデルにはなれない”という事が分かった、今日の“愛犬撮影会”であった。

130715aiso <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月14日 (日)

生まれ故郷の“与野の夏祭り”に行く

昨夜(2013/07/13)は、見舞いの帰りに、カミさんと、自分の生まれ故郷である与野の夏祭りを見て来たので、今日はそのメモ・・・
自分の生まれ故郷、つまり生まれてから転居した昭和33年春までの10年間住んでいたのは、当時の地名で埼玉県足立郡与野町上落合8丁目802番地。今の地名では、さいたま市中央区上落合7丁目の辺りである。
先日ふと、子供の頃、夏祭りが盛んだったな・・・と思い出し、Netで見てみると、与野の夏祭り130714yono は、「宝永年間(1704〜1711年)から続いていると言われる歴史あるお祭り」だというのである。子供の頃は、そんな事はまったく知らなかった。当時のお祭りの日は、まだ夏休み前で、学校があり、早く帰って山車を引きたい・・・、と思ったもの。もちろん、近所の御輿や山車以外の世界は知らない。よって、お祭り全体を見るのは初めて・・・。
目的は、1)自分の生まれた家の跡がどうなっているか? 2)昔の山車、御輿のあった場所は? 3)小学校4年まで通った上落合小学校は? の3つ。(写真はクリックで拡大)

埼京線の北与野で降りる。もちろん昔はこんな近い所に駅はない。大宮駅まで行ったもの。
中山道に面する駅周辺は店が多くにぎやか。中山道を北上すると、右手に大きくさいたまスーパーアリーナが見えてくる。自分は行ったことはない。昔の大宮駅構内は広大で、汽車の操車場があり、子供の頃に、中に入って遊んだもの。
P10200981 歩道橋のところを入ると、上落合小学校があった。まったく面影はない。昔あった二宮金次郎の銅像は、男女の子供の銅像に替わっている。正門のところに校歌の石碑があったが、校歌もまったく覚えていない。

昔の家の路地を見付け、西側から東に向かって入ってみる。段々と昔の家の名前が浮かんでくる。しかしほとんどの家は名前が変わっている。しかし23~4軒、昔と同じ名前があった。あれから55年。ずっと住み続けている人もいるのだ。そして自分の家の跡は、新しい家が建っていた。もちろん何の面影もない。

P10201211 P10201051 P10201081

出た道を、北に向かって歩くと、角に酒屋がある。この店は、当時近所で最初にテレビを入れた家。皆でプロレスを見に、行ったもの。店では仕方なく、窓から外に向かってテレビを向け、店の下には大変な人だかり・・・。風呂に行った帰りに覗いたもの。そして、昔はこの酒屋の前に、田中計器(株)の正門があった。田中計器の跡地は、今はパークシティ大宮という大きなマンション群になっている。ふと、道のマンション側に山車が置いてある。懐かしい・・・。これだ。昔のまま。古くさくなってはいるが・・・。今日の出し物は終わったのか、人影がない。酒屋の角を入って、昔、山車をしまっていた広場に行ってみた。すると小さな広場にテントがあった。昔ここに山車と御神輿の納屋があった。子供心に広場と思っていた場所が、何と狭い・・・。でもここで紙芝居を見たもの・・・。さっき見た山車がどこにしまっているのかは分からないが、でもこの山車が見られたので目的は果たした。

P10201111 P10201141 P10201161

それから、地図を頼りに、与野本町の祭の会場に向かう。子供の頃は、まったく行ったことのない地域。北の方向は、大宮赤十字病院は大宮駅があるので、良く行ったが、小学校の南側はまったく知らない。
お祭りの地域に入ると、もの凄い人の波。今まで歩いていた地域に、人影が無かっただけに、どこから湧いてきた???しばらく歩くと、ワッショイと御輿が来る。3つ見た。自分のいた地域の御輿がどれかは分からない。しかし、さっきの山車と同じく、昔のままの御輿だったかも知れないな・・・。と思いつつ眺めた。

P10201451 P10201331 P10201371

そして、やっと与野本町駅にたどりついたが、疲れた・・・。この間、12000歩。

足が不調なカミさんをだましだまし歩いた故郷だったが、一晩明けても大丈夫そうなのでホッとした。
でも、目的の昔の家の跡や、山車や御輿も見る事が出来た。
それにしても、10歳までの子ども時代は、何と狭い世界に生きていたのかと、ビックリ!?
まあ、お疲れさまでした。

(関連記事)
野上弥生子の「母の歌」と上落合小学校 

130714mutu <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月13日 (土)

「熱帯救った日本の菌 大村智さんの発見、抗寄生虫薬に」

読んでいて、嬉しくなる話というものがある。大分前の「朝日新聞」だが、こんな記事もその一つ。

「(タイムスリップ)熱帯救った日本の菌 大村智さんの発見、抗寄生虫薬に
  毎年4万人の失明を防ぐ薬を生んだ男 大村智
 アフリカや中南米で広がる「顧みられない熱帯病」の制圧に、日本人化学者の発見が貢献していることを知っているだろうか。その人、大村智さん(77)のチームが伊豆半島で見つけた放線菌(細菌の仲間)が特効薬の元だ。時は40年ほど前にさかのぼる。
 「この菌はおもしろそうだ」
 試験管に入った菌の培養液が並ぶ。その一つに大村智さんの目がとまった。直感だった。菌はつくり出す化学物質によって培養液の色が違う。この菌は、これまでにない色や性質を示していた。
 1974年、静岡県伊東市の川奈ゴルフ場近くの土から見つけたカビに似た新しい放線菌だ。大村さんはこのとき、北里研究所抗生物質室長。研究員とともに小さなポリ袋とスプーンを持ち歩き、通勤や出張時、各地の土を集めていた。
 1グラムの土には1億もの微生物がいる。中には薬をつくり出す菌もいるだろう。だが入っている保証はどこにもない。「当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦の世界」。それでも、年間3千もの菌をひたすら調べ続けた。
 米国留学から戻り、米製薬大手メルクと3年契約で共同研究を始めて1年が過ぎたが、まだ成果は出ていなかった。有望な菌の一つとして、メルクに送った。
 しばらくして返事が来た。忘れもしない。「菌がつくる物質は寄生虫を退治する効果が高い」。マウスに飲ませると、感染していた寄生虫が激減したというのだ。
 当時、家畜の薬は人の薬を転用することが多く、効果はあまり期待できなかった。家畜の栄養を奪う寄生虫を退治できれば、食肉や羊毛の増産につながる。
 化学物質の分子構造を決定し、「エバーメクチン」と名付けた。とくに牛や馬、羊などの腸管に寄生する線虫類に効いた。線虫の神経に働き、まひを起こして死滅させることがわかった。
 79年に共同で論文を発表。分子構造の一部を変えて効果を高めた「イベルメクチン」を開発し、メルクは81年、家畜用の抗寄生虫薬として発売した。2年後には動物薬の売り上げトップに躍り出た。
米製薬会社と共同研究
 大村さんは山梨大を卒業後、東京都立高校の定時制の教師に。生徒の学ぶ姿に胸を打たれ、東京理科大大学院で化学を学び直し、研究者をめざした。
130713saikin  36歳で米国に留学。帰国前、「戻っても研究費はない」と言われた。それなら「米国で集めるしかない」と、製薬会社をまわって共同研究を打診した。
 問題は研究テーマをどうするか――。北里研究所の創設者・北里柴三郎や志賀潔らが培ってきた微生物研究で、人の病気の治療に貢献したい。だが、青カビから抗生物質「ペニシリン」が1920年代に見つかって以来、人の治療薬研究は激しい競争にさらされていた。「同じことをしても勝ち目はない」。そこで目を向けたのが動物薬だった。
 共同研究にメルクが応じ、提示してきた研究費は、日本なら教授一人の10倍に相当する年2500万円。留学先の教授が、大村さんの仕事ぶりや人柄から「いい仕事をする」と売り込んでくれていた。
 企業との共同研究を「癒着」と冷ややかに見る研究者もいた。だが、「いい薬をつくろうと思ったら製薬会社の情報量は重要。世の中のためということを忘れなければ、問題はない」。そうして生まれたのがイベルメクチン。犬のフィラリアの治療などに広く使われている。
アフリカ・中南米で効果
 もともと「動物に効けば人にも効く薬につながる」という道筋を描いていたが、吉報は、意外に早くやってきた。
 動物用に発売してから1年。イベルメクチンが、アフリカや中南米で広がる人間の熱帯病「河川盲目症」にも効くことがわかった。ブユにかまれ、体内にフィラリア線虫の幼虫が入り込む病気。激しいかゆみを起こし、失明につながる。感染者は推定2千万人。メルクは人間用の抗寄生虫薬「メクチザン」を開発、87年に無償提供を始めた。世界保健機関(WHO)は95年、これを使う新たな制圧プログラムをアフリカで始めた。毎年4万人の失明を防いでいるという。
 大村さんは2004年、ガーナを訪ねた。失明し、子どもが持つ杖に引かれた高齢者の姿があった。「薬ができて、子どもたちに自分の病気をうつさなくて済むことが、うれしい」と話してくれた。
 大村研究室が見つけた化学物質は471、うち26が薬になった。現在、北里大特別栄誉教授の大村さんはいう。
 「人との出会いを含めて、運が良かった。『チャンスは準備が整ったところにくる』という言葉を信じている」(佐藤久恵)」(
2013/06/24付「朝日新聞」p32より)

