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2013年6月20日 (木)

日テレのドラマ「雲の階段」が終わった

昨日(2013/06/19)、日本テレビ系で放送されていた「雲の階段」(ここ)が終わった。ストーリーの全てが“精算”される、凝縮した最終回であった。

wikiによるあらすじは、「過疎の島・美琴島には診療所があったが、深刻な医師不足に陥っていた。診療所の事務員・三郎は無免許ではあるものの、診療所の医師に代わって医療130620kumonokaidan 行為を行う。そんな彼を唯一暖かく見守るのは、看護師・明子。ある日、島に急患が搬送されてきた。その患者は、東京都の大病院院長令嬢・亜希子。子宮外妊娠していた。折からの暴風雨で、院長は不在。ドクターヘリもたどり着かない状況のため、三郎はやむなく明子を助手にして執刀。程なくして、亜希子は回復。こうして、二人の「アキコ」は三郎をめぐって複雑な三角関係に陥り、長い愛の闘いが始まった…」
その後、主人公の三郎は明子を棄てて上京。亜希子と結婚して大病院の副院長におさまる。しかし無資格医であることが知れて、逮捕される。執行猶予で出所した三郎は明子を頼って美琴島に戻ろうとするが、この事件のために全てを失った院長に刺され、死ぬ・・・??

このドラマは、ラストが問題だった。本の原作や、韓国でドラマ化されたものを含め、それぞれラストが違うらしい。このTVドラマはどうなるか・・・。
結局三郎は、三郎のために破滅させられた院長に刺されて、死ぬ? 明子はけなげに美琴島で三郎を待ち、妻だった亜希子は「犯罪者を夫にはできない」と三郎と離婚し、過疎地の病院作りに去る。
自分にとっては面白かったドラマだったが、一番違和感を覚えたのは、亜希子の母である理事長。医師の使命などどこ吹く風で、病院の権威、病院の利益一辺倒だったスタンスが、副院長・三郎の無資格医がバレると困る、と追い詰められてからの変容ぶりが極端。緊急外来の設立を許可し、最終回では、病院を守ろうとした夫の病院長をなじり、理事長として院長を解雇し、離婚。病院は売却し、自分は過疎の医療のために小さな病院を開いて人生を再スタートする・・・、と娘と共に去っていく。この変身ぶりの理由が良く分からなかった。何をキッカケに、急にこんな善意の人に変わった??

最後のシーンで、島に帰ろうとした三郎に、破滅した院長が“メス”で刺す。ベンチに座った三郎の下は、血の海に・・・。最後に、南国の島で、“日本から来た先生(三郎)”が治療しているシーン。
Net上でもこのラストは色々と物議を醸しているようだ。
南の島のシーンは、三郎が死んで行く時に見た夢? それとも、刺された傷が治って、無資格医でも医師が続けられる、法の緩い外国に行って活躍?
この辺りは、視聴者の想像に任せるらしい。

ともあれ、このドラマのテーマは、扱いが難しい無資格医・・・。原作は渡辺淳一の1982年の作品だというので、結構古い。まあ渡辺淳一だけに、医学的な検証はされているのだろうが、ずぶの素人が、孤島で本だけを頼りに、実地で外科手術をこなして腕の良い外科医になっていく過程が、ちょっと無理筋?・・・。幾ら手先が器用でも、本の知識と、一人の医師の指導だけで、こんなにも上達出来るのか・・・? まあドラマだが、それで患者がもし死亡したら、まさに殺人になってしまうのに・・・。ちょっときわどいテーマ設定ではある。

確かに、過疎の孤島では、医師が定着しない。しかも医療分野は、“何でも屋”でなくてはならない。よって、医師が来ない、という過疎の課題は分かる。しかし、その無資格医が、堂々と東京の大病院で副院長を張る、という設定から、いつバレるか、というスリルにつながって行くのは、まさにドラマ。
誰でも思い付くのは、無資格なのは、Netで検索すればすぐにバレるはず・・・。まあドラマなので仕方がないが・・・

結局、医師法違反で、懲役1年、執行猶予3年の判決だったが、たぶんそれからも、目の前に死にそうな患者が現れたら、三郎は放っては置けずに、また手を下すであろう。その意味では、ラストに出て来た、南の国の孤島で、お助けマンとしての医師活動は正解かも・・・
それより、まだ35歳と若いのだから、これから医学部に入って、ちゃんとした医師の資格を取れば良いのに・・・。

話は飛ぶが、昔、43歳で医学部に合格し、会社を辞めていった人がいた。その人は、潰瘍性大腸炎だった。難病で、定期的に入院していた。自分が病気になったので、それがキッカケで医師を目指したのだろう。Netでみると、やはりその人は、現在ある国立病院で、消化器科の医師をしていた。
つまり、志さえあれば表の道を歩くことも、不可能ではない。もちろん正規の大病院では、前科者の採用は難しいので、過疎の病院になるだろうが・・・。もっとも医学部を出るのは、金が無いので無理だな・・・

まあそんな想像は別にして、ドラマの中盤、中傷のいやらしさが出て来て、作品の品が損なわれるのでは?と心配になったが、それも無難にこなして、ラストに向けた緊張感が何とも楽しめたドラマだった。

*蛇足だが、今はNetで、このドラマを全編無料で見られるのですね(ここ)。詳しくは分からないが、見逃してもPCで自由に見られるのは便利な時代になったもの・・・

130620yuukibutu <付録>「ボケて(bokete)」より


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