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2013年7月 5日 (金)

「40歳未満の持ち家比率、28.4%に低下 国交白書」

先日の朝日新聞に、持ち家についての記事があった。

40歳未満の持ち家比率、28.4%に低下 国交白書
    賃金伸び悩みで賃貸志向

 国土交通省は2日、2012年度の国土交通白書を発表した。40歳未満の若者の持ち家比率が1983年から08年の25年間で42.2%から28.4%へと約14ポイント低下した。賃金伸び悩みで、民間の賃貸住宅に住む傾向が強まった。持ち家取得や質の高い賃貸住宅の供給を支援する必要があるとしている。
 12年度版の白書では「若者の暮らしと国土交通行政」をテーマに若者の住宅や働き方の変化を調べた。
130705mochiie  30~39歳の持ち家比率は53.3%から39%へと約14ポイント低下した。30歳未満は17.9%から7.5%へ約10ポイント下がった。20~30代の持ち家志向は11年に75.5%と高いが、実際には実現していないことが浮き彫りになった。賃貸住宅の場合、居住面積は40歳未満(2人以上の世帯)で55.4平方メートルと持ち家のほぼ半分だ。
 背景には賃金の伸び悩みや非正規雇用の増加で家賃の負担が重くなっていることがある。
 09年時点で、30~39歳の住宅ローンを借りている人の返済額が可処分所得に占める割合は2人以上の世帯で、19.8%と20年前に比べ6.6ポイント高まった。一方、家賃が可処分所得に占める割合は09年に40歳未満の2人以上世帯で14.9%と同約4ポイント上がった。
 白書は、20~30代の若者が東京都心に居住する傾向が強まっていることも指摘。移動の利便性を重視している若者の傾向を反映している。国交省は都市機能の集約や公共交通の充実を通じた「コンパクトシティ」の形成が一段と重要になるとの認識を示している。」(
2013/07/02付「日経新聞」夕刊より)

今の若い人は、家を手に入れるのは大変だな~。と思っていたが、やはりそうらしい。
自分の場合は、結構早く家を建てたが、そのキッカケは風呂場での雑談だった。
今でも、あの独身寮の風呂場の光景を思い出す。つまり、寮の風呂場で体を洗いながらの、同僚や同期の人との雑談の中で「土地を買った」という話を聞いて、ショックを受けた。それまで、まったく頭に無かった「家を建てる」「土地を買う」という概念。家など、結婚した後の、ずっと先の話・・・と思っていたのが、何と自分と同じような環境(歳)の人が、そんな話をしている・・・。それで「あいつが買えるのなら、自分も買えるのでは?」が全ての発端・・・

1970年代末、当時は金利が高かった。住宅金融公庫が5.5%、民間のローンは7~8%?
とにかく、誰も「借家は家賃を払っても何も残らないが、ローンは住宅が残る」という考え方をした。自分の場合も、新婚当時住んでいた住宅公団の家賃と毎月のローン返済とは、ほとんど金額が同じで、ボーナス時の支払分だけ多かった。それで、自分も・・・と、なったわけ。当時の皆が同じだった。
一方、会社も社員に住宅を買わせるのに熱心で、社宅も「持ち家を買うまで」の“つなぎ”という位置付けであり、社宅に入るには強制的に住宅財形貯蓄に入らされ、持ち家の計画書まで出させられた。
当時は、家族持ちはほとんど持ち家を買ったのでは?? もちろん給料は右肩上がりで、土地の右肩上がりをも、誰も疑わなかった時代・・・。
会社の住宅融資の金利は安く、厚生年金の住宅融資や、金融公庫の融資で、金利の高い民間の銀行ローンを借りなくても、少しの頭金で何とか家が建った。
まして会社が潰れる、給料が下がってローンが支払えなくなる、といった事は想像外だった。今思い出しても、あの時代は本当に恵まれていた・・・。

それに引き替え、今の時代は、金利こそ低いものの、会社が潰れるのは日常茶飯事。そしてデフレの時代で、給料が上がるのはごくわずか・・・。よって住宅ローンを組むことが、非常に危険な賭(かけ)になってしまっているのだろう。
それに、上の記事にもあるように、若者の都会に住む傾向と通勤時間に対する意識が変わっているのかも知れない。
当時は、20年前のサラ川に見られるように、「一戸建て まわりを見ると 一戸だけ」(ここ)が普通だった時代・・・。

130705syussan それと正社員の比率の低下に伴う晩婚化、母親の初産の高齢化などにより、そもそも日々の生活に余裕が無く、長期のローンを組んでの持ち家など、まさに“贅沢”なのだろう。(写真は2013/06/15付「朝日新聞」p31より)

それにしても、今の若い人は大変だ・・・。親の遺産が見込める人は別にして、もう日本は、一生賃貸住宅というのが普通の時代なのかも知れない。

130705mate <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

28歳で最初の家を持ちました。
右肩上がりのホント恵まれた時代でした。

こんな時代になろうとは・・

若い人たちが家だけではなく
夢を持てない時代ですね。

【エムズの片割れより】
自分も、初めて家を建てたのは、30歳の時でした。現在、30歳で自力で家を建てるのは、どう考えても無理ですよね・・・。本当にこんな時代になろうとは・・・です。

投稿: カンナ | 2013年7月 6日 (土) 08:25

こんにちは

同世代としてあの時代は生活の質の向上=幸せであり、豊かさでありましたね。
右肩上がりの人生観で皆が同じ方向を向いていて迷いが無く生きられましたが、今は難しい時代ですね。
夢を持てない時代、希望格差社会です。

成熟した現代社会は右肩上がりの成長より人口減少による持続できる縮小社会へのソフトランディングでも良いのではないでしょうか。

【エムズの片割れより】
自分が社会に出た1970年代以降、世の中は“行け行けドンドン”でした。しかし今の成熟社会は違います。どう縮小均衡に対処するか・・・ですね。

投稿: 空 | 2013年7月 6日 (土) 15:16

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