臨床医はひとりの患者の命を救うが、基礎研究者は数万人の命を救う。と言われている。この例も、そんな一つ。
その成果を思うと、“企業との共同研究を「癒着」と冷ややかに見る研究者もいた。だが、「いい薬をつくろうと思ったら製薬会社の情報量は重要。世の中のためということを忘れなければ、問題はない」。”という論は正しい。
そして「メルクは人間用の抗寄生虫薬「メクチザン」を開発、87年に無償提供を始めた。世界保健機関(WHO)は95年、これを使う新たな制圧プログラムをアフリカで始めた。毎年4万人の失明を防いでいるという。」という件(くだり)は、清々しい。
そうなのだ。お金を出せる所からは“家畜用の薬を買う”という行為によって、お金を出して貰い、アフリカの貧困層には薬を無償提供して、人類のために役立てる。それは素晴らしいこと・・・。

そんな話とは逆に、先日「降圧剤の臨床データ、人為操作を確認 京都府立医大が謝罪 製薬会社に有利な結果」というニュースが流れた。
今朝の朝日新聞「天声人語」によると「臨床研究の不正で虚偽の論文が作られた。論文をもとに会社側は、血圧を下げるほかにも脳卒中や狭心症を防ぐ効果が期待できると宣伝した。そして国内で年間に1千億円超を売り上げていた。「ディオバン」という薬である。」
先の話に比べ、こちらは何とも寂しく、哀しい話ではある。

130713nukunuku <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月12日 (金)

タクシーでカードは使わない!

先日の朝日新聞に、タクシーでカードを使ったときの話が載っていた。

「(ドライバーの憂鬱)タクシー 厳しいノルマ、休憩できない 歩合制、収入安定せず 
 「いろいろ工夫しないと稼げないんです」。東京都内のタクシー運転手の男性(44)。大切な仕事道具はスマートフォンの無料通信アプリ「LINE」だ。15人ほどの同僚と常時、やりとりしている。・・・
 タクシー運転手の給料は完全歩合制であることが多い。男性の会社の場合、ノルマを達成すると、売り上げの53%が運転手の取り分に。だが、それに届かないと、取り分は40%に下がる。毎月25万円程度の給料をもらうには、1回の勤務で4万円は稼がなければならない。ノルマに足りないと、自腹で穴埋めする同僚もいる。結局は得だからだ。
「結婚は難しい」
 12年の「賃金構造基本統計調査」では、全国のタクシー運転手の平均年齢は57.6歳で高齢化が進む。収入は景気次第。長時間労働も強いられ20代、30代はほとんどいない。業界では、「年金をもらいながら副業でする仕事」ともささやかれる。 ・・・
手数料も負担
 業界の妙な慣習も運転手の懐を寒くする。
 「運転手からお金を取るのはおかしい」。東京都内のタクシー運転手の男性(42)は、客からクレジットカードでの支払いを求められるとため息がでる。タクシー会社がカード会社に払う手数料の一部が給料から天引きされるからだ。男性が勤務する会社の場合、運賃の4.8%が運転手負担。運賃が5千円なら240円が差し引かれる。
 税金や社会保険料といった必要な控除とは別に、会社が勝手に給料から天引きすることは違法だ。例外は労働組合が認めた場合。タクシー会社が手数料支払いを渋って運転手に負担を押しつけている格好だ。「カード利用を断ることはできない。運転手が泣くしかない」
 こうした労使協定が結ばれたのは、バブル以降だ。タクシー会社は「カードが使えれば、その分、客を捕まえるチャンスが増える」と運転手にもメリットがあることを主張。撤廃できないまま残っているところが少なくない。
 最近は「Suica(スイカ)」など電子マネーが使えるタクシーが増えている。男性の会社でも近く導入される予定だ。もちろん手数料の一部は運転手の負担。男性は「また、新たな負担が増える」と心配する。(久保智)」(
2013/07/05付「朝日新聞」p33より)

先日、出先でタクシーに乗った際、車内に「クレジットカードが使えます」という表示を見付けた。これは便利だ。しかも1%のポイントも付く。
試しに・・・と「カード使えるの?」「使えます」「それじゃあ・・・」と使ってみた。
それが、こんな仕組みになっていたとは・・・。決して、大きな金額でもなく、現金が足りなかった訳でもない。単に面白がって使ったカード。それが運転手さんに負担をさせていたとは・・・

反省! 数万円ならともかく、近い距離でのタクシー利用は、これから必ず現金で払います。スミマセンでした・・・

130712makikaeshi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月11日 (木)

バーコードの仕組み

先日の朝日新聞に、バーコードについての解説記事があった。

「(今さら聞けない+)バーコード ~国、企業、商品を白黒の棒で表現
 スーパーやコンビニなど様々な店舗のレジで使われているバーコード。白黒のしま模様をピッと読み取ると、商品名や金額がすぐ表示されますが、どのような仕組みなのでしょうか。
 バーコードは、白と黒の線分の組み合わせからできています。バーに当てた光の反射量とその太さをスキャナーで読み取ることにより、バーを数字の組み合わせとして判読する仕組みです。
130711_barcode  現在のバーコードの原型となった「UPC」が、米国で誕生したのが1973年のこと。大型スーパーで商品を買う客が増え、レジの待ち時間を短くするために導入されました。
 当初は円形や数字を使った模様も検討されましたが、「読み取りやすい」「低コストで印刷しやすい」といったことが決め手となって、米国のコンピューター会社が開発した現在の白黒のバーコード方式が採用されました。
 77年から欧州でも使われるようになり、翌年に「JANコード」という呼び名で日本でも採り入れられました。現在、約110の国と地域で同じ規格が使われており、日本では流通システム開発センター(東京都)が管理をしています。

 JANコードの標準型は、13桁(小さな商品用の短縮型は8桁)の数字からなり、左端の「45」または「49」が、日本という「国」を表しています。この場合の「国」とは発売元や輸入元を指しており、例えば海外で製造された家電製品でも、日本の企業ブランドで販売される場合には「45」や「49」となります。
 次が「企業」(日本は5または7桁)で、さらに「商品」(同3または5桁)の情報が続きます。商品の番号は企業が自由に決められます。袋詰めや瓶詰のように包装が異なったり、サイズが違ったりする場合は、別の番号を割り振ることになっています。
 季節ごとに次々と新製品を出すアパレル企業など、自社に割り当てられた商品の番号が足りなくなる場合には、時間をおいて同じ番号の再利用もできます。最後の1桁は、バーコードの読み取りミスを防ぐための確認用の数字となっています。
 以上のような標準型とは別に、最初の2桁が、20番台や「02」という商品があります。これは、各小売店が10桁を自由に使う「インストアマーキング」と呼ばれ、スーパーの総菜や生鮮食品の量り売り商品など、系列店の中だけで流通する商品に使われています。

 レジで読み取られたバーコードの情報は、店の商品データベースと照合され、バーと合致する商品名や金額がレジへと打ち返されて、レシートに印字される仕組みです。
 こうした「POSシステム」の普及によって、商品の売れ行きが地域や時間別に細かく把握できるようになり、小売店の在庫管理がしやすくなりました。
 最近では、商品の生産地や消費期限といった情報まで盛り込める「GS1データバー」という新しいバーコードも開発され、国際規格化が進められています。
 JANコードより小さなスペースで表示できることが特徴で、今後普及すれば、消費期限を過ぎた弁当を、コンビニで過って販売することをレジで防いだり、商品に欠陥があった場合に、ロット番号を元にメーカーが回収しやすくなったりするかも知れません。
 このほか、宅配業者や図書館では、荷物や蔵書の管理用に独自のバーコードが使われています。従来のバーコードに加え、ネットのアドレスなどが示せる「2次元コード」や、無線を使って情報を読み取る「ICタグ」なども登場しており、それぞれ特色を生かした活用法が模索されています。

記者のひとこと
 昔は、ペン型の読み取り機でこすってバーコードを読んでいました。今では様々な方向から光が走査する自動読み取り機も普及して、装置の性能も確実に向上しています。何度試してもうまく読み取れず、店員がレジに直接打ち込む光景は、最近はあまり見られなくなりました。(高山裕喜) 」
(2013/06/29付「朝日新聞」e6より)

このような雑学は、普段は、誰かがどこかでやっているのだろう・・・と、あまり自分から仕組みを調べようとはしない。でも新聞などで“勝手に”解説してくれると、なるほど・・・と、読んでいて楽しい。
自分は、このような記事は好き・・・。“仕組み”というキーワードが好きなのかも・・・。そう言えば、テレビなどで、お菓子などを作る製造ラインなどの画面が出てくると、ツイ見てしまう。やはり自分は、根は理系か??

