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2013年5月30日 (木)

「牧伸二さんの死 弱音を吐ける社会こそ」~精神腫瘍科について

先日の朝日新聞に、こんな記事があった。

「(記者有論)牧伸二さんの死 弱音を吐ける社会こそ
      磯村健太郎
 ウクレレ漫談の牧伸二さんが亡くなった。自死と見られている。11日付本欄に「生き抜いてこそ、芸人だ」と題した編集委員の記事が載った。「どんな逆境でも生き抜く。転んでもタダでは起きない。自分をさらけ出し、自分の恥をネタにしてまでも笑いをとる。そんなしたたかで、ふてぶてしいばかりの芸人に、大ベテランの牧さんもなれなかったのだろうか」とある。
 追悼の思いを記したのだろう。ただ、私は違和感を覚えた。これまで自死問題を取材し、こころ面や文化面に記事を書いてきた経験から、別の視点を示したい。
 この問題にかかわる団体や医療機関の多くはいま、「一人で悩みを抱え込まないで」「がんばれないときは弱音を吐こう」とのメッセージを盛んに発している。
 例えば「自死・自殺に向き合う僧侶の会」という超宗派のグループがある。お坊さんとの往復書簡を通じ、生きる手がかりを見つけてもらおうとする活動だ。目標に掲げるのは「安心して悩むことのできる社会」。がんばれないときまで、がんばろうとしなくてもいい、という。「死にたいほどのつらさ」を丸ごと受け入れ、ひたすら寄り添う試みなのである。
 埼玉医科大学国際医療センターには全国でも珍しい遺族外来(正式には精神腫瘍〈しゅよう〉科)がある。大切な人を亡くした人は、精神的に不安定になりがちだ。担当の大西秀樹教授は、男性の相談者が少ないことを気にかけている。「男性が援助を求めにくい風潮は根強い。もっと社会的なサポートを活用してくれるようになればいいのですが」と話す。
 会社員の場合、職場のうつも深刻だ。周囲の理解を得られるかどうか不安で、上司への相談をためらっているうちに症状が重くなるケースがある。「弱いやつだ」と見なされ、配置転換されるのを恐れる人もいるだろう。
 自死は長く「個人的な問題」とされてきた。2006年にようやく成立した自殺対策基本法は、死の背景に様々な社会的要因があることを認めたが、その認識はまだ浸透していない。NPO法人「ライフリンク」は現代日本の自死の多くは「社会的に追い詰められた末の死」、しかし適切な対策があれば「避けることのできる死」と見ている。
 芸人であれ会社員であれ、本当につらいときは弱音を吐ける。そんな柔らかい雰囲気を醸成することこそ、この国には必要だと考える。(いそむらけんたろう オピニオン編集部)」(
2013/05/29付「朝日新聞」p14より)

この記事を読んで、自分も“頑張らない”筆者の姿勢に賛成。
ここに出てくる「埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科」とは何だろう?とHPを見た(ここ)。
そこにはこのようなことが書いてあった。
理念
がん患者さんやそのご家族がよりよい日常を送れるように精神・心理学的側面から支援する。科の構成員はそれぞれの専門性を生かした支援を通じて臨床・研究面での進歩および日常の充実を得る。   
# がん患者さんへ
がんになる。
とても辛いことです。
自分はどうなるのだろう。家族は、子どもたちは…。不安で押しつぶされそうになるかもしれません。
どうして私に…。怒りが出ても、不思議ではありません。
がんという病気は、身体ばかりではなく心にも大きな影響を及ぼすのです。
がんの疑いが生じたとき、がんと診断されたとき、化学療法、放射線療法、手術といった治療が行われるときなど、がんの診断•治療のあらゆる場面で、心のケアが必要となります。私たちは、精神的、心理的な側面から皆様の援助を行います。ぜひご相談ください。

# がん患者さんのご家族へ(家族外来)
大切な人ががんと診断され、ショックを受けない人はいません。
さまざまな不安を抱えながら、一方で患者さんを励まし、支えなければならないご家族は、本人も気がつかないうちに、心身に大きなダメージを受けているかもしれません。
精神腫瘍科では、ご家族の診療を行っております。
多くのご家族が外来を受診されています。
苦しいとき、1人で悩まずご相談ください。

# ご遺族の方々へ(遺族外来)
精神腫瘍科では医師、臨床心理士が、がんでご家族を失った方々に専門的な診療およびカウンセリングを行っております。 」(
埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科HP(ここ)より)

まるでシャレのような「精神腫瘍科」という名前。しかし大真面目なのだ。精神の腫瘍・・・。まさに鬱などはこれではないか?
もう少し調べたら、「精神腫瘍科」は、がん研究センター東病院、聖路加国際病院、埼玉県立がんセンター、福山市民病院、がん研有明病院など、がんの有名病院にはかなり設置されているようだ。

言うまでもなく、人間にとって一番の精神的ダメージは、家族の死。しかし誰もこれからは逃れられない。つまり誰でもいつかは経験すること。しかし、その心のケアというと、ほとんど話題になっていない。
死まで行かなくても、自身も含めた家族へのがんの告知という精神的ダメージも、およそ他人事ではない。

一昨日、夜中の1時に下痢で目が覚めた。原因は分からない。吐き気がないので食中毒では無いだろう。夕食後のシャーベットがいけなかったか・・・? こんな良くある症状でも、自分の精神は内向きになり、不安定になる。それがもし不治の病とすると、自分の精神の落ち込みは想像を絶すると思う。そんなとき、このような診療科があると、どれだけ救われるか・・・

自分の精神の強さに全く自信が無い自分は、つい自宅からこの病院への道順を確認してしまった。いつか来るだろうその時に備えて・・・!?
頑張らない生活、バンザイ!(←ただし“還暦以上”の年齢制限有り!?)

130530rate <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

小鳩くるみさんを検索していてきました。いきなりのコメントで、すみません。 弱肉強食なんて言われてますが、みんな弱いしつまずかない人なんていない、弱音を吐くなともよく言われますが、弱音を吐くところがないのはとても辛いことだと思います。
家族の死、先日母と兄が続けて心筋梗塞で倒れて母の方はいよいよまずい・・という風に思ってしまいました。幸いにも持ちこたえて今は退院しました。今回は死について考えさせられました。
ところで、先日夜中に体調を崩されたと書かれてましたが、大丈夫ですか?
いきなり長い書き込みすみません。失礼しました。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。体調は少々手こずっています。でも弱音と吐くとカミさんの激励が・・・!?

投稿: tarbo | 2013年6月 2日 (日) 14:26

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