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2013年6月30日 (日)

義姉の三回忌~日本人形「南風」

今日は、義姉の三回忌に行ってきた。義姉が亡くなって(ここ)、ちょうど2年になる。
法事の後、上野で会食。そして終わりの挨拶の時、遺品である義姉が作った日本人形が配られた。

義姉は、日本工芸会東日本支部 伝統工芸新作展で賞を取ったり、何度も入賞したりしていた。これから教える側、選ぶ側、と嘱望されていた2年前にガンで短い命を終えた。さぞ残念だったろう。
そして残された人形の数々。それを夫である兄の発案で、兄弟に分けるという。ランダムに分Img_30891 けたので、義姉の弟や自分にもどんな作品なのか分からなかった。
家に帰って箱を開けると、厳重な梱包。2002年「南風」と表題がある。Netで確認すると「日本工芸会東日本支部 第四十二回 伝統工芸新作展 入選作品」だという。(写真はクリックで拡大)

作品は出展のために、1年かけて作ったのだろう、実に精巧。そして気品に満ちた表情・・・。人形は顔が命だというが、この表情は何を言おうとしているのだろう??

Img_31001 Img_30961 Img_30911

法事、または今回の三回忌などは、故人の冥福を祈り供養することであり、故人の死後の幸福を祈ること。
しかし一番の供養とは、「故人を思い出すこと」ではないか・・・

しかし本当の肉親でもないかぎり、故人を思い出すチャンスは意外と少ないもの・・・。でも、今回故人の魂が入った作品を貰うことで、義姉の存在が非常に近くなった気がする。

前に「お人形が怖い・・・・人形供養」(ここ)という記事を書いた。人形というのは、魂が宿っているようで、なかなか扱いが難しい。よって正直、人形を貰うのは、少し重荷・・・。
今日もそうだ。義姉が1年かけて作った作品なので、どんなものにせよ、慎重に扱わないといけないし・・・
それが、お人形の桐の蓋を開けて心配が吹き飛んだ。顔の清楚な表情。明るい色調。まさに「南風」だ。

棚に置いてみたが、倒れるのでは?と、危なっかしい。それに裸で置いておくとホコリも付くだろう。それで早速ガラスケースを買って、居間の一番良い場所に飾ることにした。
Netでケースを見ると色々売っている。それを買おうかとも思ったが、カミさんが、「ちゃちなケースでは、せっかくのお人形さんが安っぽく見えてしまうし、お姉さんに対しても失礼」と言うので、専門店に実物を持っていって、プロにケースを選んで貰うことにした。

どんな芸術作品も、作者の肉体は滅ぶが、作品は残る。しかし残るためには、それだけの価値が必要。今回の作品は伝統工芸展の入選作だけあって、価値は言うまでもない・・・
今日の法要は、お坊さんが読経してくれる有り難さよりも、この人形を見詰め、義姉の作品に賭けた熱意を兄弟たちが偲ぶことこそ、真の供養ではないか・・・と思った。
そんな意味で、今日の兄貴の「遺品であるお人形を通して、故人を皆で偲ぼう」という思惑は当たった。
同じように、自分が後世に残せるものは・・・・・? 無い。

●メモ:カウント~450万

130630damasetemo <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

 なんて素敵な表情なんでしょう!
私もこんな人形作ってみたいです。
 ベトナムのアオザイきた博多人形のようなつくりですね。(いいなぁ~・・・)
 見てるだけでほっとしてきます。こんな義姉さま、近くに住んでたら押しかけてでも教えてもらいたいです。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。そう言って頂けると癒されます。

投稿: み~子 | 2013年7月 3日 (水) 05:34

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