言葉尻を捉えると、我々高齢者にとって「バーコード」という言葉は、あまり良い印象はない。髪の毛が少なくなってくると、良く言われるのが「バーコード」。
でも現在の自分にとっては、何とも“懐かしい”言葉だ。せめて誰かが自分に「バーコード!」と言ってくれれば、「オッ!まだその位残っているのか・・・」と嬉しいのだが・・・ね。

130711gomen <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 9日 (火)

「どうにも気になる口癖 ベスト20」

先日の朝日新聞に、気になる口癖のランキングがあった。

<どうも気になる口癖 ベスト20>
っていうかー  (661)
本来「~よりも、こっち」と前段を否定する言葉だけに、腹が立つという人多数。使用者本人に「否定」の意図はなく、これで会話が始まることも。
ぶっちゃけ   (645)
「打ち明ける」が崩れた言葉。親しい間柄で暴露話をする際、前振りとして用いる。タレントらがトーク番組などで用いたことから一気に広まった
~みたいな  (534)
「リンゴみたいな赤」といった「~に似ている」の意から派生し、「~だ」と断定せずに自分の意見などをオブラートに包んで伝えたい時、文末に用いる。
超(チョー)  (520)
程度を表す。「大変」「非常に」「とても」などの副詞と同様の働きだが、「チョー」と伸ばして多用し過ぎると軽薄に聞こえるので注意が必要。
マジで?   (472)
驚いた時に使う。「ホントに?」のカジュアル版。相づちとして会話の間に挟むことがあるが、これには「疑われているようで気分が悪い」との声。
~っすね   (413)
「~ですね」の短縮形。「一応ちゃんと丁寧語を使っていますよ」というアリバイ的要素も。
めっちゃ    (359)
元は関西弁で「非常に」などの意味を表す言葉だが、近年のお笑いブームで全国に普及。
~じゃん    (301)
関東弁との説あり。ジャンジャン連発すると「おちょくられている感じ」(大阪、無職65歳)
えっと(えーっと) ( 264)
「ずっとこれを繰り返していて、話が始まらない人がいる」(東京、会社員46歳)
要するに(要は) (262)
要点をまとめる際に使うが、「これで話が簡潔になった人を知らない」(奈良、主婦56歳)
逆に言うと    (252)
普通に~     (247)
だって      (226)
はあ(はあはあ) (220)
ある意味     (213)
~でさあ     (209)
ヘンな話     (183)
いやっ(文頭で使う) (174)
ここだけの話   (166)
でも(でもでも) (159)
21)ですから
22)ふん(ふんふん)
23)基本的に
24)なんか
25)あのー
26)やっぱり
27)どうせ

「(beランキング)どうにも気になる口癖~相手と距離置く「っていうかー」
 話している時、やたらと出てくる相手の「口癖」が気になることはありませんか。本人は無意識で発していても、聞き手にとっては、意外と耳に残ったり、イラッと来たり――。何げなく口を突いて出る言葉には、実は深い意図が隠されているのです。

 「上位になった言葉は、大きく三つのグループに分けられますね」。「歴代首相の言語力を診断する」などの著書がある立命館大大学院言語教育情報研究科の東照二教授(社会言語学)は言う。
 まずは、気になる人が最も多かった「っていうかー」。3位の「~みたいな」、15位の「ある意味」などと合わせて「垣根表現」と呼ばれ、相手との間に境界を作ることで距離を取る。「自分を強く出し過ぎず、相手との衝突を避ける『ぼかしの表現方法』です。他にも可能性があることを示唆し、やんわり伝えようとする」
 その割に「っていうかー」には否定的な意見が多い。「これを常に文頭に使う友人がいた。こっちは何も言っていないのに否定形かい!」(福島、37歳女性)、「その後、全く関係ないことを話し出すのがイヤ」(福岡、52歳女性)。
 「本人には前段を否定する意図はそれほどない」と東教授。会話をこれで始めるのは、自分が場をコントロールし過ぎないよう、あたかも先行する話題があるかのような雰囲気を作るためだという。
好意のサイン「ぶっちゃけ」
 次に、2位の「ぶっちゃけ」について。「商談中に言われた。品がないし信頼感もなくなった」(埼玉、45歳男性)、「こちらが軽く見られて不快」(群馬、46歳女性)「こういう人の話は聞いても意味がない」(東京、40歳女性)と、こちらもすこぶる不評。
130709kuchiguse  東教授は「ここだけの話」「正直」「ヘンな話」などと合わせ、相手との特別な関係を示す「距離を縮める言葉」とくくる。「あなたを信用して私の本心を見せますよ、とのアピール。親しくしたい気こそあれ、悪気はない」とかばう。とはいえ「ここだけの話というのは、信用しないのが正解」。
 「超」「マジで?」「~っすね」も、このグループだ。「マジで?は、疑われているようでイヤ」(大阪、68歳男性)、「~っすねは、丁寧でもなく敬ってもいない」(群馬、46歳女性)「ぶっちゃけ、マジで?、~じゃんなどのタメ言葉は実に不快」(東京、73歳男性)など、言われた方は「親しくなりたくない」のが本音のようだ。
 三つ目は、説明責任を回避する言葉で、「要するに」「逆に言うと」「結論から言うと」など。「仲たがいはしたくないが、詳しく説明するのは面倒、という時に用いる。実は、言語能力の低さの表れでもあります」(東教授)
 実際、「要するに、を連発するくせに、ダラダラ話す人が多い」(東京、45歳男性)、「これを使う人から、まとまった話を聞いたことがない」(千葉、48歳女性)と、手厳しい意見が寄せられた。
 自由意見で目立ったのが、「~じゃないですか」への抵抗感。「『私って~じゃないですか』と言われると、『知らん』と言い返したくなる」(東京、47歳女性)、「自分の意見の押し付け」(岐阜、62歳男性)など。
 東教授によると、これは「共有の強制」で、自分の設定した額縁に勝手に相手をはめる「フレーミング」という手法。なるほど、「そう言われれば、そうかな」と思わせる話術だからこそ、バラエティー番組などで便利に使われるわけか。
 「日本語は不完全文で話すのが常。1人で全部を話さず、相手とやりとりしながら一つの文章を作る『共話』の構図。つまり仲間内の私的言語なのです」と東教授。口癖はその潤滑油の役割を果たしているようだ。これに対し、公的言語と言われる英語は完全文が望ましいとされる。口癖も限られており、聞き手が合いの手や相づちを打つ頻度も低いという。
 「言葉は、その国や人の認知スタイルの証明であると同時に、自分をこう見せたいという道具でもある。ファッションと同じだが、目に見えないので自分では気づきにくく、相手にはよく分かる」。なるほど、たかが口癖、されど口癖、「無意識」では済まされないのだ。えっ、その「なるほど」が口癖ですって!?(柏木友紀)」(
2013/06/29付「朝日新聞」b2より)

これら口癖も、言語学者によって分類されると、あるカテゴリに分けられるという。つまり、使う人の“その心”は意外と少ない思惑(分類グループ)から出ているらしい。
しかしこれらの言葉を我々シルバー族から眺めてみると、日本語としては非常に遠い存在。しかし高校生などからすると日常語。よって子供がいる家庭では、家庭内でも良く使われているのだろう。
しかし、どれもあまり良い印象の言葉は無い。もちろん我々高齢者が使う言葉ではないが、かといって時代と共に変化していく日本語。使われたときに、「はあ?」というのも「ぶっちゃけ」「めっちゃ」みっともないので、まあ意味だけは勉強しておくことにしようか・・・。

130709ikaku <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 8日 (月)

「鳥の歌」~徳永謙一郎、最期のコンサート

先日、アンコール放送があった「にっぽん点描 最期のコンサート~あるチェロ奏者の死~(1996年11月17日初放送)」を見た。
この番組は前にも見たことがあるし、何度もアンコール放送されている。
番組の冒頭、ナレーターはこう語る・・・
「今年3月、あるホスピスで小さなコンサートが開かれました。ここで生涯を終えたチェロ奏130708tokunaga 者、徳永謙一郎が開いた最期のコンサートでした。その演奏を記録したビデオが残されています。死の45日前、全身に転移した癌で下半身はマヒ。車椅子に乗った演奏家は、自分の力では楽器を構えることも出来なくなっていました。その日演奏した2曲、15分間のビデオには一人のチェリストが、死と向かい合いながら燃やした最期の命が焼き付いています。」

そして、この番組の中で、演奏される「鳥の歌」。死を目前とした、あるチェリストの最期の演奏である。

<カザルス「鳥の歌」~徳永謙一郎の最期の演奏>

NHKのこの番組については、Youtubeに4つに分割されてアップされている。この内、森の歌は(4)にある。参考にリンクしておきます。

「にっぽん点描 最期のコンサート~あるチェロ奏者の死~」(1996年11月17日初放送)
Youtube(1) (2) (3) (4)

