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2013年5月 1日 (水)

平岡養一の木琴による通崎睦美の「お江戸日本橋」と「チャルダッシュ」

今日は木琴の響きを聞いてみよう。
連休を利用して、昔の東芝TVのHDDをチェックしていたが、中に通崎睦美の木琴のコンサートの番組が録画されていた。この中では、やはりショパンのノクターンが好きだが、これについては、前に(ここ)で紹介した。
130501tsuuzakimutsumi このノクターンの演奏を再度しみじみ聞いて、CDは出ていないかと探したらあった。通崎睦美の「1935」というアルバム。このCDは、かの平岡養一から譲り受けた木琴での演奏だという。その中に「お江戸日本橋」と「ノクターン」を見付けたので早速買ってしまった。まさに平岡養一の音である。このアルバムから2曲紹介しよう。

<通崎睦美(木琴)の「お江戸日本橋」>

<通崎睦美(木琴)のモンティ「チャールダーシュ」>

平岡養一(1907(明治40年)~1981(昭和56年))については、前に(ここ)で紹介した。自分が子どもの頃、ラジオから流れてきた平岡養一の木琴による「お江戸日本橋」が頭から離れない。前の記事でも書いたが、田中園子のピアノ伴奏の演奏を手に入れたいと思っていた。それでこのCDに、平岡養一の後継者である通崎睦美での新録音を期待したのだが、やはりオーケストラの伴奏だった。ただこの演奏について、CDのライナーノーツにはこうある。
お江戸日本橋:平岡がニューヨークで喰うや喰わずの生活をして、ようやく認められたのはNBCラジオでの仕事だった。その人生の転機となったオーディションで「なにか日本風の曲を」というリクエストに応えて演奏したのが、この「お江戸日本橋」だった、という。以来、この曲は平岡のトレードマークのような曲になった。彼は山田耕筰のピアノとヴァイオリンのためのヴァージョンに基づいて演奏したが、これはそのピアノの部分をオーケストラに置き換えたもの。」

最新の録音で、オリジナルではないものの、その雰囲気は分かる。
同じライナーノーツに、平岡養一がこの木琴について語っていたという記事が載っていた。
「僕の現在愛用している楽器は1935年(昭和10年)紐育(ニュー・ヨーク)在住中シカゴのJ.C.ディーガン会社(当時米国第1の木琴及びヴァイブラフォンの製作者)に特別註文し、自分でシカゴ迄鍵盤の木を選びに行って買い求めたものです。購入当時は4オクターブ、49鍵の楽器でしたが1962年に紐育に行った帰路又、ディーガンに立寄って最低音のC(中央C)から下のFまで半音3本を入れて計7本の木を出来るだけ吟味して材質音質を合わせて作らせて日本に持帰り、約6ヶ月寝かせて気候温度に馴らした上で浜松の日本楽器で共鳴管、鍵盤を乗せる木枠、それから脚等を作って貰って現在の4オクターブ半の楽器に改造した訳です。低音に半オクターブ増えた為演奏可能以前より遙に満足できる効果で演奏出来る様になった曲の数は非常なもので僕のレパトァールは少くとも楽器改造以前の3割以上増えています。」(原文のまま)
 これは、1977年、音楽生活50周年を記念して全国約100ヶ所で開催された[平岡養一木琴人生]のパンフレットに記された「僕の楽器について」の一部である。」(通崎睦美「1935」ライナーノーツより)

人は亡くなっても楽器は残る。しかしこの“平岡養一の木琴”という楽器は世界でただ一つ。それを遺族の「使い続けて欲しい」という希望で通崎さんに譲られたという。
しかし、このような木を素材とした生きている楽器は、保守が難しい。平岡養一が40年使い、それから30年間眠っていた楽器。それをよみがえらせるのは大変・・・。しかし、通崎さんの力でここにその音がある。あの子どもの頃にNHKラジオから流れてきた、あの音である・・・。

田中園子のピアノによる、あの「お江戸日本橋」は、昔LPがあったらしい。それを手に入れたら、また紹介するとしよう。
相変わらず、子どもの頃に聞いた音を追い掛けている“エムズくん”ではある。

(関連記事)
平岡養一の木琴~「お江戸日本橋」と「山寺の和尚さん」 
ショパンのノクターンNo20「遺作」 

130501sanzu <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

「池上線」、森山良子、平岡養一の木琴、そして憲法についての研究,現代語訳が興味深く…と拝見・拝聴し、早速お気に入りに入れさせていただきました。知らなかったけれど、こんな魅力があるんだなぁ、としみじみ感じ入った次第です。引き続きまた訪問させていただきます。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。気ままな駄文ですので、恐縮です。

投稿: 杉岡 美智子 | 2013年5月 3日 (金) 21:38

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