N響の主席チェリストだった徳永謙一郎氏が亡くなったのが1996年。55歳という、あまりに早い死。これからが本格的な活躍だったのに・・・。
そしてこの最後の力を振り絞った最期の演奏だ・・・。言葉は要らない・・・

最近思う。死を目の前にしてもなお、心の平静を保てる人間はすごい。まして、幾らチェリストといえども、死の直前の演奏会など・・・。
また、死と言わないまでも、いわゆる“青ざめた”状況でも、平静を保てる心はすごい、と思う。
これは男性よりも女性の方が強いと言われる。
そう言えば、ウチのカミさんもそうだ。昔、上の子供が急病のため救急車で運ばれた。着いた病院で、口から泡を吐いて、心臓が止まりそうだと、医者があわてている。その光景を見て、自分は立っていられなくなり、床にへたり込んだ。しかし女性は強い。しっかりとしていて「仕事は、看護婦さんですか?」とまで言われたのを覚えている。

昨日の記事のように、たかだか機械のトラブルでも青くなってしまい(ここ)、こんな番組を見ながら、到底こんな人の足下にも及ばないな・・・と、自分の不甲斐なさに、慄然とするこの頃である。

130708kyosei <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 7日 (日)

SONYのPCMレコーダ「NAC-HD1」のデータが、あわや消失!?

この2~3日、自分が非常に大切にしている「NAC-HD1」のデータが、“あわや消失!?”という事態に陥り、それに振り回されたので、自戒を込めてその経緯をメモしておく。
同時に、“大切なもの”を失った時の茫然自失から立ち直る術(すべ)を、常に意識し、心構えをしておくことの重要性を実感した。

前に「SONYのHDDオーディオレコーダー(NAC-HD1)に惚れた話」(ここ)という記事を書いた。
そのPCMオーディオレコーダ「NAC-HD1」を手に入れてから、ちょうど2年になる。予備の2台目を手に入れてからも、ちょうど1年。

その現用機が、故障した。結果的には自分の勘違いで、故障はしていなかったが、最初、データが消失したと思った。この「NAC-HD1」は、普通の使い方としてはCDからデータを「NAC-HD1」のHDDにコピーしておき、ミュージックボックスとして聞くもので、例え内部のデータが消失しても、改めてCDからコピーすれば、手間はかかるが復帰する。しかし自分の場合は、CDだけでなく、FM放送から毎日録音して好きな楽曲をため込んでいるので、このデータは、2年間という時間の凝縮であり、とても大切なデータなのである。そのデータを消してしまった・・・!?

でも自分には、USBのHDDにバックアップがある。現用機が壊れても、予備機にHDDのデータを復元すれば、現用機が壊れても特に問題はない。そう思って、いつものように、USB HDDから予備機に、データの復元を行った。しかし・・・!!
普通は、「確認をしています」という表示が出てから、表示の下に「残り」時間が表示され、復元作業が始まるのだが、様子がおかしい。残り時間の表示がいつまで経っても出ない。そして、何と1時間22分で、「経過時間」の表示が止まってしまった。「中止」ボタンも反応がない!
焦る・・・。このデータがダメになると、今までの2年間の苦労が水の泡・・・。現用機も壊れている!!
あわてて、SONYのコールセンターに電話してSOS・・・。すると「フリーズしているので、たぶんデータは両方ともダメかも・・・。リセットしたり電源を切ったりすれば、セットは動き出すが、外部のHDDと信号をやりとりしているので、データは両方ともダメの可能性が大。あとは半日くらい放って置いて、「中止」ボタンが動くようになるかどうか・・・」
それを聞いて、頭の中は真っ白。まさか本体と外部HDDの両方のデータが消えてしまうとは・・・

しばらく待ったが、動きがないので、リセットをかけた。確認すると案の定、予備機のデータは無い。外部HDDから復元作業をしても、データはない。消えてしまった・・・

焦って、そうこうするうち、現用のセットから音楽が流れた。シメタ!! 壊れたと思っていた現用機にデータは残っている。この現用機からHDDにデータのバックアップが取れれば、たとえ現用機が壊れていても、予備機にデータを復元出来る・・・!!

そうこうするうち、壊れたと思っていた現用機が、自分の勘違いで、正常であることが分かった。あとは、現用機のデータのバックアップを取って、予備機に復元が成功すれば元に戻る。しかし、もしデータのバックアップが失敗して、現用機のデータが予備機と同じように消失したら、そこで万事休す・・・。

あとは神に祈るだけ・・・。
現用機の「フルバックアップ」を行う。自分のセットには437時間分のデータがあるため、バックアップの時間は38時間。それが、残時間が2~3分のところで、「残り」時間表示が消え、何とそれから延々と経過時間だけが動くのだ。その時間の長いこと・・・。動作がおかしくなっているのか・・・。そして長い長い30分が過ぎた頃、「終了する」の表示が出た時には、神に感謝!!
かくして、データの消失は避けられた。
そして自分なりに悟ったこと・・・

<NAC-HD1のバックアックのノウハウ>~今回のことでの“自分なり”の理解
・「差分バックアップ」を数回繰り返すと、データの復元のとき、1度エラーになって、2度目で成功するようになる。
・「差分バックアップ」を10回位繰り返すと、復元時にフリーズし、個体のデータも外部HDDのデータも消失してしまう危険性がある??(SONYは差分バックアップの回数に制限は無いと言うが・・・)
・バックアップは、時間がかかっても「フルバックアップ」で行うべき??

以上のように、今回は、差分バックアップを繰り返したことが、復元の時、本体のコンピュータの混乱を招き、フリーズにつながったと理解した。

<自分なりの、NAC-HD1のデータ消失を避ける再発防止策>
・差分バックアップは、なるべく避ける。
・USB HDDへのバックアップは、2つのHDDに取っておき、もし事故で一つがダメになっても、復帰できるようにする。(バックアップ、または復元中に、もし誤ってUSBを外してしまったら、それで一巻の終わりなので・・・)
・例えば、AのHDDにバックアップを取ったとき、そのデータをBのHDDにコピーしても、BのHDDからの復元は仕様的に出来ない。もしAのHDDのデータが壊れたときは、BのHDDのデータを、AのHDDにコピーして(戻して)から、AのHDDから復元する。(SONY談)

今回は上記で、元の状態に戻ったが、それにしても、ヒヤヒヤものだった。
同時に、非常に大切なもの(データ)を失うときの、精神状態の異常さ、うろたえは、自分ながらあきれた。
これは、いわゆる“青ざめる”という言葉で表現されるが、これは別にパソコンのデータ消失に限らず、あらゆるところで起きる可能性がある。
“青ざめる状況”が発生した時、自分は本当に対処出来るのだろうか?
今回のことで、まったく自信がないことが分かった。
自分や家族の病気、会社の倒産、車での事故・・・等々、青ざめる事態は幾らでもある。その時に、正常な精神状態を維持し、適切に対処するためには、予めそれらの事態を想定し、「その時は、こうする」ということを決めておくしかない。

さっきのニュースで、米サンフランシスコの空港で、韓国機が墜落した映像が流れていた。
航空機の事故の時は、操縦士の頭が真っ白になっても対処出来るように、積んであるマニュアルを開いて、それに従うという。
我々の生活も同じだ。想定される“青くなる事態”で、どう対処するか、想定内にしておけば良いのでは??
実は我が家の家訓は「臭い物には蓋」。でもこれでは、青くなる事態が発生した時、うろたえて右往左往するだけ・・・。この家訓は引っ込めなければいけないな・・・、と思った今回のトラブルであった。

(2013/11/21追)~これは自分用の備忘録である
復元エラーをまた体験したのでメモしておく。(HD1が3台(①~③)、外付けHDDが2台(A・B)での体験)
・HD1②から差分バックアップ(実際には「増分バックアップ」)を2回取ったHDD(A)のデータをHD1③に復元した所、成功。
・同じ差分バックアップを2回取ったHDD(A)のデータをHD1①に復元した所、1時間4分で経過時間表示ストップ。「中止」ボタンも効かず。リセットをした所、設定後電源が切れ、再度電源を入れたら「エラーがあったので、もう一度復元をしろ」という表示が出て、「OK」を押すと、復元の表示に戻り、今度は成功。(前回失敗したときは、この表示が出なかった)
・HD1①のフルバックアップをしたHDD(B)を、HD1②で差分バックアップを取ろうとしたら、「機器が違うので、強制バックアップをしますか?」という表示が出た。(差分バックアップは、あくまでもフルバックアップをした機器に対して行うので、同じ機器であることが必要)

以上から、下記教訓・・・
1)「復元」は内蔵HDDが壊れて交換したときにのみ行い、安易な復元は避ける。
2)「差分バックアップ」の回数について、SONYは「回数に制限はない」と言っていたが、今回、2回差分バックアップを行ったデータでもエラーが発生したため、差分の回数と復元エラーとは関係無いのかも・・・
3)「復元」を行うときは、出来れば2つの外部HDDにバックアップをそれぞれ取ってから行う。(復元エラーのときに、本体と外部HDDのデータが同時に壊れる可能性有り)

(追:2014/11/05)
・フルバックアップをした直後のデータからの復元で、2回エラー発生。それぞれ1時間19分と1時間18分で、画面下に残時間の表示が出る前に、フリーズ。(←バックアップの回数とは関係が無かった!!)
・外部HDDをそのままつないだままで、停止ボタン(■)+電源SWを押してリセットすると、もう一度復元しろ、と表示が出るので、その通りに・・・。「音楽データが壊れています」「修復」という表示が出ても、とにかくその通りに「ハイハイ」と・・・
・今回は3度目の、1時間数分後にやっと残時間表示が出て復元が始まった。下のバーが出れば、OK。
(NACは外部HDDの固体番号を認識する。データが壊れたときのことを考え、他のHDDにデータをコピーしておくと、何度でもバックアップしたHDDにデータを戻せるので安心・・・。バックアップを取った外部HDDが壊れた時は、幾らそのデータが他に保存していても、NACが認識しないのでダメ)

(関連記事)
NAC-HD1からWAV/FLACとして読み出す方法
SONYのHDDオーディオレコーダー(NAC-HD1)に惚れた話 
我がピュア・オーディオへの回帰 
SONYネットジュークの時刻が狂う~NTPサーバの再設定 

130707120kiro <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 6日 (土)

「老人ホーム紹介業者、なぜ無料?~入居なら施設から報酬」

先日の朝日新聞に、老人ホームの紹介業者についての記事があった。

老人ホーム紹介業者、なぜ無料 入居なら施設から報酬
 民間の有料老人ホームに入居する際、紹介業者を利用する人が増えているようです。情報の提供にとどまらず、見学の手配や契約立ち会いまでしてくれるそうですが、相談無料をうたう業者がほとんど。いったい、どんな仕組みになっているのか、探ってみました。

 東京都の目黒区役所の高齢福祉課の窓口には、パンフレットが重なり合うように並べられていた。よく見ると、有料老人ホームなど施設のものではなく、紹介業者のものばかりだった。
130706roujinhome  高齢福祉課の担当者は「ホームは民間企業なので役所では公平性の点から特定のホームをお薦めできない。ただ、どう探せばいいか分からないという問い合わせも多く、紹介業者が持って来たパンフは拒まず置いてあるのです」。
 紹介業は、ホーム選びを手助け、あっせんして契約につなげていくのが仕事だ。資料の送付やホーム見学の同行だけでなく、契約に立ち会う業者もいる。
 ただ、役所にあったパンフでも、業者のホームページでも「相談無料」がうたわれている。無料でそうした事業が成り立つのだろうか。
 年間7千件以上の相談に応じる大手紹介業のASFONの小嶋勝利常務取締役が答えてくれた。「紹介先のホームから『紹介料』を受けるからです。通常は、ホームとの間でお一人紹介するといくら、という契約を結んでいます」
公的支援が不足
 なぜ紹介業が必要なのか? 小嶋さんは、「ホームは多種多様で、料金システムも複雑。でも、それを説明してくれる公的な支援が不足している。だから私たちに相談に来るんです」と説明する。利用者で多いのは「病院から退院を告げられても家に戻れないような必要に迫られた人たち」だという。
 実際、どれくらい利用されているのだろうか。ホームの経営者らでつくる高齢者住宅経営者連絡協議会(高経協)が、加盟社に紹介業者との付き合いについて尋ねたアンケート(45社が回答)で、実態の一端をうかがい知ることは出来る。それによると、87%のホームが紹介業者と提携していた。
 あるホームは「うちの入居者の半分は、紹介業者から。本来、自社の施設をよく知った社員が直接営業する方が望ましい。正直歓迎すべきことではないが、紹介業市場がどんどん大きくなり、頼らざるを得ない」と打ち明ける。高経協の調査では、首都圏だけで少なくとも76社の紹介業者があることもわかった。
 高経協は「つきあいの程度はホームによって差があるが、紹介業者は、ホームにとって『なくてはならない存在』になっている」。
 調査メンバーで、高齢者住宅のコンサルティングを手がけるタムラプランニング&オペレーティング代表の田村明孝さんは「経営に余裕がなくなり、効率を考えて社内に営業部隊をおかず、外部の紹介業に頼らざるを得ないホームが増えている」と解説する。
 では、「紹介料」って、どれくらい支払われているのだろう。高経協の調査によると、1件あたり30万円~40万円が最も多く、10社は「100万円以上」と回答していた。ホームの入居金は数百万~数千万円と幅広いが、「紹介料」にも大きな幅があるようだ。高経協によると、「キャンペーン」と称し、ホーム側が一定期間、自分のところに優先的に紹介してもらえるように、紹介業者に割り増し紹介料を支払う慣行もあるという。
 それを聞くと、本当に利用者目線で紹介してもらえるのだろうか、という疑問も湧いてくる。
 大手紹介業者に尋ねてみると、「仮にこちらの都合で紹介先を選んでも、入居してもらえなければ1円にもなりません。だから、最も優先するのは、『ここだったら納得してくれるだろう』という判断です」という答えだった。
 ただ、不満を持つ人もいる。「パンフレットは複数送ってくるが、実際に見学させるのは同じ会社のホームばかりだった」。精神疾患を患っていた母(79)の入居先を探していた都内の女性(35)は、憤る。ある紹介業者を頼り、何カ所か見学したものの、どこも職員の対応に不満があり、結局、自分で探すことになった。
行政はまだ静観
 各地の消費生活センターには、「ある特定のホームを特に勧めてきた」「紹介しているホームは、同じ経営者のものばかり」といった同様の相談が寄せられている。
 行政はどう見ているのだろうか。
 宅建業者などを所管する国土交通省不動産業課に尋ねると、「監督する必要がある業者がいるかどうか、まずは現状をつかみたい」という返事だった。
 有料老人ホームなどを所管する厚生労働省高齢者支援課も「利用者のニーズに応じたホームを紹介できるよう配慮してほしい」と答えるだけで、静観の様子だった。
 利用する人の心構えを、老人ホームのトラブルに詳しい外岡潤弁護士に聞いてみた。「ホームが業者に支払う紹介料は広告費と同じ。広い意味では利用者が負担しているともいえます。『無料』のうたい文句に惑わされず、複数の業者を比較し、最も利用者の立場で探してくれる業者を選んでいく姿勢が必要です」 (中村靖三郎、丸山ひかり)」(
2013/07/05付「朝日新聞」P31より)

2年ほど前に「有料老人ホームを探した話」(ここ)という記事を書いた。その時に話を聞いていた“紹介業者”について、新聞の記事を初めて読んだ。もしあの時に、この記事を読んでいたら、どんなにか助かったか・・・。でも内容的には、あの時に取材して分かったことと同じだった。

それにしても、やはり老人ホームの入居金は大きい。最近、自分の選んだアミーユと同じ系列の入居金ゼロの施設に両親を入れたFさんの話・・・。
数年前に紹介業者の斡旋で、新築の近くのホームに母親を入れたが、自宅に居た父親も、介護度が上がり、自分がWさんから教えて貰ったように、“入居金ゼロのホームがあるよ”と教えてあげた結果、母親を今入っているホームから退去させ、両親で一緒のホームに移らせた。最初に母親が入る時に、入居金1000万円ほどを払ったが、案の定、退去しても相当分返ってこなかったという。それに豪華な設備があっただけに、利用料が高く、今回、両親を同じ(入居金ゼロの)ホームに移らせても、毎月の出費は大分助かった・・・と言っていた。

自分の勝手な悟りは、豪華な設備をフルに利用するためには、ある程度健康で自立していないと無理。しかし現実は、自宅介護が無理になってからホームに入居するため、豪華設備はほとんど利用しない。よって、自室にこもる普通の利用者にとっては、豪華な設備もコンシェルジュも、無用の長物となりかねないので、どこを選ぶかはよくよく考えないとお金が無駄になる。ここは注意したい所・・・

この記事は、これからホームを探す人にとっては、非常に参考になると思うので、あえて挙げておきます。

(関連記事)
有料老人ホームを探した話 

130706toire <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 5日 (金)

「40歳未満の持ち家比率、28.4%に低下 国交白書」

先日の朝日新聞に、持ち家についての記事があった。

40歳未満の持ち家比率、28.4%に低下 国交白書
    賃金伸び悩みで賃貸志向

 国土交通省は2日、2012年度の国土交通白書を発表した。40歳未満の若者の持ち家比率が1983年から08年の25年間で42.2%から28.4%へと約14ポイント低下した。賃金伸び悩みで、民間の賃貸住宅に住む傾向が強まった。持ち家取得や質の高い賃貸住宅の供給を支援する必要があるとしている。
 12年度版の白書では「若者の暮らしと国土交通行政」をテーマに若者の住宅や働き方の変化を調べた。
130705mochiie  30~39歳の持ち家比率は53.3%から39%へと約14ポイント低下した。30歳未満は17.9%から7.5%へ約10ポイント下がった。20~30代の持ち家志向は11年に75.5%と高いが、実際には実現していないことが浮き彫りになった。賃貸住宅の場合、居住面積は40歳未満(2人以上の世帯)で55.4平方メートルと持ち家のほぼ半分だ。
 背景には賃金の伸び悩みや非正規雇用の増加で家賃の負担が重くなっていることがある。
 09年時点で、30~39歳の住宅ローンを借りている人の返済額が可処分所得に占める割合は2人以上の世帯で、19.8%と20年前に比べ6.6ポイント高まった。一方、家賃が可処分所得に占める割合は09年に40歳未満の2人以上世帯で14.9%と同約4ポイント上がった。
 白書は、20~30代の若者が東京都心に居住する傾向が強まっていることも指摘。移動の利便性を重視している若者の傾向を反映している。国交省は都市機能の集約や公共交通の充実を通じた「コンパクトシティ」の形成が一段と重要になるとの認識を示している。」(
2013/07/02付「日経新聞」夕刊より)

今の若い人は、家を手に入れるのは大変だな~。と思っていたが、やはりそうらしい。
自分の場合は、結構早く家を建てたが、そのキッカケは風呂場での雑談だった。
今でも、あの独身寮の風呂場の光景を思い出す。つまり、寮の風呂場で体を洗いながらの、同僚や同期の人との雑談の中で「土地を買った」という話を聞いて、ショックを受けた。それまで、まったく頭に無かった「家を建てる」「土地を買う」という概念。家など、結婚した後の、ずっと先の話・・・と思っていたのが、何と自分と同じような環境(歳)の人が、そんな話をしている・・・。それで「あいつが買えるのなら、自分も買えるのでは?」が全ての発端・・・

1970年代末、当時は金利が高かった。住宅金融公庫が5.5%、民間のローンは7~8%?
とにかく、誰も「借家は家賃を払っても何も残らないが、ローンは住宅が残る」という考え方をした。自分の場合も、新婚当時住んでいた住宅公団の家賃と毎月のローン返済とは、ほとんど金額が同じで、ボーナス時の支払分だけ多かった。それで、自分も・・・と、なったわけ。当時の皆が同じだった。
一方、会社も社員に住宅を買わせるのに熱心で、社宅も「持ち家を買うまで」の“つなぎ”という位置付けであり、社宅に入るには強制的に住宅財形貯蓄に入らされ、持ち家の計画書まで出させられた。
当時は、家族持ちはほとんど持ち家を買ったのでは?? もちろん給料は右肩上がりで、土地の右肩上がりをも、誰も疑わなかった時代・・・。
会社の住宅融資の金利は安く、厚生年金の住宅融資や、金融公庫の融資で、金利の高い民間の銀行ローンを借りなくても、少しの頭金で何とか家が建った。
まして会社が潰れる、給料が下がってローンが支払えなくなる、といった事は想像外だった。今思い出しても、あの時代は本当に恵まれていた・・・。

それに引き替え、今の時代は、金利こそ低いものの、会社が潰れるのは日常茶飯事。そしてデフレの時代で、給料が上がるのはごくわずか・・・。よって住宅ローンを組むことが、非常に危険な賭(かけ)になってしまっているのだろう。
それに、上の記事にもあるように、若者の都会に住む傾向と通勤時間に対する意識が変わっているのかも知れない。
当時は、20年前のサラ川に見られるように、「一戸建て まわりを見ると 一戸だけ」(ここ)が普通だった時代・・・。

130705syussan それと正社員の比率の低下に伴う晩婚化、母親の初産の高齢化などにより、そもそも日々の生活に余裕が無く、長期のローンを組んでの持ち家など、まさに“贅沢”なのだろう。(写真は2013/06/15付「朝日新聞」p31より)

それにしても、今の若い人は大変だ・・・。親の遺産が見込める人は別にして、もう日本は、一生賃貸住宅というのが普通の時代なのかも知れない。

130705mate <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 4日 (木)

「0歳児から投票権を~少子化時代の選挙制度へ」

先日の日経新聞に「0歳児から投票権を」という面白い記事があった。
0歳児から投票権を 少子化時代の選挙制度へ
    論説委員長 芹川洋一

 いよいよ参院選がはじまる。2012年12月の衆院選で大勝した自民党は、6月23日投票の都議選でも勝利をおさめ、アベノミクスの風に乗って、こんどもまた駆けぬけそうな勢いだ。
 先週まとまった本社の世論調査でも、内閣支持率と自民党支持率の和は66%+51%で117と、自民が選挙で大勝するときの「勝利の方程式」の指数とされる100超の水準である。
 しかし党の選挙対策の責任者は「投票率が大幅に下がるのは確実で、ひと昔前とちがって低投票率は決してわが党に有利ではない。弱い支持がめだち、投票率が下がると、思ったほど票が伸びなくなる」と投票行動の変化に懸念も示す。
 自民優位のふわふわしたムードがどこまで票につながるのか読み切れないのはたしかだ。
 というのは、最近の国政選挙では政党支持という物さしが溶けてしまい、民意が大きく振れるからだ。とくに中高年の票が選挙のたびに右へ左へと大きく動く傾向がはっきりとあらわれている。
 有権者の政治意識を研究している埼玉大の松本正生教授の分析に従い、
 (1)小泉郵政選挙の05年
 (2)政権交代選挙の09年
 (3)民主自滅選挙の12年
と過去3回の衆院選での支持政党と投票行動の動きをみると、次のようになる。
 一、「支持政党なし」は20代、30代とも3回いずれも8割超で高率だが、ほとんど変化はない。対照的に中高年は3回を通じ、50代が6割→7割、60代が5割→6割と大幅に上昇した。
 一、投票行動は小選挙区の場合、05年に自民党に投票した人で、09年も引きつづき自民に入れたのは4割どまり。09年に民主党で、12年も同じ民主への投票者はわずか3割にすぎない。
 松本教授は、こうした特定の支持政党を持たず選挙のたびに一票の使い道を考える層を「そのつど支持」と呼ぶ。
130704touhyou_2  今や中高年がその中核をなしている。そのど真ん中にいるのが戦後の1947年から49年生まれの団塊の世代だ。何しろ人口のボリュームが違う。1年で200万人以上いて、未成年の年次と比べると倍だ。
 しかも、この世代は投票率も高い。総務省の調べによると、平均の15ポイントぐらい上だ。選挙は投票者の頭数で決まるわけで、おのずと決定権をにぎってくる。
 「国政選挙の行方は『そのつど支持』化した中高年の動向で決まる」と松本教授が語るように、団塊を中心とした世代が日本の政治を決めている。
 これでいいのだろうか。あれから40年、かつての学園紛争の闘士たちも、将来より現在に目が向く年代になっている。少子化に歯止めがかからないというのは、有権者の高齢化がどんどん進むことでもある。そのとき社会保障をはじめとして、世代間の格差を縮める政策はどうしても後ろに押しやられてしまう。
 それを改めるには若者パワーを結集するしかない。投票年齢を引き下げて頭数を増やすのが近道だ。世界で一般的な18歳や、欧州連合(EU)議会が提案する16歳は当然としても、それではとても数でかなわない。
 そこでさらに一気にゼロ歳まで引き下げる。15歳以下の子どもの場合は親が代理で投票する。2人の子どもを持つ夫婦は、それぞれ自分の1票とあわせ2票を行使する。1人なら両親が0.5票ずつになる。
 親ならば、だれでも子どもの将来を考える。それが1+α票になれば、政治的な子育て支援になる。少子化対策にもなるだろう。
 これはとっぴなものではない。米国の人口学者のポール・ドメイン氏が提唱している投票法だ。
 日本でその効果を研究している一橋大の青木玲子教授は「普通選挙、女性参政権と社会経済の変化に応じて選挙制度は変わってきた。しかし世代間の分配を国がやるようになったのに、将来世代の意見を反映する選挙の仕組みができていない」と指摘する。
 「ドメイン投票法」はすでに欧州で政治テーマになっている。国立国会図書館・政治議会課によると、ドイツでは憲法にあたるボン基本法を改正し、投票権を18歳から出生時に引き下げる動議が03年と08年の2回にわたって連邦議会に提出されたが、可決されていない。ハンガリーでも11年に導入に向け国民アンケート調査が実施されたものの、反対多数で見送られた。
 政治学者で東大名誉教授の蒲島郁夫・熊本県知事は「将来世代へのつけ回しをやめるようにするのが日本のデモクラシーの大きな問題だ。ドメイン投票法は、そのひとつの手段として議論してみる価値がある」と問題提起に賛意を示す。
 経済界でも、日本生産性本部の牛尾治朗会長は「戦後日本は団塊の世代が引っ張ってきた。こんどは彼らが、タックス・イーターではなく、タックス・ペイヤーの担い手になって、シルバー・デモクラシーの活性化につなげてほしい。ドメイン投票法は、そういうことを考えるきっかけになる」と期待する。
 もし憲法学者がいうように、この投票法は違憲の可能性が大きいのなら、それこそ折からの改憲のテーマにしたらいい。
 参院選はもちろん大事だが、この機会に、ちょっぴり長い目で国の将来と選挙制度のあり方に思いをめぐらせてみるのも悪くない。」(
2013/07/01付「日経新聞」p4より)

この記事の「0歳児から投票権を」という考え方について、“面白い”と思った。しかしこれは単なる“面白い投票例”のレベルを越え、「ドメイン投票法」という立派な名前が付いて、ドイツやハンガリーで実際に検討され、議会で採決までされているという。
それと、この投票者数のグラフ。なかなか迫力がある。まさに60~64歳の団塊の世代の投票数が突出している。
一票の格差を含めて、選挙の方法については、当サイトでも色々と挙げてきた。世の中には色々な方法があり、各国で検討されている。それに引き替え、日本の議論の低調なこと・・・。

私事で恐縮だが、我が家でも10月に初孫が生まれる(←たぶん、女の子だって!)。孫が生まれる、という話が出てからというもの、我々シニア族の既得権益よりも、これから生まれる世代の幸せに意識が向かう。何とも現金なエムズくんなのであ~る。

130704shampoo <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 3日 (水)

「認知症で終末期、望む治療は 点滴47%・胃ろう6%」

先日の朝日新聞に、終末期の過ごし方についてのアンケート記事があった。

認知症で終末期、望む治療は 点滴47%・胃ろう6% 厚労省意識調査
 27日にあった厚労省の検討会で、速報値が報告された。今年3月、無作為抽出した20歳以上の男女5千人に郵送で調査表を送り、44%の2179人から回答があった。がんや認知症、心臓病といった病ごとに受けたい治療や、最期を過ごしたい場所を聞いた。
 認知症になって終末期を過ごしたい場所は、特別養護老人ホームや老人保健施設といった施設が最も多かった。一方、末期がんで、自力で食事や呼吸ができないが判断力は以前と同じ場合、点滴を望む61%、胃ろう8%と認知症の場合よりも高かった。過ごしたい場所は、身の回りのことが自分でできるためか、自宅を希望する割合が高かった。
 自分で判断できなくなった時に備え、どんな治療を受けたいかを書面に残しておくことには70%が賛成するものの、作っている人は3%、最期の治療について家族と詳しく話し合っている人も3%と少なかった。
 座長の町野朔(さく)・上智大教授(刑法)は「終末期のあり方は様々。家族の間で十分に話し合うことが大切です」と話す。(辻外記子)」(
2013/06/28付「朝日新聞」p7より)

当サイトはどうもこんな話題が多い。自分が高齢者の仲間入りをしてしまったせいかも・・・。
もし自分が認知症になったときは・・・、と考えると、もう自分に意識がないのだから、家族になるべく迷惑を掛けたく無い・・・という意味で、老人ホームなどの施設で・・・、というのは理解できる。
その他の、意識がハッキリしている病気の場合は、やはり住み慣れた自宅で・・・、ということになるのだろう。しかし自宅の場合は、痛みを取るなどの緩和医療をどう受けるか、死までの介護をどう受けるか、が問題となるので、どうしても家族の負担が大きくなる。

ふと、人格とは何か・・と考えてしまう。認知症などになった場合、それは果たして自分と言えるのかどうか・・・。ひとりの人間として、今までの記憶もなくなり、色々な判断も出来なくなるとすると、それはもう自分ではない。単なる生物という物体。こうなると生きる意味はなくなる。でも人間、簡単には死ねない。自分の意志通りに、生かしてもくれないが、死なしてもくれない。何ともやっかいなことだ。

こんな記事を読みながら、終末期の本人の希望を、例え家族が知っていたとしても、希望通りに行くのはどの位あるのだろう・・・と、つい懐疑的になってしまう。
でもまあダメ元で、“希望”だけはお互い言い合っておこうか・・・。

130703suppinn <付録>「ボケて(bokete)」より

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2013年7月 2日 (火)

2012年の世界シェア(市場占有率)

先日の「日経」及び「日経産業新聞」に、2012年の世界シェア(市場占有率)の記事が載っていた。

世界シェア首位、10品目交代 12年調査
 日本勢12品目、トヨタ復活 M&A・新興国 弾みに

 日本経済新聞社は30日、2012年の世界の「主要商品・サービスシェア調査」をまとめた。対象50品目のうち、自動車や携帯電話端末、リチウムイオン電池など10品目で首位が交代。新興国市場を開拓した企業や、粗鋼で2位に浮上した新日鉄住金のように積極的なM&A(合併・買収)に臨んだ企業が上位に食い込んだ。トヨタ自動車など日本企業の首位は12品目と、昨年より1品目増えた。
130702share  12年の世界市場は新興国を中心に伸び、50品目のうち36品目で市場規模が拡大。スマートフォン(スマホ)や太陽電池など10品目が2ケタ成長となった。競争力のある製品を投入し、成長市場の需要を取り込んだ企業がシェアを伸ばした。全体として上位企業が優勢で、30品目で首位企業がシェアを拡大した。
 首位交代品目をみると、自動車は前年3位に落ちたトヨタが東日本大震災後の落ち込みから回復し、北米や新興国で販売を伸ばし米ゼネラル・モーターズ(GM)を逆転。風力発電機は米GEウインドが伸び、洗濯機は大消費地を抱える中国ハイアールが浮上した。
 リチウムイオン電池は韓国サムスンSDIがウォン安を背景に価格競争力を高め、パナソニックを逆転した。サムスングループは携帯電話端末などデジタル関連分野の計7品目で首位を占め、日本勢は薄型テレビやタブレット(多機能携帯端末)などで軒並みシェアを落とした。
 M&Aでシェアが大きく動いた品目も多い。粗鋼では新日本製鉄(前年6位)と住友金属工業(同27位)が合併して誕生した新日鉄住金が2位に躍進。ハードディスク駆動装置(HDD)で日立製作所の事業を買収した米ウエスタン・デジタルが首位に立った。パソコンはNECの事業を統合した中国レノボ・グループが2位に浮上した。
 国・地域別で首位企業を見ると、米国が19品目と最も多く、日本が12品目で続いた。炭素繊維や白色発光ダイオード(LED)など高機能素材・部品で存在感を発揮した。
 韓国は8品目と前年よりも2品目増やした。中国企業は1増の6品目で、冷蔵庫など白物家電の主要3品目で首位を独占した。欧州企業は4減の5品目にとどまった。」(
2013/07/01付「日経新聞」p1より)

<2012年世界シェア>~単位:%、( )は対前年比%
自動車 ①トヨタ11.7(1.7) ②GM (米) 11.2(-0.2) ③フォルクスワ-ゲン(独) 11.1(0.3) ④ルノー日産(仏日)9.1(-0.4) ⑤現代(韓)8.6(-0.1)
薄型テレビ ①サムスン(韓)27.7(2.9) ②LG電子(韓)15.0(1.2) ③ソニ- 7.8(-3.4) ④Pana6.0(-1.8) ⑤シャ-プ5.4(-1.2)
パソコン ①HP(米)16.6(-0.5) ②レノボ゙(中) 15.0(2.9) ③デル(米)11.1(-1.1) ④エイサー(台)9.6(-0.6) ⑤エイスース(台)6.6(1.0)
サーバー ①IBM(米)30.7(-0.6) ②HP(米)27.6(-1.7) ③デル(米)15.9(0.9) ④オラクル(米)5.2(-1.0) ⑤富士通4.0(-0.8)
HDD ①ウェスタン(米) 44.6(14.1) ②シーゲイト (米)41.9(10.1) ③東芝13.5(0.9)
DRAM ①サムスン(韓)41.0(-1.2) ②SKハイニックス(韓)24.6(1.6) ③エルピーダ12.9(-0.2) ④マイクロン(米)11.9(0.3) ⑤南亜科技(台)4.1(0.1)
NAND型フラッシュメモリー ①サムスン(韓)36.9(-0.1) ②東芝30.8(-0.8) ③マイクロン(米)13.6(1.7) ④SKハイニックス(韓)11.4(-0.4) ⑤インテル(米)7.1(-0.2)
・インクジェットプリンタ- ①HP(米)44.6(-3.6) ②キャノン26.1(3.6) ③エプソン20.9(1.7) ④ブラザ-工業5.3(0.6) ⑤コダク(米)1.4(-1.0)
・クレジットカ-ド ①VISA (米)60.0(-1.0) ②マスタ-(米)28.5(0.9) ③アメリカンエキスプレス(米)9.3(0.1) ④JCB 1.9(0.0) ⑤ダイナ-スクラブ(米)0.3(0.0)
・デジカメ ①キャノン22.6(3.8) ②ニコン20.9(5.4) ③ソニ-14.8(-1.7) ④サムスン(韓)9.4(0.2) ⑤富士フイルム8.1(-0.2)
・ビデオカメラ ①ソニ-44.0(0.0) ②JCVケンウッド18.0(3.0) ③Pana 15.0(-3.0) ④キャノン10.0(-2.0) ⑤サムスン電子(韓)10.0(-)
・携帯電話端末 ①サムスン電子(韓) 23.5(4.2) ②ノキア(フィンランド)19.3(-5.0) ③アップル(米)7.8(2.4) ④ZTE(中) 3.7(-0.3) ⑤LG電子(韓)3.3(-1.9)
・スマートフォン ①サムスン電子(韓)30.2(11.1) ②アップル(米)18.8(0.0) ③ノキア(フィンランド) 4.9(-10.8) ④ブラックベリー(カナダ) 4.5(-5.8) ⑤HTC(台)4.4(-4.4)
・CT ①シ-メンス(独) 25.8(1.5) ②GE(米)23.5(0.8) ③東芝メディカル21.0(-0.4) ④フィリップス(蘭)19.8 (-0.3) ⑤日立メディコ7.5(-0.4)
・MRI ①シ-メンス(独) 37.8(1.7) ②フィリップス(蘭) 24.0(0.2) ③GE(米)22.5(0.7) ④東芝メディカル6.0(-0.3) ⑤エサオテ(伊)5.8(-0.4)

(出典:2013/07/01「日経産業新聞」P14~P15)

*このオリジナルの新聞記事のPDFは(ここ=1.5MB)。

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2013年7月 1日 (月)

遷宮とは?~伊勢神宮・出雲大社・下鴨神社

20年ごとに神社を建て替えて、神さまが引っ越す伊勢神宮の遷宮は有名だが、他の神社でも行われているらしい。
半年ほど前にカミさんと京都に行ったが(ここ)、その時に上賀茂神社で聞いた遷宮の費用が、にわかに信じがたく、聞いた金額がホントウかどうか、ずっと気になっていた。建て替えには500億円、屋根の檜皮葺(ひわだぶき)の交換などの補修工事でも20億円かかるという話だ。それがどうもホントウの話らしいのである・・・。

先日、伊勢神宮・出雲大社・下鴨神社の遷宮に関した記事が朝日新聞にあり、興味深く読んだ。

「(文化の扉)はじめての遷宮
 改築に伴う祭儀、今年は出雲・伊勢
 
 今年は出雲大社と伊勢神宮で。2年後には上賀茂(かみがも)神社や下鴨神社でも。各地の神社で「遷宮(せんぐう)」が相次ぐが、規模や進め方はそれぞれ違う。そもそも「遷宮」ってなに?

 遷宮とは、本殿や正殿(しょうでん)を建て替えたり修繕したりして新たにし、おまつりしている神(祭神)を遷(うつ)す一連の祭儀を指す。「遷座」と呼ばれることもある。
 実は遷宮は、毎年どこかの神社で行われている。
 文化庁によると、全国には8万以上の神社がある。そのほとんどが木造で、何年か経つと傷んでしまう。だから、全国を見渡すと修繕のない年はなく、遷宮も毎年のように行われるというわけだ。
 神社によっては、年を定め(式年〈しきねん〉)、建て替えや修繕を繰り返す。これが「式年遷宮」で、古い神社が大規模に行うことが多い。がぜん、注目度は高くなる。
    *
 「遷宮」の進め方は様々だ。
 20年に一度の伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮は、歴史、規模ともに群を抜く。今回で62回目を数え、内宮(ないくう)と外宮(げくう)を中心に8年前から祭儀が続く。
130701sengu  内宮と外宮には、正殿を建てる予定地として同じ広さの御敷地(みしきち)が東西にあり、20年ごとにそっくり建て替えてきた。さらに、伝統工芸の技を駆使して弓矢や衣など700種類以上の神宝装束(しんぽうしょうぞく)を新たにつくって奉納。こうして新しくなった正殿に祭神を遷す「遷御(せんぎょ)の儀(ぎ)」で最高潮を迎える。
 おおむね60年に一度、本殿の大規模な修繕を繰り返すのが出雲大社(島根県出雲市)だ。修繕前に祭神を拝殿に遷し、修繕を終えた本殿に再び返す進め方は「修造(しゅうぞう)遷宮」と呼ばれる。本殿は国宝のため取り壊しできない点が、伊勢神宮とは決定的に違う。
 21年に一度の式年遷宮を2年後に迎える上賀茂神社(京都市北区)の本殿も国宝。出雲大社のような手順を検討している。
 やはり21年に一度の式年遷宮を続ける下鴨神社(京都市左京区)は、伊勢神宮と出雲大社の折衷型だ。国宝の本殿のそばに小さな仮の本殿を建ててから祭神を遷し、修繕後に祭神を戻す。その後に仮の本殿だけが解体される。
    *
 下鴨神社の新木直人宮司によると、同神社の式年遷宮の間隔が21年と定まったのは、幕末の1863(文久3)年。孝明天皇の勅に基づいている。出雲大社では、1744(延享元)年に今の本殿が建てられ、1809(文化6)年に修繕されたことから、ほぼ60年に一度の修造遷宮が定着した。
 伊勢神宮の式年遷宮は、927(延長5)年にできた律令の施行細則「延喜式(えんぎしき)」に、こう書かれている。20年に一度、正殿を造り替え遷宮し、経費として税を充てなさい――と。なぜ20年なのか?
 古代の食糧備蓄制度と結びつけて考えるのが、伊勢神宮禰宜(ねぎ)で式年遷宮の博物館「せんぐう館」館長の小堀邦夫さんだ。穀倉で保管される米や麦などを当時は税と呼び、税の中でも蒸した米を干した保存食「糒(ほしい)」の貯蔵期間が最も長い20年間だった点に注目する。
 「穀物の備蓄を前提に社会計画を立て、糒を貯蔵した20年を目安に式年遷宮という国家の事業を定めたのではないか」というのが小堀館長の見方だ。(森本俊司)」(
2013/06/24付「朝日新聞」p31より)

我が家は築25年を迎えるが、まだまだ現役。それを20年で建て替えるのは、技術の継承にちょうどよい。と聞いていた。確かに、20年だと、宮大工が30歳頃に若くして携わり、50歳頃に棟梁として携われば技術の継承は確実。少し短い気もするが・・・

伊勢神宮のHPを覗いてみると、「平成5年の第61回式年遷宮の経費は327億円でしたが、伝統技術の継承にかかる経費増などを踏まえ、今回は約570億円の予定で進められております。」(ここ)とある。
なるほど・・・。上賀茂神社で聞いた500億円というのは、聞き間違いでは無かったようだ・・・

改めて、上賀茂神社のHP(ここ)を覗くと、こうある。

「第42回式年遷宮並に平成の御造修事業内容及び費用内訳
【第1期事業】平成20年4月~平成28年3月
国宝・重要文化財建造物桧皮屋根葺替実施   10億円
式年遷宮祭事斉行   4500万円
未指定建造物桧皮屋根葺替実施   2億500万円
奉祝神振行事実施   2000万円
【第一期事業費合計   13億1500万円】(計算合わないが・・・)

【第二期事業】平成28年4月~平成31年3月
勅使殿・社務所他管理棟整備実施   8億円
重要文化財古文書修理実施   3500万円
山林他境内他整備実施【一・二期継続】   4000万円
【第二期事業費合計   8億7500万円】

事業費総額   23億円也(諸経費1億1000万円含む)
準備金・補助金等   13億円
奉賛募金依頼額   10億円也(第一期  7億円、第二期 3億円)」

いやはや、飛んでもないお金が掛かるようだ。それを募金で募る・・・
そう言えば、奈良・東大寺の大仏は、いわゆる国民のボランティアで建てたという話があるが、これも現代のお金に換算すると4657億円かかったという試算もある(ここ)。とにかく、後世に残るものは高い。普通の住宅とは、材質からして桁違い・・・

2年ほど前に岩国の錦帯橋に行った時(ここ)、バスガイドさんから、錦帯橋の架け替えのため、入橋料を積み立てている、と聞いた。必要とする費用を逆算して(?)入橋料を決めているとか・・・!? 確かに、2001~2004年の架け替えでは、26億円の費用がかかり、補助金3億円以外の23億円は、1966年(昭和41年)からの入橋料の積み立てと寄付金でまかなった、とある・・・。(ここより)

どんな文化財も、その維持には大変なお金が掛かるもの。京都に行ったときは、入場料の高さに閉口したが、まあ建て替え、維持費の浄財と考えれば、仕方がないのかも・・・ネ。

130701kamin <付録>「ボケて(bokete)」より

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